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Part15   4月の独り言


2013/04/30 (火)  本の作り方・・・


今日は、本の印刷の方法を勉強した・・・ノートPCのWord と
新しいマシンの Open office の Writer と両方で試した・・・
両方で平綴りの冊子印刷が出来た・・・(^_^)v
一枚の紙で4ページ印刷出来ること知った。

両面印刷の中古のコピー機買って、浜益の冬の仕事に出来るかも? (*^_^*)
郵便局の配達網を利用したり地元にお金が落ちる工夫をしたら
ナマラいいんでないかい !!
将来、手作り本として・・・北海道土産の一つとして千歳空港で
販売出来れば・・・これまたナマラいいんでないかい !!

製本技術も学んでおかなくてはならないナ〜
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浜益の人達の大半は、純朴で優しい人達で私は信頼している。
食べ物は、山のもの海のもの・・・美味しい
古代・中世の蝦夷の二大聖地の一つだったことを伝えたユーカラ
利権に絡まない・・・アイヌの人達の拠り所として
自然のままで残したい浜益・・・

それと、北海道の地名は殆どがアイヌ語で成り立っているくらい
アイヌ文化が根付いている・・・
その拠点が沙流と浜益だと云っても過言ではない・・・(*^_^*)

その文化高い浜益が本当の浜益
(Hommashikei)かも知れない。

私が五歳から十八歳まで住んだ美瑛町宇莫別〜
upak pet
アイヌ語を学んでよーやく分かった
確かに二股になっていてベベツ川というのが・・・従妹の方に流れてた
その川と同じくらいの川と云う意味で・・・
upak pet
 

2013/04/29 (月)  ウテカレ媼 # 5


今日は、Oina No pe を訳してみた・・・天界の神々の名が分かった(*^_^*)

ウテカレ媼は、
heyaye  (okikurumi upashkuma)でも地上の神々の
名前を表していて・・・家の中、外、川などの神々を云っている。
オキクルミがアイヌに教えた神々の名をカムイノミで使う。
只、カムイノミは、男がやるので・・・本当の名は、男だけが知っている。

コポアヌ媼は、生粋のアイヌカッケマツだから神事のことは分からぬ !!と
はっきり金田一博士に告げている。・・・女子が言及してはいけないこと。
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今日は、今月最後の休み・・・(^_^)v
来月から休みが殆ど連休になることに成ったので・・・翻訳も進むと思う。
どうしても、Net の検索辞典を使わないと訳せない部分がある。

大正四年のものを訳すと・・・ユーカラの雅語が網羅されると思うから
わざと残しておいて・・・多くの人達とアイヌ語の雅語を楽しむことも
アイヌ文化の蘇りに役に立つかも知れない・・・ネ
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新しいPCにはMS IME しか無いので・・・Google 日本語入力をインストールした
私は、ATOKの愛用者なので ・・・Win7では使えない (*^_^*)
今回入手したマシンは、素晴らしいスペックのもので・・・
OSが64bit版なだけに使えるソフトウェアが追いついていない

そのアンバランスがWindows の欠点でもある
その結果・・・信じられない価格で新しいマシンが手に入った (^_^)v
私は、HP(ヒューレットパッカード)のマシンが好きだ
ビデオカードの良いのが付いているから・・・画像処理が特に良い
十年前だったら手も足も出ない・・・夢のマシンが手に入る時代
イイ時代になったもんです・・・(^O^)

プログラマーとかに圧倒的に支持されている秀丸エディタ・・・
秀丸メール・・・それを一番先にインストールしたのは大正解 !!
秀丸メールのお陰で・・・スパムに勝てたと云っても過言ではない。

新しいマシンに又、LINUXをインストールのに・・・
System Serector v3 を買っておこうかな?・・・と思って調べると
今は無いそうで・・・(*^_^*)
良いソフトが次々消えていく・・・これは憂慮すべき問題ですね〜
Win vista のマシンにはFDDが付いていてLINUXをインストール出来た
バージョンが上がる度に排他的に成っていくWindows
今回は、選定を間違ってしまったのかも知れない (-_-;)

しかし、ちょっと待てよ?・・・ガッちゃんのFDDドライブ借りる手もあるな〜(^_^)v
 

2013/04/28 ()  ウテカレ媼 # 4


今日は、Kamui yukara Haren ren 二枚を訳した・・・
神の争いで可笑しくて面白い・・・

僅か二枚とは言え・・・慎重に訳しておかないとネ〜・・・(*^_^*)
明日は、金田一博士も訳されているNo peをやろう。
短いけど・・・Aioina yaiye oina らしい。
Oina についての定義づけを確立しなければならないからネ〜
 

2013/04/27 (土)  ウテカレ媼 # 3


さぁーーて次と思ってユーカラノートのコピーを見ると・・・
昨年、転記に専念していて色々なメモ書きなど通過していたが
重要な事柄が出てきたので書いておこう・・・
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nurappa 〜 祭 shinurappa 〜 祭祀 大祭 iokanurappa 〜 追善供養
icharapa 〜 みんなへ菓子や米飯を食べさす 振る舞うこと

imuu 〜 人真似する(半狂) あべこべ云う

ukoyaikurekarapa 〜 辞し去る時の辞  tap uhunak 〜この頃
yaitobarino arapa = さよなら ohonno=sesakko(長く)〜暫く  
nopak = shiri pirika 〜良い天気 mui 〜 箕(み)
etesheno 〜 上手 eteshe wempe 〜 下手
tan pet orunpe 〜 この川筋の者 anun kotanumpe ne noine 〜他村の者のようだ
hunakunpe 〜 何処の者 hunak orowa 〜 何処から

mekka ushte 〜 背鰭 mukrapu 〜 胸鰭 ku ruki 〜 鰓
notarap 〜 魚の頬 notkeu 〜 下顎 kanna notkeu 〜 上顎
kakau 〜 鮭の脳天 shum 〜 魚油 motochi 〜 背骨
chiporo 〜 筋子 up 〜 白子 (chep)tui 〜 腸 kurukihi 〜 腑
(chep)sampe 〜 心臓 (chep)shiokkara 〜 肺
chiponrika 〜 筋子の芯だけ petechi 〜 背の形(川へ上がって模様)
mukkeu 〜 mukrapuの麓 pishoi 〜 はらす mehun 〜 背の血合い
chitatap 〜 脳を叩いて生で喰うもの 

amam chikappo rurampe chise kara (雀一所に集まって囀る)
そうすると雨降る ampe ne 本当だ
pero ni sei 〜 樫の実 tuni ni sei 〜 楢の実

天(rikun kanto)に shiwopisei (豚の膀胱のように赤い)と
wokopise (黒い色)あり 畏るべし 天国の化け物
アイヌ国も天国も守っている神あり apekanchari nishkanchari という
兄弟神(uyupi koro kamui)

紫雲古津は、二百軒 村の入口から女は、被りを取り頭へやった
荷物を籠へはずして通るに籠痛む程大きなコタンであった。

山へ行き熊に傷つけられる 矢張り、刀ホリッパし
kamui kewe homsu す

金田一博士は、最晩年恐らく後を引き継ぐ人を捜しておられたと思う
知里博士は、亡くなってしまって久保寺博士も病気になって・・・
それで、昭和43年に萱野茂氏にワカルパ翁の Hau と Wendarap yukara を
見せて、読んだのだと思われる・・・その時に Ukewe homshu の意味を
確かめたのだと思う・・・萱野氏は、労り合うことと答えた。
金田一博士は、萱野氏のアイヌの知識の程度が分かって・・・
頼まなかったんだと思われる・・・(*^_^*)
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他にも色々書いてあるが・・・その内、『沙流のバッコ達の話』として
纏めようと思う。勿論コポアヌ媼も含めてのことになるが・・・
 

2013/04/26 (金)  ウテカレ媼 # 2


今日は、Kamui yukara (Hanrewa rewa hanre unu)に挑戦

このカムイユカラは、Upash chironnup kamui (白狐)がKanto 天上では
一番霊力が強くて偉い神だと云うもの・・・
天上も嬶天下という事なのかも知れないネ (*^_^*)

その頃の沙流の伝承者でも解らない言葉が存在していたらしくて
カムイユカラは、本当に難しい・・・当然、金田一博士も解らない
その後になって音声とか筆録されたものは、解らない言葉は
使わないようにして替えているものが多いようだ。(*^_^*)
それでは、ユーカラとしての学術的価値は、下がってしまう
その場合、そのまま転記して・・・研究の資料として顕在化
したほうがアイヌ文化にとっては、きっと良いことだと思う
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先日の書評に書いてあることの中で・・・
『その口伝文学は最初純宗教的であり、後次第に楽しんで聴く
歌謡へ転向してきた』
これが一般的に受け入れられてしまった為、迷走したアイヌ文化
そこの処を質さなければならないでしょう。
又、書評では・・・
『非常に多数の資料を有し、その全部の発表を見るには
氏の一生涯をもって成就なし得るかを疑われる程である 』

その膨大な資料を整理するのはお一人では至難の業・・・
只、残してくれた沙流の人達がお気の毒・・・(*^_^*)

現代社会が抱えている問題を鋭く指摘しているユーカラ
個人の知性で変えてはいけない哲学はそのまま大切にすべき
 

2013/04/25 (木) # 2  新しいワークステーション


hp Z200 Work station  Core i5 CPU 3.33 GHz メモリ2GB
ビデオ Quadro FX 580 メモリ518MB
OS Windows 7 Professional (64bit)

今日は、秀丸エディタと秀丸メールをインストール・・・
ついでにTurbo CAD のバージョンアップを調べると64bit版は無いそうで (*^_^*)
当分の間、CAD はやらないことに成りそうだ。
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本格的に本の造り方を勉強しておこうかな?
今は、Netで何でも分かるから本など不要と思ったら大間違いで
想像力を鍛えるには、矢張り読書に優るものは無い。

石狩の図書館か浜益に一部だけでも自分で作って置きたいものです。
『シシリムカとシヌタプカのユーカラ集』として (*^_^*)
 

2013/04/25 (木)  ウテカレ媼スタート・・・


大正四年のものウテカレ媼とウトムリウク翁のainu uwepekere(シクシナ)など
訳すとアイヌの世界が見えてくる・・・
シクシナは、幌去の古老で・・・チャランケで宝集めた人
その因縁の付け方(文句)を知ることが出来る貴重なお話
それに依って・・・イオル(生活の基盤地域)に対するアイヌの姿勢が
見えてくると思われる

アイヌが和人に土地を奪われたと云う〜『和人に土地を売ったことも貸した覚えもなく
それなら契約書を出してみろ !!』・・・萱野茂氏の台詞

サンゲレキ翁が石狩で熊を獲って・・・ウコチャランケでは勝ったが
裁判所に出すと言われて字が書けないサンゲレキは熊の肝を置いて来た。

この二つの話は、虚言の核心を突いていて面白い。
自分が字を書けないのに・・・それを出せと云う矛盾 
又、その契約の代表者も居ないので契約のしようがないと云う矛盾
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今日は、ウテカレ媼の Kamui yukara Nou ou をやったが・・・
神の世界なだけに特殊な言葉が出てきて難しい (*^_^*)
このKamui yukara は、オキクルミのKeomante (Iomante)の
お話でワカルパ/フォルクローレの熊送りの祈祷とほぼ同じ
ワカルパ翁の場合は、言葉を極力少なくして祈祷するのが
良く解って・・・興味深いものがある。

ワカルパ翁が云っているのは、葬礼の言葉でも余計な事を云うと
魂が戻ってきて・・・悪いことをするらしい。
言葉の足りない処を火の神・刀・サパンペがしてくれるので・・・
決して飾った言葉を付け加えてはいけないそうで・・・(*^_^*)

久保寺博士の筆録した祈祷の言葉は、飾った言葉が多いように感じる。
これは、二風谷の二谷氏からのものだと思う・・・
ユーカラは、祈祷とかウコチャランケの訓練にも成ったのでしょう
少ない言葉で的確に表現する話術・・・それで詩として成り立っている

カムイユカラは、主にカムイノミ(礼拝・祈祷)と深い関係にあるもの
だから慎重に訳さないといけないことになる・・・(*^_^*)
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今回のカムイユカラでウテカレ媼のには、Chup noka oma と云う
言葉が入っているが・・・その場合 Keomante は夜行うから良いが
月が出ていない場合は、行き先分からなくなるから・・・
省くことになると思う。それなら最初から省いておいたほうが良い
だから余計なことを云って・・・迷って戻ってくるのでしょう。

兎に角、火の神が先方に話し付けてあるから何処までも
寄り道せずに真っ直ぐ行け・・・とだけ云ってやる。(*^_^*)
 

2013/04/24 (水)  アイヌのアイデンティティ


民族として個人として誇れるものを心にしっかり持つと自由に行動出来る
然らば、アイヌのアイデンティティとは、なんぞや?

バチェラー博士は、アイヌの父と云われたが・・・
その足跡を辿れば色々なことが分かってくる

金田一博士の先に石狩のアイヌから極短編のユーカラらしきものを記録した
永田方正氏が最初であったらしい。石狩のものはHauであってユーカラでは無い

ユーカラは、沙流だけに存在するものであって・・・男のみ伝承するもの
又、秘中の秘であって、門外不出・・・沙流流域であっても選ばれた者のみ伝承
松前以前のTonoko uimam (和人との交易)で得たものを宝としていた

メナシとは近年まで葛藤状態が続いていて・・・
松前藩の力では、ロシアの南下は防げないので屯田兵とか
開拓者を明治政府が送り込んだ・・・必然の成り行き
ワカルパ翁は、乃木大将にも触れていて・・・土地を和人に奪われたとは
考えて居なかったようで、それが沙流の豪族の総意らしい。

キリスト教の布教に来たバチェラー博士の目に映ったのは・・・
和人が大量に押し寄せて迫害と差別に苦しむアイヌの人々・・・
沙流に行って熱心に説くバチェラーをペンリウク翁が受け入れた
その内、幌別で成功した禁酒を持ち出したら・・・アイヌ怒った

それで、愛隣学校に入れたのは幌別とか釧路だとかの子供達
皆、アイヌのアイデンティティを失った人達・・・キリスト教に容れやすい

沙流では、カユシピンナの末裔ワカルパ翁のユーカラは
若い人達では、最早残すのは到底無理なこと知っていて
大昔から和人のものを宝としてシサムを尊重していたから
優秀なシサムに書き取って貰おうとしていたのではないか?

そして奇跡的に十一曲のユーカラが残った・・・これがアイデンティティ
これを実演して・・・伝承する人を輩出するのがアイデンティティ
それ以外は、利権に群がるハイエナと思ったほうが良いのでは?
アイデンティティとは、姿・形ではなく心の問題だと思う
同じ人間として卑屈になるのではなくて・・・誇り高い人間に惹かれる
 

2013/04/23 (火)  いよいよウテカレ媼・・・


さぁーーて、今日からウテカレ媼と思って・・・先ず
Aioina kamui yaiye oina
読んで見ると・・・
ウクノ媼のkamui oina 2 と瓜二つ (*^_^*)
ヌッキペツの黒川ツナレが云っていた・・・オイナは、そんなにあるものではない !!
と云う話は、どうやら本当の話であるみたいだ。
当時、ウテカレ媼は、恐らく八十代でタウクノ媼は五十代?
筆録の日は、違うにしても全く同じなのは伝承であるのは間違い無い
これは、ユーカラ曼陀羅を纏めるには、貴重な事柄
それでウテカレ媼は、明後日からにした。
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DTP(Desk Top Pablishing)のソフト購入を考えていたが・・・

21日に届いたワークステーションに Google Chrome とか Open office など
インストールして・・・Google Chrome を起動させてみて・・・驚いた
今まで使っていた環境がそのまま使えるんですね〜(*^_^*)
色々読みたいものは、ブックマークに登録してあるので便利だ。(^_^)v

Open office を使えば、わざわざMS Pablisher を使わなくも良いのでは?
使いこなせるよう少しお勉強しておこうと思う。
テンプレートを作っておいてHTMLからコピペするだけで良い環境を作ろう。
そうしておけば、十冊の本の原稿も二ヶ月もあれば充分に可能だ
キーボードから入力すると間違える場合あるので・・・その防止にも役立つ
その上で校正をかければ良いでしょうネ

本の造り方も勉強しておかなくてはならないと思うし・・・(*^_^*)

昨日、ユーカラに関しての金田一博士のものの古い書評を見つけたので
今日は、休みなので、じっくり読んでおこうと思う。
プリンターのドライバーもダウンロードしてインストールしておこう
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書評は鋭い処を突いておられていて・・・昭和六年、既に私と同じ考えの方
いらっしゃたのは、何ということでしょう。(*^_^*)
82年前、指摘されていたことを発表出来るのは、頑張った甲斐がある。

確かに採集した資料は膨大で、金田一博士が一生掛かっても
整理仕切れない程のものをよくぞ集められた。
これは、コンピュータが一般の人達でも使える環境になったから
それを纏められるのであって・・・それも子供たちに教えたいと思う。

道具は使いこなす為にあるのであって・・・手に触れて
何度も使っているうちに使いこなせるようになることを・・・

アイヌ語も然り・・・音の感覚で何度も何度も繰り返している内に
言葉を覚える・・・
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ついでにバチェラー博士に関するものも捜して読んでみると
幌別にもユーカラ伝承者が存在すると宣伝した理由が分かった。
沙流の平取では、アイヌに禁酒を強く勧めたらしくて関係が悪くなり
幌別に六年間住んだらしい。カンナリキは酒を飲まなかったらしい

アイヌにとって酒とイナウは、神に捧げるものであって・・・
バチェラー博士は、それを取り上げようとしたから反発された
バチェラー博士を受け入れたのは、ペンリウク翁であったらい
ペンリウク翁と云えばタウクノ媼の血筋だ

沙流の豪族の人達は、バチェラー博士にはユーカラは
聞かせるべきでないと・・・判断したのだと思う。
その上でそのまま受け入れてくれた金田一博士に託した

矢張り幌別には、ユーカラは存在しないと断じても良いだろう。
 

2013/04/22 (月)  シコサンケ媼完了・・・


ponokikurumi isoitak を三時間で終えること出来た。
これは、お茶目なオキクルミでやんちゃ坊主・・・育ての姉に叱られる(*^_^*)

金田一博士も良く整っていてよろしい・・・と仰っているもので
本当に訳し易いものだった。

さぁーーて、明日からウテカレ媼に進んで行こうかな?
何か此処まで来れたのが・・・不思議な気持ちになる。
こんなにも素晴らしいものが埋もれたままになっていたのも
不思議な思いがする。
 

2013/04/21 ()  シコサンケ媼のPoro oina # 3


終了した・・・後、一曲でシコサンケ媼が全部終了する (*^_^*)

五枚だから明日終了でしょう。明後日からウテカレ媼に進める。
ウテカレ媼が終了すると大正四年の原典と思われるものが
網羅されるので、コポアヌ媼のものも判断が楽になると思う。
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今回も面白い言葉が出てきて・・・
Okkeu kashi pirikare kusu ・・・と言うもの
直訳で〜うなじの上 良くなったから・・・そこで考えてみた
アイヌラツクルの許嫁カイポク媛が悪神に盗まれて・・・
取り返しに行って・・・兄にそっと窓から返す。

それで、カイポク彦が妹を盗まれてがっくり萎れて項垂れていた首を
しゃんと立てられるようになったことと判断したら

元気が出たお礼に妹と自分が持っている宝かき集めて
持ってきたと言うことだと思う・・・(*^_^*)
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reraruturu (直訳で風が間を通る道)〜女性のおっぱいの谷間=女性の胸
この言葉でアイヌ語が一辺に好きになった・・・私 (*^_^*)
だけどメノコユーカラでは、公開出来ないような表現があって公開が難しい。(*^_^*)

本来のメノコユーカラは、タウクノ媼のもののように性の描写も
そんなにあからさまでは無かったのかも知れない。
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新しいワークステーションが届いた・・・(^_^)v
Widows 7 なので当分は、主力マシンとして使うことになる。
名前は、ポンケマラッキにしようかな (*^_^*)
ディスプレイは、デジタル専用のコードで繋いだのでなんとなく違うみたいだ
 

2013/04/20 (土)  シコサンケ媼のPoro oina # 2


今日は、9枚目まで進んだ・・・後4枚
このOina もなかなか面白い物語だ・・・

Oina と云うのはアイヌラックルのものを正伝としていて・・・
その他その子供のオキクルミのものを Isoitak 外伝とするのかも知れない。
poro oina と云うのは、沙流のものを参考にした他地域のものかも?・・・

もう少し進めて行くとカムイユカラの分類もはっきりしてくると思う
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今日は、又・・・中古のPC(ワークステーション)を注文した
何時も自宅で使っていたワークステーション ガッちゃんが壊れたから
Xeon の威力を体感出来・・・Win2000のクリーンインストールに挑戦したマシン

WinXPも来年からサポート無しになると云うし・・・
とりあえず・・・Netは続けたいし

ガッちゃんは、その内直してサーバとして使おうと思っている・・・
今度のマシンは、ビデオカードも付いているし・・・3Dはイイと思う
 

2013/04/19 (金)  何か良さそう・・・(*^_^*)


新しく入って来たスタッフと話したら・・・休みが大幅に取れそうな感じ
私は、夜勤なので少し疲れて来ていて・・・辞めようかと思っていた。
そうしたらもう少し頑張って・・・夢だったルーブル美術館とか
エルミタージュ美術館を見に行く資金が貯められるかも知れない
エルミタージュ美術館とInnaさんが卒業したサンクトペテルブルグの
レーピン記念美術アカデミーを訪れてみたいと思っている。

ユーカラ集の出版費用は、恐らく原価で600万は掛かると思うので
私の力じゃどうしようもないので・・・その功績を認めてくれて
資金を貸して下さる方見つかるまで待とうと思う。
著作権は、公開した時点で確定しているから・・・安心
仮に侵害されても、勝てるように細工してあるから大丈夫 (*^_^*)

五月にロールキャンバスと木枠用意しておいて・・・
いよいよ六月から絵が描けるかも知れないナ〜
その頃にはカムイユカラの翻訳もほぼ終わっているかも知れない
良い人入ってきて呉れたな〜 (*^_^*)
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DTPソフトは、本の原稿だからMSのPablisher にしようと思う
別に凝ったデザインも必要でないので・・・
Adobe の Page maker が欲しいけど我慢しようと思う (*^_^*)
使い方を良く勉強しておいて直ぐ対応出来るようにしておこう。
 

2013/04/18 (木)  アイヌ語の雅語が・・・


雅語が少し分かり掛けてきた・・・何故かと云うとイメージが浮かぶから

ユーカラでは、tuye と云うのは横切ると云う意味が強いが・・・
カムイウゥエペケレなどでは、行き先を塞ぐとか立ちはだかると云う意味強い。

その場のイメージが浮かんでくると・・・言葉も出てくる。
沢山、直訳で訳して来たから語彙がそろそろ網羅されてきているのではないか?
その膨大な言葉を覚えてから訳す方法だと限界がある。

既に300ページの本にして八巻分のものから捜すのは不可能に近い・・・
一瞬にして捜し出す検索に依ってのみ可能だと思う。
最初にやった既訳のユーカラを現代風に替えたことが功を奏したことになる。
どんどん増やして行くことに依って・・・誰にでも訳せる環境が出来た。

日常語 yayan itak の辞典とユーカラ語(雅語)辞典が揃ったことになる。
アイヌ文化に興味のある学生さんとか一般の人達にも
ユーカラを原文で楽しめることになるのは・・・実に愉快な話
沙流のユーカラ曼陀羅と神々の曼陀羅から其の優れた文化を
学ぶことが出来るのは、アイヌの誇りも甦ると思う
 

2013/04/17 (水)  シコサンケ媼のもの・・・


シコサンケ媼のもの後、二曲残っているので終わらせようと思う。

その一つ、Poro oina と成っているが・・・どうなのか? (*^_^*)
沙流の場合、yukara でも Oina と云ったりする場合があるので・・・

沙流の場合は、伝承はそのまま伝わるのをモツトーとしているから
発音もそのままのようだし・・・だから返って信用出来る。

今まで、和人に依る記録から推測されてきたアイヌ文化
それは、近年のものであって・・・それ以前のアイヌの精神世界には
踏み込めないもので・・・片手落ちだと思われる
アイヌ側の記録・・・ユーカラ曼陀羅から斬り込まなくてはならない。

金田一博士の誤謬は、文学(創作も含む)と捉えたからだと思う。
そこをはっきり見極める時間が無かった・・・資料が膨大な為
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もう一つのPonokikurumi isoitak は、Kane esaman 金の獺が
出て来るもので、ユーカラのKane esaman 金獺記と繋がってくる
オキクルミとポイヤエンペは、相対的な関係にあること分かる。
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今日は、Poro oina を4枚訳してみたが・・・
ユーカラには、出て来ない Kaipokunkuru カイポク彦が出てきた。
カイポク彦は、金成マツさんのユカラ?には出て来る。
金成マツさんのものは、何でも出てくるので
頭の中がぐちゃぐちゃに混沌状態を引き起こす苛立ちを覚える(*^_^*)

この曲の下隅に幌別の竹の海の Iporose (表現・描写)を
金田一博士は、メモされている(誰が云ったものか?)
topsara atuiko hokushkoro an kashike akush sui
topsara chiukohepitatpa koro chikap korachi ne
choropokke ayaitesure imakaketa ateshkosanu


沙流の描写は・・・下の言葉で言い切っている
tope pita koro choropokke wa kush
topeshirush koro kashke akush
なんと詩的であるかが解る・・・

要するに幌別のものは、散文であって・・・詩の韻律が崩れていて
蛇足が多くて・・・飾り言葉が多いだけ・・・(*^_^*)

ユーカラの場合も推敲された言葉だけ使っているので・・・アイヌにも解らない
そこで、メノコユカラなどの Isoitak 外伝がそれを補っている。
だからユーカラには、一つ一つの言葉には多くの情報が含まれていると感じる。
 

2013/04/16 (火)  シコサンケ媼のKamui oina # 2


これは、完全なメノコユーカラで外伝であろう。
矢張り、ウイマム(交易)が出てくるが・・・tonoko uimam で
熊の皮だとかと和人から酒・穀物(米など)と交換していたようで・・・
面白い・・・

ウセンカタ媼の Tusunapanu は、ワカルパ翁とウトムリウク翁と同じもの
それで、訳省略して原文のみにしようと思う。
沙流の場合は、同じ話がダブっているから・・・それも確認せねばネ (*^_^*)
五十代のワカルパ翁が・・・バッコ(婆さん)連中のものを全部把握しているのは
何とも凄いことで・・・驚くばかり

アイヌでも解らない言葉が存在するユーカラ・・・
これは、想像力を鍛えるには、格好のもので・・・ゲーテのファストに匹敵する
絵の友達のInnaさんも Fausto を愛読書に指定している・・・
ユーカラを描けるのは、恐らくファウストを何度も読んだ人にしか・・・
描けないかも知れない・・・
 

2013/04/15 (月)  シコサンケ媼のKamui oina


昨日、終わらせた Kamui oina の他にシコサンケ媼が Kamui oina として
伝えたものがあるが・・・金田一博士は、シヌタプカが出て来るからユカラだと
しているもの・・・これを訳してみようと思う。
シコサンケ媼がKamui oina としている処が気に掛かる・・・(*^_^*)

沙流のものは、伝承だから本人が知らない言葉も、そのまま伝承されている
特徴があるから難しいんですが・・・そこが面白い。
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今日は、6枚目まで進んで・・・後5枚
どうやら Kamui oina ではないようで・・・yukara isoitak 外伝みたいだ?
でも、情景の描写が今までにないものなので面白い。

そのように、男子のみが伝承するものを確定すると・・・
色々なことがすっきり・はっきり見えて来る・・・曼陀羅
沙流のユーカラ定義が全く正しいことには、驚く 

只、全部訳さないと、それが分からない曼陀羅模様・・・(*^_^*)
金田一博士のアイヌ叙事詩ユーカラ集は、曼陀羅に
異物が混入している状態だから・・・金成マツさんのものが
混乱を引き起こすことに成っているのを確信した
私が最初に陥った混乱の原因を・・・(^_^)v

絵を描こうと思って読んでみると良く解る・・・その描写力・構図
 

(^_^)v2013/04/14 ()  シコサンケ媼・・・


シコサンケ媼の Kamui Oina を終わらせて次・・・ウセンカタ媼と思ったら
ウテカレ媼の Kem hayokpe で解らなかった言葉出てきた。(^_^)v
良かった〜

そこでウセンカタ媼の Nooou (upashkuma)も終わらせた
この Upashkuma (昔語り)は、ワカルパ翁の草人形の解説通りの話
矢張り、草人形を教えたのは、Nusakoro kamui のエカシで
沙流の場合は、男の伝承するものと女子のものとは、整合性が崩れていない。
知里幸恵のヌサコロカムイは、婆さん神と言うのは・・・嘘 (沙流では)
誰がそんなこと教えたものか?・・・(*^_^*)

ユーカラ曼陀羅と神々の曼陀羅を纏め上げると・・・
きっとアイヌの人達読んで呉れると思っている。
これが本当のアイヌの哲学であり神々だと知ったら・・・
きっと今までもやもやしていた気持ち晴れ晴れと明るくなると思う。

カムイノミを知りたい人、結構いらっしゃるようですから
ワカルパ/フォルクローレも人気が出ると思われる。(*^_^*)
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今日は、大収穫であった・・・(^_^)v
別に幌別のものに恨みがあって云っていることではなくて・・・
古代・中世の蝦夷の真実・浪漫を知りたいだけで・・・嘘は困ると思うだけ(*^_^*)
ワカルパ翁のように嘘だけは付かないことを土産に来た・・・と云う
アイヌの男の潔さ・・・詩人であって哲学者(形而上学者)
これは、アイヌでもなかなか解らないことかも知れない
民族を越えた・・・優れた哲学を金田一博士は、若いが故に解らなかった?

森鴎外とワカルパ翁が同じ年代なのだか・・・出会っていれば鴎外は、
寒山・拾得のようにユーカラ集を書いたでしょう・・・と思う(*^_^*)
 

2013/04/13 (土)  北朝鮮・・・


北朝鮮が色々破壊工作を企てている・・・崩壊の前触れか?

先日在った韓国の銀行のハッキング・・・IT技術の弱さを突いている。
IT技術の弱さと云えば・・・中国も然り
本命は、中国かも知れない・・・見捨てられたら攻撃するのに・・・
その前に韓国で試したんではないのか? (*^_^*)

三年間スパムと闘ってきて昨年の八月いっぱいでゼロに出来たが・・・
その殆どが韓国と中国だったから・・・ドメインネームサーバを使っていない
セキュリティがコントロール出来ていないサーバが多いと思う。

ミサイルで気を引きつけて於いて・・・IT網を破壊するのが本命かも知れない。
ITは、便利だけれど・・・武器にも成りうる。
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:原発問題では、除洗の土の持っていく場所が無く・・・
解けた炉心を冷やすのに掛けた水がどんどん溢れてきて
これ又、どうするものだか?・・・鉄のタンクを使っているそうだが
鉄って錆びるんですよネ
放射能の減衰期と鉄の錆びるスピードは?・・・泥縄式に展開している行政
TPPに参加している場合では無いと思うが・・・どうだろう???

狭い日本、原発がテロ攻撃に遭ったら住むところ無くなるんでは?
ポンケマラッキがポイヤウンペに云っている言葉
『 決してカミアシ(魔物)に自分の力を使うことをしてはいけない 』
これは、人類が守るべき真理のような気がする。
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他国との交易は、確かに大切なことであるけど・・・
自国の食べ物を生産している人達が長い間研究して生産している
環境を破壊して、畠が荒れると復旧すのに相当時間が掛かる。

便利と云うことは、一人が使うエネルギーが増えることで・・・
何時かは限界が来る・・・デンマークは、自転車で解決している
Yaiporore 〜我慢する強さを身に付けなければ破滅する。

そこいらしっかりとした哲学を持った議員を選出しているデンマーク
アイヌの哲学と凄く似ている・・・
これを北海道文化にすれば良いと思う・・・(*^_^*)
本当のアイヌ文化を学んで・・・つまり沙流のラッチイレンカを !

ユーカラは、どの時代にも通用する普遍的な真理を包含している。
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今日から、金田一博士が訳されていない Oina から始めた・・・
シコサンケ媼のKamui oina で Ano ano ano と云うもの

知里幸恵の
小オキキリムイが自ら歌った謡「クツニサ クトンクトン」
と同じ話・・・散文調になっている。


沙流では、オキクルミ(アイヌラックル)の物語はaeoina kamui の
ものだから Oina と云う。又その外伝を Okikurumi isoitak と云う
そこのところが幌別ではゴチャゴチャになっているのが解る。(*^_^*)

沙流のものは、宝石のような輝きを持っているところを
皆さんに是非、披露したいと思っている。
 

2013/04/12 (金)  さぁーーて・・・


ユーカラ曼陀羅の分類が落ち着いたので・・・すっきりした気分に成れた。

カムイユーカラは、短編だけれど・・・なかなか手強い相手
五月中に果たして終わること出来るものか? (*^_^*)
残っても一向に差し支えはない・・・残った分を石狩の人達と共同で訳しても良いから
その方がユーカラに興味を早く持って貰えるかも知れないネ
何と云ったって辞典が揃っているから・・・(*^_^*)

もう一つ、熟語・言い回しの辞典を作っておく必要があるんです・・・
それには、今までのユーカラノート全部読み返さなければならない。 (*^_^*)
それは、冬の楽しみに取っておこうと思っている。
その上で、DTPソフトで出版の原稿を書いて行こうと思っている。

春から晩秋に掛けて・・・やることが一杯あるのでね〜
今までやれなかったこと色々あるんです(*^_^*)
来月には、F60号の木枠とロールキャンバスを買っておいて
 絵も描きたいし・・・藍の栽培が可能かやってみたいし
薪ストーブで釜の飯を作って・・・海のもの山のもので総菜とみそ汁で暮らしたい
晩秋には、冷燻の鮭燻に挑戦してみたいし・・・タマクマさんと
 

2013/04/11 (木) # 2  メノコユカラ検索辞典・・・


女子のやるユーカラ専用の検索辞典を設置して於いた・・・
これで新冠の人達がHau を翻訳するときワカルパ翁の辞典と併用すれば・・・
翻訳可能となるでしょう。
ついでにカムイユカラ検索辞典も作っておいた (*^_^*)

こうしておけば、膨大な語彙も瞬時にして調べることが出来ますネ〜
300ページの本にして八冊分ですから如何に優れているか実感出来ます。
 

2013/04/11 (木)  ウテカレ媼に降参・・・(*^_^*)


昨日今日、と休みなので・・・Kem hayokpe を仕上げようとやってみたら・・・
どうしても解らない言葉が出てきて・・・一時中止しておいて
専用のメノコユーカラ辞典を作ってから再挑戦しようと思う

今日、オッカヨユーカラ検索辞典とメノコユーカラ検索辞典とカムイユカラ検索辞典を
作っておこうかな?
この三つの辞典と現行の辞典を使うとアイヌ語の語彙が網羅されるんです。(*^_^*)

アイヌ語の隠し言葉とか・・・言葉の成り立ちとか面白いこと沢山有って・・・
日本語と密接な関係があって・・・寧ろ日本語の元は、アイヌ語かも知れない?とか
子供の想像力を鍛えるには、良い読み物になると思っている。

Shirit=根っこ=ルーツ=先祖=亡くなった父親〜一つの言葉でも変化するアイヌ語
所謂、遺伝子を意味している言葉・・・
人生は丁度、遺伝子がバスを乗り換えて旅に出るようなもの・・・
でも、本人にしてみれば、皆初体験・・・
それを補うのに思考体験記録を残すのが文学かも知れない
思考力が優れていれば良いが・・・お粗末だと害を及ぼす
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アイヌの神々は、Pekere kamui Wen kamui Tumunchi kamui kamiashi と
多種多様・・・
Pekere kamui は、全くの善神・・・邪心の無い神 弱い
Wen kamui は、悪神
Tumunchi kamui は、戦の魔神・・・村を守る魔神で強い。半分邪心ある
Kamiashiは、全くの魔物

Kotan koro kamui (梟)は、Tumunchi kamui の親分だと云うこと
Shikaritaiunkuru もTumunchi kamui ・・・(*^_^*)
大正四年に伝えている タウクノ媼のもの・・・それをしっかり表現している
同じ大正四年のシコサンケ媼のものと
大正十二年に伝えている ユキのもの・・・それが省かれている。
これは、タウクノ媼のが原典であると思う。
蘆丸の曲のエツラチチと何やら関係があるみたいだ・・・
そのように全部訳してみないと解らない沙流のもの・・・

 知里幸恵の 狐が自ら歌った謡 「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」と
タウクノ媼の
Kenekumaka petuitui ウテカレ媼のPenekumaka petui tui
この三つは、同じ話なんだけど・・・タウクノ媼のは北風matnauで
ウテカレ媼のもイケマの矢でオキクルミが退治する。
知里幸恵のは、狐が暴風を呼んで意地悪をしてオキキリムイが蓬の矢で殺す

沙流と幌別では、大きな違いがあるが、風の神が狐に簡単に従うものか?
又、イケマの矢の方が何かしっくりする感じがする。(*^_^*)
これは、正しいアイヌ文化を伝えていくには、大変重要なこと
 

2013/04/10 (水)  ユーカラ本伝・・・オッカヨユーカラ


沙流には、男同士のみ伝承するユーカラが存在していて・・・
それをユーカラと云う・・・所謂、本伝
これは、一語一句変えてはいけないもので相当の能力が必須
特徴としては、戦闘方法の描写と酒宴の席の描写つまり力関係
それと解らない言葉でも端折らずにそのまま伝えるという鉄則
しかし、男が演じるユーカラでも其の人の創作とか省略とかしたものも存在する
それは、本当のユカラクルには、直ぐ解ってしまう・・・何故か?

本伝のユーカラは、因と果が見事な整合性が在って破綻が見受けられない
蘆丸の曲でもワカルパ翁のものは途中で終わっているけど破綻がない
コタンピラ翁のものは最後まで行くが、その点違和感を感じる。
ワカルパ翁が勝手に話を変えているのを嘆いていることだと思う。

女子の場合はどうか・・・
女子でも主人公がポイヤウンペのものがあるけど・・・
本伝の特徴とは違っている所がある
これを仮にユーカライソイタク(外伝)と名付け
女子(ポイヤウンペの妹)が主人公のものをメノコユーカラとすると
良い分類かも知れない・・・ユーカラ曼陀羅に於いては (*^_^*)
女子のものの特徴としては、子供に関する描写が細かい
例えば負ぶい紐とか子供をあやす描写
一番の特徴は自分の身を隠すとき・・・オッカヨユーカラでは靄を引き纏い
女子の場合は、薄い土を被って隠れる
確かコタンピラ翁の蘆丸の曲では女子の表現だったような? (*^_^*)
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今まで本(300ページ)にして、8巻分の翻訳が終わっているので
もしユーカラに興味を持たれた方にも、当分の間、持ち堪えられるし
ウテカレ媼のKem hayokpe には、tonoko uimam が入っているから
訳して・・・menoko yukara とコポアヌ媼の三曲は原文で残し
翻訳に挑戦される方の楽しみにしておくか?
読みたいとのリクエストが来てから訳すとよいかも・・・(*^_^*)

カムイ(神)関係の分類と神々の曼陀羅構築の為
先にそちらを訳したほうが全体を見渡せるから
その方が良いみたいだ。

その素晴らしいカムイユカラの原典を皆さんに知って貰いたいとも
思うし、知里幸恵のは、カムイユカラ(神謡)ではなくて
個人の創作物語で伝承では無いことも知って貰いたい。
その誤解のままアイヌ文化が認識されることは
アイヌ文化の蘇りの妨げになると思う。
その違いを沙流のカムイユカラで較べてみて欲しい・・・(*^_^*)

幌別のものは、幌別だけで纏めたほうが良いでしょう
阿寒のサコロペと新冠のハウは、その出自がはっきりしているから
その地域の人達で訳して一冊の本にすれば良いと思う。
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ユーカラの絵を描いてみたくて取り組んできたアイヌ語の勉強
残りの人生で描ききれない程のテーマを含んでいるユーカラ曼陀羅
『人は何処から来て何処へ行こうとするのか?』
本当は、何処へも行きたくなくて・・・其処に留まり毎日を過ごしたい
それには、労働により食物を得て、着るものを作って、家を建てる

食べ物を作るには、水と火と道具が必須・・・その再生サイクルも
着るものを作るには、繊維と道具が必須・・・
家を造るには、材料と道具と多い人数の人が必須・・・
一人仕事では、一人分しか出来ないことを二人でやると三倍出来ること発見する
そして、コタンが出来る・・・でも諍いが起きることもある・・・
腕力の有るものが親分になる・・・しかし、腕力では他村からの攻撃には弱い
知恵者が撃退する・・・

一つの村が平和に過ごすには、腕力も優れていて知恵もあるのが理想・・・
アイヌラックルとポイヤウンペが友達に成ったのがユーカラ曼陀羅の正体
 

2013/04/09 (火)  虎杖・・・いたどり


Kutune shirika (筒状の鞘)を虎杖と訳すのは間違いとした知里博士
それに追従したのが鍋沢元蔵氏・・・何れもシサムサニ(和人の血筋)
純粋のアイヌでは無い・・・

ワカルパ翁は、Ikokuttara oro mun ほんとは、Kutu と金田一博士に教えている
遠い昔は、Kutu と云えば虎杖のことを云ったのでしょう・・・沙流では
私が購入した鍛造ナイフの鞘も短いが、刳り抜きの鞘で
Tannepiko (長刀)であっても刳り抜きの技術があったのでしょう。
虎杖丸の鞘には、憑き神が龍神・狼神・虎の彫刻が施されていて
合わせ鞘でなく、一本の堅木から作られたものでしょう

金田一博士は、言語学者だから文学として纏めようとされたから
歴史学とか民族学とか掘り下げる為のアイヌ側の貴重な資料と
考えると、創作は研究対象外になること見落とされた。

ハウ・サコロペ・ハウキは、貴重な研究対象だと思うが・・・
幌別の場合は、私としては対象外と考えている。
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アイヌのユーカラ入門書として大概、知里幸恵の
『アイヌ神謡集』から始まる人多いのではないかと思うが・・・

先ず、序文を読んで・・・アイヌって平和に稚児のように暮らして
詩人のように自然を愛でて暮らして居たのに・・・和人に
土地から追い払われ・・・差別され可哀想と思う。

そして、有名な・・・
Shirokanipe ranran pishkan Konkanipe ranran pishikan と
Kotan koro kamui (梟)が空を謡いながら舞う
でも、最初アイヌ語知らないから梟だと思わない・・・
読み進めていって・・・何か釈然としないが・・・
アイヌって村の守り神にも矢を向けるし・・・梟も本来の
村の守り神の役目を放棄して個人の守りをするのか???
火の神(婆さん)と幣桟の神(婆さん)と梟の神が
四方山話をする?・・・テーマは、一体何なのか?
その哲学が良く解らなくて・・・もやもやのまま終わる

次に、ワカルパ翁の娘ユキが叔母から聞いたとされる・・・
Pishka toa pishka
母親に育てられていたKesorap kamui (孔雀のような霊鳥)
遙か彼方に村があるのがみえて・・・こちらに遊びに来た子供達
その中に小さな貧乏な子供が混じっていてみんなに
苛められて・・・泣かされて泣かされて・・・可哀想に思う
Kesorap kamui は、Nishpa(首領)に憑く神なので
その子は、何かの都合で今貧乏しているが昔は良かったと見抜く
次みんな弓と矢持ってくるが・・・その子の矢だけ受け取って死ぬ
その子は、木に登って懐に入れて帰り・・・
育ての婆さんにイナウ削ってくれと云う・・・婆さんは
女は、イナウ削らないものだ。教えるからお前削れ !!

そして垢にまみれたイナウを捧げそれからその子を見守り
大きく成ってNishpa に成って酒と奇麗なイナウを捧げた
それでKesorap kamui は母親にもやって神の世界で偉くなった。
人間と神のUreshpa (互いに育てる精神)が表現されて納得する
因みにユーカラのポイヤウンペの憑き神の一つもケソラプカムイ

矢を放った者がイナウを削らなければならない掟
知里幸恵は、それを知らなかったんだと思う。
沙流では、オキクルミ(オイナ神)でも拝む Kotan koro kamui
その神には決して矢は向けない・・・悪口云っても殺されるから(*^_^*)
Nusakoro kamui (幣桟の神)は婆さん神では無くて・・・
夫婦の神で、そのエカシからオキクルミは、草人形の造り方
教わったので・・・知里幸恵の場合、それが出来なくなる矛盾

このユキの Pishka toa pishka は、ユーカラとアイヌ文化を理解する上で
目から鱗の出来事だったので・・・私は宝と思っている (*^_^*)
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そう言った神々の世界も幌別では壊れていた・・・
故に、金田一博士とは違って・・・研究対象外とする所以 (*^_^*)
ユーカラとカムイユーカラは、有機的に結びついているのが多い
折角、残して呉れた純粋アイヌの世界を歪めてはいけないと思う
 

2013/04/08 (月)  師弟の確執・・・


金田一博士と知里博士の間で確執があったらしいが・・・
それがどうやらようやく解り掛けてきている。

金田一博士は、ワカルパ翁からアイヌの全てを聞いて・・・
全く近年までメナシとヤウンクル(唐子)の葛藤が続いていたこと知った。
片や知里博士は、砂沢友太郎氏から実戦の記録だと聞かされて
他の歴史学などからの情報を参考にして八世紀から十三世紀と推論する

しかし、そのユーカラは、沙流の男だけが伝承するもの
それも、ワカルパ翁が最後のユカラクルであった。
知里幸恵が亡くなった翌年・・・ヌッキペツのツナレを訪れたが遅かった
それが本当のユーカラの幕引きだった・・・

バチェラー博士から紹介されて・・・幌別にもユーカラが存在すると聞かされ
大正七年平取の教会から旭川の近文に行っていた金成マツさんを訪れる
それが知里幸恵との出会い。そして大正十一年に幸恵亡くなる。

大正十四年、最後の東京見物としてコポアヌ媼他数名上京して
uwepekere など筆録、モナシノウクのこと、知里家の血筋など
幾つか話している。

昭和元年に幌別(登別)に帰っていた金成マツさん・・・
知里真志保青年にアイヌ語教えてと砂沢友太郎氏にお願いする。
これは、幌別にユーカラは、存在しないに等しいこと
砂沢クラさんの話が無ければわからなかったが・・・(*^_^*)

昭和二年金成マツさんの虎杖丸の曲を筆録して・・・驚かれたと思う
幌別のユーカラって・・・一体何なんだ?
内心、金田一博士は、ユーカラでは無いこと気付かれていたと思う

昭和三年、知里幸恵の七回忌にマツさん上京して・・・
博士に筆録させようとしたが・・・博士はこりごりして放って於いた
そうしたら自分で書くようになって・・・登別にノートを送って
残したものが92篇のノートの山が出来た。
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幸恵から・・・きっと博士の仕事の手伝い出来るから弟頼む
と云われていて死なせてしまったので・・・約束を果たした博士

知里博士が北大に行くようになってからだと思うが・・・
何を思ったのか・・・バチェラー博士・高倉真一郎氏とか
金田一博士まで烈しく批評するようになって・・・
KUTU を虎杖と訳すのは間違いで・・・ikokuttara だと
袂を分かつ行動に出る (*^_^*)

それは・・・ユーカラは古代・中世の実戦の記録説を唱え
久保寺博士は、説話説を言い出し・・・孤立してしまったが
幌別のものが古格で沙流のものが新しいものであるとした場合
幌別のもの・・・つまり金成マツのものには、見当たらない?
その頃、皆アイヌ語なんてピリカしか知らない状態だったから
沙流のものを封じ込めようとした・・・

金成マツさんが昭和三十一年紫授褒章を授かって
翌三十二年ロックフェラー財団の援助でマイクロフィルムになって
金田一博士は、少しでも訳して後世に残そうとユーカラ集を企画

自分の分だけでも全部は無理なので虎杖丸の編集の時
注釈を大量に記載して後の人のために残す準備はして
金成マツさんのノートを知里博士に渡して分担してやろうと
約束が出来て・・・Oina から始めて
ユーカラへ進もうと思ったら・・・知里博士は何一つ手を付けずに
亡くなってしまい。金成マツさんもその年亡くなってしまった。
何故?・・・知里博士は訳さなかった?
それは、自分の説を裏付けるものでは無かったからだと思う
そして、幌別にはユーカラは存在しないということが
世間に知られるのを恐れたからだと思う。

ロックフェラー財団の援助でマイクロフィルムまで作ったのは
何だったのか?・・・と感づかれるのを恐れて
金田一博士は、金成マツさんのを六曲訳して
ワカルパ翁のユーカラに戻った・・・これが真相であろう (*^_^*)
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久保寺博士のものを出版させなかった大きな理由の一つ
久保寺博士は、平賀エテノアのものを多く筆録している。
金田一博士は、大正四年に Kamui Oina を一曲
この時は、廻りにそうそうたるバッコばかりだから嘘つけない

座談会で虎杖丸の曲の話になったとき・・・久保寺博士は
その語句の数に言及してワカルパ翁の倍以上の数を云って
得意そうに話している・・・
博士は、貴方エテノアにからかわれたんだ !! とは・・・
余りにも気の毒で言えなかったんだと思う (*^_^*)
そう言った・・・創作出鱈目も存在する沙流
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ここまで纏まってきたので・・・後は、集中的に大正四年の
ものをやっつけて・・・その後コポアヌ媼に進もうと思う。
コポアヌ媼もオッカヨユーカラの定義を本当の意味で
掴んで居なかった節も見受けられるから・・・(*^_^*)
 

2013/04/07 ()  論争・・・?


今までのアイヌのユーカラの定説となっている・・・沙流のものは、新しいもので
樺太・幌別・近文・美幌・芽室の方が古いものとする説・・・久保寺博士説
これに真っ向から対立する私の沙流のユーカラ起源説 (*^_^*)
金田一博士は、久保寺博士のものの出版を禁じていた。
それが定説になったら取り返しのつかないことに成る怖れがあったから (*^_^*)
もう少し、全部出尽くすまでとのんびりしている内に時が経ってしまい
途中で時間切れが来てしまった。

それで少し調べて確認してみた・・・
久保寺逸彦博士が採取した人達は、平賀エテノア(ヤイプニレ)・平目カレピア(荷菜)
鹿田シムカニ(旭川)・二谷国松(二風谷)・平村カヌンモレ・岩山ヨネ(千歳)
などなど・・・
知里真志保博士が採取したのは、樺太・金成マツ(幌別)・菊池クラ(美幌)
などなど・・・
その他にキナラブック(旭川)・八重九郎(釧路)など沢山有って・・・
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ワカルパ翁のユーカラで『虎杖丸の曲』のみが発表されていて
後の十曲知らない時の論争がそのまま現在に至っていて

本当のユーカラ〜男子のみが伝承するポイヤウンペのもの
これは、秘伝中の秘伝で沙流でも極少数の人しか知らず
必ず題名が付いていて・・・伝承するときは題名も伝える
そして、出自をハッキリさせて伝承する。
これが無い場合は、メノコユーカラとする・・・定義の確立
そう言えば女性の場合、男の誰々のものと云わないのが殆ど
金田一博士が筆録されなかったら永遠に消えていたもの。

女性が受け継ぐこと出来なかったものが沙流に存在する
それを知らない人ばかりで論じられて来たアイヌ文化
女性がやる場合は、メノコユーカラと定義している
ワカルパ翁のユーカラ定義

これは、全部訳して見ないと解らないことなんですネ〜(*^_^*)
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大正四年に平賀エテノア(ヤイプニレ)から筆録しているKamui Oina
これは、内容がそっくりな金成マツさんの Pon Oinaと較べると
長さが圧倒的に金成マツさんのが長い・・・蛇足が多い

虎杖丸の曲では、エテノアのものがワカルパ翁の倍以上長い
これは、有り得ないことで創作メノコユーカラ・・・蛇足が多い

金成マツさんが平取の教会に居る時に題名だけは聞いていた
虎杖丸の曲は、内容が全然違っているけど・・・
それらしい場面は出て来る・・・矢張り創作ものでしょう。
創作と伝承を一緒の文学の土俵に上げてしまったユーカラ集

そういった出鱈目なものも存在することから・・・
今まで迷走していたことだと思われる。
ユーカラは、これから学術的に沢山の情報を提供してくれるもの
先ずは、読まないと始まらない (*^_^*)
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私は先ず、ユーカラ入門として有名な知里幸恵(幌別)の Shirokanipe ranran pishkan と
鍋沢ユキ(沙流)のpishka toa pishka を読み比べてみてネ・・・と提言していくつもり
その違いが解らなかったら・・・ユーカラは恐らく詰まらなく感じるでしょう。
でも、現代の感性豊かなギャルは、見抜くと思っている。(*^_^*)
 

2013/04/06 (土)  何か楽しくなって・・・(*^_^*)


アイヌ語の専門家でも10ページ/2ヶ月と知って・・・
10ページと言うのは、見開きで5枚と言うこと。極ゆっくりやって私の一日分

金成マツさんのものは、金田一博士がオイナを含めて8曲訳されて
42-8=34曲が萱野茂氏が意訳されたものでしょう。
後を引き継ぐ場合、意訳では非常に難しくなり・・・混乱を来す。
膨大な時間とお金が無駄になることになる (*^_^*)

あくまでも、後の人のことを考えると対訳それも直訳の方が
役に立つことを証明出来たのが嬉しい。
そして、それから本当の意味を研究していく方が正しい遣り方
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何も急ぐことは無い・・・しっかりした辞典を残すべきであろう
学生さんでも、原文で読みたいと思っている人多いはず・・・
気持ちが楽になって又、楽しくなって来た。 (^_^)v

ユーカラ曼陀羅を確立できたら・・・道内旅行される人も
ポンケマラッキって本当に屈斜路湖だったのだろうか?
キムントって阿寒湖だったのだろうか?
アツイサラって何処だったのだろうか?メナシサムって?・・・とか
想像しながら別の旅の楽しみ方も生まれると思う。

ユーカラ曼陀羅が纏まったら・・・その旅に出ようと思っている。
そして、ユーカラ談義に花を咲かせたい。(*^_^*)
Akan too(阿寒湖)と言う曲が在って・・・
胸が締め付けられるような美しい旋律の曲なのですが・・・
シヌタプカと言う曲を作って下さるようアト゜イさんに
お願いしてみようとも思っている。(*^_^*)
又、Ninninkeppo(蛍の婿選び)と言う愉快な曲の
Chimut kane の訳が違っていることもお話して来ようと思っている。
 

2013/04/05 (金)  ユーカラの描写力・・・


私は、女性の透き通った肌を描けたルノアールを師匠と決めて学んで来た

皮膚の下にある血液の流れを描かないと・・・肌は表現出来ない
ブルーでは無い・・・草色テールベルトで血液を表現していた
アングルの女性は、まるで陶器か磁器のような肌・・・とルノアールは評してる。
肌の光と云うか・・・輝きは女性特有のものだと思う・・・そう言う媛を描きたい。
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沙流のユーカラ群の特徴として情景などがイメージ出来る描写力がある
何代にも渡って鍛えられた力がある。

金成マツユーカラノート92篇の内42篇まで2007年で終了していて・・・
その後、訳している人居ないものか? 調べてみると
北大の或る先生が訳されているそうで・・・翻訳のスピードは、10ページ/2ヶ月
ウゥエペケレのようだがびっしり書かれているノートの画像も見られた。
恐らく、現行の辞典など駆使されて作業に当たられているのでしょう。
その方法だと後50篇残っているから50年掛かるというのは正しい (*^_^*)

日常語 yayanitak から始められたとしたら金田一博士のようにユーカラは
歯が立たない代物・・・(-_-;)
辞典に載っていない言葉が沢山あって誤訳を産む・・・
北海道教育委員会で一定の成果が上がったから打ち切ると云う判断
これは、全く正しい判断だと思う・・・何時までも税金使ってやる
事業でない・・・それよか樺太庁と道庁で調査費用を出した沙流のものと
樺太のハウキを訳すのが大学の役割ではないのか? (*^_^*)

オッカヨユーカラとはワカルパ翁のように出自がはっきりしている特徴がある。
金成マツさんのユーカラノートには、ワカルパ翁が伝えた曲
「虎杖丸の曲」「蘆丸の曲」「くさひとかた」「八串肉串の戦」「川口人の戦」
「Ponkemaratki」「金獺記」「紅焔・白焔」「悪夢の曲」と
 厚真の ikashrep がツレアン翁と酒汲み交わし伝えた「首づと・首肴」
これを母親のモナシノウクから聞いたというのは、有り得ない。

金田一博士は、以上の内九曲には、手を付けていないし
萱野茂氏も手を付けていない・・・道教育委員会の人でそれに気が付いた人が
翻訳打ち切りと宣言したと想像する。

個人が自分の時間で金成マツさんのものを翻訳するなら誰も文句ない (*^_^*)
もうそろそろ・・・内容次第では研究対象から外すくらいの選別眼が
求められていることだと思う。
 

2013/04/04 (木)  今日は休み・・・


雪が解けて・・・少し春らしく成ってきた

今後の方針が決まったので・・・今日は、ウテカレ媼の Kem hayokpe を
なんとか纏めてみようかな? (*^_^*)
後12枚なんだけど・・・どうやら
Chikupshiri のものでないみたいだ (*^_^*)
オッカヨユーカラは、ワカルパ翁の11曲のみ、この世に残ったユーカラ
オッカヨユーカラを知っていたのは、ワカルパ翁一人のみだっと言うことかな?
それを全部読むことが出来たのは、幸運だった・・・全く

メノコユーカラは、外伝として細かい処を補強する役目を持っているもの
女子のものは、思わずプッと吹き出してしまう諧謔性に乏しいきらいがある

オイナにしてもカムイユカラにしても原典には・・・思わず口元が綻ぶ諧謔性がある。
沢山読むとそれが良く解る。
これは、世界中の詩人たちを喜ばせることに成ると思う 
人間の性をこんなにもストレートに顕して居て・・・ホッとするものって
浪漫主義の作家たちの作ったもの・・・私の好きなものでもある (*^_^*)
 

2013/04/03 (水)  ユーカラの分類


明らかに男のユーカラは、使う言葉が徹底的に選ばれている。
謡いものと言うことにも関係しているのでしょう。
男の場合は、ウコチャランケ・挨拶(uwerankarap)・カムイノミなど
尊敬語には、複数形を使う決まりであるから・・・
その掟をキッチリ習得するのにも役に立つ構成に成っている。
これ専用の雅語辞典を独立させる必要があるみたいだ。

女子がやる場合、一括りにメノコユーカラとして良いものだろうか?
と言うのが・・・心に引っ掛かっていたことに気が付いた。

ヤヤシ所伝で解ったことだが・・・個人の創作が入った場合
所々端折ったりした場合、男同士の伝承のカッチリした
形が崩れているのに気が付いた。

明らかに解るメノコユーカラは良いが・・・男のユーカラみたいなのが
在った場合、酒宴席の対座とChakkosampa の描写が目安になること
それと、女子の場合の子供をあやす動作(高い高い)などが
在った場合は、メノコユーカラにしても良いと思う。
これも又、専用のメノコユーカラ辞典が必要

次に、カムイユーカラなど神の世界だから・・・特殊な言葉が出てくる。
これも専用の辞典が必要でしょうネ
------------------------------------------------------------
夫々にテーマが在って・・・三つ巴に有機的に曼陀羅を形成して
その原典を確立すると研究の方向性が見えてくると思う。

今日は、タウクノ媼・コポアヌ媼のユーカラをざっと読み返してみた
女子のものも矢張りユーカラなんだけど・・・男のとは違う?

そこで、沙流に限ってと・・・断って (*^_^*)
男子のユーカラは、特別なもので男同士のみ伝承する本伝
これは、古代・中世の軍事機密情報を含んでいるもの・・・

女子がやるユーカラは、説話的な要素が色濃い外伝と捉えて
外伝=メノコユーカラとするとすっきりする・・・

唯、ウテカレ媼のKem hayokpe だけは兄さんの
Chikupshiri の
ものだとすると・・・これを入れて十二曲がこの世に残った
ユーカラと言うことになる。
沙流のユーカラ定義そのままで落ち着く・・・(^_^)v

すっきりした形の曼陀羅を浜益に残したいですからネ
それと、ユーカラ集として本にする場合・・・
沙流のものだけで纏めないと・・・金田一博士と同じ轍を踏む

他の地域では、ユーカラは男も女もやると言うのは・・・
本伝が存在しないからだと妙に納得してしまった (*^_^*)
 

2013/04/02 (火)  ヤヤシ所伝 Shupne shirika # 3


今日、三十五枚目で終了した・・・
これは、コタンピラのものとは、全然違うもので・・・
オッカヨユーカラの特徴であるChakkosampa も抜けていて・・・
丁度、気の抜けたサイダーのようでビリッと来ない。
オッカヨユーカラの定義条件が固まって来た感じ・・・(*^_^*)

アイヌ文化としては、ヤウンクル(唐子)とレプンクル(メナシ)の
大きな流れが在って・・・それが近年まで続いていたと言うことで
メナシの文化だけで論じられて来たことだと思う・・・
完全に片手落ちですネ〜 (*^_^*)

ヤヤシ所伝を今、やっておいて良かったな〜
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これで、ラストスパートに向けての意欲が高まって来た。
ほんのちょっとした一言にも注意を払う集中力が
要るんですユーカラは、・・・絵と同じかも (*^_^*)

暖かくなったら山菜採り・布海苔・銀杏草採り・魚釣り・蟹採りなど楽しみながら
残りのカムイユーカラなどをじっくり訳した方が良さそうだ。
シヌタプカの温泉に入って・・・リフレッシュして取り組もうと思う。
浜益温泉にワカルパ翁のユーカラ十一曲(復刻版)のコピーとユーカラ集九巻
置かせて頂いているので・・・その内、村民も関心持ってくれるでしょう。(*^_^*)

今までユーカラって一体何なの?・・・それに的確に答えた人居ない
狩猟民族の哲学だから・・・タンパク質を家畜とか放牧に頼る民族には
なかなか解らない自然の掟・・・
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沙流シシリムカの場合は、水平線に日が昇る・・・
浜益シヌタプカの場合は、水平線に日が沈む・・・
大陸の場合・・・山から日が昇り山に日が沈む
海を見たいと云う願望が膨らむ・・・

私の小学校の修学旅行は留萌・増毛だった・・・初めて見た海
海岸には蟹が沢山居た・・・小さな貝も沢山あった
その頃は、雄冬・浜益は知らなかった・・・秘境であった
 

2013/04/01 (月)  ヤヤシ所伝 Shupne shirika # 2


今日は十枚やって二十三枚目まで進んだ・・・後十枚位 (*^_^*)
最後まで読んでみて・・・どうするか決めようと思う。
コタンピラ翁の終章とも比べてみなければ成らないし・・・
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心に引っ掛かっていたのは・・・沙流の原典と言うことだと気が付いて・・・
ヤヤシ所伝のものを一通り目を通しておく必要があるので、これを転記している。

虎杖丸の曲については、ワカルパ翁・鍋沢元蔵氏・平賀ヤヤシ翁
金成マツ媼を読んで比較しているので・・・確信があった。

沙流に於いても、ワカルパ翁は個人で勝手に作ったものがあると
嘆いていて・・・それは、伝承でないと認識している点
金田一博士が明治39年にカネカツクから筆録した首づと・首肴は
沙流のユーカラでは無くて、厚真のもの(hau)であるという事。
本当のユカラクルにしか知らないことが存在していた。

そこいら辺をしっかり確認しておかないとユーカラ曼陀羅は纏まらない
実際にカムイユカラなどは、ダブって筆録されているので
どちらを採用するか?と言うことも起きてきている・・・(*^_^*)
残った原典は、そんなに多い訳ではなくて
それを元に各地で創作されたのが実情のように思える。

その中にも、優れたものがあると思っている。
白糠の四宅ヤエ氏のものは、特に興味深いものがある。
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新冠のHau は、沙流のユーカラ語と同じなので・・・
私のユーカラ翻訳辞典を使うと簡単に訳せるので
新冠の人達に訳して貰いたいと思っている
その方が私よりスマートな訳が出来ると思われる (*^_^*)

阿寒のサコロペは、阿寒の人達に訳して貰いたいと思っている

その方針が固まったので今月からラストスパートを掛ける
気持ちも固まってきた・・・(*^_^*)
アイヌは、自然を大切にする哲学の民族だと言われているが
その根拠になる神々の曼陀羅を明らかにした人居ない
それは、オキクルミがアイヌに教えたことで・・・
それをアイヌは、大事に守ってきた・・・
ポイヤウンペにも、色々なことをオキクルミ(アイヌラックル)は
教えてユーカラが出来た。