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Part15   2月の独り言


2013/02/28 (木)  ユキのpanampe an # 2


タウクノ媼の金田一博士が既に訳されているものを三月にやろうと思って
先にユキのPanampe an と Shikaritaiunkuru を訳しておこう。(*^_^*)

今日は、Panampe an を訳したけれど・・・狩りをするにも
一度しくじったら狐は特に頭が良くて二度と同じ手に掛からないと云う
お話で、狩りの大変さを教えているものだと思う。
僅か二枚だけれど・・・四時間も掛かってしまった (*^_^*)

子供達に残そうと思っているので・・・カムイユカラと共に
時間をじっくり掛けて訳すよう心がけている。
明日、明後日でユキのもの訳し終えて・・・次はタウクノ媼のもの
全て訳し終えてからシコサンケ媼(イムーバッコ)に進もうと思う
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金田一博士が訳されたものも自分なりに訳して
ユーカラ曼陀羅と神々の曼陀羅を完成させようと思う。

大正四年のものは、最後の生き残りの人達のものだけに・・・
貴重なお話ばかりであるからその全容を解き明かしたい。
 

2013/02/27 (水)  アイヌのパラドックス・・・


金田一博士は、アイヌの哲学を理解出来ないで・・・文学論に進んでしまった

ワカルパ翁と同じ時代に生まれた・・・森鴎外が居る
共に形而上学・・・科学では解らない実験の出来ない世界・・・

人は生まれて・・・精々六十年生きていれば死に至る(還暦)
色々なことを経験して孫に伝えたいと思う・・・闘いの日々を
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文化と云うのは・・・生活をする手段のことを云うのだと思う
当然、駆け引きが在って・・・情報の多い方が有利に取引成立する
沙流では、全道の情報が集まっていて・・・落ち着いて生活していた。

ワカルパ翁が云っているのは・・・ツレアン翁は日本のことを良く知っているし
大切な人だと認識して尊敬している・・・信頼関係が成立する
そのツレアン翁の名声を聞いて・・・厚真のユカラクルが尋ねて来て
一緒に酒飲んで・・・Paimoka Paipechep首づと・首肴を伝えた
でも、沙流のユカラでは無い・・・それを明治三十九年に初めて聞いた金田一博士

翌明治四十年に樺太に行ってハウキを筆録する・・・日記に書いている
日露戦争で勝利して行けたのを直ぐ利用している俊敏さ・・・
でも、バチェラー博士の辞典を使っても、全く訳せなかった五年間

知里博士は、それは嘘だと大学の同僚に云ったらしい・・・
知里博士も太平洋戦争の末期まで樺太の女学校で教鞭を執っていて
色々、勉強していたとは思うけれど・・・ハンカクサイ
師匠を持たない学説なんて有り得ない・・・
先人の教えを素直に聞くのが人として資質の問題・・・
知里家の先祖は、シサム(和人)なのに何故?・・・和人を憎むのか?

沙流では、和人もアイヌも同じ先祖であって・・・共に生きていく知恵を学ぶと
ユーカラで表現している・・・尊重したら戦争は無くなる
尊重しないから・・・何時までも戦争が無くならない

ユーカラで、Itukarike と云う言葉があって・・・一つ手前と云う意味だが・・・
その尊重を意味している・・・それがアイヌの奥ゆかしいところ
 

2013/02/26 (火)  Uwepekere (ainu uwepekere)# 2


この話は、Oina の一つだと思われる・・・只、アイヌが云っている話
アイヌラックルが子供に自分でイナウと酒を造って神の拝み方を
教えた話で・・・ワカルパ翁の説明にすっかり合致する話
Inomi(礼拝)するときは、アイヌラックル(オキクルミ)が・・・
こう云っていたと前置きすると伝わると云うこと。(*^_^*)

それと、未だ訳していないユキのShikaritaiunkuru の話でもあって
ここで、繋がって来たのは・・・面白いですね〜(^_^)v
Shikaritai と云うのは、Repun moshiri にある処らしいから・・・
その場所を推理するのも楽しみの一つになりますね〜
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大正四年にタウクノ媼が伝えたものが今回のお話・・・
それから間もなくタウクノ媼が亡くなって・・・その八年後にユキが伝えたものが
繋がってくるのは、それが伝承と云うものだと思う。
カムイノミと密接に関連している神々の物語・・・

人間のユーカラとも密接に関連していて・・・完全なる相対論(*^_^*)
 

2013/02/25 (月)  Uwepekere (ainu uwepekere)# 1


タウクノ媼が一つだけUwepekere を伝えているので訳してみよう

これは、Uwepekere と成っているが・・・ユカラのように韻律がしっかりして
ユーカラ語を使っていて
非常に訳し易いもので・・・Uwepekere の原典なのか?
今日は、四枚半訳したので明日終わるでしょう。(*^_^*)
面白いお話なので後編が楽しみですね〜
 

2013/02/24 ()  Humna (Kamui yukara)


これは、石狩川の神々のカムイユカラで Wendarap yukara である
Wendarap とは、夢に見させたお話のことを言って・・・
ワカルパ翁の姉ワッカタの夫の所伝のようです。

アイヌは、基本的に亡くなった人の名前は呼ばないこととされていて
妻がワッカタと書いてあるもの・・・ようやく解った私(*^_^*)
ワカルパ翁のユーカラ Wendarap yukara もワカルパ翁の六代前の
エカシ ホシキテレケが夢で神から聞いた話とされているもの

ユーカラには、そのような話もあるということ知る・・・良い見本(*^_^*)
これは、神が言うから・・・男にしか無いお話
それをタウクノ媼は、保存していたと言うことだと思う。
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このカムイユカラから推察すると・・・
chupka kamui 東の神とは、アイヌラックルを指しているようです
石狩と沙流とは、深く繋がっていたことを神々のユカラで
表現していて・・・神々の曼陀羅も浮かび上がって来る。

Chupkamui の子(ポイヤウンペ)が出てからアイヌラックルを
呼ばなくても石狩湾の安全が保てるように成ったこと解った
 

2013/02/23 (土)  Kamui oro itak  Ikewehomsu


Ikewehomshu は、ユーカラにも度々出てくるが・・・私は勝ち鬨と訳している
タウクノ媼が
Kamui oro itak として伝えているので・・・
それが
Ikewehomshu の本質だと思うので・・・訳に挑戦してみよう (*^_^*)

何とか訳してみてたが・・・危なく助かった時に挙げる声のようです。
ふぉー ふぉー・・・和人ならえぃえいおーー・・・かな? 
これで一つアイヌの儀式のことが解って絵の参考になる(*^_^*)
因みに、萱野茂氏は、労り合うことだと説明してるが
それだと少し意味が弱くて・・・解らなかったもの

ikewehomshu は、chiure kane (差す)と言う強い表現なので
何処に居ても聞こえるように発する声を言うのでしょう
勝ち鬨と訳した方が正解のようですね (^_^)v
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このように沙流では、ユーカラの雅語を説明する
isoitak (外伝)
が有機的に結びついていて全体が成り立っている曼陀羅
だから特に、一語一句変えてはいけない規則が存在していたと
思われる・・・他地域では、そんな規則なかったのでしょう
娯楽の為であれば・・・一つの物語として完結すれば良いから
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今日は、最大の難問が解けたので、これだけで満足です。(^_^)v
 

2013/02/22 (金)  Kenekumaka petuitui  北風の話


これは、3枚の超短編だが北風の話で面白い・・・
又、知里幸恵の
狐が自ら歌った謡 「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」
と筋書きが瓜二つだけど使う言葉が違っていて何か変な感じがする。

オキクルミが放つ矢は、知里幸恵が蓬の矢・・・タウクノ媼はイケマの矢
悪さをする当の本人は、幸恵が狐・・・タウクノ媼は
matnau(北風)
アイヌの道理に適っているのはイケマであろうと思う (*^_^*)
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今日は、もう一つ
hoewe we we ahue hm hm hm  (Oina)
を訳すこと出来た・・・これも面白い
沙流のものは、何かしら昇華したような清々しさが余韻として
残るのが特徴で・・・どうも幌別のものは混沌から抜け出せない
鬱陶しさが残って後味が悪い感じがする・・・(*^_^*)
 

2013/02/21 (木)  ワカルパは天才・・・


ワカルパ/フォルクローレ三冊のノート+七冊のユーカラノート・・・
たった十冊のノートの内容が・・・数ヶ月の間に伝授されたものがアイヌの本質を
伝えている凄さ・・・その後の金田一博士の筆録を全て網羅している・・・

次々に訳して行くと・・・それらを全て含んでいることが分かってくる
人間の頭脳と言うのは、一体何であろう?・・・と改めて不思議に思う

人間は何処から来て何処へ行くのか?・・・人類の命題

人類は、脳が異常に発達したためにその能力を持て余して知らずに死んでいく
アイヌは、狩猟民族だから・・・動物を良く知っている
その動物を育てる植物のことも良く知っている・・・
その植物を育てる水と太陽のことも知っていて・・・
火の神は、燃焼の神・・・酸素の神と身近に崇める
物質の神々を崇めたアイヌ・・・でも、その半分は邪悪と捉えていて
訳の分からない目に見えない神も在ることは知っていて・・・
それで人が死ぬこと・・・病気でなく何か?邪悪なもの
それがクルイセイ〜放射能だと思う
頭の髪も髭も無くなったと云うユーカラは、そのことを記録していると思う

そう言う物質を大昔の人類は知っていたと言うことになる(*^_^*)
一万年前の人間と現在の人間と較べるとそんなに違いがない
寧ろ、能力的には劣っているかも知れない。
 

2013/02/20 (水)   Heino (Kamui yukara)


これは、Nupuri (山)の神々・・・
nupuripa unkuru (狼神)の話

山の神
nupurinoshiki nupuru koro kamui 熊の大将
nupuri kesh unkuru (荒熊)
大将を除いてどちらが強いかと言うお話・・・(*^_^*)

ユーカラにも出て来るから其処の処、押さえておかないといけない。
知里幸恵の解説では、狼の神と熊の大将の神の次が・・・
Kotankoro kamui (梟)と成っている。

狐や熊や地上の獣を統べる神は、Iworokoro kamui=Shiraba kamui (木の大将)
鳥とかは、Hashnau kamui (狩りの女神)が統べる。
コタンコロカムイは、独立していてオキクルミも拝む神
圧倒的な力を持っている火の神でさえ畏怖する神
その相対的な関係が有機的に展開する曼陀羅

又、知里幸恵は、ヌサコロカムイ(幣桟の神)は、婆さん神に決まっている
と説明しているが・・・それであれば草人形のユーカラが
この世に在ってはいけないことになる。
沙流では、ヌサコロカムイは、
nusakururari kuru
nusakururari mat の夫婦神で、そのエカシから
オキクルミが草人形の造り方を教わったから・・・

知里幸恵が祖母のモナシノウクと養母のマツさんとかに教わったアイヌの神々
だとしたら・・・幌別の神々の曼陀羅は、どのようなものだろう???
 

2013/02/19 (火)  hu tenatena hu(Kamui oina) # 2


タウクノ媼の特徴に気が付いた・・・タウクノ媼は、
tuto に近い音で 発音する
場合があるので、意味不明になってしまう
でも、アイヌ語の場合、それが微妙なんですよネ (*^_^*)

それが解れば、今後に注意を払えば良いだけで・・・(^_^)v
個人で発音が少し違うとなると・・・録音したものは、後で大変な
苦労をすることになるので、余り訳されないのでしょう。
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このオイナは、原典の諧謔があって・・・思わず吹き出す (^m^)

ユーカラに出て来る台詞・・・神の戦いを見たならばこのようなものであろう
それを想像させる場面も出てきて・・・面白い
 

2013/02/18 (月)  hu tenatena hu(Kamui oina) # 1


これは、Kamui oina とされているもので Oina の定義に資するもとして
興味深いものでもある・・・沙流のもの全部訳した時点で
金田一博士とは、違ったオイナ論が出来るような気がする。(*^_^*)

今日は、7枚目まで進んだ・・・後3枚
これは、完全なるオイナであると思われる(^_^)v
後、シコサンケ媼とウテカレ媼のが三曲あるがこれがオイナの原典で
あろうと思っている・・・ヌッキペツのツナレが云っている
『オイナは、そんなに数があるものでは無い』・・・この言葉
これが正しいと思っている。(*^_^*)
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オイナとカムイユカラの原典を見極めるとアイヌ文化が見えてくる。
ユーカラとメノコユーカラを見極めると曼陀羅が浮かび上がる。
 

2013/02/17 ()  hanto hanto


今日は
hanto hanto 5枚訳し終えた・・・

最後の処で a arapare と言う語句があるけれど・・・
殺して酒とイナウで親元へ送ってやると意味になること一言で云っている。
決して、説明的な言葉は入らないのがカムイユカラの特徴。
沙流のユカラ全体に云えることかも知れない。

Uwepekere は、散文調で謡いでなくて話として言葉が続くのが特徴
韻律も在る程度無視した言葉の羅列が特徴。
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カムイヤカラは、神々の曼陀羅の一つの外伝であろうと思う。
全体を読み解かないとユーカラさえも解らないように成っている。

タウクノ媼のは恐らく原典を伝えていると思うので・・・来月の中旬まで掛かっても
全部、自分なりに訳した方が良さそうですね〜(*^_^*)
 

2013/02/16 (土)  Hoa tenna a・・・Topenpira yaiye


今日は、大雪が降って除雪に忙しかったが・・・
Hoa tenna a の3枚何とか訳せた。(*^_^*)
タウクノ媼のは短編だけれど味わい深いものが在って・・・佳いな〜(*^_^*)

Topenpira= 小洞燕は、岩燕と違って蛇などの外敵から守る知恵を
持っているので、神としたのでしょうネ
 

2013/02/15 (金)  後、何ヶ月?・・・(*^_^*)


転記した原文が大分読めるように成ったので・・・ツナレの鹿の皮衣
読んで見た・・・沙流のユーカラでは無いみたいだ・・・(*^_^*)

今月、タウクノ媼を終わらせたとして・・・コポアヌ媼・シコサンケ媼・ウテカレ媼
ウセンカタ媼・タイノアシ・オヤラツクなど大量にある・・・(*^_^*)
これらが殆ど訳されないで、アイヌ文化が論じられて来た。
後、何ヶ月で沙流のもの訳し終えるか?

時代的に廃仏毀釈とか色々あったと思われるが・・・
矢張り、神を畏怖する謙虚さ・・・形而上学
嘘の無い世界・・・輪廻転生
人は、生まれて色々困難・苦境に立たされ・・・その度に心が鍛えられる
嫉妬から陰謀を企てるのも居る・・・欲望を求めるのも居る
怒りを爆発させるのも居る・・・しかし、生まれ変わったら同じ目に合うと
考えたら・・・他人に優しくした方が徳・・・アイヌの哲学

カムイは、命を繋げる為に他を殺すからカムイと言うと定義しているアイヌ
そう言う意味では、人もカムイかも知れない。
只、魂を元の処に戻す儀式をして送らねばならない。
生きている人間の言葉では、魂になった存在には伝わらない
そこで、火の神から言い諭してもらう方法をとる

余計なことは一切言ってはいけない・・・只一言、迷わずに行け
そうすると、火神が行き方を教えて呉れるし・・・先方に通知する
言葉足りない処・・・サパンペ(冠)エムシ(刀)などの霊力で
補って・・・魂に伝わる。

余計なことを言ったら・・・魂が戻ってきて色々悪さをするらしい(*^_^*)
良く言葉にしなければ・・・解らないものだと言われているが・・・
それは、嘘だと思う・・・只、頭が悪いだけだと思う(*^_^*)
 

2013/02/14 (木)  トペンピラ・・・


砂潜りツバメ=小洞燕〜アイヌ語でトペンピラと言う小鳥・・・

そのカムイユカラが在るというのは、どういうことなのか?は、タウクノ媼で解る。
金田一博士は、一曲訳されているが・・・後二曲あるようだ(*^_^*)
身体の大きさに関係なく・・・その能力に依って偉い神か軽い神かを
決めていたアイヌの神々・・・一番強い神は、蜘蛛の神 (*^_^*)
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今日は、カムイユカラ5枚の Hakka ki を訳した・・・
この話は・・・タウクノ媼がどの神が言ったか分からないとしているもの
本当の伝承の特徴が良く分かって面白い。

蘆丸の曲では、沙流一等のユカラクルから聞いたワカルパ翁
彼等三人とも途中で終わっていると伝えている。
無理にこじつけて最後までやったコタンピラの蘆丸の曲

それと全く同じな結末がこのカムイユカラの結末
自分の刀で斬らないで、相手の櫂のような大きな刀で斬る
これを取り入れたことが解った(^_^)v
そう言うことが・・・次々明らかに成ってくる・・・沙流の原典
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雪は、アイヌ語で
upash だが神の言葉では、kenna だそうで
雅語が解らないとユーカラは訳せないと言うのが良く解った。(*^_^*)
 

2013/02/13 (水)  アイヌの神々・・・


今回の Inusa inusa でカムイユカラと云うものが分かりかけて来た・・・
フーリ(怪鳥)は、コタンコロカムイ(梟)をオリパク(畏敬)するけど・・・
コタンコロカムイは、四大神のアシナウカムイ(女神)をオリパクすること

火の神 水の神 狩りの神は、女神であること・・・
その曼陀羅がオイナとカムイユカラの原典であろうと言うこと
そこから単独で抜き出して年少者にも分かり易くしたものも存在すること

その複雑で相対的な関係を表している教典がオイナとカムイユカラ
創作の許されない世界であろうと思われる。
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今日は、ワカルパ/フォルクローレで石狩のツムンチカムイが
焼山(有珠の活火山)のカミアシ(化け物)に殺されて
イケスイしようと日高に向かったが悉く駄目だと云われた話

タウクノ媼が Heino heino と言うカムイユカラで伝えているので
訳した・・・ワカルパ/フォルクローレを裏付けるお話である。
ピタカアイヌ 礼文華
(repunkep)の首領が謀られ殺され
葬られずそのまま野ざらしにされて化け物に成ってアイヌ全部
殺そうとするのをアチコチから神集まって闘いするけど・・・
殆どの神殺されてしまうが、その一人の石狩のツムンチカムイ
の話なのだが・・・これは、Chironnup 〈狐〉の神で
ワカルパ翁が何故? 狐の頭骨のお守りを持っていたか?
の訳がすっかり納得出来るお話ですね〜(*^_^*)

この話の本伝は、コポアヌ媼のWendarap yukara であろう。
このように本伝と外伝が相対的に存在しているのが
沙流の話の特徴でもある。
金田一博士は、これに気が付いておられなかったようです(*^_^*)

文学論でアイヌの精神世界は、なかなか捉え難いものがあり
全体で曼陀羅を形成しているのになかなか気が付かない
ことでもあり・・・未訳のものを訳している中に浮かび上がって
来たことでもある。
これをアイヌの人達に是非、認識して頂きたいものである。
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神が一番恐れるもの・・・人間が居なくなること
酒もイナウも人間が造って送ってくれて神の世界で
尊重されるから・・・
飢饉が起こって・・・オキクルミがアシナウカムイの女神に
最後の穀物で造った酒とキケウシパスイを天界に送り
アシナウカムイの殺し文句がこの人間を助けると言う台詞
それで飢饉を免れた偉い女神だからアイヌ拝む

人は居なくても神々は何にも困らないと言う人も居るけど・・・
それは、アイヌの本当の哲学では無いと思う。
お互いに尊重することを・・・Ureshpa と言う。
 

2013/02/12 (火)  Inusa inusa


アシナウカムイは、狩りの女神と言うことでカケスに似た奇麗な鳥
echikikippo 小鳥とワカルパ翁は、説明されていて・・・

その力とか役割なんかがハッキリとイメージ出来なかったが
この
Inusa inusa は、そのアシナウカムイを表現している。
この女神もアイヌラックル(オキクルミ)が教えてくれたので
アイヌも拝む・・・その時、オキクルミが教えてくれたことを言う

これを訳すとワカルパ/フォルクローレで解らなかった部分が
初めて分かることになると思う。(*^_^*)
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これは、穴埋めせずに一応全部埋めて訳した。
それでアップして置いて・・・後で金田一博士の訳と
較べてみようと思っている。

大正四年は、未だ金田一博士も雅語に慣れておられない時だから
私の訳が正しいかも知れないので・・・(*^_^*)
先日、訳したユキのPenampe panampe は、コポアヌ媼も同じもの
大正八年に伝えていて見事に同じで・・・これが伝承と言うもの
その人に依ってその場の雰囲気とかで端折ったり
付け加えたりするものでは無いと云うことが立証された。
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沙流のユーカラ曼陀羅と神々の曼陀羅が纏まると
その素晴らしさに驚かれる方沢山いらっしゃるだろうと思う
又、蝦夷の古の浪漫に思いを馳せる方も沢山出てきて
ユーカラの実演を聞くことを望む方も出てきて
ユカラクルが出現するかも知れないですネ〜
 

2013/02/11 (月)  Heino heino


Kamui oina の定義は、ワカルパ翁に依ると・・・
(神様が教えて云ったこと故
Kamui oina と云う)

大正二年のワカルハ/フォルクローレに石狩のツムンチカムイの記述があって
虻田のカミアシと闘ったときのことを伝えている。

そのことをタウクノ媼が大正四年に伝えていて・・・金田一博士は
それに気が付いておられないようで・・・?

ワカルパ翁の定義からすると、
Heino heino はカムイオイナに
属することになるので、私もオイナの一つにしようと思う(*^_^*)
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タウクノ媼のカムイユカラとして金田一博士が既に訳されている
Inusa inusa は、アシナウカムイ(狩りの女神)の物語
キケウシイナウで拝む神なんだけれど・・・
ワカルパ翁が熊獲った時に、山で拝む神の一人

そのようにカムイノミ(礼拝)と密接に関係しているのが
オイナでありカムイユカラであること分かった・・・

金田一博士の訳されたもの省略しようと思っていたけど
全部自分なりに訳してみないと曼陀羅が纏まらないことに
なりそうです・・・矢張り(*^_^*)

カムイユカラは、オイナの外伝としての役割があるみたいだ。
年少の頃から親しめるように短めに纏めてあるのだろう

大正四年の沙流の女性達のものは、ワカルパ翁が伝えたことと
殆ど、違っていないことに驚く・・・(*^_^*)
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アイヌの神話は、ギリシア神話とかに可成り近くて・・・
知里幸恵のカムイユカラ?とは、程遠いものがあると思う。

正しいアイヌ語と言う基本の言葉が存在しないように方言で片付けられて来た
アイヌ語・・・雅語(古語)にある神々に対しての畏怖の念の言葉
幾ら神々が強いと言っても・・・人間がいなければ、廃れてしまう善神
イナウと酒を欲しがる・・・イナウを上げると力が増す

カミアシ(化け物)もイナウと酒(人の血)を欲しがる・・・けれど決してやらない
やれば手が付けられない程に成ってしまう・・・原子力然り

yaiporore 〜じっと我慢する・・・自然災害は、知恵で克服出来るかも?
目先の景気だけで借金して・・・バブルの再来を企んでも・・・
所詮、泡・・・儚く消える・・・虚構
木の年輪のように中身が詰まった上で・・・太く成っていく成長
膨張と成長は、全く違う次元の問題
 

2013/02/10 ()  短編ほど手強い・・・(*^_^*)


今日から、いよいよタウクノ媼に進んでいくが・・・
金田一博士が丁寧に訳を付けられているので、比較的楽なんです(*^_^*)
ですから、ワカルパ翁・タウクノ媼・ユキのものを訳すと・・・ユーカラ語の語彙が
大方、網羅されるということに成りますね。

現行のアイヌ語辞典だけでは、歯が立たない沙流のユーカラ群
しかし、時々お世話になるアイヌ語辞典・・・私の辞典と二つあれば
殆ど訳せるようになると思う・・・(^_^)v
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今日、メノコユーカラの
shinutapkaunmat を訳そうと思うと・・・
原稿が見当たらない (*^_^*)
そこで、フーリ(怪鳥)のカムイユカラを訳した。
これは、大正四年に紫雲古津で筆録したもので・・・面白いことがある。
それは、ユキ(当時15才)が途中をやっていること
タウクノ媼がど忘れしたものか?・・・博士がやらせたものか?(*^_^*)

又、これは4枚しか無いものだけれど・・・2枚目に12句ダブっていて
その部分抜いて・・・後の部分繰り上げ作業があって時間喰ってしまった
それに、オキクルミのアメマス退治を訳したような気がして調べて
タウクノ媼のカムイオイナの一シーンだと分かった
それで、時間が喰ってしまった。(*^_^*)

これは、面白いことを発見した・・・オイナの一部を一つの物語に
転用する場合もあると言うことなのかも知れない。
 

2013/02/09 (土)  Penampe Panampe


これは、日本のお伽噺と一緒で・・・花咲爺さん・舌切り雀などと瓜二つ

沢山、転記しておいて・・・次々訳して楽しめることに感謝したい。
過酷な筆録に耐えて残された金田一博士に感謝したい。<(_ _)>

沙流のもの全部三年以内に訳したら・・・大抵の人、嘘だと思うだろうな(*^_^*)
沖縄の文化 大和の文化 アイヌの文化 多様な日本の文化
気候も多様なら文化も多様・・・自然災害も多様なら文化も多様で豊か
何も欧米の文化に迎合することは無いと思う。

本当は、最強の文化であるかも知れない日本文化
早く気が付いて・・・踏ん張らねばならない時だと思う。
その場は凌いでも・・・子孫にそのツケを廻してはいけないと思う。
やってはいけないことをじっと我慢する強さが必要な時だと思う。

人は、100ワット出力のスーパーコンピュータだと言うことを
忘れてしまった現代社会・・・人の手で作り出すものを
もっと尊重する心の豊かさが求められているんでは?

一つの技術をマスターするのに・・・まあ格好がつくのに早くて三年掛かる
納得の仕事となれば十年掛かる。
中には、ペナンペのように狡く立ち回るのも居る・・・それが多い世の習い(*^_^*)

或る域に達すると・・・周りが見えてくる・・・それが形而上学
見えてくると不安感がすーーっと消えて行き・・・能動的になる
何かを知りたいと一歩足を踏み入れると・・・目先真っ暗
暗中模索して七転八倒もがいて・・・もがいて諦めないで
どこまでもやっている内に・・・一筋の光が射してくる
継続したご褒美の女神の微笑み・・・にっこりと(*^_^*)

そこで、Chakkosampa ・・・空がぱっと晴れる
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以前から気になっていた青紙綱の鍛造ナイフの柄を削って
使い易く直した・・・手にしっくり馴染むように成った(^_^)v
 

2013/02/08 (金)  はははぁっはっ・・・(*^_^*)


二月なのに一月の記述になっていた・・・(-_-;) ワカルパ翁のHau アップ出来た・・・(^_^)v

ユキの Penampe an Panampe an を訳しているが・・・面白い
でも、よく調べてみると2月9日しか美術館ではやっていないそうで・・・残念(*^_^*)

明日からタウクノ媼のものを集中的にやろうと思っている・・・
金田一博士が訳されているカムイユカラは、今回は省いて
何とか今月中に全部訳しておきたいものです。
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ワカルパ翁とタウクノ媼とその娘のユキを終わらせたら・・・
ユーカラ語の語彙をほぼ網羅することになると思うので・・・
その後の翻訳が楽になると思う。(*^_^*)
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今日、Mozilla Firefox をインストールしてみた・・・矢張り使い易い
Mozillaに合わせてポップアップの設定をしているから・・・
その通り表示されるのが嬉しい(*^_^*)
Windows系のブラウザだとワカルパ翁のエカシキリが乱れて表示され
ブラウザとしては、使い物にならない。
 

2013/02/07 (木) # 2  今日は休み・・・


今日、明日連休・・・(^_^)v

11日まで雪祭りなので・・・道立近代美術館には、来月ゆっくり行ってこよう(*^_^*)
催し物の中にペナンペ・パナンペのオペレッタがあるらしく・・・
ユキが伝えた銀の子犬の話らしいので、この休みに訳しておいて
その上で・・・その劇を見てこようと思っている。(*^_^*)

二月にタウクノ媼の未訳のものを片付けて・・・三月から大正四年のウテカレ媼
シコサンケ媼など訳して・・・それから四月からコポアヌ媼に進んで・・・
七月には、ユーカラ曼陀羅とカムイ曼陀羅纏めて・・・いよいよ絵に入る
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蘆丸の曲から昔の浜益の地形と村の位置を想像するのだが・・・
どうしても現状では、合致しない記述が・・・横切ると言う表現
昔は、奇麗な湾の弧を描いて・・・人の増加と共に木を切ったので土砂が
供給され現状の砂浜が形成されたのではないか?

山手の広路・・・浜手の広路は明治30年の地図だと美しく想像出来る。
ワカルパ翁の・・・
『 擂鉢山
 もとchup kamui の子あり イクサで山半分コ割けてるから そう呼ぶが、
もとこれ Shinutapka だ 』 山の等高線がそうなっている明治30年の
地図を当てにして描くしかないだろう・・・(*^_^*)
明治時代の地図は、当てにならないと言う人もいるけれど
他に擂鉢山の形が分かるものが無いのと・・・秘境の地で在ったシヌタプカ
それにしても川の状況とか神社の位置とかがリアルに描かれている
明治期の地図・・・私は信じる(*^_^*)

擂鉢山の東側麓に鮭・鱒の産卵場があってそこに神社が在ったのは・・・
集落が存在していたんたと思う・・・その対岸の少し上にルペットム村があって
浜手の広路をずっと行くとルエサニ村が在って・・・河口の対岸にシャンプト村があった
ツンニポク村は海岸近くに生えるツンニ(冬に枯れ葉が付いている柏)の
現在の柏木村が矢張り妥当であろうと思う

それで地図を作り直そうと思っている・・・(*^_^*)
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それを三次元CGに出来る「ぎひろさん」にお願いしてみようと思っている

 

2013/02/07 (木)  ワカルパ翁のHau # 5


今日、32枚終了して若干の穴埋めしてアップしようかな?(*^_^*)

Hau を訳してみて解ったのは、沙流のオッカヨユーカラの敵と同じで
大昔は、レプンクル(沖国人)が南下するのに橋頭堡として
礼文島と利尻島を支配していたように思える。
それで、石狩とか空知とかでユーカラに出て来ない地域でも
それと闘った記録がHau としてヤウンクルの都シシリムカに
残っているんだと推察する。
今回のは、小樽のものらしく思える。

十勝は、日高山脈を境にしてレプンクル(メナシ)の支配下に在って
ワカルパ翁に依ると・・・敵は、沙流・鵡川とか新冠とかの実名だったらしく
それは、沙流には残っていないし・・・永遠に消えたもの

メナシに仮に残っているサコロペの敵を見ると・・・
何処のものか解る・・・(*^_^*)
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糖質の穀物文化とタンパク質文化の狩猟民族の身体能力の違いは
糖質文化の想像力を遙かに超えていたんだと思う。(*^_^*)

鉄鍋・刀剣・錦織物・漆器・・・早くから手にしていて
それらが在ったままの形を語り継いでいたんだと思う。
金田一博士は、流石に農耕民族だから・・・語り継がれるとき
段々変化したと思っておられたようである。

マヤ文明とか過去の文明を考えたとき・・・決して不思議でない世界
蝦夷ではダイナミックに展開していたのかも知れない。
 

2013/02/06 (水)  ワカルパ翁のHau # 4


今日は、27枚目まで進んだ・・・後5枚(*^_^*)

これは、萱野茂氏と一緒に読んだものだけに・・・その時言われたこと
メモ書きで書かれていて・・・二風谷と平取では一句挿入すると言うもの

今まで、ワカルパ翁・コポアヌ媼・タウクノ媼・ユキのものを
転記したけれど・・・聞いたそのままを発音していて・・・正否は別問題
それがユカラというものだと思う。

ワカルパ翁のもの十一曲の発音が一番分かり易くて・・・
他の人達の発音が不明な処は、ワカルパ翁の発音から推察して
判明することが多い・・・(*^_^*)

これは、どう言うことかと考えてみると・・・矢張り一語一句変えてはならない
と言うのが・・・沙流では暗黙の了解を示しているのだと思う。
エテノア媼のものは、金田一博士は、Oina 一曲筆録されている
コポアヌ媼もエテノア媼のもの一曲伝えているが・・・

エテノア媼は、その時の気分で変えることを皆、知っていたんだと思う
それで、博士は大正四年の一曲だけ訳された。

その頃、ワカルパ翁も嘆いているが・・・勝手に作り替える風潮で
あったらしい・・・娯楽としてのユーカラに成っていた (*^_^*)
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それを端的に表現しているのが萱野茂氏の話
その最高峰が金成マツさんのもので・・・娯楽用創作ユーカラ
ワカルパ翁に依ると、平取のユカラクルは、I
takratuk
最後のユカラクルであると暗に博士に教えている。
金田一博士は、沙流のものが全部訳さないと解らない
曼陀羅を形成していることに気が付いておられなかったのでは?
それを裏付けるIso itak (外伝)の概念が確立されていなかった?

それで、いきなり文学論に進んで行ったのでは?
曼陀羅を形成しているとなると・・・
仏教・イスラム教・キリスト教に次いで・・・四大宗教と言う
可能性も浮かび上がってくるアイヌ文化・・・

だとしたら・・・神々の曼陀羅を何とか纏めてみたいですね〜
神道にも密接に関係していると思うので・・・(*^_^*)
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明日、訳が終了したら・・・もう一つ気が付いたこと
書いておこうと思っている・・・十勝のHau について
 

2013/02/05 (火)  ワカルパ翁のHau # 3


今日は、21枚目まで進んだ・・・
Hau は、ウテカレ媼と新冠
Yepisama のものが二曲あって
どれも短編であるのが特徴の一つであるようです。
ワカルパ翁のが32枚あって最長である。

釧路のサコロペも短編である・・・31枚と11枚であるから・・・
各地方のは娯楽性が高いのかも知れないね〜(*^_^*)

Hau は、沙流のユカラクルの手ほどきを受けて作ったものか?
今回は、穴埋めの箇所が殆どなく淀みなく進んで行ける。
慣れたせいもあるけど・・・楽しくて仕方がない(*^_^*)

ユーカラの絵を描くために始めた転記と翻訳・・・
沙流のもの全部訳さないと解らないように成っているとは
恐れ入ったな〜 (*^_^*)
でも、三年以内に訳せるとは思いもしていなかったのに・・・
ここまで辿り着けたのは、続けさせる魅力があったからでしょう

パソコンとインターネットが無ければ、この5倍は掛かっていたかも
誰もやりませんよネ?・・・私も(*^_^*)
 

2013/02/04 (月)  ワカルパ翁のHau # 2


今日は、14枚目まで進んだ・・・面白いですHau (*^_^*)

Hau の特徴がこれで解ると思う・・・明らかに沙流のオッカヨユーカラと違う
ワカルパ翁の場合は、Otashutunkuru ではなくて・・・
Otasamunkuru に成っているけど・・・それも調べる対象になるな〜
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ワカルパ翁が残したかったユーカラが後3曲在ったのに・・・
紫雲古津に帰った本当の理由が分かったのは・・・筆録を転記している時
ワカルハ/フォルクローレに「オピンの手紙」と言うのが在って・・・
オピンって何のことだろう?・・・と誰のことだろうとずっと気になっていて
大正四年の日記に、八郎さんのお見舞いに行くと書いてあるので、
八郎さんの奥さんからの手紙だとばかり思っていた・・・
それで、帰ったとばかり思っていた。

それがすっかりヒックリ返ってしまうことが・・・隠すように書かれていたノート
でも、その当時インフルエンザの薬なんて無かっただろうし・・・
コタンの人達・・・ワカルパ翁の祈祷を頼りにしていたんだと思う

東京に来る前に、自分の父を祈祷で助けて呉れたツレアン翁を祈祷で直して
東京に一夏過ごしていると皆、心配したんだと思うワカルパ翁を
アイヌの秘密を和人に教えたら神からPirikare されると・・・
それは、コポアヌ媼が一番心配していたこと・・・
本当に形而上学なんですが・・・客死を防いだ沙流の人達・・・凄いと思う
 

2013/02/03 ()  ワカルパ翁のHau # 1


今日は、7枚目まで進んだ・・・余り無理をせずに進めよう(*^_^*)
Hau は、石狩とか十勝のものを言うとワカルパ翁は言っている。

成る程、ユーカラの言葉をそのまま使って只、主人公が違うだけ
これは、ヤウンクル文化が存在していたと言うことだと思う。
ユーカラに出て来るシコツ(千歳)も言葉が沙流と似ているようだから
Hau は、沙流のものを模倣したもののように感じる。
でも、矢張り伝承で在ると思う・・・ユーカラ語を使っているから

メナシクル〜礼文島・利尻島・オホーツクの地域・日高山脈まで
のオホーツク文化圏との葛藤がユーカラだと、はっきり見えた。

幌別の言葉は、ヤウンクル文化圏に入らないように思う。(*^_^*)
そこいら辺も後々解ってくるような気がする。
 

2013/02/02 (土)  # 2 ようやくアップ・・・(*^_^*)


コポアヌ媼のPinne hayokpe の追加とユキのもの5曲アップ出来た・・・
3〜7日にワカルパ翁のHauを訳したいと思っている。休みに穴埋めして・・・

その後、タウクノ媼のメノコユカラなど12曲今月中に訳したいところですね。
 

2013/02/02 (土)  inkaran kusu ・・・さて


inkaran kusu 〜直訳すると・・・見てみたら
言葉として口から出たら〜さてさてとか いざいざと言う意味になる
だから単語を覚えても雅語のユーカラは、慣れないと訳せないんです(*^_^*)

今月は、ワカルパ翁が伝えたHauを真っ先に訳してみたいと思っている。
これは、金田一博士が昭和43/10/14に萱野茂氏とともに読み了る・・・とされているもの
この時だと思われるが・・・Ukewehomshu の意味も確かめておられて・・・
萱野氏は、「お互い労り合う」と答えている・・・

これは、どういう事かと言うと・・・金田一博士は、筆録に専念されていて
ご自身の寿命では、訳しきれないと自覚されていて・・・
後を継ぐ人を確認されておられたんだと思う。
その時に、弟子には期待できないし・・・日本語の達者な知里幸恵も居ないし
ならば、萱野氏はどうか?・・・Wendarap yukara を聞いたことある !! と
言ったので・・・こりゃ駄目だわ !! 嘘つきだ (-_-;)
それで奥様に話されたんだと思う・・・後継者は一人も居ないと・・・

Hau は、沙流以外の地域、石狩だとか十勝のものを指していて
使う言葉は、ユーカラと同じ雅語を使うもの
幌別の金成マツさんと知里幸恵のものは、その方言で語られているもの
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自然にその地域で発生したものであるなら出自がハッキリしている筈
それが伝承と言うもの・・・アイヌの神々は、同じな筈
沙流の神々と幌別の神々が食い違うとすれば・・・
自ずとアイヌの神々は、否定せざるを得なくなる(*^_^*)
私は、キリスト教信者がアイヌの神々に言及するのは間違っていると思う
アイヌと言うのは、アイヌの神々に酒とイナウを献ずるのがアイヌ

日本人としては、元旦に氏神様に初詣もするし・・・遠くにある
墓参りもするし・・・アイヌと同じ思想が和人の思想・・・
輪廻転生というのは、自分が他人を苦しめると・・・次に生まれたら
同じ目に合う・・・と言うことだと思う (*^_^*)

アイヌは、食べ物を大事にして沢山とれたらお裾分けの精神
旅人には、あるものを提供する・・・それで旅人は助かる
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それは、決して刹那的に生きているのでは、なくて・・・
Ureshpa 〜共に生きるというメッセージ
木の乏しい地域に生まれた宗教は、絶対神の宗教・・・(*^_^*)

木の豊かな地域に生まれた宗教は、八百万の神々・・・
本来、恵みは無尽蔵な筈・・・それを忘れた現代社会
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私の仕事場にもChironnup (狐)が来るけど・・・
尻尾の先白くて・・・手足が黒くて神になれる狐
同僚が食べ物を与えているらしくて・・・それだと神に成れない
アイヌの神は、動物を殺すから神と言うのが基本にある。

Kamui 〜Kam ui 〜血肉を食べるから神
鹿は、草を食べるので神ではない
アイヌの神で最強なのが蜘蛛の神・・・これは、真理です。
 

2013/02/01 (金)  チキサニ(ハルニレ)がオキクルミ育てる


これも5枚なので終了した・・・サケヘ(リフレイン)が入っているもの
只、最初の一枚二頁がカタカナで筆録されていて難しい・・・
カタカナだと分解して色々考えてみることが出来ないので駄目な表記(*^_^*)

又、これも何故?オキクルミがアイヌラックルと呼ばれているか?・・・を
説明している Kamui isoitak のような気がする。(*^_^*)
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今日は、休み・・・穴埋めして一気にアップ出来るかな?

狩猟民族の世界観って・・・相対論だから宇宙の真実を捉えていたと思われる
例えば、Rikun kanto koro kamui のChup kamui は、太陽としてみれば
出て行って直ぐ戻らなければならないし・・・光与えるのみ
そうしている間にRanke kanto koro kamui (狼神)のイイ娘が居ると
ギリシア神話のようなことが起こる・・・その子がポイヤウンペ
Pakoro kamui を地球に例えると自転して一日が在り・・・太陽神の周りを
廻って一年があり・・・色々な神が部下に居て・・・中には悪神もいる

そして、地球には、八百万の神が居て・・・命が巡回している
生命体の親分は、水の神と木の神・・・神と人間を取り持つ火の神
全部の神が揃った地域にしか起こらない思想なのかも知れない。

Ratchi irenka (穏やかな裁量)を最も重んじたアイヌの思想・・・相対論
殆どの神々は、夫婦神です・・・陰陽両性の神(一つに見える)
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神々について、沙流に於いてはオキクルミが明らかにした神々を
基本にして、男がカムイノミ(礼拝)をしていた。
神々を取り違えて祈ったら却って神の怒りに触れるし・・・名を間違えたら大変
だから最小限の言葉でサパンペ(冠)と刀の力を借りて・・・
更にカムイフチ(火の神)の通訳をお願いして祈る。

カムイノミは、余計なことを言わず、言葉を最小限に留める工夫が必要で
その訓練の為にもユーカラが在ったのではないのか?
丸で、カムイフチのように言葉足りないところをカバーするメノコユカラが
自然に発生したのではないのか?

私は、カムイユカラ・オイナ・ユカラ・メノコユカラは、同時発生したと思っている
もの凄い天才が曼陀羅を作り上げたんだと思う。
或る意味では密教を越えているかも知れない・・・イメージ可能な世界