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Part14   6月の独り言


2012/06/30 (土)  さぁ〜これからタウクノ媼・・・


タウクノ媼のものは、ワカルパ翁のように韻律も整っていて・・・私は好きだ
タウクノ媼のオイナが一番好きだ・・・(*^_^*)
それにしても、ワカルパ翁のユーカラは、ずば抜けて素晴らしいもの・・・
沢山転記してみて・・・それが良く解る・・・

大阪大学の森東吾先生から教えて頂いたこと・・・
「古いお話しが在った場合・・・古いほど素朴で真実に近い・・・後の代に成る程、長くなる」
その鉄則なしにユーカラに挑んだ場合・・・迷宮に入ることになると思う
しかし、省いてはいけないものを見抜く洞察力も必須であろうと思う・・・(*^_^*)

タウクノ媼のものは、足すこともなく引くこともなく・・・只、そのまま淀みなく流れていく快感
オイナ・カムイユカラは、サケヘというリフレインが入ってリズミカルに謡われる。
散文のuWepekere は、小説のように喋るだけ・・・
知里幸恵のカムイユカラ(神謡)は、厳密に言うとuwepekere の類になると思う。
本来、神々を扱うカムイユカラは、神々をしっかり知っていないといけないもの・・・
オキクルミは、最初Nusakoro kamui のエカシから教えて貰って草人形を作っている

知里幸恵=幌別の神のNusakoro kamui は、老女神に決まっていると云う・・・
幌別はそれを信じているのだから・・・それでイイじゃないか!!と云う人も居る。
その自己矛盾に気が付いていれば・・・アイヌ文化は、とうの昔に復活している。(*^_^*)
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幌別では、オキクルミのことをオキキリムイとか云っている・・・
例えるならシミュレーションをシュミレーションと云っているのに近いかも(*^_^*)
文化は、その生活の総体だから・・・伝統とか先人の知恵が反映される
しっかりその基本がそのまま伝わることが重要だと思う。
 

2012/06/29 (金)  平賀エテノア媼・・・


エテノア媼と云う人は、サンゲレキ家の嫁さんで・・・
大正四年に金田一博士が Kamui Oina を一曲筆録しているが・・・今回のコピーに入れておいた。
アイヌ叙事詩ユーカラ集第二巻ヤイプニレ(日高沙流新平賀 サンゲレキ家の嫁)と比較する為

最初の方だけ3枚ほど転記してみたが・・・全く同じ(*^_^*)
エテノア=ヤイプニレ と云うことなのか?・・・アイヌには渾名もあるから同一人物???

子供の頃は、神にPirikare されないように汚い名前で呼ぶらしいから・・・
エテアンと云うのは食べるとき汚くして食べることを云うらしい・・・(*^_^*)
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そう言ったことが金田一博士のユーカラノートを全部精査しないと分らないこと。
沙流では礼儀を重んじるイレンカ(戒律)があって・・・特に人の死の時は人類皆共通
久保寺博士を金田一博士が連れて行った時・・・コポアヌ媼に色々質問したらしい・・・
只、悲しげにしていれば良いものを・・・物見のようなことは、二度と相手にされない。

エテノア媼・・・と云う人も面白い人だと思う・・・
久保寺博士が段取りして・・・大学かどこかでユーカラを演じた時・・・
壇上で酒を飲んだり・・・タバコを吹かしたり・・・見せ物と思っている連中の度肝を抜いた。
葬礼にエテノアも当然参加していて・・・何だ?・・・此奴?と思っての報復かも知れない(*^_^*)
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明日は、月末の早出なので・・・スパムを記録しておこう・・・(*^_^*)
中国4個 アメリカ1個 日本1個・・・計6個・・・累計243個
中国語フォントをインストールしたから・・・諸に中国語のスパムが読める(-_-;)
今回のサイバー攻撃をシミュレレーションしたのをテレビでやっていた・・・
矢張り・・・ナ〜〜(*^_^*)
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シミュレーションでは、ヨーロツパからも飛んでいたいたけど・・・ダミーだと思う
ブラジルが本拠地・・・リオですよ(*^_^*)三年間スパムを調べていると分るんです

中国・韓国は、クラッカーにとって・・・最良の環境なんでしょうネ
何でも在りの・・・長崎ちゃんぽんの問題・・・馬鹿こくでねぇ(*^_^*)
 

2012/06/28 (木)  サイバー攻撃・・・


日本のサイトがサイバー攻撃を受けてるらしい・・・何処がやっているか?
想像はつく・・・(~m~) ぷっ

先日、スパムメールも終焉に向っているかな?・・・と思っていたらフィッシング詐欺のメールが来た。
元を辿ると・・・OCNだった(*^_^*)・・・しっかりせいよ!! 日本のプロバイダ !!
スパムメールと闘った初めの頃・・・OCNが多かったこと思い出す(*^_^*)
 

2012/06/27 (水)  中間的考察・・・(*^_^*)


既に7割くらいは転記が進んでいると思われるので・・・書いておこう(*^_^*)
沙流の定義では・・・沙流以外の地域の伝承は、ハウとかサコロペとかハウキとしている。
特に男が伝承するものをユーカラ(ユカラ)と云う

ずっと考えてきたことに・・・何故?幌別にもユカラがあると云われてきたのか?
知里家のエカシにチリパ・ハエプトと云う人が居て・・・ハエプトと云えば・・・
シャクシャインに殺されたオニビシ(onne pishi)がハエウンクル・・・
それからハエのコタンは、衰退の憂き目に遇う・・・そのハエ川の河口がハエプト

金成・知里家の先祖は、ハエウンクルではないのか?
それなら新冠のサンキロッテが伝えたPoro oina が在っても可笑しくない
幌別の場合は、カタイソウクのものを金成マツさんが筆録している
それで、男のユカラが存在していないのが理解出来る。
同じ題名のユカラ?は、金成マツさんが明治31年から11年間、平取に居た時に
楽しみでやっていたものを参考にして自分なりに創作したものであろう。

男のユカラは、沙流のコタンを守る為の情報が含まれていて・・・
女子には知っていても禁止していたと思われる。
ワカルパ/フォルクローレの内容は、私の軍事機密情報説をそのまま説明している
近年まで同じアイヌ社会であったこと・・・

金田一博士のユーカラノートを整理すると・・・それが見えてくる。
沙流のユーカラ・メノコユーカラ・オイナ・カムイユカラ・・・神々のこと
ウゥエペケレも含めて・・・全部繋がって曼陀羅を形成している。

他地域のものは、その地域の伝承で蝦夷の断片であると思う・・・しかし貴重なもの
それらを統合した時に鮮やかにアイヌ文化が甦ると思う。
四宅ヤエ媼のウゥエペケレの蜘蛛の神のお話しのように・・・

よく・・・土地も奪われた・・・伝承も奪われたと云う人も中には居る・・・
しかし、門外不出にしていたのも伝承であることを悟るべきだとも思う。
金田一博士のお陰で俄に注目を浴びたアイヌの伝承・・・
パフォーマーが続々と現れたのも事実・・・

人文科学は、実感の科学と仰っている金田一博士・・・邂逅の科学と言っても良いかも
アイヌの哲学・・・形而上学
ユーカラの特徴は、ratchi irenka (穏やかなる裁量・掟)を重んじていること。
所謂 repunkuru=menashikuru のTopat tumi のように名声が高まれば
嫉妬して村の人々を皆殺しにしてお宝を奪うアイヌと闘っていた事実
漁夫の利を絵にしたようなことをしていたアイヌも居たこと
その代表がシャクシャイン・・・それを利用した松前
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今からでも遅くないと思う・・・古代・中世から蝦夷を守ってきたのはアイヌだと
その証明がユーカラだと・・・主張したほうが良いと思う・・・堂々と
そして、ワカルパ翁が残して呉れたユーカラを実演して魅せて・・・
ユカラクルが国有地を使用貸借契約して自然の恵みを得ると良い・・・

樺太のアイヌの古老も沙流の言葉は、尊いと言っているくらいだから・・・
その哲学は、アイヌにとって絶大なものが在ったのでしょう。
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これは、全く私個人の見解だが・・・ユーカラに出てくる赤毛の直毛の
身体が大きくてオカッパの女
それとHure maupo (赤い禿頭)・・・ロシア人をHure shisam と云うのと共通しているように思う
ロシアの首相が北方領土に二度目の視察に来るそうな・・・
大昔からロシアってそう言う国だとしたら・・・ちょっと考えてしまうナ〜(*^_^*)

経済危機が起こっているのは、太平洋戦争の勝利国が多い現象・・・
日本は、早めにバブル崩壊が幸いしているが・・・

私が18歳の時(45年前)、東京の建設会社に就職したときの新入社員セミナーで
既にバブル(風船経済)のことを経営コンサルタントの人から聞いていたが・・・
成長と膨張の違い・・・それが本当に起こった時は、成る程と思った。(*^_^*)
平成10年の拓銀の終焉が象徴している・・・バブル崩壊の衝撃
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本物の成長・・・伝統とか先人からの知恵を大事にする心・技術
膨張とは、現状に敏感に対応するが為・・・空しい拡張
日本の企業が目先を気にするばかりに海外に行ってしまう・・・派遣社員なども現れ
自民党時代のツケを全部背負わされた民主党・・・
確かに・・・公約違反かも知れないが・・・何かをやるためには、決めることが大事だと
云うのは、良く分る・・・それが指導者の役目
従わないのは、徹底的に粛正するのも指導者の役目・・・それが今発揮されたいもの
政権交代と云うのは、将にそのことを云っている・・・革命と同じと思わないと間違う

離反した連中は、粛正を躊躇った連中だと思う・・・それは、切り捨てたほうが良い。
既得権に溺れた者は、あっさり捨てた方が良い。
国民は見ていると思う・・・民衆を捨てた奴が誰か?・・・
誰も投票しないと思う・・・アイヌの世界では、それを人殺しの血筋として恥じる・・・
理由はともあれコタンの民衆が云うことを聞かなくて・・・逆らって来た場合
殺したら・・・人殺しになるニシパ(首領)の掟・・・

ニシパって・・・優しいけど・・・いざと成ったら戦い抜く力を持っているから皆尊敬した
ニシパでも只、威張っていたサカナと云う虻田のニシパのやったこと
若者が名を馳せると嫉妬して拷問紛いをしたらしい・・・
それが悔しくて化け物になって・・・アイヌを全部殺そうとしたらしい・・・(*^_^*)
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沙流のアイヌにしてみれば・・・シャクシャインなんてなんぼの者
ainu rorumpe は、勝手にやってくれ・・・石狩のハウカセも同じだった・・・

アイヌは、kamui rorumpe(天変地異)一瞬にして人間を殺す方を恐れたと思う
敵も味方もなく・・・無差別に殺すテロみたいなものを・・・
3.11の津波が来て・・・さっきまで仲良くしていた人・・・喧嘩していた人
色々な思いでいた人間を・・・連れ去っていく津波
かつて・・・人間同士の衝突で戦争という形で悲劇を見てきたが・・・
自然のやりかたって・・・唖然とする・・・pirikare って感じ(*^_^*)
 

2012/06/26 (火)  今日は快晴で休み・・・(*^_^*)


この五日間で12篇を転記出来た・・・シコサンケ媼6篇・タウクノ媼3編・ウセンカタ媼2篇・ウテカレ媼1篇
シコサンケ媼のPoro oina と Oina か Yukara か迷うものが少し長かった(*^_^*)
短篇(kamui yukara など)でも沙流のものは、整っていてホッとする・・・

シコサンケ媼は見た目、みすぼらしい成りをしていてイムーするから・・・みんなにからかわれて(*^_^*)
でも、伝承をやらせると・・・それは素晴らしく整ったのをやったらしい(~o~)
私は、原典と観ているもの・・・美しいもの

本当の詩人が沙流のものを読んだら・・・驚愕すると思う
近代の詩人がその世界を美しく唱い上げた・・・ずっと古に描写力に於いて・・・
超越していたことを目の当たりにした時・・・(*^_^*)
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今回のノートの中にメモされていた貴重な資料(タウクノ媼)・・・

山の上の端
Nupurupa unkuru は、horokeu kamui
山の真ん中 
Nupuru noshiki は、Nupuru koro kamui (熊の大将) utara koro kuru
山の末 
Nupuru kesh unkuru 何時も癇癪 強いもの

shirampa kamui は、
iworokoro kamui shirampa kamui 木神
狐でも獣でも四つ足のものは皆この神の帳面へついてるもの
kampi kashi hunta kash ainuye

鳥は、
Hashnau kamui hunta kash ainuye
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 これも幌別の神々と微妙に違っている・・・(*^_^*)
 

2012/06/25 (月)  転記のスピード・・・


平均すると大体見開きで12枚/一日(6時間)で進んでる転記・・・
金田一博士の書き癖・・・独特の省略文字とかを分ってからのスピード

大正四年の筆録は、凄まじい執念みたいなものを感じるくらい・・・
その量と内容の質に於いて・・・凄い人だったんだな〜と改めて驚いてしまう(*^_^*)

転記が一通り終ったら・・・金成マツさんのものの中で、金田一博士も萱野茂氏も手を付けなかった
ものの中身を調べてみようと思っている・・・
沙流のものを一通りやるとその違いが分ると思う・・・(*^_^*)

沙流の男のユーカラは、あくまでも伝承だから・・・その出自がはっきりしている。
ユーカラとは、本当はそうなんだと・・・云った人金田一博士だけ・・・
その本流から外れた人達が・・・悪貨が良貨を駆逐する如く歪めてしまった過去

その良貨を再びばらまいてやるんだ!!・・・と思っている私(*^_^*)
高々三万人で南下するロシアを防ぐこと出来ないことは、アイヌは知っていた
hure maupo は、オイナにもユカラにも出てくるが・・・
ケチャウ小袖・メヨイ小袖のヒントもそこら辺りにあるような気がする。
 

2012/06/24 ()  ウセンカタ媼・・・


ウセンカタ媼の Okikurumi upashkuma(isoitak)を転記できたが・・・
金田一京介全集第八巻に載っているもののようだ・・・カムイユカラとして紹介されているもの
大きな図書館にでも行かない限り・・・読めないことに気が付いて(*^_^*)

カムイユカラは、全部、転記しようと思った・・・
シコサンケ媼のPoro Oina も出てきた・・・終わりの方は完結していないが・・・
それが伝承たる所以として・・・皆さんに読んで頂こうと思っている(*^_^*)
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タウクノ媼のものを調べてみると・・・転記すると120枚くらいになること分った
来月の10日くらいまで掛かりそうだ・・・(*^_^*)

タウクノ媼のものは、本当に沙流の叙事詩を受け継いでものとして・・・美しいもの
何かしらホッとする郷愁のような感じ・・・

其の後になるコポアヌ媼のもの・・・八月いっぱいで終りそうにない?
コポアヌ媼は、由緒正しい生粋のアイヌメノコ・・・
メノコユカラから抜け出してきたような人(*^_^*)

彼女が居なかったら・・・アイヌの本当の叙事詩は、永遠に消えていた・・・
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チセンカウクのお話しでは・・・紫雲古津と云うのは、それは大きなコタンだったらしい
村に入ったら被り物をとるのが礼儀であったらしい・・・
そして通り過ぎたら草鞋が大分減っていたらしい・・・(*^_^*)
雅語と云うのは・・・その礼儀を弁えた人達の言葉であったと思う

ワカルパ翁のエカシにカユシピンナと云う英雄が居る・・・
妾の子だから傍系になるけど・・・
親を大事にしたから・・・その後栄えると云うお話し・・・
その何百年後・・・熊を獲ったから酒を飲もうと本妻の鵡川から呼ばれたそうな・・・(*^_^*)
アイヌの思想は時空を超えている処に特徴がある・・・相対性
形而上学と云ってもイイかも・・・
 

2012/06/23 (土)  今月は・・・


今月は、大正四年のものを何とか転記してしまいたいが・・・どうかな?
タウクノ媼までを転記出来ると・・・後はコポアヌ媼に入っていける・・・
そうしたら何とか八月までに転記が終ると思うが?

それで金田一博士の筆録ユーカラノートの大半に目を通すことになる・・・
9月の四年目からそれらを片っ端から訳して・・・五年目からユーカラの絵を描く(*^_^*)

来年は、ロールキャンバス・木枠など画材の備蓄をしておこうと思っている・・・
F60号で統一しようと思っているので・・・結構お金が掛かるな〜
F60号に拘るのは、アイヌの聖数が六だから・・・(*^_^*)
 

2012/06/22 (金)  シコサンケ媼・・・


イムーバッコ(イムー婆さん)シコサンケ媼のものは、金田一博士がその整い具合から云って
高く評価しているのが良く分る・・・タウクノ媼並に筆録に力が入っている・・・(*^_^*)
oina が一つ出てきた・・・これは、面白い(^_^)v

後、幾つかシコサンケ媼のものがあるので・・・楽しみだな〜(~o~)
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今回の転記の中で出てきた Icharapa の意味・・・
道東(メナシ)では、先祖供養のことを指すらしいが・・・沙流では(ウトムリウク翁)
nurappa 〜祭り
iokanurappa 〜追善供養
shinurappa 〜祭祀 大祭
icharapa 〜みんなに菓子や米飯を食べさす 振る舞う事
と云うことらしい・・・(*^_^*)
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梟(kotan koro kamui)をイオマンテするのも道東だし・・・
そう言うこともゴチャ混ぜにして論じられてきたアイヌ文化・・・
知里幸恵のSirokanipe ranran pishkan ・・・も梟を屠ることに成っている
沙流ではオキクルミより先にアイヌモシリに下りた神だからオキクルミが拝む神・・・と
沙流では、その神々たちの序列がしっかり構築されている・・・密教の曼陀羅さながら・・・

そのことを言語学の立場で観ていた金田一博士
アイヌの思想と言葉は、日本の思想の原点かも知れない・・・
今までをリセットして・・・もう一度真剣に研究する必要があると思う。
人間一人で全てを解き明かすことは、不可能なことで・・・
先駆者の大変さを受け止める弟子が必要でもあるが・・・これが難しい(*^_^*)
 

2012/06/21 (木)  夏至・・・


パッシブソーラーを考える時・・・冬至の太陽高度を参考にして設計する・・・
それだと極なので・・・お彼岸近くの2月と10月までの熱量を計算する・・・

太陽熱を利用する方法は、アクティブなソーラーパネルなどもあるが・・・所詮寿命がある
原子力も然り・・・施設に寿命がある・・・動物の寿命も短い

人間が宇宙に飛ばした人工衛星が全部落ちてきても人類は滅びないと思うけど・・・
物質の世界って・・・刻一刻と変化しているのを忘れている人間って以外と愚か(*^_^*)
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今回の転記15篇をアップした・・・結構、手間が掛かった・・・
でも、ユーカラの出来た訳を表現している
Kamui uwepekere を発見出来たのは
本当に良かったと思っている
これは、沙流(シシリムカ)とホ
マシケイ(シヌタプカ)が密接な防衛網を構築していたことを
裏付けるものであるから・・・
先日、カムチャッカから樺太に棲息繁殖している大鷲の記録をテレビでやっていた
そして越冬の為、北海道に渡ってくる・・・夏には鯨も鯱もやってくる
それと同じことが人間世界でも起こっていた・・・それをユーカラにした?

オキクルミのチャシ(山城)が在ったハヨピラの丘には、カジキマグロの骨が在った
と言うのは、本当のことで・・・それで名付けられたこと良く分る。
ツレアン翁のパスイ(酒箸)がカジキの角で出来ていて・・・金田一博士にお土産として
渡したそのパスイ・・・今、いずこ?・・・まさか紛失したり捨ててはいないでしょうネ?(*^_^*)
筆録ユーカラノートの大半の転記が終ったら・・・そう言ったことも顕在化する
色々な事が顕在化する
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金成家・知里家・萱野茂氏・久保寺博士・・今までアイヌ文化に携わってきた人々・・・
その人達の持論も比較対象としてまな板の上に登る・・・
アイヌ文化の復権を考えた場合・・・避けては通れない問題だと思う。

金田一博士が世界五大叙事詩の一つだと云う・・・意味
日本にもこんなにも凄いものがあったのだと云う・・・喜び
日本本土の農耕民族は、木を切り倒して田圃を作る・・・石高の世界
アイヌの世界は、全ての根元は樹とする世界・・・草では無い

北海道の文化は、樹の文化なんだと思う・・・元々
樹が海の生物を育む・・・田圃は農薬を使うと殆どの生物を殺してしまう・・・
アイヌの三大神は、水(Wakka ush kamui)と火(ape huchi)と木(shiraba kamui)の神・・・
共にtopochi(家来)が沢山居る・・・
その他に狩りの神ashinau kamui と云う女神が居る
舟の神も女だから・・・舟には女は乗せないと云う猟師の諺
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以外とアイヌの神々と一緒なんですよネ〜〜(*^_^*)

 

2012/06/20 (水)  今日は休み・・・(^_^)v


この五日間で15編の短篇(カムイユカラなど)を転記出来た・・・
主にウテカレ媼をやっていたのは・・・大正四年に金田一博士が最年長のウテカレ媼に
敬意を表して最初に筆録されているから・・・(*^_^*)
ワカルパ翁がフォルクローレで云っていることが・・・Kamui uwepekere で残っていた(^_^)v
これは、ユーカラが出来たことを説明しているもので・・・目からウロコの類
アイヌ関連のところであやふやににしている・・・事柄

ワカルパ翁は、ユーカラとかカムイノミとか男がやるものが自分が最後と云うことを知っていて
それを残すのに専念したように思える・・・後はmenokoがなんとかするだろう ! ・・・と(*^_^*)

見事になんとかしている・・・沙流の女性陣 エライ !!(~o~)

今日は休みなので金田一博士が高く評価しているイムーバッコ(シコサンケ)の一編も
転記してみよう・・・
おおよそ70編のものを転記したことになるが・・・マダマダいっぱい在る・・・
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その殆どを転記したときが沙流の雅語の言い回しが見えてくるのかも知れない。
国語学者の金田一博士の筆録だけにアイヌ語から逆に日本語の妙味も
学ぶことになるのは、日本語の原語は、アイヌ語の可能性もあるのでは?(*^_^*)

アイヌの雅語の描写力と男のユーカラの揺るぎない構造・・・
金田一博士は、ワカルパ翁のユーカラにそれを認めている・・・
なんとも云えない郷愁のようなものに陥る感覚・・・感じ
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私には未だ・・・shiran=shiri an と云う言葉の概念が掴み取れていない
朧気ながら・・・天候とか色々な環境の状態の言葉だと思うが・・・
雅語の世界への扉の鍵のような気がしてならない(*^_^*)
 

2012/06/19 (火)  アイヌの雅語(古語)・・・


沙流の雅語は、美しい響きを持っている・・・一番の特徴は、尊敬語は、複数形を使うこと
一人でも複数形・・・実に奥が深い(*^_^*)

金田一博士が明治40年に樺太オチョポツカに行って・・・初めて樺太のハウキを筆録して・・・
バチェラー博士の辞典などで訳せると思っていたが・・・全く歯が立たなかった
yayanitak(日常語)とは違う意味になったり日常語には無い言葉が出てくるから・・・

yayanitakからアイヌ語を勉強すると・・・余計、混乱を来す雅語(*^_^*)
雅語専用の辞典が必要になる・・・
アイヌ語は、両方を研究されて初めてアイヌ文化の一端が見えてくるのだと思う。
 

2012/06/18 (月)  短篇ものの転記・・・ #3


短篇ものだけに三日で9篇のカムイユカラなど転記出来た・・・
マダマダあるんです(*^_^*)

金田一博士が沙流の人達から託されたユーカラ群は、本にするなら100歳まで矍鑠として
いなければ先ず無理でしょう・・・
それなのに金成マツ媼・知里幸恵が頼んだ弟の真志保博士・・・幌別のものを
何とかすれば良かったのに・・・せずに逝ってしまった。
実際のところどうしようも無かったのが実状だと思うが・・・(*^_^*)
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知里幸恵と鍋沢ユキは、同じ歳・・・
知里幸恵のShirokanipe ranran pishkan・・・と
鍋沢ユキのPishka toa pishka ・・・を比較したらその違いに驚かれる方多いと思う

その一番の問題は、棚から牡丹餅体質を見事に表現している・・・知里幸恵
あくまでも自己責任でやり抜く・・・鍋沢ユキのカムイユカラ
カムイユカラとして価値があるのは・・・どちらか?(*^_^*)
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そう言ったことが・・・顕在化する金田一博士のユーカラノート
沙流川筋でも上の方では、勝手に作り替えていると伝えているワカルパ翁
それが本当のことだったと云うのが・・・よーーく解る(*^_^*)
 

2012/06/17 ()  短篇ものの転記・・・ #2


沙流のカムイユカラなどを転記すると・・・その豊かさが良く解る・・・
一日以下で転記出来るので楽しみながらやっている・・・

8月いっぱい(ユーカラに取り組んで丸3年)で金田一博士が筆録されたものの大半を
やっつけてしまおうと思っている・・・皆さんにユーカラの素晴らしさを公開したい。
アイヌ文化に関しての本は、殆ど読んでみたが・・・今一解らなかった(*^_^*)

金田一博士のユーカラ筆録ノートのマイクロフィルムが道立図書館に在ったのを発見
未だ博士の訳されていないもの一つでも読んでみたいと云う・・・強い思いで
やってる中に全容が知りたいと云う気持ちが更に強まり・・・
矢張り、ワカルパ/フォルクローレの整理が目を開かせてくれたように思う。
神々の世界をアイヌに教えたオキクルミ(オイナカムイ)その教え通り祈ると云うこと。

その神々を間違っては神はそっぽを向いてしまう・・・悪くすると怒りに触れる(*^_^*)
ユーカラ曼陀羅をイメージするには、ワカルパ/フォルクローレに一通り目を通さないと
本当の意味がなかなか解らない・・・oina に moshka と云う言葉が出てくるが・・・
一口で表現出来ない言葉・・・それをワカルパ翁は、説明している

沙流のオイナ・カムイユカラは、短篇だが詩なだけに使われている言葉の概念は難しい
それを説明するのに
こんなものも在るくらい
 

2012/06/16 (土)  短篇ものの転記・・・


短篇ものと言うと・・・カムイユカラとかオイナなど面白いのが沢山在る・・・

その韻律を極限まで推敲したもののリズミカルな心地よさは、矢張りイイものです。
丁度、ミロの絵のような感じがしてならない・・・私です(*^_^*)
 

2012/06/15 (金)  サイトの管理人・・・(*^_^*)


ホームページを運営していると・・・全世界だから色々なことに遭遇することになる(*^_^*)

プロバイダでは、サイトの保護のため・・・色々ツールを用意しているが・・・
それを使いこなす努力も必要なことで・・・
決定的なことは、CGIを認めているか?・・・でありましょう(*^_^*)
自前で設置したアクセスカウンターはCGIで動いていて・・・設定自由です。
私は、検索からのアクセスを第一と考えているから・・・トップページとかは余り重要視してない
それで、一日に何人の方いらっしゃっているかの目安にしている・・・
他人が勝手にカウンターを弄ると分らなくなるから・・・

掲示板も然り・・・掲示板は、管理者が削除するのは、スパムに限ったほうが良いかもしれない
ネチケット(ネットのエチケット)とか訳の分らないことを云っていたのが多かった。
そう言う輩が嘘を言って・・・スパムを増やした事実
彼らは気が付いていないか?・・・スパムのプロパガンダか?・・・

私は、後者だと思っている・・・(*^_^*)
以外とスパム(カミアシ)って・・・近くに居て油断がならないものです・・・(*^_^*)
何故か解らないけど・・・一刻も早く遠ざかりたい気持ちになるもの・・・
しかし、その逆もある・・・心地よい準拠枠(コミュニティー)
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アメリカの社会学者ロバート・K・マートンは、そのことを云っている。
コミュニティーのボス(ローカル型)は、色々コミュニティーを維持する努力はする・・・細々(こまごま)と

しかし、コスモポリタン型の知識を重んじるタイプの人間も居る
創作をする人のタイプと云って良いのかも知れないが・・・
集中力が要求される場合・・・インターネットの掲示板に一々レスを書いて居られなくなる。
創作活動を休んだ時に、ゆっくり返事を書けば良いと思う・・・
レスポンスとか云って・・・直ぐ反応するのが良いとされてきたNetの世界

それは、違うとずっと思ってきた・・・
ホームページは、その人の哲学を表現していて・・・優れたものは何時でも見れるようにリンクする
リンクされた方は、生きている限り・・・それを維持しようとする
それが本当のNetの在り方だと思う・・・
 

2012/06/14 (木)  今日は休み・・・


五日間でウテカレ媼のもの二曲転記出来たので・・・アップしておこうと思う。

これで比較的長編のものは、一応完了したことになる・・・ふぅーー(*^_^*)
2011/03/02 に道立図書館でコピーし製本して利用してきた
「金田一京介ユーカラノート」

少し勉強していないと・・・完全にノックアウトされる代物(*^_^*)
そのノートの中身は、何気なく書かれていることが・・・実は核心であったり・・・
そう言ったことがびっしり書かれている・・・

ワカルパ翁と言う人は、事の核心を捉えていた人だと思う・・・文字で残さないと残らないと・・・
音声で残しても・・・それを聞き取れるアイヌは、居なくなると・・・(*^_^*)
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ユーカラ(男の)・メノコユーカラ・オイナ・オイナ(メノコバージョン)・カムイユーカラ・・・
それにハウ・サコロペなど他地域のもの一通り揃ったことになり・・・

その内容が比較出来るようになった・・・
それと伝承と娯楽性の高い創作ものとの比較も可能になった・・・(*^_^*)
金田一博士の筆録は、一足飛びに文字化している処に特徴があって・・・
後の人に残す方法として最も優れた方法であること解る・・・
日本の古語で対訳されているが・・・筆録をみると日常語の訳が解る・・・

音声(録音機)で残した場合・・・後の人は殆ど解読出来ないと思われるし・・・
文字化するのは相当、困難なものになると思う。
それを筆録時に一気に解消する方法は、金田一博士にしか出来なかったこと・・・

金田一博士は、ユーカラ群の原典を追い求めていたのだと思われる。
ワカルパ翁から最初に聞いた「虎杖丸の曲」・・・
この曲に関して・・・大正4年にウテカレ媼から終章を筆録されている
大正12年にツナレ翁から終章を聞いて確認されている
昭和2年に金成マツ媼から筆録されている
昭和40年に鍋沢元蔵翁のものもご存じである
ヤヤシ翁のものは大正6年に、蘆丸の曲でその伝承の正否を確認されている
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男の所謂、ユーカラは、古いもので一語一句間違わないように工夫されていて
それを又、精確に伝える個人の能力も限定されていたこと解る
意味は解らなくても・・・そのまま伝承する創作なしのお話し
それが如何に貴重なもので・・・過去を覗けるお話しかであること
アイヌの人達だってアイヌって昔どう?なんだって知りたい筈・・・

蝦夷最大の川・・・石狩川が注ぐ石狩湾とアイヌ文化の都シシリムカの防衛網
不凍港を求めて押し寄せてくるメナシクルとの葛藤劇・・・
ヤウンクルアツイとレプンクルアツイのウツル(間)と云うのが必ず出てくる
それを想像するだけでも・・・想像力を鍛えると思う
北海道の子供達だけでも良いから・・・ワカルパ翁のユーカラを読んで欲しい
案外、子供達が読み解くかも知れないパラドックス・・・(*^_^*)
 

2012/06/13 (水)  Vine Linux v6 ・・・


私のワークステーション(ガッちやん)には、Win2000 と Vine Linux v4 Fedora v8 と
三つのOS が起動出来るようにしてあるが・・・

そろそろLinux を主力OSに移行しようかな?と考えている(*^_^*)
パソコン三年生から取り組んで10年経過して・・・Linuxも実用化の段階になっている・・・
Vine Linux v6 がリリースされているので今、Fedora 8 が入っている処に・・・
インストールしてみようかな?・・・と考えている(*^_^*)

Linux は、私が始めた頃は、コマンドラインでやるのが多かった・・・
それがWindows のようにGUI【Graphical User Interface】で出来るようになって
随分、楽になった・・・無料でダウンロード出来るし・・・
オープンソースなので・・・コンパイルする前のソースも提供されている。
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早速、Vine Linux v6 をミラーサイトからダウンロードしてみた・・・
1.4GB・・・58分掛かった
10年前だったら7時間は掛かってしまうでしょうね(*^_^*)
 

2012/06/12 (火)  ウテカレ媼のメノコユカラ・・・


男のユーカラは、ポイヤウンペの物語・・・それに登場する女子の物語がメノコユーカラ・・・
テーマが歴然としていて・・・相対的である。
オイナもオキクルミの物語・・・それに対してメノコバージョンがある・・・
沙流では、これが実にハッキリしていた・・・

その他に年少者用にカムイユカラが在ったり・・・
大人でも、uwepekere を訓戒として大事にしていた・・・個人の宝
決して、娯楽の笑い話では無く・・・生きていく深刻さの中に諧謔を含んでいる・・・
生活の知恵・・・哲学と云っても良いかも・・・人間としての普遍性
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マイクロソフトがNTFSなのにWIn2000とWinXPを捨てたので・・・
本棚にあるWindowsの本を全部捨てることにした・・・相当スッキリすると思う(*^_^*)
マイクロソフトも功罪はある・・・確かにど素人でもコンピュータを利用出来たFAT32
 

2012/06/11 (月)  あれれっ???・・・(*^_^*)


昨日、今日とウテカレ媼の長編を転記すると・・・半分終ってしまった?
枚数を数えてみると34枚だった・・・転記すると50枚くらいで金獺記と同じくらい(*^_^*)

題名は、最初から書いてあって・・・Kem hayokpe tumunchi kamui (赤い鎧 戦の魔神)
タウクノ媼の緋色の装束 Kemka yukpe と似ているが・・・未だ訳していないから???(*^_^*)

kem=血・・・血の色は、絵の具で云うと静脈ではクリムソンレーキ・カーマインかな?
動脈でいえば・・・チャイニーズレッド・ピオニーレッドかな?

アイヌ民族は、狩猟民族だから・・・血(鉄)の匂いには敏感だったと思う・・・
動物を屠ると言う行為は、血流を止めると云う行為だと思う
アイヌの弓矢の鹿に当たる部位を表しているのが・・・心臓に刺さること
即死であろうと思う・・・苦しまずに一瞬に屠る技術・・・
 

2012/06/10 ()  シランバカムイ(樹の親分)・・・獣の主神


その他にアシナウカムイと云う・・・狩りの女神がいる
ギリシア神話のアルテミス・・・ローマ神話のディアーヌ・・・ディアーヌは、ルノアールも描いている
アイヌの神でape huchi(火の神)とアシナウカムイそれと舟の神は、女なんですね(*^_^*)

狩りの女神が世界中共通しているのは、面白いですね〜(^o^)
私もアシナウカムイを描かないといけないような樹がしてきた・・・(*^_^*)

今度、浜益に行ったら・・・シランバカムイに三年ぶりに挨拶しておきたいと思っている。
Shiri ampa kamui 〜森林ぐるっと統括している神は男神らしいから・・・
シランバカムイは、夫婦神なのかな?
 

2012/06/09 (土)  いあんばの(大貫アイ)・・・


大正八年にコポアヌ媼親子と一緒に金田一宅を訪れた大貫アイ媼・・・

Ianbano媼からは話だけ聞いているが・・・面白い話をしている(*^_^*)
いずれコポアヌ媼のWendarap yukara の別伝として紹介しようと思っている。
その話の中に・・・ポイヤウンペの居城の位置について触れているのがある。

シヌタプカウンクル
Shinutap kashi 大きな山 Tomesanpet 宝(イコロ)の事
Hommashikei の山  ユカラカムイ ほんとの神アイヌでない。

このHommashikei と云うのが重要な意味を持っている・・・
浜益は、アイヌ語でHommashikei →マシケ場所→ハママシケ→浜益となったこと
マシケ場所までは遡れたがその先の語源までは知らなかった・・・
意味は数の子の余る(溢れる)処・・・それ程、鰊の群来が押し寄せたのでしょう・・・納得(^_^)v

そして Tomesanpet と呼ばれていたのは、擂鉢山の麓を迂回している直ぐ下に
鮭・鱒の産卵に最適なオハキチャン(浅瀬の産卵場)が在って将に宝の川だった。
豊かな生活していたんでしょうネ(*^_^*)

熊も居るし鹿も狸も狐も鳥も・・・アイヌにとっては羨望の土地だったんでしょう。
古の蝦夷の浪漫がユーカラによって甦る・・・
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日本の食料基地としての北海道を・・・又、再び自然のままで魚が産卵に戻ってくる
実験の価値がある浜益・・・元の名Hommashikei に戻らないか?
そして、イオル構想の最も適した実験場所が浜益であると思う(*^_^*)
それはないだろう・・・と思う人が多いと思うけどやってみる価値はある
何と言ったって樹齢1500年のシランバカムイ(オンコの樹)が存在している・・・

イアンバノ媼がホムマシケイを知っていたと云うことは、軍事的に極秘だった
浜益は、時々沙流の中枢の人達は見に来ていたことを想像させる。
サンゲレキ翁が石狩で熊を沢山獲ったことをワカルパ翁は伝えている。
現代人の身体能力で考えると信じられないかも知れない
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金田一博士のユーカラノートを精査すると・・・まだまだ色々なこと
続々出てくると思うと・・・ワクワクしてしまう(^O^)
次回の休みに浜益温泉のS氏とユーカラ談義をしてこようかな?・・・
 

2012/06/08 (金)  #2  金田一博士のペン捌き・・・


昨日コピーしてきた中に
こんなものが描かれている・・・
これは、チセンカウクからの聞き取りをしている時にシャケの部位の名前を聞いている時のもの

ペンだけで此だけの絵が描けるのは、本当に画家に成りたかったんだと思う・・・(*^_^*)
筆録は博士にしか出来なかったこと・・・よーーーく解った
金田一博士のユーカラ筆録ノートは、日本の国宝級の価値を持っているものだと感じた。

ワカルパ翁は、その文字を書くスピードに恐らく驚愕して・・・思いのたけを全部
話せた喜びは計り知れない・・・
それをツレアン翁、兄のウトムリウク翁達に話したんだと思う・・・シサムのニシパだと
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男の子の頭部の絵もあるけど、ワカルパ翁の息子エマチだと想像する・・・(*^_^*)
大正4年以来、人間録音機に徹したコポアヌ媼が伝承の保存に貢献した・・・
鍋沢ユキも貢献した・・・残すために
その当時、他所で行われていた娯楽性の高いもの・・・沙流でも行われていた。
勝手に作り替えたもの・・・それを見抜く力を与えてくれたのがワカルパ翁

イオル構想を成功させるには、そして共生するには、お互いに優れた処を認め合うことで
なければ敵対する部分を含んでしまう。
相対論のアイヌ文化は、優れた文化であって・・・それは沙流に在ったと云うこと
そこを間違うと頓挫するし・・・取り返しのつかないことになる。(*^_^*)
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蝦夷を治めてきたのは、ヤウンクルの優れた哲学であって・・・
シシリムカのオキクルミ・・・文化神
圧倒的な強さを持つシヌタプカのユカラカムイ・・・ポイヤウンペ軍神

結局、アイヌ(人間)の愚かさに嫌気をさしてイケスイ(怒って帰る)したオキクルミ(オイナカムイ)
人間も含めて神からも嫉妬されたポイヤウンペ(ユカラカムイ)
このジェラシーという人間のおぞましさって消すこと出来ないのか?

それを仏教では、二河白道と云う抽象的な言葉で表現している・・・
飽くなき欲望を水に例えて・・・それを打ち砕く怒りの念を火に例えて・・・
その逆もあるバラドックス・・・それがユーカラの正体(*^_^*)

 

2012/06/08 (金)  ウテカレ媼のYukara・・・ ? (*^_^*)


昨日コピーしてきたウテカレ媼のものの中に枚数にして44枚と云う長編がある。
実を云うと先月、小遣いを使い果たしてコピーしに行けなかった・・・(-_-;)

この長編は、転記すると66〜70枚になる・・・丁度、口琵琶媛と同じ長さ
転記してみないと何とも云えないけど・・・Yukara の可能性大きい
と云うことは、夫のサンゲレキ翁の兄さんから聞いていたものに違いないから・・・
もし、そうだとすると・・・この世に残ったユーカラは、16曲だと云うことになる。(*^_^*)

大正2・3・4年に沙流の原典と思われるものに博士は全神経を注いで・・・
超人的な筆録による保存を完了していたことを物語っている。
沢山、筆録されている中に、その構成とか使っている言葉を聞いて・・・
原典であるか?は、直ぐ解ったと思われる。
イムーバッコ(シコサンケ)のものは、良いものだと評されている・・・
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後、コポアヌ媼のものが昨日コビーした以上に残っているが・・・
当面は、大正4年ものの転記を目標にしよう(*^_^*)

ユーカラは、日本の文献に載っていない・・・アイヌ社会の大昔の蝦夷を扱っている
アイヌ民族を、一括りに論じてはいけないことを表現している(*^_^*)
今テレビで琉球王国をやっていて・・・面白く見ている
日本の極南と極北には、同じような他国の侵略の最前線にあるという・・・緊張感
思想に於いては、全然違和感のない神に対する考え方

人は平等と云うけれど・・・等差も存在していること忘れている・・・(*^_^*)
結果は同じであっても・・・正直な心と邪な心では普遍性に於いて雲泥の差がある。

こんな例えは良くないかも知れないが・・・江戸時代の士農工商は人間社会を表現している
侍は、農(食)を守るのに闘うために鍛錬する・・・
工は、士と農(住・衣)の利便を図るのに物を作るため鍛錬する・・・
それを流通させて利益を生む商人・・・正直な商人は、損をする(*^_^*)
消費を促すのに・・・嘘を付くのが商人(サービス業)
工が皆他国に頼らざるなくなった日本って危ういと思うのは、私だけだろうか

商人を守る為に侍(軍隊)が存在しているのでは無いことだけはハッキリしている
そう言った普遍性だけは忘れないようにしなければホントに滅ぶぞ !!(*^_^*)
 

2012/06/07 (木)  ユーカラノートのコピー・・・#3


さぁーー今日は、頑張ってHM423 をコピーしてこよう・・・何時間掛かるかな? (*^_^*)

9時に着いて・・・片っ端からコピーしていくと大正4年分が可成りの量になった?
11時45分・・・数えてみると280枚もある・・・おっとっとと(*^_^*)
気になっていた大正8年の大貫アイ媼のもの2枚追加して・・・ストップ
これで当分の間、楽しめる(^_^)v
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280枚というのは、本にすると560頁です・・・厚さにして3センチの本
それを3時間でコピー出来るようになったんですネ〜(*^_^*)
今回は、タウクノ媼とウテカレ媼を主に纏めておきたいとの意図でやりました。
久保寺博士がご執心だったエテノア媼は、ウテカレ媼の処の嫁です。
沙流のバッコ(婆さん)達には、余り好かれていなかったようです(*^_^*)
何故か?・・・創作するから・・・

ユカラ・・・そのままの状態ですっかり真似すると云う意味・・・つまり伝承
それが出来ないのは、伝承者とは認めていなかった・・・
一語一句間違わないでやる能力と云うのは・・・矢張り天才なのでしょう。

意味が解らなくても・・・そのまま伝えることが出来たのはワカルパ翁だけだった・・・
そして、出自もしっかり伝えている・・・男のユカラは、それは厳しいものだった。
それが11曲残った・・・和人の文字に依って・・・
ワカルパ翁は、全てを達観していて・・・安心してこの世を去ったと思う・・・
兎に角、残ったんだと・・・

沙流に帰ってから総乙名のツレアン翁にも話したと思うし・・・その後継兄のウトムリウク翁にも
話したと思う・・・沙流の伝説は、全部話した・・・それを全部筆記して呉れた。
シサムには、矢張り凄いのが居る・・・と
ポイヤウンペがイケスイしたのはSamoroke(日本本土)らしい
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蝦夷の黎明期の頃・・・オイナカムイが沙流の Hayopira にいて
ユカラカムイが Hommashikei にいたらしい
ポイヤウンペは、アイヌでなく神だったらしい・・・(*^_^*)
沙流(シシリムカ)の神は、文化神・・・浜益(ホンマシケイのシヌタプカ)の神は、武力の神
名声が登れば嫉妬して身内も他国も命を取ろうとする・・・アイヌ(人間)社会
そんなことばかりしているとアイヌは、滅ぶぞ・・・と警告を出しているユーカラ

思想は密教に近いんだけど・・・具体的で分かり易い
 

2012/06/06 (水)  ユーカラノートのコピー・・・#2


明日・明後日は、連休なので・・・道立図書館でコピー

金田一博士のユーカラノートのマイクロフィルムは、コードNo HM416 HM417 HM418 HM419 HM420 HM423
と6本在って・・・HM420 は、私としては対象外なので5本あります。

その中、HM416 と HM419 は、完了していて・・・明日コピーしようと思うのは大正4年辺りの
HM423・・・これは、沙流のカッケマッ(乙名の奥さん)達のものとか女性のものを徹底的に
記録しているもの・・・この時に、鍋沢ユキ(当時11歳)が母親のタウクノ媼と・・・
半分づつカムイユカラを伝えている

金田一博士は、明治40年に樺太でサキというアイヌの美少女の凛とした美しさに魅せられ
大正4年にユキという凛としたアイヌ少女に会っている・・・

大正7年に金成マツさんを訪れて知里幸恵に会う・・・それは、アイヌの誇り高さから
懸け離れた存在の少女だった・・・自然の神を捨てキリスト教の布教をしている伯母の
養子にされて・・・訳の分らない差別を受け・・・苦しんだ。
コンプレックスは、人間であれば皆持っている・・・素直さという強さを持つかに掛かっている
アイヌの思想は、仏教に似ているから和人とは敵対しない思想だと思う。
絶対的な神は存在しなくて・・・相対的である・・・
それがユーカラ群の正体・・・
 

2012/06/05 (火)  ユーカラノートのコピー・・・


後、どのくらいコピーすれば、良いのだろうと数えてみた・・・
どうしてもと思うものは、370枚ほど在ること解った・・・(*^_^*)

只、樺太のHauと金田一博士が訳された八串の肉串の戦いと草人形を除いて・・・
段々、ユーカラノートの全容を皆さんに解って頂けるかと思うと・・・もう一踏ん張りしなくっちゃ(*^_^*)

転記を出来るのは現在、私一人だと思うので・・・責任が重い
転記して公開すると世界中の人の目に触れる訳だから・・・やり甲斐がある
 

2012/06/04 (月)  驚いた・・・(*^_^*)


オウム真理教の菊池直子が逮捕されて・・・忌まわしいサリン事件が思い出される。
信教の自由は保障されてるとは云え・・・テロリストを生むのを宗教とは云わないのでは?

ワカルパ/フォルクローレに狐に関することの解説がある・・・

「狐くらい山で物わかる獣なし。 良いのは極良い 悪いのはうんと悪いが。
牙の長いもの神さまになるが、短いのは神様になれぬ。」

牙の長いものは長生きをするから・・・知恵があると云うことなのでしょう。
輪廻転生を考えたら・・・一生の間に若いときは過ちばかり繰り返していて・・・自分勝手
年を重ねると・・・生き延びてきたことを振り返って周りに感謝の念が湧く・・・
感謝=有り難う・・・とか間違っていたらゴメンナサイと素直に成れる。

おぎゃーと肺呼吸を初めてして・・・息を引き取るまでの間
恐らく・・・夢を見ているのでしょう(*^_^*)
その夢が楽しければ・・・一番幸せなんだが、幸せって?

笑顔なんだと思う・・・心底、腹から笑えること・・・辛いながらの泣き笑い
生きることの切なさを諧謔で笑い飛ばす豊かさが薄れた現代・・・
それがテロを生む・・・
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日本とアイヌの世界に共通している・・・神酒(Tonoto)

酒の効用は・・・良く云われる気違い水では無い・・・頭脳の暴走を止める薬
自殺するのに睡眠薬を選ぶより強い酒を選んだ方が良い
急性アル中よか・・・次の日必ず後悔するから・・・(*^_^*)

ワカルパ翁に教わったのは、酒というものは先ず、神に捧げるもの・・・
私は、正月の三が日だけでした(*^_^*)
酒の醸造の禁止をアイヌにするべきでない・・・

アイヌとしてエカシキリを六代前まで云える人には・・・解禁すべし(*^_^*)
その濁酒を飲んでみたい・・・特に稗の酒
内緒だけど・・・濁酒(ドブロク)は、旨いものです・・・
考え過ぎて・・・自殺するよか酔っぱらった方が少し生き延びれる
 

2012/06/03 ()  翻訳作業・・・


今、Hure epeshep をアイヌの雅語を半分で良いからマスターしたくてじっくりやっている。
翻訳に使う辞典は、虎杖丸の曲の注釈を整理したものに知里博士・萱野茂氏・田村すず子氏の
辞典から抜粋したものと・・・既に訳したものの検索でやっているが・・・

大部分は、虎杖丸の曲の注釈と訳したものの検察を使わないと・・・不可能に近い
無駄骨でも良いからと思って作った・・・注釈の辞典が生きてくる・・・(*^_^*)

yayan itak (日常語)を一万語覚えても・・・ユーカラは、訳せない
却って日常語からやった人ほど・・・雅語が解らなくなると思う
雅語を対訳すると云うのは・・・物凄く難しい
それを解決するのが・・・実際に日本の古語で訳された金田一博士の訳されたのを
古語辞典で自分にも何とか半分でも良いからと直した現代語編
それが見事に解決して呉れるんですよネ〜・・・
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転記すればするほどワカルパ/フォルクローレが凄いものだと実感する。
ユーカラ・カムイユーカラ・オイナの概説だけでもノート三冊に及ぶものだけに・・・
これを本にするには・・・可成り困難な問題があると思う。

まず、それを公開して・・・各地の有識者の前に晒して知って頂いて・・・
盛んなる議論を待つしかないようにも思える。
世界五大叙事詩の一つを持っていた民族として・・・誇りを取り戻して欲しいと思うし
若いアイヌの男達の手で残ったユーカラの実演と保存を実現して欲しい

世界的に見ても狩猟民族の叙事詩が百年前まで存在していたこと
注目を浴びると思う・・・
 

2012/06/02 (土)  Kamui koro・・・神の〜


ユーカラには、kamui koro **** と云うのが出てくるが・・・褒め殺し 腐して云う言葉

ワカルパ/フォルクローレでバチェラー博士が教会のことを Kamui koro kenru と
云っているのは結局、神を貶している言葉だと書いてある。

Hure epeshep にも Kamui koro usshiu(神の召使)というのが出てきた・・・矢張りその通りである。
金成マツさんも居たわけだから・・・幌別では神の概念が沙流とは違っていたことになる。
知里幸恵の神謡集は、沙流のものと違っているのがハッキリと解った。
カムイユカラではなく・・・ウゥエペケレの類であろう。
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鍋沢ユキが Shiri koro kamui(木の神) の名前を博士に伝えているのは・・・
矢張り夫婦神である・・・それが一人のように見えるのがアイヌの神々

それと Hure epeshep に出てくる Shiri koro kamui は、善い神と悪霊の両方を持っている
そこを捉えないとアイヌの神々は、どうやら理解出来ないみたいだ。(*^_^*)
アイヌ文化を研究するには、沙流のものを外すと陳腐なものに成ってしまう。
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金田一博士ユーカラノートのマイクロフィルムは、國學院大學図書館にあるが
一般の人には、公開されていない。
北海道立図書館にもあるが・・・2007年に整理されたばかり・・・それでも解り辛い(*^_^*)

ユーカラノートの全容が公開されたら皆さん驚かれると思う・・・その豊かさに
これは、紙による出版に頼っていたら・・・とんでもない期間が必要になる
ユーカラ曼陀羅を表現するには、本では表現出来ないような気がする。
ユーカラは、アイヌの宝ではなくて人類の宝のような気がする。

矢張り、コンピュータの威力を発揮する時だと思う・・・
僅か10年前までは、紙に依る出版が知識を共有する手段であったが・・・
ホームページと云う個人出版が可能になった。

ホームページを作るのは確かに大変だけれど・・・本を書ける程素晴らしいこと
みんなブログに走ってしまった・・・便利だから
でも考えてみて欲しい・・・情報が流れるだけで・・・忙しいだけ(*^_^*)
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本当のユーカラを読んでみたいと云う方が一人でもいらっしゃったら・・・
どんなナローバンドの環境でも読めるようにファイルサイズを考えるべき
それがホームページ・・・
永久保存のホームページってそろそろプロバイダで考えた方が良いと思っている。
私がCAD-3D のラジオシティの概念が解らなかった時、助けて下さった
佐野昌巳先生の 
「グラフィックスの基礎」 とか・・・
解説書の無いレンダリングエンジンで試行錯誤でやってきた私にとって
本当に救いの神に思えた方です(*^_^*)

今、続々とホームページが消えて行ってます・・・Infoseek(楽天)とか
マイクロソフトもNTFSのWin2000とWinXPを捨てた・・・ユーザーもやがて捨てると思う(*^_^*)
EXTに切り替えると思う・・・つまりLinaxベースのOSに
MacOSのファイルシステムHFSからEXTに切り替えた時から勝負は着いていたと思う
Linuxは、個人でシステムを自由に変えられるんです・・・ブラックボックスが無い
それを開発するC言語とかもコンパイラーもサーバも全部揃っていて・・・タダ

スパムもそれを利用するのが居る・・・それを一発で阻止する方法を知らないといけない(*^_^*)
Webサーバ Apachi とかMailサーバを動かしてみると良く分る・・・
Linuxの女神・・・紫野さんは、15年前既に個人レベルでApachiを動かしていた・・・
検索Nanazuも動かしていた・・・紫野さんのサイトも永久保存だと思う・・・
 

2012/06/01 (金)  今日は休み・・・


Hure epeshep を1/3くらい訳してみると・・・兎に角面白い(^O^)
ユーカラの特徴は、その描写力と構成の巧みさ・・・その場面を見ている錯覚におそわれる(*^_^*)

雅語は、詩の言葉だから・・・直訳すると詩の素養の無い人が読んだらつまらなく感じる
日本語のうたかた(泡沫)を泡と直訳しても・・・儚いものものを表していると注釈が要る

知里博士は、カムイユカラ(神のユカラ)を、詩人と一緒に訳したらしい・・・
カムイユカラは、童話の類で比較的短篇です・・・それでも詩人との共同作業(*^_^*)

元々、金成マツさんのものが幌別に在ったのなら・・・訳せた筈なんですが・・・
訳さなかったのでは無くて・・・訳せなかったと云うのが真相かも知れない。

ワカルパ翁の場合・・・アイヌ語の雅語(古語)に精通していて・・・
sekoro okaipe セコロ オカイペ ene okahi エネ オカヒ
確かにsekoro と ari は同じ意味かも知れないがユーカラは、古語を使う
okahi とokai は、確かに同じかも知れないが・・・ワカルパ翁は、言葉の元を精確に伝えた。
だから、本来のアイヌ語の成り立ちを残す為にもユーカラが役に立っていた側面がある

aine 〜 継続を表す言葉 = a hine
h の部分が発音したときに抜けるのがアイヌ語・・・その基本を敢えて博士に伝えたワカルパ翁
だから・・・アイヌのホメロスと感じたんだと思う・・・
一音が在るのと無いのとで・・・逆転するアイヌ語・・・丸でコンピュータの世界だ(*^_^*)

ワカルパ翁のユーカラは、始りから終わりまでワンパターンでつまらないと・・・
感じる人多かも知れない・・・
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今回のHure epeshep は未だ1/3しか訳していないが・・・アイヌの哲学が凝縮されている
感じがしてならない・・・ワカルパ翁は、ユーカラの本質を説明するのに
伝えたものがフォルクローレ・・・ノート三冊分になったと思う。
その他に他地域のHauまでも伝えている。

フォルクローレに出てくるエカシ shiureka が木々の枝の擦れる音が木が喋っているように
聞こえるという場面がHure epeshep にも出てくる。

アイヌの聖数六は、黄金比を表していて・・・深い意味があると思われるが・・・
それらの予備知識が無いまま読んでも・・・ちっとも面白くないが・・・
ゲーテのファウストが面白いと感じる人には、それ以上の魅力に取り憑かれるかも知れない。
単なる文学と捉えると・・・其処の処がぼやけてしまう(*^_^*)
歴史性を持たない普遍性・・・真理と云って良いのかも知れないもの