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Part15   3月の独り言


2013/03/31 ()  ヤヤシ所伝 Shupne shirika # 1


今日は、十三枚目まで転記出来た・・・
ヤヤシ所伝のものも、酒宴席の位置があやふやで切れが悪い・・・(*^_^*)
男同士で伝承するユーカラの特徴として eyaipekare 〜対座する描写が
必ずある・・・これは、力関係を表現していて大事な要素
ポイヤウンペが敵を分析するときに必ず窓から覗き見してから乗り込む

sake iyush (酒宴の主賓)とsake sanke (酒宴の主人役)も
その力関係を表現しているもの・・・これが無いときりっと締まらない
これは、訳さないで、原文で読める方の為にそのまま残しておくと良いかも(*^_^*)
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今月はウテカレ媼のtonoko uimamu が真実だとしたら・・・
まるっきりアイヌ文化の研究をリセットして・・・視点を変えねば成らなくなる。
それと大和の歴史にも影響してくる (*^_^*)
古文書の中で解らなかったことが見えてくるかも知れない。
阿倍比羅夫と闘ったミセハシのこととか・・・
 

2013/03/30 (土)  Shupne shirika 蘆丸の曲


ワカルパ翁は
平取 itakratukの親父から聞いた
 itakratukとサンゲレキの兄からも聞いたがそこ迄云う・・・と出自を云っている蘆丸の曲
大正六年にヤヤシのShupne shirika をコポアヌに依って終章を筆録されている。
大正十一年最後までやったコタンピラのものを知里幸恵が後に書き出して・・・
それを別伝として・・・その労に報いる為、発表されている。

その平賀ヤヤシ所伝を別伝として発表される予定であったみたいだ。
これを転記しておこうと思う。
ウテカレ媼の
(虎杖丸の曲) の終章は転記してあるからネ (*^_^*)
 

2013/03/29 (金)  tonoko uimam について・・・


何か気持ちに引っ掛かって・・・翻訳の意欲が湧かない (*^_^*)

そこで、
大正4年の日記 と 金田一京助ユーカラノート を較べてみた。

九月二十六日に紫雲古津について二十七日に大吉の家に落ち着いて
ピタラパの山にある五六軒の部落にワカルパの息子エマチを見て
隣のツレアン翁と話をして帰ってウレシパツクの家で
シンヌラッパ(ワカルパ翁の法要)を執り行う
この時、サンキロッテがその年初めての鮭を獲って供える。
翌二十八日、タウクノ媼が来て色々話をする。

九月二十九日は、ウテカレ媼・ウトムリウク翁も来て話をする
九月三十日一番最初に聞いたのが・・・ウテカレ媼の虎杖丸の終章
次に筆録したのが・・・Kem hayokpe tumunchi kamui

ウテカレ媼は、サンゲレキの妹と云うことで博士は筋を通したと思う
沙流では、メノコ伝承者としては、第一人者であったのでしょう。
タウクノ媼は、そこいら辺間違えるとみんなの協力は得られないかも
知れないので・・・博士に進言したのかも知れない。
筆録の終わりの方でタウクノ媼のものが多いのも・・・何となく? (*^_^*)

男のユーカラでは、軍事機密情報のtonoko uimam は云わない掟で
あったかも知れないが・・・Kem hayokpeでは云ってしまったかも?
又、ワカルパ翁が虎杖丸は、兄さんの
Chikupshiri から聞いたと
云っていたから是非聞かせて貰いたいと前日に話したかも知れない

十月一日にサンゲレキ翁を表敬訪問して・・・二日から本格的に筆録
恐らく、一般のアイヌも知らなかった・・・ユーカラは秘中の秘
メノコの信頼を得た博士は、本物ばかりを筆録出来た。
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金田一京助ユーカラノート の大正四年の部分を洗い直して
しっかりしたものにする必要があるみたいだ。
大正四年のものは、殆どが原典と考えると・・・
慎重に期すべきであろう 
今日は、休みだからラストスパートに向けて整理しようと思う。(*^_^*)
 

2013/03/28 (木)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 10


転記の時は、只ひたすらに金田一博士の書き癖に注意してやってきて・・・
137曲のものを転記し終えた時は、曼陀羅を形成していること解らなかった。
ワカルパ翁のユーカラを全部訳すと大筋解ると思っていた・・・
全部訳さないといけないことに気が付いたのは後半に成ってから

最初ユーカラの絵を描こうと思って・・・アイヌ叙事詩ユーカラ集を読んで
アイヌ語は、全く解らない・・・金田一博士の古語の訳も解らない
金田一博士の古語訳だけでもと・・・現代語風にして
そうしたら今度は、川口人戦い物語だけでも読んでみたいと・・・
後先、考えずに・・・虎杖丸の注釈辞典を作って始まった翻訳作業
その内、現代語風にしたものが検索CGIを使うと即、ユーカラ辞典に
なること閃いて・・・色々努力したけれど巧く行かなくて・・・

又、その頃、金成マツさんの筆録ノートも道庁で厳密に保管されていて
萱野茂氏とか極一部の人しか扱えなくなっていて???
益して、金田一博士の筆録ノートなんて到底無理なお話か?
と諦め掛けて・・・Netで検索すると道立図書館に在ると言う・・・?
早速、電話して見ると・・・コピーも出来ると言う
半信半疑で行ってみると・・・

2007年に出来た筆録ノートマイクロフィルムの細目録・・・
誰かが一度も捲ったことのないようなパリッとした新札のようで
マイクロフィルムなるものは、人生初めて見るもので・・・
川口人戦い物語だけ三時間掛けてコピー出来た (*^_^*) 
2010/11/03
今年六月に終了出来ると二年七ヶ月で沙流のもの終了出来る。
一生掛かっても無理なような気がしていたが・・・
諦めずに・・・続けるとゴール出来るものなんですネ

伝承ものは、出自(出所)がはっきりしているのが特徴だし必須条件
例えば、北見 阪井イソ 所伝のサコロペは、阿寒のものだと言う
沙流にあるハウは、新冠のものだとか・・・
 

2013/03/27 (水)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 9


昨日、発見した
tonoko uimam は、ユーカラに出てくる
Nishpa が使う kaparape itanki と kaparape otchike とか
Sintoko とか宝物の漆器製品がどのルートでもたらされたものか?
又は、鉄器が可成り早くから使われていたこと
のヒントに成ると思うと・・・浪漫ですね〜 (*^_^*)
学術的に変更が余技なくされる程の事柄
今まで、和人の文字による記録のみで歴史を判断していたが
実際の人間の行動ってダイナミックなものだと言うこと
アイヌ文化に関しては、考慮しなければならないと思う。

和人も想像を超えたダイナミックな展開をしていたことになる。
三丹人もユーカラに出てくるのは、自然なことにもなる。
極北の古代・中世の浪漫が甦るヒントになるでしょうネ (*^_^*)

これは、ワカルパ翁も知らなかったメヨイとケチャウの意味を
説き明かすヒントに成るかも知れない。
ワカルパ翁が伝え切れなかったユーカラが・・・
Repunkuru noka yaunkuru noka
Shirannotunkuru akoiki (otumi oshma)
この中に tonoko uimam が含まれて居なかったとしたら
ウテカレ媼は、大変なものを残して呉れたことになる。
流石、サンゲレキバッコのことだけはあるとなる

アイヌの世界を知るには、沙流のものを翻訳しなければならないとする
私が最初に考えたことは、正しかったと思う。(*^_^*)
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このユーカラは、学術的に大きな意味を持つだけに・・・
慎重に訳した方がよさそうである。

4・5・6月とラストスパートに向けて・・・尻に鞭が入った感じ(*^_^*)
正直言って・・・もう7000時間を超えているので疲れも感じる
アイヌ大学卒業論文として頑張るしかないのかな〜とも思う
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気が付いたことがもう一つ在って・・・
repun moshiri とは言わないで、repunkuru moshiri と言う事
これは、海を隔てた島では無くて・・・沖国人が居る処だから
北海道の或る場所だと思う・・・repuishiri は、島だから礼文島

コシャマインの蜂起は、アイヌの蜂起と言われているけど・・・
沙流では、渡り党の喧嘩と捉えていた節がある。
シャクシャインは、ヤウンクルと敵対するメナシクル(レプンクル)
ヤウンクルに戦争に出てこないのは、シャモ(和人)より
先に殺すと・・・檄を各地に飛ばしたから仕方なく出た
元々出たくないから逃げたのも居た・・・勝てっこない戦
ポイヤウンペのように敵の分析もしないで数だけを当てにした。
沙流では、忌々しいから記録していない。

メナシ・クナシリの蜂起もレプンクルの蜂起・・・
アイヌの蜂起と言われているが、ヤウンクルは反対してた。
昔から和人の技術とか知っていたから負けるの知っていた。
ヤウンクルで一番強いポイヤウンペの親も毒を飲ませて
殺すくらいだから・・・(*^_^*)

違星北斗は、同じ人間としてお互い社会に貢献するのが
人間の生き方と・・・アイヌの哲学を知りたかった。
これで、私は違星北斗が一遍に好きに成った。
違星北斗も矢張りヤウンクルであった。(^_^)v Iyochiunkuru
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今日は、二枚進んで二十九枚目まで進んだ (*^_^*)

 

2013/03/26 (火)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 8


今日は、二枚しか出来なかった・・・何故かと云うと

今まで分からなかった・・・ポイヤウンペの親が夫婦で樺太に交易に行き
毒の酒を飲まされて・・・樺太を買うと云って戦になるという話
真偽の程は、解らないが・・・樺太は和人の領地だったというもの
今まで、ウイマムは函館の松前と云われていたのは間違いになる

tonoko uimam (和人との交易)と云うのは、大昔は樺太を指している
金田一博士は、ここに
?(クェッションマーク)を付けられている
このことは、そこら辺研究されている榎森進教授の目を引くことでしょう
一度も他のユーカラには、出て来なかったこと。
又、榎森教授は、ユーカラは実戦の記録説を唱えられてる方
良い材料を提供できそうですネ〜 (*^_^*)
これが真実であれば、大発見でしょう !!
北方領土四島返還にも影響を与えるほどのことを含んでいる
歴史上の事実・・・それがユーカラに存在する。
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蘆丸の曲に出て来るルエサニ彦の息子エツラチチの正体が
朧気ながら見えてきた・・・
それが、ユキのShikaritaiunkuru なんだけど・・・
タウクノ媼のAinu uwepekere も筋書きはちがうけれど同じ話題

想像力を膨らますと・・・ユーカラに出て来るルエサニ彦とルペットム彦の
遠い先祖の元が浮かび上がって来る・・・(*^_^*)
ユーカラは、それだけで完結しているのではなくて・・・
ユーカラ・メノコユーカラ・オイナ・カムイユカラ・アイヌウェエペケレ・・・
の原典が有機的・相対的に曼陀羅を形成している。

ワカルパ翁の云っているサケハウ・・・意味の無い音の連続と云うのは
オイナとカムイユーカラのサケヘと同じものではないか?
と最近考えるように成っている・・・

本来は、サンスクリットの仏教のお経のように
深い意味があったのだけれど・・・解る人居なくなってしまった。(*^_^*)

余りにも高度な文化な為、理解する人殆ど居なかったのかも?
せめて・・・ユーカラ曼陀羅と神々の曼陀羅を纏めて・・・
更に研究する捨て石に成れれば良いと思っている。(*^_^*)

又、アイヌの聖数六は、黄金比を表現しているような気がする
絶対に割れきれない永遠の数列・・・
絶対神でない八百万の神々の相対論・・・パラドックスを含む形而上学

世界的に原発の安全神話が瓦解して取りやめようとしても
一旦、魔物にイナウを渡した場合、手が付けられなくなり
結局は、破滅の道を歩むことになることを・・・
ト クッチャラ彦 ポンケマラッキが一言で云っている(*^_^*)
蝉のウパシクマ・・・然り

アイヌのユーカラは、単なる説話では無いものを
包含している凄さは、今後世界的に注目されると思う
 

2013/03/25 (月)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 7


今日は、五枚やって二十五枚目まで進んだ。

ユーカラを一語一語、訳していくのは、その物語を日本で初めて読むこと
何百年も昔の人達の生活と思想を知る作業・・・
三年も毎日続けて来られたか・・・理由が分かった (*^_^*)

創作は、その人の想像力の範囲に限られるが・・・
ユーカラは、民族の想像力の結集という点で・・・伝承
この違いを見極めねばならない作業・・・
 

2013/03/24 ()  Kem hayokpe tumunchi kamui # 6


今日は、穴埋めをした・・・矢張りユーカラ辞典を使わないと訳せない。
それと、ローマ字表記でないと分解するときに困ることが起こる。

沙流のもので慣れてしまうと、知里幸恵の言葉が奇異に感じる (*^_^*)
神々も違っているから違星北斗もそれに気が付いたのでしょう。
しかし、アイヌの物知りは、バチェラー博士が教会のことを
kamui koro kenru
言っているのを笑っていたと言うこと・・・違星北斗は、知らなかったのでは?
それで、相手にして貰えなかったのかも知れない。(*^_^*)
 

2013/03/23 (土)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 5


今日は、休みなので・・・余市の歌人 違星北斗について研究されている
違星北斗研究会のものを読んでみた・・・日記とか手紙を (*^_^*)

違星北斗は、金田一博士と会って話して・・・沙流に行っている。
とまでは、知っていて・・・勝手な憶測をしていたが・・・

東京を発つとき大勢の見送りがあったこと以外だった・・・
違星北斗の頃は、余市は和人との混淆が進んで、
アイヌの本当の精神とか神々とかが忘れ去られ・・・
それを必死に求めていたのが解った。

室蘭で少し散策して・・・幌別で知里幸恵の母親と真志保(18才)に会っている
それからバチェラー八重子に頼んで沙流の勉強出来る家を
紹介して貰って・・・平取に行っている。

違星北斗は、キリスト教とは少し距離を置いていたみたいだ。
アイヌの哲学を知りたいと思ってのことだと解った。
これは、私の憶測通りのことで・・・嬉しい (*^_^*)
違星北斗は、禅宗で神社なんかもお参りした人らしい。

日本のそういった仏教に近いアイヌの神々を知りたかったのでしょう
そして体系化された曼陀羅を知りたかったのでしょう。
しかし、沙流には本当の曼陀羅を知っている人たちは皆
亡くなっていて・・・何も得ることが出来なかった。
それで、生まれ故郷、余市に帰った。

しかし、面白いのは・・・違星北斗は幌別に寄っただけで
真っ直ぐに沙流に行っていること。
幌別には、アイヌの本当の哲学は、余市と同じで無いと思い
又、ユーカラには、ポイヤウンペの次に偉いのは
余市彦であること・・・金田一博士から聞いたと思われる。
それで、私と同じ疑問が沸いた・・・
何故? 余市のものが沙流に在るのか?・・・と

真剣にアイヌの哲学を学んで・・・それを誇りにしようとする
アイヌも居たことを知って・・・嬉しく成ってきた(*^_^*)
ポイヤウンペの戦い方を学んで・・・スパムに勝てた
私としては、真理が含まれているからと確信しているユカラ
何億とも知れないスパムをやっつけられる
兵法ってそんなに世界中には無い
戦い方知っているから・・・先取性に乏しいとアイヌを評している
金田一博士の見方は間違っていると私は思う 
そう言う地域の人々も居るという断りがあって然るべき (*^_^*)
その混淆を以て一括りにアイヌを論ずるべきでも無い
インターネットの時代でも通用する普遍性を持っているから
タイムスケールが長いだけ・・・
又、インターネットの技術を使わないとその膨大なものを
纏め上げられない程のものでもある。

その違星北斗の為にも、沙流のユーカラ曼陀羅と
神々の曼陀羅を纏め上げたいものです。
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今日は、20枚目まで進んだ・・・後27枚
今月中には、終わるでしょう。(*^_^*)
 

2013/03/22 (金)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 4


今日は、五枚やって十六枚目まで進んだ・・・難しい 
でも、面白いユーカラなので、根気よくやろう。
矢張り、兄さんの
Chikupshiri のユーカラみたいだ・・・描写力抜群(^_^)v

沙流の婆さん達は、UをOと発音する場合があること知ってから
そんなに悩まなくなっているような気がする。(*^_^*)

沙流の本当のユカラクルってその曼陀羅を把握している人のことを
云うのだと定義出来るかも知れない。
だとしたら・・・天才的な能力が要求される訳で・・・
そうざらに居るわけでも無く・・・ワカルパ翁がたった一人残った
金田一博士が筆録する前に亡くなっていたら・・・
永久にこの世から姿を消したユーカラ・・・
奇跡的に残ったユーカラをアイヌは、大切にしなければならなでしょうネ
そして、実演出来る人を、道民応援しなければ・・・ネ (*^_^*)

こんなに面白いもの・・・世の中にそんなに無いと思う
浪漫主義のものが可成り古い時代に存在していたことになる驚き
 

2013/03/21 (木)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 3


隠し言葉があって・・・難しい (*^_^*)

隠し言葉があると云うことは、ユキのShikaritaiunkuru で知ったが・・・
これに依って直訳の対訳しかないと確信した。
意訳では、其処の処が解らなくなってしまう・・・

今回悩んだ言葉は、kashi oipep 〜上の器?と云うもの・・・???
良く考えてみると、Nishpa (首領)の場合、kaparape itanki と kaparape otkechi と
重ねて差し出されるが・・・Usshiu (下人)は、上の椀だけだと云う点
それで、Wenkuru (貧乏人)と云う意味に気が付いた。(*^_^*)
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今日は、昨日の続きで苦しめられて・・・4枚しか出来なかった。
ウテカレ媼の場合、云い違いもあるようで・・・意味が逆になる 
矢張り、UをOと発音する癖があるみたいで・・・(*^_^*)
ワカルパ翁のユーカラの隙の無さが有り難く思うほど・・・

これは、日常語から始めた人では、訳せないように思う。
現行の辞典だけでも到底歯が立たない代物。
録音したものだと・・・更に難しい(*^_^*)

白糠のサコロペを一回三時間60回 四年掛かって八人で
訳された根気強さには、敬意を表したいと思う。

沙流のユーカラ辞典が出来るとそれを参考にしてサコロペも
訳せるかも知れないな〜
単なる方言論で片付けられないアイヌ語・・・奥深い !!
 

2013/03/20 (水)  Kem hayokpe tumunchi kamui # 2


昨日の穴埋めをしていたら時間食ってしまって・・・2枚しか出来ない(*^_^*)

しかし、これは男のユーカラみたいだ・・・Chakkosampa が出てきた。
ウテカレ媼は、サンゲレキ翁の妹だから当然、兄さんの
Chikupshiri から
一級のオッカヨユーカラを聞いているから・・・その一つでしょう。
ワカルパ翁の Kutune shirika (虎杖丸の曲)は、
Chikupshiri から
受け継いだものだから・・・Kem hayokpe はオッカヨユーカラに認定しようかな? (*^_^*)

でも、ユーカラ集に金成マツさんのものを最初に入れてしまった金田一博士
悔やんでいるかも知れないな〜  人生最大の誤算だったと・・・(*^_^*)
 

2013/03/19 (火)  Kem hayokpe tumunchi kamui


今日からウテカレ媼のユーカラとメノコユカラに取り掛かった。
今日は、5枚目まで進んだ・・・
nishoshitchiwi の tumunchi kamui が
ポイヤウンペに喧嘩を売りに来た話らしい・・・(*^_^*)
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ウテカレ媼は、80歳を超えた人であったらしくて、本当の昔の言葉が在って
本人も意味が分からない言葉らしくて・・・金田一博士も当然分からない
それで、この翻訳は少し手こずりそうだ (*^_^*)

ワカルパ翁がメヨイとケチャウの意味は解らないと正直に言っている
それが沙流の特徴でもあり、古いものだと言うことが解る。
学術的に価値のある虎杖丸の曲は、ワカルパ翁のものたけで
他の人のものは、当てに出来ないということにもなる。 (*^_^*)
 

2013/03/18 (月)  沙流のユーカラ定義・・・


翻訳も量にして80%に近く成ってくると・・・沙流のユーカラ定義そのままだと感じる

沙流には、男だけが伝承するユーカラが存在していて・・・それをユーカラと云う
ユーカラの中に、
ekanna yukara 〜それを再び真似る・・・というのが有る
それが、ユーカラ本来の意味。創作してはいけないもの (*^_^*)

今までの研究者は、其の時々で長さ・言葉を変えるものだと云うのは
間違い沙流に於いては・・・

他の地域に於いてはそれも可なり (*^_^*)
他の地域に於いてのユーカラに匹敵するものがハウとハウキである

サコロペは、女子の謡いもの
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金田一博士が沙流のものを全部訳されて・・・整理されると
アイヌ文化の豊かさがもっと早く認識されたと思う・・・(*^_^*)

原文無しの訳だけのものも有るので・・・文学論で進められていたこと解る
その全容を明らかにして呉れたワカルパ翁のものだけでも
本にされたら良かったのにと・・・つくづく思う。

でも、矢張り北海道に住んでいる者かアイヌが明らかにすべきかも知れない
その最適任者の知里博士は・・・
ワカルパ翁が金田一博士に
ikokuttara oro mun ほんとは kutu
と教えているのに・・・間違いだと云ってしまった (*^_^*)

それで、ワカルパ翁のものが軽視されるようになって・・・混迷することになった。
これは、小さいことでは無く・・・その後に大きな影響を与えて
アイヌ文化蘇りの足を引っ張るように作用していた・・・ナンセンス (*^_^*)

各地のもののバックボーンに当たる沙流のユーカラを確立して
初めて各地のものが生きてくる・・・パラドックス
それをユーカラでアイヌに教えている
 

2013/03/17 () # 2  知里博士の実戦論・・・


昨日、考えたユーカラの分類を少し押し進めてみた・・・(*^_^*)

沙流には、男が十二・三才になるとウコチャランケを訓練して
その能力を試されていて・・・選ばれた者だけが受け継ぐ掟があって
ホントのユーカラクルは、暗黙の了解があった。

知里博士は、恐らく砂沢友太郎氏からユーカラは、実戦の記録と聞いて
色々な方面からの情報で八世紀から十三世紀の擦文文化と
オホーツク文化の葛藤であろうとした実戦論を展開した

一方、久保寺博士は、色々聞いたり女性からの筆録ばかりで
説話論となったのであろう。

両方在ったのが沙流のオッカヨユーカラとメノコユーカラ (*^_^*)
唯、オッカヨユーカラを伝承する人殆ど死に絶えて
ワカルパ翁一人が、平取とかアッペチに分散していたのを
集約出来たのでしょう。
実戦論と云うよりは、軍事機密情報で・・・それが近年まで
続いていて、門外不出の情報であったのが・・・
初めて、和人の手によって記録された。
しかし、文学論の切り口で展開した為・・・見抜けなかったか?
国の同化政策の圧力が在ったものか?・・・今は分からない(*^_^*)

メノコユーカラは成る程、説話論で納得するお話である。
そう言うものは、各地に流れた。カムイユカラ然り・・・
それをはっきりすることが出来なかった研究者

唯、幌別のものは、金成マツさんが平取に十一年間居た時に
聞いたものを、ごちゃ混ぜにして創作してしまった。
知里幸恵の言葉は、サコロペに出てくる言葉に似ている。
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沙流のユーカラ曼陀羅を研究すると・・・
蝦夷の古代の謎が解けるかも知れない
と・・・云ったところを、ひとまず纏めておいて明日から一気に
突き進んで行こうと思う。
段々分かって来たのは、沙流のものには隠し言葉が含まれていると
知ったから・・・尚更、対訳の直訳にして於いた方が良い
 

2013/03/17 ()  DTPソフト・・・


Desk Top Publishing 〜パソコンで本の原稿を書くこと
即、印刷出来るソフト・・・MS の Word もそうだけど今一かな? (*^_^*)

パソコンやり始めた頃、本買って勉強したことはあるけど・・・
まさか本を作ることには成らないと思っていたので、専用ソフトは買ってない

今日は、休みなので・・・安くて良いソフト捜してみよう・・・
渡しの場合はソフトさえあれば、HTMLで既に書いてあるから
コピーペーストを繰り返すだけで・・・原稿が出来
それを最終校正を掛ければよいだけで済む・・・(*^_^*)

ユーカラは、テンポ良く読んで行かないとイメージが途切れる
又、何回も読んでいる内に発見する部分もあって・・・
読み手の読解力に大きく左右されるもの
又、ユーカラは沙流の場合、全部読まないと解らないように成っている
注釈は、一切書かない方が良い読み物(*^_^*)
それに、より深く理解するには、ワカルパ/フォルクローレが必要

ゲーテのファストを若い頃読んでも・・・余り面白くないが
三十代・四十代・五十代で読むと段々面白くなる。
メフィーストフェレスが嫌がる文様は、絵の勉強をしている内に
黄金比を勉強するようになり・・・それが五稜星に関係していて
五稜角・五稜星は、魔を払うとされペンタゴンにも使われている
日本では函館の五稜郭がそうだ。
それを知って初めて・・・ファストが理解できるようになる。

そう言った奥深さを秘めているユーカラ曼陀羅
外国の人達にも充分興味を引く魅力があると思っている
世界五大叙事詩の一つアイヌ叙事詩ユーカラの研究
アイヌ文化の研究がスタートするのだと思う
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まるで、コンピュータのデータベースのように一度インプット
されたものは、そのまま出力出来る能力とシステムを
持っていたアイヌ民族・・・そして何百年も継承された驚き

そこが注目される点だと思う。
ユーカラは、伝承者に依って変わるものだと云うのは・・・
沙流に於いては、タブーだった。
他の地域では、それが当たり前かもしれないが・・・(*^_^*)
それで、アイヌ文化の素晴らしさが分からなく成った。
 

2013/03/16 (土)  ユーカラの分類・・・


ワカルパ翁親子のもの終わって・・・シコサンケ媼に差し掛かり
少し、考えてみた・・・
今まで、がむしゃらに進めて来た翻訳作業・・・(*^_^*)

沙流では、ユーカラ(男の)は、ワカルパ翁のユーカラのみユーカラ
ワカルパ翁は、十四曲がその時残っているユーカラだと説明している

それと女子がやるユーカラは、メノコユーカラ
一見、ユーカラに見えるものもあるが・・・矢張りメノコユーカラとした方が
良さそうな気がする。そこで翻訳作業方針を考えてみた

後、メノコユーカラと思われるもの・・・ウテカレ媼二曲・コポアヌ媼三曲
それを先に纏めると・・・人間のユーカラが見えてくる

その中間のAinu isoitak (外伝)は、補強のお話

カムイユカラは、神のお話・・・
しかし、神と人間の関係・・・神は人間の造ったものイナウで
力を増し・・・酒で神々喜んで助けて呉れる関係のお話
Ureshpa 〜お互いに育て合う精神
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結局は、全部読まないと・・・アイヌの世界が見えない
向こう三週間かけてユーカラを先にやっつけようと思う
そうすると雪解け前にメノコユーカラを終えること出来るし
その後、カムイユカラとオイナの原典も見極めることが出来る (^_^)v
ポロオイナとポンオイナは、恐らく原典ではないと予感している

2月22日に訳したタウクノ媼の北風の話(4枚)は、ウテカレ媼(2枚)にも在って
沙流のカムイユカラの全容が解るのも楽しみの一つ
知里幸恵のものにも同じ話があるが・・・話が破綻している。(*^_^*)

名声も勲章も恩給も何一つ期待しないで・・・
唯、アイヌの為に純粋に残した沙流の人達のユーカラ曼陀羅
北海道に住んでいる人達、アイヌの血を引く人達だけは
読んで上げるべきだと思う・・・(*^_^*)
 

2013/03/15 (金)  シコサンケ媼・・・


金田一博士は、シコサンケ媼のことをイムーバッコと呼んで尊重されている。

イムーと云うのは、何かビックリしたときに起こる一種のトランス状態
優れた女性ユーカラ伝承者に多い傾向にある・・・

それで、シコサンケ媼のものは、原典に近いと考えておられたようで・・・
筆録もタウクノ媼に次いで丁寧に行われている。

シコサンケ媼の Ainu isoita とユキの Shikaritaiunkuru は
同じ物語なんだけど・・・語句の数が違う・・・ユキの方が短い
ユキの方は、雅語を使っているからだと推測しているが・・・
ユーカラの場合は、それも比較しないといけない問題。

そうするとユーカラの正体がはっきりと見えてくる・・・(*^_^*)
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今日は、
Nikuranke wa ho u と妹を舟から捨てる話を訳した
大正四年のものは、あちこちに入り交じって捜すのに大変
片っ端から訳していくしか無いみたいだ・・・(*^_^*)

男子の使う言葉と女子の使う言葉が違うから女子言葉専用の辞典を
作った方が何やら良さそうだ・・・
17日が休みなので・・・ユーカラ女子辞典を作ろうと思う。
ワカルパ翁のユーカラ辞典のボリュームがデカイから・・・
別枠にしないと時間が掛かるから・・・(*^_^*)
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それにしても、沙流のお話は哲学的で難しい・・・(*^_^*)

一つ気が付いたことが在って・・・沙流の婆さん達は、U を O と発音するようで
それも訳すときの障害に成っている・・・
つまり、録音した音声から翻訳をするのは、更に難しいことのように思う
一音違うと・・・別の意味になるから・・・(*^_^*)
それと、隠し言葉の存在が、余計訳し辛くなっている・・・
 

2013/03/14 (木)  Shinutapkaunmat(menoko yukara) # 3


金田一博士が既に訳されている Han rokka を除いて・・・
ワカルパ翁家族のものを一通り訳し終えた。(^_^)v

このShinutapkaunmat は、何度か読まないと成る程とならない
奥深さを秘めているものであるみたいだ・・・(*^_^*)
メノコユーカラの最高峰には、間違いないと思う。

2010/11/03に道立図書館でマイクロフィルムからコピー出来て以来
この時は正直、川口人戦い物語だけでもと・・・それだけコピーして
転記して見たとき・・・その筆記した文字の乱れに戸惑った。
又、その時は向こう三年でワカルパ翁のユーカラだけでも
訳して読んでみよう思っていたことが書かれていて・・・我ながら面白い

それが何と沙流のユーカラ群の殆どを訳して楽しめるのは・・・
何とも、幸せなことだとつくづく思う・・・(*^_^*)
学術的な資料を浜益に残す取り組みに進んで行く準備を
する段階に差し掛かったと思っている・・・
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さぁーーて、明日からシコサンケ媼に進むが・・・
ゆっくりやって十日くらいで終わるかな?
コピーした量が凄い量なので・・・何処に入っているか解らないのもある
その時は、サンゲレキバッコ ウテカレ媼に行くしかないだろう(*^_^*)
 

2013/03/13 (水)  Shinutapkaunmat(menoko yukara) # 2


今日は、八枚目まで進んで・・・後四枚、後編どうなるか楽しみですね〜(*^_^*)

これが終わったらシコサンケ媼に進んで行けるが・・・
これも楽しみの一つ・・・恐らく原典であると思うから(*^_^*)
 

2013/03/12 (火)  休み・・・(*^_^*)


ユーカラ翻訳の目途がついたので・・・休みは翻訳も休もうと思う。(*^_^*)
四月いっぱいで大正四年のシコサンケ媼・ウテカレ媼が終わると・・・
沙流のユーカラ群の概要が見えてくる・・・

恐らく、タウクノ媼・ユキ・シコサンケ媼・ウテカレ媼のものが原典であろうと思う
ワカルパ翁のユーカラと彼女たちのものが揃ったところで・・・
ヤーカラとは、何だ !! と言う命題の答えがハッキリ見えるのだと思う

コポアヌ媼のものは、teyatenna で解ったことがあるので・・・
その量の多さから云っても最後にゆっくりと確認することになると思う。

金田一京助博士の筆録ノートに出会えたことは、前もって決められていた
不思議な因縁みたいなものを感じる・・・形而上学
アイヌの哲学は、形而上学なので・・・その上に立って訳さないといけない
それが最近、ようやく解って来た・・・(*^_^*)
単なる文学に留まらない・・・哲学

太平洋プレートが沈み込む最先端に位置している沙流
蝉のウパシクマで表現している4・5百年間隔で来る大津波・・・
日本に住む者にとって・・・アイヌのウパシクマ(昔の話)は
永遠に残さないといけないと思う・・・
和人が大量に移住して未だ百五十年しか経っていない
神(自然)のタイムスケールも把握していたアイヌの知恵・・・
それを学ぶことが今、求められているんだと思う

東京も太平洋プレートの上に在る・・・フィリピンプレートの直ぐ近く・・・
複雑なタイムスケールの処に首都がある・・・
プレートの最先端で暮らしてきた日本列島の住民・・・
それを何世紀にも渡り残したアイヌの知恵・・・それが本当の人間かも知れない
 

2013/03/11 (月)  Shinutapkaunmat(menoko yukara) # 1


タウクノ媼のメノコユーカラでワカルパ翁親子のものを締め括ること出来そうだ

メノコユーカラは、女子の所作など描写があるので・・・絵を描くにも必須なもの
又、アイヌの婚姻に関しての資料としても貴重なもの・・・
沙流のものは、アイヌ文化を研究するのには、欠かせないものだと思う
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今日は、3.11・・・
エネルギー問題を根底から考え直す必要に迫られた自然災害・・・
原発は・・・自然災害のデパートの日本では止めた方が良いと思う。
物質は変化すると云う原則を忘れたらいけないと思う

発想を転換すると・・・その自然のエネルギーを利用する許容範囲で
自然のバランスを崩さない範囲でやる方法を考えなければならない。
我慢する謙虚な心を取り戻さなければならない。
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他人よりも豊かな生活が良いことだとされてきたのは?
そして、他人が豊かな生活をすると妬ましくなって破壊する・・・
素朴で勤勉な生活者を蔑む人間社会・・・
自然(神)は、それを忘れた人間が畏れる心を失った時・・・容赦なく罰する

ユーカラ群を訳していくと・・・アイヌの神々は、ギリシャ神話とかの神々に近い
お茶目で純粋で・・・邪なものを罰する力がある。
これは、紛れもなく世界の叙事詩の一つ・・・
パラドックスをも包含している・・・優れた哲学であると思う

フランスの生理学者クロード=ベルナール「実験医学研究序説」から
科学万能の神をも畏れない社会に成った人間社会
地震の無い国から生まれた考えを地震国の日本に適用してはいけない。
その地域・地域の中で自然と向き合う哲学(生活の知恵)が必要

ロシアは、大陸に在って・・・北方四島が日本と同じ地震の宝庫だとして
島民を守れるのか?・・・ミサイル基地を建設してもアイヌの神々が
破壊するかも知れないのに・・・放射能で汚染されて
誰も住めなくなる暴挙を犯すことだけは止めて欲しい・・・(*^_^*)
北方四島は、アイヌの知恵が絶対必要な地域であると断言出来る。

とんでもない地域から補助金貰って移り住んでいる北方領土
アイヌの神々が怒らない内に返した方が良いと思う・・・(*^_^*)
 

2013/03/10 ()  Eieino un ! # 2


シュクシペツ(川)がどの川を云うのか解ったら・・・コタネチクチクの正体が
分かるものだから・・・興味深いものでもある。(*^_^*)

ワカルパ翁の六代前のエカシ ホシキテレケのWendarap yukara にも
コタネチクチクが出て来るから、尚更だけど・・・
面白いのは、アイヌラックルの敵だと云う存在
ポイヤウンペの敵ではない処が面白い・・・

沙流(シシリムカ)のアイヌラックル(オキクルミ)と浜益(シヌタプカ)の
チュプカムイの子(ポイヤウンペ)の出会いがユカラ群を産んだ
全て同時発生のビッグバンのような爆発が起こった。
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さぁーーて、今日、明日は連休なのでタウクノ媼を終わらせようか?
珠玉のメノコユーカラだから・・・ネ (*^_^*)

今日の終わりの次のページにメモ書きされているのを
----- 書いておこう -----

男・・・onkami  女・・・raimik 両手の指ついて戴き口の上擦る

neun ararapa ・・・何処へ行く
neunne humi ・・・どーしたのでしょう
neunne yakka ・・・どうしても

ku pirika turempe ku nomina (祭る意味) とて
コポアヌでも、盃の酒をパスイで頭へ付ける好し
turempe へ物は云えるか?・・・inonnoitak は矢張り女は出来ず
tusu する時も、男がそのturempe へinonnoitak し
そのturempe が、その女をして云わしむるので
turempe の云うのなり

aekashi kamuinu 運強くなる matikoro はそう言うなり
turempe では無い turempehe は、ほんと解らぬ 只
itakte(tusu) する
 

2013/03/09 (土)  Eieino un ! # 1


この物語は、アイヌラックルの許嫁シュクシペツ媛をコタネチクチクが
横恋慕する話で、今日は、七枚目まで進んだ・・・
後、五枚なので予定通り終えることできるでしょう。

オイナとユーカラは、殆ど同じ言葉を使うのでスラスラ進むが
カムイユカラは、聞いたことの無い言葉が一つでも在ると・・・
次に進めなくなる嫌いがある。そこをしっかり訳さないと
後続部分が逆の意味になる恐れがあるから・・・(*^_^*)
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それにしても、今日はもの凄い荒れ模様であった
ホワイトアウトで行き倒れになるのが良く解る・・・
 

2013/03/08 (金)  Han rokka ・・・


Hoa tenna aに続いて二度目の砂潜り燕(トペンピラ)の物語
これは、金田一博士も訳されているもの・・・

teyatenna で解ったことの一つにコボアアヌ媼のは、
間違っている部分があると云うこと (*^_^*)
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Han rokka は、五枚十頁なんだけれど・・・訳しきれない (-_-;)
こういうものは、日を置いて再挑戦すると解決するので・・・
後日ということにして・・・(*^_^*)
明日、明後日とでEieino un 12枚に挑戦しようと思う

どうやらユーカラとカムイユーカラの辞典を別々に作った方が良いみたいだ。
カムイユカラでは、独特の言葉が出て来るので難しい・・・(*^_^*)
日常語の辞典 ユーカラ辞典 カムイユカラ辞典の三つが必要なのかな?
何故かと云うと・・・CGIの検索機能を使うため
余り多いと検索に時間が掛かりすぎるから・・・
でも、製本に依る辞典を引くよか余程早いけれどネ(*^_^*)

hau では、使えるけれど・・・サコロペと登別のものでは、殆ど使いものに
成らないかも知れない・・・
この意味は、今までの研究者が気が付かなかったこと・・・(*^_^*)
 

2013/03/07 (木)  teya tenna # 2


今日は、Teya tenna 三枚とHore houre 二枚訳した・・・

Teya tenna は、Oina に近いものでオキクルミ(アイヌラックル)が
カムイフチの夫(Sopa kamui)を取り戻す話で・・・
Sopa kamui は、アイヌとって重要な神
カムイユカラとオイナは、本来神々の曼陀羅を説明する為に
あるもののようで・・・それが原典のようでもある。(*^_^*)
沙流の人達は、特にオキクルミが自ら言ったのをKamui Oina と
云っていたのだとしたら・・・分類が少し違ってくる(*^_^*)
サンゲレキバッコ(ウテカレ媼)まで行くと解るでしょう。

Hore houre は、二枚ながらオキクルミがイケスイ(沙流から去る)した
時の妹の嘆きのお話で、描写が美しいし・・・面白い (^_^)v
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金田一博士は、沙流のものを全部訳された上で統合し
それで後続の研究者にそのレールを敷いてやってから
各地方のものと比較する作業に進むと良かったのに・・・

枕木とレールを全部敷設せずに・・・走らせてしまったから
脱線したんだと思われる (*^_^*)
 

2013/03/06 (水)  沙流のユーカラ定義


沙流のユーカラ定義は、全部訳さないと解らないものだと云うこと解って
確信に至ったのは、大変な収穫であり・・・
今までの定説・・・金田一博士の説までも凌駕するものだけに
ちょっと戸惑いも感じる (*^_^*)

男のユーカラ・メノコユーカラ・オイナ・カムイユーカラが一体となって
アイヌの哲学を表現しているとは驚くばかり・・・
ユーカラに出て来る常套句がカムイユーカラ・オイナで解るとは(*^_^*)
それを伝承するには、余程の覚悟と能力が必須であったろうと思う。

男は12・3才に成ったらウコチャランケの訓練をさせられ
その中から優秀な者を選んで伝授したんだと思う。
ユーカラは、軍事機密情報が含まれているので女子には禁じていた
それで男子がやるポイヤウンペのものだけをユーカラと云う
納得出来る (*^_^*)
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今日は、タウクノ媼の
teya tenna を4枚訳した・・・
これは、火之神(Kamui huchi)の夫が鬼神の妹に盗まれるお話で

タウクノ媼がやり始めるとコポアヌ媼がそれは違うと横やりを入れ
三頁程コポアヌ媼のを筆録し・・・又、後でタウクノ媼から筆録したもの
話の構成は、ほぼ同じだが・・・その言葉の構成は、タウクノ媼が
しっかりしていて・・・原典だと思われる。(*^_^*)

このことは、ユーカラ曼陀羅を纏めるのに非常に重要なことで
これを見極めたかったんです。(*^_^*)
それと、カムイフチの正式な呼び名も知りたかった。
 

2013/03/05 (火)  ユーカラの定義・・・


teyatenna を訳してみようかと思っていたけれど・・・コポアヌ媼のPanampe Penampeを
読んでみると・・・先に訳したユキのものと一語一句違いがない・・・?
これが沙流の凄い処だと改めて驚いた・・・(*^_^*)

大正四年の婆さん達のユカラと大正十二年の娘ユキの言葉が一致すると云うのは・・・
奇跡に近いと思う・・・和人の吾々
寧ろ、ユキの方が原典を見極める能力に勝っていたとしか思えない。
逆説的に云うと・・・大正四年の婆さん達のものは皆、原典ということになる。
うーーーん・・・めちゃくちゃ楽しくなって来たなーー(*^_^*)
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南樺太・千島列島のラッコ島までは、アイヌの領土だったのをユーカラで表現している
北海道の一番強かったポイヤウンペが妬まれて北樺太の謀略で殺されたり
阿倍比羅夫が日本の元の民族を討ちに来たりして・・・シッチャカメッチャカ

最近、思うのは・・・仏教の梵字(サンスクリット)にアイヌ語は近いのかも?
と云う疑念を持ち始めている・・・又は濁音の無い言葉と蒙古斑の無い民族かと?
ワカルパ翁が面白いことを云っているのは・・・
蒙古斑の無い子は、余り長生き出来ないと云っていること・・・

人類学上・・・そう言う切り口で論じられたこと無い訳で・・・(*^_^*)
アイヌの純粋血を受け継ぐ者には・・・蒙古斑が無かったのでしょう
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さぁーーて、ゴールが見えて来たから・・・腰を据えて取り組みましょう
アイヌの哲学って仏教を越えている形而上学かも知れない
文字を持たないが為・・・自然の中で生きていく知恵を全生物から学んだ
それがアイヌの神々かも知れない・・・半分は悪神の相対論

ツムンチカムイ(戦の魔神)は、軍隊を表現していて武器は、血に染まっている
カムイ(神)が強くなるには、人間の礼拝が必須・・・酒とイナウ
崇められたら・・・神の世界でも尊重される・・・pase kamui (重い神)と
kesorap kamui は、全部の神を知る神で・・・ヒッグス粒子のような役目

ツムンチカムイ(大抵鎧を着ている)と生身のポイヤウンペが闘う
ユーカラ・・・どんなに防備しても針の穴ほどの弱点があるのを見抜く力
其処に強かに剣を突き刺す・・・中から生身の少年が出て来る
その虚構に対しては、首を折って甦りをさせないポイヤウンペ

刀で斬っても・・・間もなく甦る敵の数々・・・
丁度、オリンピックの闘いみたいなもの (*^_^*)
ユーカラと云うのは、死んだはずの人が甦る物語・・・闘いが理由の無いとき
初めて・・・ポイヤウンペが戦慄する
妬みの場合は、理由がはっきりしているから・・・勝利出来る
人間って厄介な動物で・・・皆半分カミアシ(化け物)だと云うことだと思う(*^_^*)
 

2013/03/04 (月)  Kinato kanto


今日は、5枚訳した・・・
このOina は、Kesorap kamui が云う話で、今まで解らなかった
Kesorap (霊鳥)の正体が分かる物語・・・(^_^)v

どうやら最上天に居る女神であるらしい・・・
沖国の巫女がポイヤウンペを透視するときに・・・出て来る二羽のケソラプ

それと余市媛が山と沖の神々を描いた金の扇でカミアシの
クルイセを吹き飛ばす・・・その神々の文様を描いたのもケソラプカムイ
それをオキクルミに授けて・・・オキクルミが人間に広めた。

これが解って・・・益々ユーカラが面白くなる
神々の曼陀羅のケソラプカムイもしっかり位置が決まって嬉しい
矢張り、金田一博士の訳されたものでも
自分なりに訳して・・・本当に良かったと思う (^_^)v
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今日は、休みなので・・・シコサンケ媼のAinu isoitak を読んでみると
ユキの Shikaritaiunkuru と瓜二つ・・・(*^_^*)
八年経っても同じと云うのが伝承であるという見本を見つけた (^_^)v

真の伝承者は、一語一句変えてはいけない責務を負っていたことを
証明することになると思う。矢張りユキは、ワカルパ翁の愛娘だけある。
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明日は、teyatenna をアップ出来るかな?
teyatenna は、火神(kamui huchi)の物語・・・カムイフチは、三大神の一人で
アイヌ(男)がカムイノミ(礼拝・祈祷)をする時・・・通訳をするカムイフチ
ヌサコロカムイ(幣桟を統べる神)は、カムイフチの家来・・・
持ち場を動くことは許されない立場・・・(*^_^*)

神々の掟・・・神々の序列・・・悪神・善神半々の存在
ツムンチカムイ(戦の魔神)でも其の村を守っている任務が在るので・・・
勝手にイケスイ(余所に行くこと)してはいけない掟・・・(*^_^*)

石狩川の河口に居たツムンチカムイが矢張り強くて・・・有珠の化け物が
アイヌを全部殺そうとしたとき・・・闘って死んでしまった
気が付くと木にぶら下がっていて下に自分の死体があって
格好悪いから何処かに行こうとした・・・
でも、沙流に辿り着いてオキクルミに返された・・・
 

2013/03/03 ()  翻訳・・・後500枚(1000頁)


500/1700枚だから・・・後30%残っていることになる (*^_^*)
ゆっくりやって3〜6月で何とか翻訳作業が終わるみたいだ・・・

丸三年掛かって沙流のユーカラ曼陀羅を完成出来るとは
思っても見なかったが・・・アイヌ文化の真の姿を捉えることが出来
それを絵に出来るイメージが鮮やかに映し出されるのは・・・
ワカルパ翁没後百年目にして初めてのことで・・・感無量

300ページの本にして十冊分のボリュームがあるユーカラ曼陀羅
これを全部読まないと見えてこない曼陀羅模様
金田一博士が陥った落とし穴・・・文学論(*^_^*)
コンピュータでCGIを使って辞典を作らないとその膨大な
語彙は把握出来ない程、多彩な変化

他地域では、それに憧れて独自に作ったのがHauだと思う。

翻訳が終わったら・・・久保寺博士のカムイユカラ124曲を
読んでみようと思っている・・・(*^_^*)
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今まで、幌別の創作ものとかカムイユカラなどで
アイヌ文化が論じられて来て・・・迷路に嵌っていたのは
沙流のユーカラ曼陀羅を明らかにしなかっただけだと思う

自決権を唱い上げた・・・沙流のユーカラ
良い意味での差別化に値する素晴らしい世界
和人に土地を取られて、差別されたから優遇せよと
利権に走るアイヌの不正・・・自ら誇りに泥を塗る行為
それを奇麗にサッパリと払拭するアイヌの真実

ワカルパ翁の残した男のユーカラ・・・実演する人出てきたら
北海道人は、応援すると思うが?・・・(^O^)
 

2013/03/02 (土)  Shikaritaiunkuru # 2


これで一応、ユキのものの訳が終わったことになる・・・
後、タウクノ媼のもの全部終わらせると原典の概要が見える筈(*^_^*)

Shikaritaiunkuru (tumunchi kamui)とルエサニ彦が関係深いこと
解ったのでユーカラが益々面白くなって来た・・・
この物語の中間と終わりに博士のメモ書きがあるので控えておこう

@ 
susuranpechi = susu aoranke pet 柳が先にkantoから下ったならん
そこから
ainu usapte ikiri ありと云う
susuranpechi shinot pet kotan から pakoro  来
(shinot orota an kotan)それで
usa shinot アイヌコタンに出る

A ユーカラでは、一人が一人を育てるのも ireshpa と云う
shiehoshi ayep newa kusu だと
外の人が述べるのだから
-pa など付ける也
普通の人事がユカラなど云う時は、
-pa など云う之
 
shisam uwepekere は、shiehoshi だ 外の人が述べてる
ainu uwepere は、shihekote ayep
ane wa anan ・・・
-----------------------------------------------------------
この話は、ワカルパ/フォルクローレを裏付ける話で
矢張り、本では表現仕切れない曼陀羅の特徴を呈している。
又、神語なるものが在って・・・Inonno itak(祈り言葉)で
神に云わないと伝わらないと云うことと・・・
祈祷などで使う神の名前は、間違ったら全然伝わらないし
場合に依っては、大変なことになる。(*^_^*)
幌別では、そこら辺が崩れていたような気がしてならない

さぁーーて、明日からタウクノ媼に進んで行けるぞ 
又、踏ん張る力が湧いて来たような気がする (*^_^*)
 

2013/03/01 (金)  Shikaritaiunkuru # 1


ユキの
Shikaritaiunkuru を訳してみると・・・Pakoro kamui が出てきた。
この話は、隠し言葉が出てきて・・・最高に面白い。

カムイユーカラのサケヘ(リフレィン)は、動物などの啼き声などで
表現されていて・・・これも面白い(隠し言葉に成っている)
アイヌは、猟をするから悟られないように隠し言葉を使う。
全部訳したら、そこら辺も楽しめることの一つでしょう(*^_^*)
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インターネットのように情報が豊かだった・・・古代の蝦夷と日本と琉球
プレートの最先端に居て・・・地震・火山噴火・津波・台風・美しい四季・・・
一年(Pakoro kamui)が巡回して悪い病気も廻って来た・・・
世界で一番環境と強かにやって来たのが日本列島の住人・・・
アイヌの蝉のウパシクマ(昔の話)は、五百年おきに大津波が来ると云う話
津波と云うのは、あんなにも凄いものだとは誰も知らなかった。
でも、アイヌは情報として語り継いでいる・・・凄さ
タイムスケールが神の世界のようで・・・スケールアウトしてしまう現代人(*^_^*)