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Part13   9月の独り言



11/09/30 (金)  今月は良かった・・・


実は、昨日道立図書館でワカルパ翁の未訳が2曲あると思っていたのが・・・一曲と分った
Hauとしているので・・・軽く考えていたもの(*^_^*)

結局、ワカルパ翁が残されたのは11曲であったと云うことなのだと思う・・・
これが揃うとアイヌ文化の見直しが余儀なくされてしまう程・・・重要なもの

金田一博士の想像力を以てしても、ユーカラの奥に隠されているアイヌの秘密を
見通せなかったことだと思う・・・子供のような何故?の心
石狩湾のシヌタプカと余市のことが何故?・・・沙流に残っているのか?
国とか道庁から調査費用が出ている以上・・・成果を出さないといけない立場
柳田邦男氏らの配慮も在って・・・踏査の費用が私費でなくなったご苦労も在った

私費で始められたアイヌ文化の研究・・・それを続ける為の周りの方の援助
啄木からも・・・アイヌ語なんてやって何の得になるのか?と云われて・・・
言語学をやっている以上・・・その世界に例を見ないアイヌ語に魅せられたのでしょう
全く特殊な言語と叙事詩も持っているアイヌ・・・滅びてはいけないと思う

コポアヌ媼の最後のユーカラを読んで・・・ポイヤウンペは、何故イケスイしたのか?
アイヌを見捨てたのか?・・・滅びる運命であったのか?アイヌは?
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滅びの道を選ばない為の男の在り方をメナシウンクルとの戦いで
教えているのが・・・ユーカラのような気がして来た
バチカン市国のような高度な統治能力がなければアイヌ国は、無理なお話

現在550万人の北海道の土地をたった3万人程度のアイヌが返せと云っても
負け犬の遠吠えにしか映らない・・・
それよか・・・狩猟民族の血が騒ぐのであれば・・・国有地の幾つかを
使用貸借の契約をして・・・完全管理するとアイヌの能力が発揮されると思う
但し、契約当事者は、ワカルパ翁のユーカラの一曲でも完全実演出来る者

これなら国も嫌と云えない筈・・・昔、流刑地として無頼の者を送ったり
安東・松前の狡賢いのに痛めつけられたアイヌに対するお詫び・・・(*^_^*)

アイヌから今増えすぎている鹿の食べ方を学んだり・・・
北海道は、アイヌの狩猟民族の知恵を借りる時期に来ていると思う
道路を封鎖して・・・道路から餌場に来た鹿を射殺する方法が新聞に載っていた
こんなことしていたら・・・本当の飢饉が来てしまうと思う

鹿肉は、塩胡椒して・・・少しの油で焼いたら・・・本当に幸せな気持ちに成れる
それをチャンと神の国に送ってくれるアイヌに委ねるべきなんです。
ユーカラでも鹿の心臓が何処にあるかをしっかり表現している・・・
皮の剥ぎ方も・・・鹿肉が食べられる北海道は、世界の中で一番豊かなんです
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今月のスパムは、中国2個 韓国1個 香港1個・・・計4個 累計158
おいおい、もうチョット頑張ってくれよ・・・(-_-;)
スパム狩りにも・・・心臓に一発で矢を当てないといけない技がある
射止めるとは、そう言うことですよネ・・・苦しみを与えない必殺技(*^_^*)
 


11/09/29 (木)  今日は休み・・・


今日は、道立図書館に行って金田一博士が明治40年に樺太に行かれた時の日記と
ワカルパ翁のもの後2曲コピーして来ようと思う・・・

カムイユーカラは、博士が殆ど・・・原文は無いが訳されているので・・・原文後回し
覆舟変化物語がどうしても読みたいですからネ〜(*^_^*)
樺太の日記は、物凄く楽しみなんです。随筆でしか様子を想像出来なかったから・・・
博士は画家に成りたかっただけあって・・・描写力が素晴らしいから・・・
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ふぅーーー155枚3時間掛かってコピーした・・・記念にKutune Shirikaもコピーした
虎杖丸の曲は、ワカルパ翁から一番最初に筆記したものだけにネ(*^_^*)
樺太オチョポッカの日記は解読できないかも知れないほど・・・???

ついでに久保寺博士が筆録されたヤヤシ所伝のKutune shirika・・・
道教育委員会で訳したのを読んできた・・・何かメチャクチャなことに成っていた(*^_^*)
ヤヤシ所伝の蘆丸の曲をコポアヌ媼が大正6年に金田一博士に聞かせたものの最後の
所もコピーしてきた(*^_^*)・・・

その当時、ユーカラ伝承者モドキの方が巾を利かせていたというのも有ります。
創作したもの・・・娯楽用のものはみんなで聞いたりそれをもっと面白くしたり
結構楽しんでいたんだと思う・・・

沙流でも紫雲古津以外は・・・その点楽しむ方に傾いていたと思われる。
紫雲古津の一族だけ・・・古式を保存していたのは奇蹟に近いと思う。

ワカルパ翁のユーカラを何遍も読むと・・・言葉では表現出来ない・・・
剣豪の隙の無さとか・・・何かそのような剣術の奥義のような
型のようでいて・・・柔軟に変化する描写力・・・
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諧謔精神は、一流のセンスで描かれている・・・
これを英語などで訳したら・・・イギリス辺りでベストセラーになると思う
人類共通の愚かさなど・・・つい噴き出して心が解放されます

メノコユーカラは、性の問題を和人ならタジタジ・ドギマギ・・・鼻血ぶー
あっけらかんとそのまま表現する・・・
でも、教養と云うのは、その人の人生にも影響すると説いている・・・
人間も動物であることと・・・人から学んで初めて人としての素養を身につける
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素直な気持ちってなかなか難しいものですよネ(-_-;)
 


11/09/28 (水)  コンポジション・・・


シヌタプカの絵のコンポジションを煮詰めるために、いつもの黄金分割をやっておいた・・・
F8〜F10号辺りで何枚かエチュードを描いておいて・・・F60号を纏めようと思う(*^_^*)

アイヌを見捨てたポウヤウンペ・・・アイヌモシリ(蝦夷)にカムイとして戻って・・・
アイヌとシサムが協力して本当の有機的な統一を見守って欲しいと思う・・・

自然のサイクルを守るバランス感覚は、アイヌの思想に学ぶことが多い・・・
近代のアイヌでは無く・・・ポイヤウンペの時代のこと・・・
ここが皆さん勘違いされている所でもある(*^_^*)
 


11/09/27 (火)  金田一京助ユーカラノートを纏めてみて・・・(3)


アイヌ文化研究の百年史をまざまざと見渡せることに気が付いた・・・(*^_^*)

色々な本を、この二年間にどれ程読んだか解らないけれど・・・
今まで云われていたこと・・・全部、眉唾ものだと明らかに成ったようなもの・・・(*^_^*)

酷い話だと思う・・・人間の世界・・・それとアイヌの世界でも・・・和人でも
ユーカラで面白いのは、多勢に無勢のポイヤウンペが勝利すること・・・
これは、あり得るんです・・・夢物語ではない

世界のスパムは、今だに凄い量だと分っているが・・・全世界のスパムが今月3個
ポイヤウンペの戦い方と同じ手法を使うと勝利できるんです・・・(*^_^*)
ポイヤウンペの遣り方は、荘子の兵法より優れているのでは?
 


11/09/26 (月)  今日は、中央図書館・・・


金田一京助全集第12巻の返却期日が今日なので・・・行かねばならない(*^_^*)

10月から江別の道立図書館の方に足を運んで・・・筆録ノートの読みたい所を
コピーして楽しみたいと思っている
転記して原文を公開しておいても、後々役に立つかもしれないですよネ
転記で沙流の雅語が分らないと・・・殆ど無理な作業なんです(*^_^*)

タウクノ媼とか大正4年のものだけでも・・・全て原語で読みたいですからネ
阿寒のサコロペも見つけたので非常に興味がある・・・
 


11/09/25 ()  金田一京助ユーカラノートを纏めてみて・・・(2)


金田一博士のユーカラノート原文付き対訳で訳すのと・・・語彙を纏めると
アイヌ文化の深さに光が当たると思うけれど・・・(*^_^*)

ノートの数調べてみたら40冊くらい在って・・・それにびっしり書かれているんでしょうネ
リタイアでもしなければ・・・じっくり取りかかれないでしょう・・・(*^_^*)
 


11/09/24 (土)  お墓参り・・・


昨日は、台風も去って穏やかな墓参が出来た・・・青い池の近くのキノコ狩りは、ヌメリタタサケ8本
例によって、義姉の実家で野菜を沢山頂いて・・・姉の所で一休み
楽しみにしていたドングリで作った蟻のオーケストラは、作者のチバさん・・・少し入院されて
私が提案していた・・・ドングリの色だけのオーケストラは未完であった・・・(*^_^*)

そこで、エナメルを塗った黒蟻の入ったオーケストラを写して来ました。
これを見たら音楽をやっている方なら虜になる・・・何と言って良いのか分らない
心が全く邪心のない世界に引き込まれてしまう・・・と思う(*^_^*)
チバさんは、因みに建具制作をされていた名工です。
当美術館のメルヘンチックなコーナーとして・・・その内アップしたいと思っている(*^_^*)
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先月22日に平取町にメール送ったが一向に音沙汰がない・・・
恐らく返事は頂けないと思ってはいたが・・・案の定、的中してしまった(*^_^*)
自分で足を運んで、捜すしかないようでありますネ・・・
しかし、FaceBookで呼び掛けてみても手掛かりがなければ来年の事としようか?

その前に赤崎さんに相談してみようかナ?
金田一ユーカラノートの整理が出来たことの報告も兼ねて・・・(*^_^*)
 


11/09/23 (金)  ユーカラの捉え方・・・


ユーカラは、男のやるものと沙流では、定義されている理由・・・単なる伝説ではないこと

博士は、全集第12巻の297頁 3 オキクルミの昇天の冒頭に・・・
アイヌは、オキクルミ在世をもって、蝦夷島(アイヌモシリ)の黄金時代と思っている。
そして、一つの人類堕落説を採っていて、世が澆季になったと考えている。
世が末になって、アイヌどもがだんだんずるくずるくなって来ていろいろオキクルミの
神慮に反しオキクルミの神徳をけがすような事ばかりするものだから、
後年オキクルミはアイヌに愛想を尽かして蝦夷島を見捨てて去ったと信じている。

そうして、ユーカラの英雄ポイヤウンペもイケスイ(何処かに行く)してしまうのが・・・ユーカラ
それがコポアヌ媼の最後のユーカラ・・・

アイヌ文化が甦るには、何故アイヌは、見捨てられたのか?を解き明かさないといけない。
その訳のヒントが書かれていたのが・・・
全集第12巻でもある。

どういうことかと私が推理したのは・・・アイヌラックルの沙流からの攻撃を受けたので
ポイヤウンペがやってられないわい!と黄金の蝙蝠にチャシの守りを頼んで
蜘蛛の神の助けも受けて・・・戦い勝ってから妹を連れてイケスイした・・・
二度統一を逃しているアイヌの愚かさを伝えているユーカラ
義経伝説と同じだと云えるかも知れない。 

そういった深淵な教えは、現代人にも当て嵌まるもので大事にしなければならないと思う
紫雲古津のものを原典として全て訳すとアイヌの世界が見えてくるような気がする

金田一博士の最大のミスは、ユーカラを全部訳せなかったことです。
金成マツ媼のは、甥の知里博士が協力しなかったのなら・・・後回しにするべきだった
そして、弟子達に沙流のものを分け与えて完成させる度量も必要だった。
でも、それが出来ないくらい弟子たちがお粗末だったことなのかも知れない(*^_^*)

大正4年にエテノアからも一曲筆録しているが・・・その当時沙流では、評判が良くなかった
久保寺博士は、そのエテノアから教わっていて虎杖丸の曲がワカルパ翁の倍の長さが
あるのを誇らしげに金田一博士同席の座談会で云っている・・・(*^_^*)

ワカルパ翁のユーカラを巡って・・・色々な人生劇が浮かび上がってくるのは・・・
ワカルパ翁が嘘をつかないことを土産に来たと云う・・・一言が全てを物語っている

幾ら気丈なコポアヌ媼でさえ・・・最後のユーカラの後半は話を濁したこと・・・
博士に、アイヌは自ら滅びる道を選んだ民族と見られたくなくてのことでは?

今回のユーカラノートを整理してみて・・・ワカルパ夫人のタウクノのものを
博士は、沢山筆録されていたことに・・・もの凄く嬉しい気持ちを持ちました。
生粋のアイヌの人達の心根を知ることが出来るからです。
伝説は伝説として私見を挟まずに伝えるということ守られた・・・紫雲古津
それをアイヌの人達は考えねばならないでしょう。
 


11/09/22 (木)  金田一京助ユーカラノートを纏めてみて・・・(1)


金田一博士は、虎杖丸の曲を大正4年にウテカレ媼から最後の戦い部分を確認して
大正12年に黒川ツナレ翁からも確認して・・・ワカルパ翁のが一番内容が充実していること解った

そして、昭和2年に金成マツ媼から虎杖丸の曲を一週間かかって筆録して・・・(*^_^*)
その内容が余りにも違っていたので驚かれたと思う
幌別のものは、沙流のものを聞いて創作して楽しんでいたものだと気が付いた
もう一つ鍋沢元藏翁のものは、ウテカレのものより劣っていたので・・・
腹の中では可笑しくて笑っていたと思う・・・(*^_^*)

博士は、伝説の研究が目的だったので・・・創作ものは、対象外だった筈
ただ、そういうものも存在するとして・・・そのまま発表された。
金成マツ媼から筆録するまでに沙流・樺太の人達から筆録したものは膨大です。
それが公開されなかった為・・・誤解を生んだと思われる。

大正4年にシコサンケ媼(90歳)から筆録出来たのは大変幸運だったと思われる
それほど原典を伝承している人が残っているギリギリの時代だった・・・
だから筆録を急いで間に合った・・・

それを全部訳しておきたかったが・・・金成マツ媼が主に幌別の創作物を筆録して
残した為・・・それをも訳す羽目になってしまって・・・全部出来なかった

アイヌ叙事詩ユーカラ集第3〜7巻まで金成マツ媼のもの取り上げたのは
金田一博士の完全なミスだと思われる・・・
ワカルパ翁からユーカラは、男のやるもの・・・と聞いていたのに・・・
それをキッチリ区別されていなかったからだと思う

アイヌ文化が甦る為に必須のワカルパ翁のユーカラとコポアヌ媼の最後のユーカラ
これが明らかにされなかった為、行き先を見失ったと思われる。
 


11/09/21 (水)  金田一博士の踏査記録まとめ・・・5日目


ようやく整理ついた・・・どう見えるか?・・・
アップしてみようかな?(*^_^*)

細かく整理してみると・・・明治40年の樺太オチョポッカの日記が在ることに気が付いた。
これは、大正4年の紫雲古津のように興味津々ですネ〜(^_^)v
この頃日本領だった樺太が見えてくるんじゃないのか?
金田一博士のものを読むと・・・嘘がないのが良く解る・・・
お金に成らないことを始められて・・・大変だったと思う
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今回編集したページは、表組みしているので100KBと重く
ISDN64Kbpsで13秒ほど掛かってしまうが・・・最初だけだからネ
それくらい待っても充分許して貰える内容だと思っている。
ユーカラのページは10KBだからさくさく見られると思う
ナローバンドでも、快適に楽しめるように作らないと・・・インターネットが死ぬ(*^_^*)
 


11/09/20 (火)  金田一博士の踏査記録まとめ・・・4日目


何とか90パーセントくらい纏まり・・・ホッとした
何処とも繋がらない雑記帳みたいなノートが一冊残っていると云う感じ・・・
恐らく、雑記帳だと思う・・・色々な人が出て来るし、年代が不確か(*^_^*)
ワカルパ翁の未訳6曲訳せたこと・・・実はとんでもないことだったと解った

金田一博士は、ユーカラ集を作るのに20巻予定されていたみたいで・・・
オイナ・ユーカラ・カムイユーカラ・メノコユーカラを散りばめようと考えておられたよう
第一巻PonOina・・・悠々一冊です
これと同じ感じのヤイプニレ所伝は、たった22頁
どちらが原典か?・・・その当時解らなかったんだろうと思う・・・流石の博士も
次の第二巻・・・金成マツ筆録のPoroOinaを筆頭にして・・・
タウクノ媼のものを異伝として扱っている・・・不思議?

そして、第三巻〜7巻まで金成マツ媼のもので占められている・・・不思議
筆録した順番で訳せば良かったのに・・・ワカルパ翁にお気の毒なこと
ワカルパ翁に戻った時は、確かに長いものからやっておられるが・・・
全部訳したときにアイヌ文化を解き明かすヒントが見えてくることからして
非常に残念なことであったと思う

でも、筆録ノートを整理すると・・・随筆集などでは、解らなかったことが
手に取るように想像され・・・面白いです。
これは、アイヌ文化に興味がある人のガイドになるものだと思う(*^_^*)
 


11/09/19 (月)  金田一博士の踏査記録まとめ・・・3日目


明治39年から大正4年の樺太と紫雲古津の中身の濃い部分が纏った・・・(^_^)v
金田一博士の超人的な学者魂と情熱が人々の心を開かせたことに感動する

筆記する人の大変さが分って・・・演者がハッキリ・ユックリ、口述するのも苦痛だと思う
お互い楽した遣り方では、後には残らないだろうと・・・両者解っていた
例えば、ワカルパ翁あたりは古老から受け継ぐときに注意されたことを
思い出し・・・精確に伝わるよう努力したと思う。

紫雲古津のものは、アイヌの最後のユカラクル・・・ワカルパ翁が東京のことを
家族・村の人達に話したと思う・・・古い言い伝えは博士に話すと残ると・・・
協力的な態度で話して呉れるので博士は、一気に書き上げることが出来たみたいです。

大正2年ワカルパ翁のユーカラ11曲と色々他のことなども含めて・・・
その上、コポアヌ媼のものを含めて・・・
夏の暑いときに1ヶ月半でやってのけているんですよネ・・・その代りハードだったと思う

大正4年の紫雲古津に集まった人達の話を恐らく10日間くらいだと思うが
貴重なものは、全部筆録されている・・・その量たるや物凄い

金成マツさんのKutune shirikaを筆録したとき、何やら五日くらい掛かったのか?
筆録ノートを見ると窺える(*^_^*)
その当時、アイヌでも巫山戯たのが多くて・・・博士もタジタジだったと思う
 


11/09/18 ()  Open Office


ラップトップパソコン(名前ポイヤウンペ)でExcelファイルを開こうと思ったら・・・開けず(*^_^*)
早速、OpenOfficeをダウンロードしてインストール・・・無事開けた
今は、MS Officeを買ってまでソフトを手に入れなくても使える時代
オマケにデータベースソフトとかプレゼンのソフトも揃っている・・・
何でもお金にしようとする時代は終わったことを意味している

Linuxは、人類共通・平等に無償で使えるOSです・・・国境が無いもの
グローバル化の時代は、少し考え方を切り替えないと破綻しますよネ
ポイヤウンペが何故イケスイしたか?と云うのと・・・ダブってくる(*^_^*)

ユーカラを解き明かすと・・・人類の未来が見えてくるような気がする
 


11/09/17 (土)  Windows8・・・


最早、Windowsの時代は、過ぎてしまったと云うことを象徴していることだと思う(*^_^*)
WindowsよりもLinuxを知ると・・・その深みに驚いてしまう

お金を出さなくても・・・プログラムを組んでコンパイルしてソフトウェアが作れる
サーバ群・・・Webサーバ・メールサーバ・FTPサーバ・データベースサーバ・・・etc
が利用出来る

Webサーバを使えば・・・今回のようなアイヌ語辞典のようなCGIが使える
個人のLAN環境でも同じことが出来る
インターネットは、決してWindowsで動いていないと云うこと知らない人多い

インターネットは、パソコンと電話回線があれば・・・知識の共有が可能という
都会と僻地が情報に於いて・・・同期出来るという基本
これを忘れてはイケナイと思う。
情報を発信する以上・・・通信速度に配慮しなければならない
通信速度が64bpsと云う環境でも何とかストレスを感じないで読めるよう
ホームページは、作る義務がある
それを無視して動画なんてのは、暴力に等しい(*^_^*)
私は光通信だから・・・ヘッチャラだけど
 


11/09/16 (金)  金田一博士の踏査記録・・・マイクロフィルム


今日からマイクロフィルムの整理を始めた・・・面白いですネ〜(*^_^*)
金田一博士の場合、色々な本に散りばめられているから・・・なかなか大変です。
だから、何時のお話しかのガイドがあると面白さ倍加する・・・

狩猟民族は、動くものを狩るので・・・基本的に仕事の分化が無くて
一人で全てこなさないといけない・・・いや違うと云う意見もあると思うが・・・
力関係で決まると思う・・・一流の猟師は集団では、遣らないだろうし
途轍もなく強くて・・・知恵を結集しなければ成らないときは・・・協力すると思う
そして、一流の中から・・・リーダーを選ぶと思う
その指揮のもとに絶対服従で任務を全うすると思う・・・
修羅場を潜ると・・・その張りつめた空気の中での勝機の言葉に反応するようになる
所謂、真剣勝負・・・間合いと云うか・・・必殺が見えてくる・・・
仕損じると手負いになって被害が大きくなる(*^_^*)
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民具とか楽器とか着物とか彫刻とかがアイヌ文化と捉え勝ちだが・・・
精神文化も両輪の片方で・・・大切であると思う

博士のお話の中にワカルパ翁とその娘の旅のお守りのことが書いてあって・・・
ワカルパ翁の場合は、狐の頭蓋骨をイナウで飾ったもので時々酒を濯ぐらしい
それを法要のとき兄のウトムリウクが渡して良いか占いして
すっかり新しいイナウで飾って呉れたらしい・・・

ユキの場合は、伯父さんが信天翁(あほうどり)の頭骨をイナウで飾ったもの
持たせて呉れて・・・子供部屋の天上に吊るしておいて・・・
紫雲古津に帰る時、忘れてそのままにして・・・帰ってから伯父さんに
こっぴどく叱られたらしい・・・それで博士は郵便小包にして返したらしい

ユキのシノッチャに自分の村の名を・・・Shumunkotと云っているのが
本当の名で西の谷と云うのが正しくて・・・後のShuuukot(鍋のようなくぼみ)と
云うのは、洪水でその形を変えたかららしい・・・(*^_^*)

そのように独自の世界観で生活しているので・・・和人感覚では
なかなか理解出来ないところが有ったのでしょう。
金田一博士のものを社会学の見地から眺めたら・・・本当のアイヌ文化が
見えてくるのかもしれませんネ
行き詰まった現代社会が抱えている問題解決のヒントが隠されているような
気がしてならない。
今までのアイヌ文化研究者がユーカラを娯楽と片付けていたのは

丁度、獲物を手負いにしてしまったという・・・罪がある
 


11/09/15 (木)  金田一京助全集第12巻・・・読み終えた


金田一博士の全集・随筆・筆録ノート・・・全部読んでみないと解らない(*^_^*)
初めて北海道に明治39年に来て・・・平村カネカトクの筆録から始まった・・・研究
その時には、ワカルパ翁の存在を知らない
でも、良くカネカトクのものを筆録出来たものだと驚きますネ
バチェラー博士の辞典なんかは手に入れて読んでいらしてたんでょう・・・
しかし、訳に立たなかった・・・只、詩であると予感した(*^_^*)

金田一博士のものを一通り読んだことになるけど・・・筆録ノートの訳は大半終わっていたようだ
只、梗概とかが多くて・・・原文つき対訳は半分くらいだろうか???
私の訳した6篇は、とっておきのものだったみたいで・・・
後、2篇訳せばワカルパ翁のもの全部世に出せることになるみたいですネ〜
罪なお人です・・・博士は(*^_^*)

最後のユーカラをコポアヌ媼が途中で止めて・・・それ以上言葉を濁したのをずっと
考えていて・・・ある仮説が浮かび上がって・・・そのヒントが12巻に在った

生粋のアイヌメノコのコポアヌ媼とユキ・・・全くのアイヌの世界・・・
金田一京助と云う人の周りで・・・殆どのアイヌが関わったんではないかと思われる
千島アイヌには、合っていないけれども・・・樺太アイヌ・北海道アイヌ・・・

その中でも沙流、とりわけ紫雲古津では、マキリとかの言葉はアイヌ語でないと
区別がはっきりしていたとか・・・トンコリ・ムックリは、本土アイヌのものではないとか

しっかり書いてあったので・・・アイヌ文化が見えてくる・・・
 


11/09/14 (水)  金田一京助全集第12巻・・・二日目


随筆集で分らなかったことが分って面白くてしょうがない(*^_^*)
今日、分ったこと・・・ワカルパ翁の未だ訳していないものが二つ在って・・・
その一つが覆舟変化物語らしい

驚いたことに、口琵琶媛の一部も訳されていて・・・何故?と云う疑問が湧いてきた・・・
違星北斗のことも書いて在って・・・古代文字のことも分った
石狩挽歌は、どうなることやら・・・(-_-;)
大正12年にヌッキペッに行った時の行き帰りの様子も書いていて面白い

膨大な筆録と膨大な著作とを整理しないと・・・アイヌ文化は、分らないかナ?
余程、それに没頭出来る環境でないと不可能でしょう・・・
大学のアイヌ文化研究者と云えども・・・無理でしょうネ・・・恐らく(*^_^*)

何故?ユーカラ(男の)が生まれたか?・・・表現はオイナとそんなに違わない
そしてアイヌラックルとポイヤウンペは、イケスイ(何処かに行く)している?
この謎を解くことが、この12巻に金田一博士の言葉で表われている

博士は、覆舟変化物語の一部も書いていると云うことは、本当は・・・全部
分っていて・・・ワカルパ翁のものを残したと云うことになる???

Shipase kamui 真の重い神は、その一族の守りの神なんだけれど・・・
アイヌは、決して他人には話さなかったと云う・・・博士にも教えて貰えなかったそう
二風谷の二谷国松翁は、久保寺博士に話したそう・・・(*^_^*)

生粋のアイヌは、その世界に住んでいるから・・・突拍子もないことをしたり
云ったりするけど・・・信仰だから仕方ない・・・異邦人
知里幸恵と鍋沢ユキは、一つ違いの乙女・・・
片や・・・嘆いている乙女  片や博士に酒を買わせる乙女
 


11/09/13 (火)  金田一京助全集第12巻・・・


コポアヌ媼のメノコユーカラの訳に行き詰まって・・・知里博士のもの
田村すず古氏・萱野茂氏のアイヌ語辞典を調べている内に・・・
確か田村すず子氏がツキノィエの事が書かれているという・・・第12巻昨日借りて来た

矢張り在りました(*^_^*)・・・それでアイヌ文化の総集編みたいな第12巻
じっくり読むことにした・・・読んでみると面白いこと沢山あって・・・(^_^)v
ワカルパ翁とタウクノ媼・・・ユキについても書いてあって
分らなかったことが・・・知れてアイヌ文化に対する理解が増すように思う

道立図書館の
金田一博士のマイクロフィルムは年代とかが可成り混乱しているので
そこいら辺今の内に整理しておこうと思っている・・・その為の12巻
金田一博士が余りにも本当のことを書いているので・・・総スカンを喰ったのが
分るものでもある・・・(*^_^*)

でも、今問題になっている不正は、金田一博士が危惧しているところのもの
その民族性からくる矛盾を克服するために在ったのが・・・紫雲古津のユーカラ群
それを纏めて・・・アイヌ文化の復活の試金石としたいものです。
ポンケマラッキは、オロッコらしいということも分った(*^_^*)

 


11/09/12 (月)  Oina・・・2曲アップ


タウクノ媼の後1曲とヤイプニレ所伝1曲・・・アップ出来た(^_^)v
これで紫雲古津のオイナ・ユーカラ・メノコユーカラ・カムイユーカラ・シノッチャ・・・・揃った

中央図書館に行って鍋沢元藏翁のクツネシリカを確認してみると・・・
矢張り、メヨイとケチャウを載せていなかった・・・大分端折っている(*^_^*)

さて、今度の休み16日は、久々に浜益に行って温泉にでも浸かりながら
絵の構想にでも取り掛かろうかナ(*^_^*)

ここ2年間振り返ってみると・・・国語辞典の偉い先生としか思っていなかった
金田一博士が北海道にこんなにも通い詰めてアイヌのことを
研究していたなんて知らなかったですネ〜
言語学者だからアイヌの雅語に魅せられてしまったのでしょう・・・
実際、読めば読むほど・・・新しい発見がありますからネ
ワカルパ翁のユーカラと云い・・・タウクノ媼のオイナと云い・・・ユキのカムイユーカラと云い
韻があってリズミカルに美しく流れていって・・・使っている言葉は
外連味が無くて・・・しっとりしている心地よさ・・・
イメージが滞り無く展開する心地よさ・・・良い物見つけたと心底思っている

これを北海道の子供達に是非、残して於かなければならないと思う
勿論北方領土の問題にも絡んでくるし・・・
何と言ったって世界の五大叙事が北海道に在ったということ・・・
それを樺太アイヌは、羨望の想いでいたと云うこと・・・

明治40年にオチョポッカに行って・・・隣村の酋長のラマンテからハウキを筆録した博士
知里真志保博士にしたって樺太の女学校に赴任して・・・アイヌ語勉強している
何で今更・・・と思うこと一杯あったのでしょうネ(*^_^*)
アイヌでも和人でも・・・アイヌ文化を研究していくと・・・言葉が矢張り本命
樺太のアイヌ語は、濁音が皆無・・・
知里真志保博士の幌別は、濁音のオンパレード・・・
大学の夏休みに習った砂沢友太郎氏のユーカラは、恐らく沙流の言葉に
近かったのでは無いかと思う・・・ハウかも知れないが
学者として・・・考えてみると・・・幌別のものは、学術的に価値が無いと
思ってしまったのではないか?
私のような度素人でも・・・2年間勉強したら色々見えてくる・・・
 


11/09/11 ()  久々の掃除・・・


HP(ヒューレットパッカード)のキーボードを掃除してみると・・・なんじゃこりぁ
以前掃除に苦労したものとは・・・全然違う仕組み
水でじゃぶじゃぶ洗剤付けてじゃぶじゃぶ・・・ドライヤーで乾かして(^_^)v
コーヒー飲みながらビール飲みながらこの独り言かいているから・・・時々こぼす

それが乾くと粘っこくなってキーボードの釦がくっつく(*^_^*)
HPのキーボードって・・・凄い仕組みになっていること始めて知った
美しいほど単純・・・これはお宝の部類でしょうネ
消耗品ではなくて・・・一生使えるような技術の粋と云った感じの仕組み・・・
人は良い物に出逢えるのは希であるけど・・・
 


11/09/10 (土)  Kamii Oina


タウクノ媼のこれぞカムイオイナと云うのを一つアップ出来た・・・(^_^)v
新冠のサンキロッテと幌別の金成マツ媼のものとは、異次元と思えるほどの
珠玉のオイナ(聖伝)
これは、金田一博士の訳を超えられたと思っている・・・(*^_^*)

各人使っている言葉を訳してみると・・・所謂自称ユーカラクルと云う人達は・・・
交流が在って・・・繋がっていたということが見えてくる・・・

紫雲古津のワカルパ翁とタウクノ媼は、共に盲目になったことで・・・孤立した
しかし、何が幸いするか解らない・・・そして原典が残った
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人間全て・・・塞翁が馬・・・風が吹いて桶屋が儲かる・・・ってか(*^_^*)
アイヌとして生きることに誇りを失わなかった気高い精神は・・・
永遠に残さなければならないと思う・・・

現代人が忘れかけている・・・共存(ureshpa)の心・・・
樺太アイヌが沙流を羨望の気持ちで尊敬していたのは、そう言うことだと思う・・・
時の酋長ラマンテもワカルパ翁と同じ考えで金田一博士に託したんだと思う・・・ハウキを

そのトップに立つと云う孤独感・・・下手をすると足を引っ張るのがいる・・・(*^_^*)
その足を引っ張るのは、弟子でない・・・乗り越えるのが弟子の役目
難しい問題を一代では、なかなか解決出来ない

解決出来ないことを残して於くのも・・・初代の役目
それを見事に残しているのが金田一博士・・・
ワカルパ翁が春彦博士が生まれたばかりの頃・・・足を触って可愛いポイヤウンペと言ったのは
男の子がいなくて・・・複雑な思いで云ったと思う・・・
アイヌには、男のユーカラを受け継ぐのが居なくて・・・
シサムの文字の持っている人に頼るしかない現実・・・正確に伝える工夫をしているワカルパ翁

そして、真実だけを話す決死の覚悟・・・本当は、筆録現場は、修羅場に近いと思う
でも、博士は虎杖丸の曲をお守り代りに鞄に入れていて・・・難を逃れている

凄いものだとは、気付いていた筈なんです・・・(*^_^*)
それを疎かにしたのも・・・博士の責任・・・
先ず第一に・・・ワカルパ翁の10篇を訳すべきだったのですネ
 


11/09/09 (金)  OINA(聖伝)・・・の訳


3篇のOINA訳すのに四日くらい掛かりそうである・・・
これをやり終えたら・・・旭川のユーカラ出来る方から筆録が出来るようになると思う
残して上げたいと思っている・・・訳も付けて(*^_^*)

オイナとユーカラの原典が在って・・・そのメノコバージョンも対局にあって
カムイユーカラも原典が在って・・・各地で発展したように思える。
原典は、素朴でテーマがしっかりしていて・・・格調高い特色をもっている
金田一博士の所謂・・・悠久に語り継がれるべきのもの
それが、ワカルパ翁の10曲のユーカラで浮かび上がる・・・

アイヌ民俗のデータベースだから・・・個人が好き勝手に造り変えたものは、
最早、ユーカラのカテゴリから外して考えないと・・・安っぽくなる(*^_^*)
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金田一博士もそこいら辺・・・鋭く突いておられるが・・・
オイナに関しては・・・幌別のPonOinaとPoroOinaをメインに持ってきているのは?
どうしても解らない?・・・(*^_^*)
タウクノ媼のものを異伝として扱っているのは、矢張り詰めの甘さが在ったのか?
民族全体の大切なものと・・・地域性が色濃いものの区別をはっきり
認識出来て居なかったことなのか・・・?

今日、オイナの原典中の原典と思われる・・・タウクノ所伝を訳してみると・・・
少ない素朴な言葉で表現しているのに・・・その描写力は、
丸で名画をみているように・・・イメージが拡がる

新冠・白糠・幌別のものは、外連味が強くて私にとっては食傷気味かな?(*^_^*)
本物って・・・何処かに人間の可笑しさを何気なく入れて在って
思わず噴き出してしまう・・・諧謔に溢れている・・・
カントリコロ カムイ・・・天を主宰する神も娘には甘くて・・・威厳を保とうとするけど・・・
結局、娘の為にチョット掟を緩める・・・親心
それが本当に可笑しいんだナ〜・・・(*^_^*)
 


11/09/08 (木)  OINA(聖伝)・・・転記


今日は、ヤイプニレの1篇の原文を転記して・・・3篇のページリンク終わらせた
後は、訳に入っていくんだけれど・・・紫雲古津と平賀でも少し言葉が違っている
原文を書いてみると良く解る・・・幌別と似ているのが新冠のサンキロッテのものと
解ったのも面白い(*^_^*)
サンキロッテ(和名 留吉)は、大正4年、紫雲古津にたまたま逗留していて
金田一博士がついでに筆録している・・・(*^_^*)
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その物語の品格を表現しているものがありますが・・・ワカルパ翁のユーカラでは
wen keikituipe=ひかがみの切れた拙い者・・・と云う言葉が出てくるが
これは、身分の低いものが謙遜で云う言葉で他人を貶す言葉ではない。

金成マツさんのものでは、筋の切れた者として侮辱するのに使う・・・
そこが、沙流と幌別の大きな違いです。
それと、金成マツさんの場合は、アイヌ語に成っていない部分が頻繁にある。
 


11/09/07 (水)  OINA(聖伝)・・・原文転記


タウクノ媼の2篇の転記は終わった・・・矢張り原典は輝いている
アイヌラックルは、人間臭い神で・・・ポイヤウンペは、神のような人間

今日、解ったこと・・・男のユーカラでは使わない言葉が出てくるのがメノコユーカラの特徴
ユーカラでは、滅多に使わないヌプリ=山が出てくる。
一つの目安に成りますネ〜・・・(*^_^*)
ユーカラでは、エカエチシ=岩崖山 タプコプ=丸い山 を使う
そう言った言葉の使い方で昔は、区別をしていたのでは無いかと考える。
矢張り、ユーカラが出来る人は、尊敬されるものだから・・・
沙流のものを真似して・・・其れらしく作ったのが周辺地域のものらしくて・・・
サービス精神、天こ盛りで面白可笑しくして・・・楽しんだんでしょう(*^_^*)
それは、近年であって・・・それが逆にアイヌ文化を衰退させた一つだと思う

現代の色々な矛盾とか人類の永遠の課題を遙か、いにしえに問題提起している
仏教に近い高度な思想を作り上げているアイヌ文化・・・
絶対神が存在せず・・・八百万の神々たち・・・
同じミンタラ(場所)で先に悪神が遊んで・・・後半明け方まで
善神が遊ぶと言う・・・陰と陽・・・パラドックス(背理)を包含した思想
 


11/09/06 (火)  OINA(聖伝)・・・


タウクノ媼のKamui oina 2篇と沙流のコポアヌ媼家の嫁ヤイプニレの1篇を
楽しんで頂くことにしようと思う・・・
ヤイプニレのカムイオイナは、金成マツ媼のPon oina(小伝)にそっくりなんだけど・・・
そんな長大でなく・・・素朴な構成なので私が勝手にオリジナルと決めたもの
無駄な言葉が入っていないので・・・言葉一つ一つを味わえるから・・・(*^_^*)

カムイオイナ・ユーカラ・メノコユーカラ・カムイユーカラを沙流のもので網羅すると
アイヌ文化が見えてくるので・・・皆さん興味を持たれるように思う。
それを基本にすると他の地域のものも見えてきますから・・・ネ
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結局は、沙流のユーカラ・オイナを基にしてそこから言葉を組み立てて
その地域のものを作り出した経緯が読みとれる・・・
白糠の
Ponotashutunkuruが将にそれで在ったことを書いておこう(*^_^*)

ワカルパ翁のユーカラ10曲が世に出て始めて見えてくるアイヌの世界
近代のアイヌが夜長を楽しむ為に在ったものでは無い沙流のユーカラ群

アイヌ(人間)の在り方の規範として千年以上前のアイヌの首領格の人達の
心理模様と空間をマザマザと映し出す描写力は、凄いものがある。
金田一博士は、画家に成りたかった程、想像力が豊かで在ったと思う
のめり込む気持ち・・・解るような気がする
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沙流と幌別のものを比較すると・・・沙流のものには、神の世界で黄金が
出てくるけど・・・沙流のkaneは金属と云う意味合いが強いように思う・・・
所謂、黄金では無くて金属の武具を貴重品としていたのだと思う

幌別のものは、首領であれば・・・皆、黄金で飾られていてウンザリする・・・
それと、チャシの中に見張り櫓が登場する・・・
シヌタプカでは、不要の長物・・・
ワカルパ翁のユーカラには、そう言った作り話的なものは、見当たらない。
本当に見てきたようにピタリと一致する

 


11/09/05 (月)  やっちまった〜(-_-;)


Ponotashutunkuruが公開に耐えうるものか?・・・Web辞典を駆使してやってみたが
全然話の筋が見えてこないので・・・ボツの永久凍土に埋めよう(*^_^*)
このようなものも含まれていること・・・しっかり認識出来て良かった

それじぁ〜と
Shinutapkaunmatを鍵付き展示室に置こうとしたら・・・?
七転八倒して訳したものが見当たらない?・・・編集したものはUSBメモリーに上書きして
保存しているが・・・この間プロバイダのディレクトリと同期させてしまったこと思い出し・・・

自分が馬鹿なことに・・・無性に腹が立って情けないことに成った(-_-;)
メノコユーカラは、語彙が拡がっているので・・・大変なんです。
そして、その語彙を網羅しているのが
Shinutapkaunmatなんです

ですから両方揃うと・・・概略ユーカラ群が訳せるように成るんです。
もう一度遣り直すしかないでしょうネ・・・ガックリ
アイヌ文化曼陀羅の重要な部分を占めるメノコユーカラだからネ〜(*^_^*)
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オリジナルと思われるものだけ・・・当サイトから発信していこうと思う
北海道に世界五大叙事詩の一つが在って出逢えた喜びは・・・誇らしく思える。

これを生きている間に伝え続けたいと思う・・・そして纏ったら本にして残そうと思う
恐らく5年は、掛かるのではないかとも思う・・・
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現行のアイヌ語辞典を使ってもユーカラ群は、とても歯が立たない・・・
語彙が違うのと・・・その表記が日本人に合わない・・・

ローマ字表記は、慣れているからスラスラ読めるが・・・
chiをciだとかtoiをtoyだとか英語ともつかない表記では、アイヌ語から人を遠ざける
方向に働くと思う・・・文字と言葉を持ち合わせているのが普通だけど
日本人として生活して・・・尚かつアイヌ語を学びたいと思ったら
ローマ字表記(金田一方式)に統一しなければ何時まで経っても
アイヌ語の面白さが伝わらない

現代では・・・マジっすか ヤバイ・・・この二言で会話が成り立つ・・・(*^_^*)
ユーカラにChatkosampa・・・チャッコサムパ=パッと空が晴れると云う意味
私は、仕事の合間にティーパックの緑茶を4回飲みます。
そのティータイムを 茶っこさんぱ と云って休憩する・・・(*^_^*)
 


11/09/04 ()  金田一博士の筆録ノート


明治40年(1907)樺太のオチョポッカ(落帆)から昭和10年(1935)まで28年間の
踏査・筆録が確認出来ますネ〜
随筆などで面白くお話しされていることが・・・そのまま記録されている貴重な資料です。
金田一博士が訳されて・・・世に出たものと未訳のものを案内するものが必要かな?と思う

今日、ユキの
Ponotashutunkuruの抜けた部分を調べてみたが・・・無い(*^_^*)
初めの1/3の筆録がグチャグチャの筆記で、日を改めて後半を綺麗に筆記されていて?
ユキが中間を忘れたものなのか?・・・聞いたままを云ったものなのか?
私は、後者だと思っている・・・周辺地域のユーカラの特徴が見えるから
これは、公開をしないほうが・・・良いのかも知れない・・・混乱を招きかねない
丁度、金成マツのように・・・(*^_^*)
只、読んでみたい方にだけに内緒にお見せすることになるのかナ?
コポアヌ媼の
Shinutapkaunmatも翻訳終わっているれど・・・子供に読まれたら
チョット拙い表現の処あるから・・・公開止めた(*^_^*)

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今までは、男のやるものをユーカラと云うことが解らなくて来ている
他のものは、メノコ(女子)がやっても良いカテゴリに入る・・・圧倒的に多い(*^_^*)
オイナ・カムイユーカラも・・・
だが、ユーカラとカムイノミだけは、男の分野・・・
アイヌ民俗の全体の戦略を扱っている為・・・隠し言葉(暗号)で綴られているから

オイナ(聖伝)は、私のサイトでも取り扱おうと思っているが・・・
タウクノ媼のものを筆録した原文を転記して・・・訳してみようと思う
金田一博士と微妙に違うと面白いと思う。(*^_^*)

コポアヌと云う人は、面白い人で・・・ユーカラに出てくる女性そのもの・・・
男勝りで・・・可愛い女・・・金田一博士を助けたのは、彼女ですよネ
その代わり気が強いし頭がイイ・・・(*^_^*)
博士はイムーバッコと親しみを込めて呼んでいるけど・・・少し恐れている
そこいら辺・・・筆録から浮かび上がるコポアヌ像を書いてみようかな?(*^_^*)

紫雲古津の人達は決して・・・和人に土地を奪われたと感じていなくて・・・
誇り高くて・・・二流学者には、迎合しなかったと云うことだと思う
文字を持たなかったアイヌは、真剣に文字にしてくれるシサムを頼った
お互いに切羽詰まってのことだから・・・どれだけ嬉しかったことでしょうネ
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和人に土地を奪われて、差別に遭ったと嘆いていた人達もいたけど・・・
誇り高く逞しく生きていた人達もいたと云うことですよネ
 


11/09/03 (土)  Ponotashutunkuru・・・#2


終わりの方の粗筋を訳してみるとカムイオトプシが出てきて?・・・???
どうやら中間部分がすっかり抜け落ちているみたいだ・・・(*^_^*)

明日、休みなので・・・今晩、調べておいてコピーしてこなければならなく成った
無かったらボツになってしまうので・・・ハッチャキこいてやらねばならない!(*^_^*)

金田一博士のマイクロフィルムは、実を云うと・・・年代の部分が可成り間違っている
私は
金田一博士の年譜からその筆録年代を割り出している・・・
そう言う点でも・・・しっかりしたものに図書館でも直さないといけないとと思う(*^_^*)

現在のアイヌでワカルパ翁を知っている人って・・・少ないどころか
案外、皆無だったりして・・・(*^_^*)
先ず、アイヌのアイデンティティとしてatomte itakをマスターしないと・・・ネ
基本の言葉・・・濁りの無い美しく響く沙流の言葉
 


11/09/02 (金)  Ponotashutunkuru


Ponotashutunkuruの訳が7割くらい進んだ・・・これもなかなか面白いものだと解った
沙流ではない周辺地域の物語の特徴が認められるものとして・・・興味深い
女子の謡いものと云うのがすっかり解るのかもしれない。
そうすると、アイヌ文化の曼陀羅図が浮かび上がるのでしょうネ

100年前のアイヌに関する知識の程度を表現している金田一博士の筆録ノート
その中にTukinoyeツキノィエに関する筆録があるが・・・
博士は・・・石狩人ナランと思フ。釧路へ行ッテ チャランケ シタ ハナシアリと
メモしていて・・・面白い

ツキノィエと云えば・・・メナシ・クナシリの蜂起の時、留守の間に起った
事件を説得しておさめた酋長・・・蠣崎波響の『夷酋列像』に出てくる一人
そのときに説得した言葉が沙流に残っていたのを博士が何処かで紹介して
田村すず子氏がそれを辞典の中に書いてあった・・・
沙流には、周辺地域などの情報が集まっていたのを実証出来る事柄

シヌタプカが実存したこと・・・アイヌラックルのハヨピラの丘(沙流)の関係が
想像以上に緊密な関係であったと思われる・・・
それを広範囲に渡って踏査された金田一博士・・・それを整理したら
アイヌ文化が浮かび上がるのではないのか・・・

全く、今までの定説を一旦リセットして・・・初めから検証し直さなければならない(*^_^*)
 


11/09/01 (木)  さぁーて・・・今日からカムイユーカラか?(*^_^*)


金田一博士の紫雲古津のカムイユーカラ(神謡)は、原文が無く・・・訳文だけなので
矢張り、原文を読みたいと思っているので・・・道立図書館に行ってコピーしてこようかな?

知里幸恵の神謡集に良く似たものもあるので・・・オリジナルを見極めたい気持ちもある。
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大阪大学の森東吾先生が随分昔、教えて下さったことが在って・・・
それは、「古いお話しが在った場合・・・一番古いのは一番短いもので・・・
年代が下がるに従って色々粉飾されて立派に成っていく」と言うもの(*^_^*)

それを基本にすると・・・ワカルパ翁の虎杖丸の曲は、語句に無駄が無く
言葉の数が一番少なくて・・・多くを物語っている・・・実際の地名は皆無
丸で名画を観ている感じがする。

同じ沙流でも平賀エテノアの虎杖丸の曲は、言葉数が倍くらいあって
最後の戦いは省かれている・・・そして女子がやっている
紫雲古津では、その掟がしっかり守られていて・・・女子は決してユーカラをやらない
女子のものは、メノコユーカラで別のテーマを扱っている・・・
それが崩れたから・・・おかしくなったんだと思う

その掟を金田一博士は、ワカルパ翁から学び取っている・・・
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今日、カムイオイナの語句の多さを調べて・・・タウクノ媼のものを読むと・・・
一番短くて・・・矢張り心地よいリズムで・・・話が展開するので
殆どストレスを感じない・・・金成マツさんとサンキロッテは
思考を止めるハードルみたいな部分があって・・・ストレスを感じる(*^_^*)

2年前ユーカラ集第3巻の金成マツさんのものから始めて・・・
頭の中がぐちゃぐちゃになってしまったのは、良く解る(*^_^*)
そう言う点では、金田一博士の詰めが甘かったと云えるかも知れない。
でも、ワカルパ翁の虎杖丸の曲と蘆丸の曲を第一に発表されているから
許して上げなければならないのかも・・・(*^_^*)
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博士はワカルパ翁のもの全部訳せなくて・・・心残りだったと思う
何の因果かしれないけど・・・残りのもののお鉢が私に回ってきた感じ

面白いお話しがあって・・・金田一博士は、古老とかとの挨拶が凄く巧いので・・・
大したものだと・・・尊敬されるのだが・・・
日常語のYayanitakは、全然だめだったらしい・・・(*^_^*)
それに引き替え・・・アイヌ文化研究者は、日常語から始めたので・・・
ユーカラを訳せなかった・・・パラドックス

イラ
カラプテ=こんにちはの挨拶・・・となっているが本来は全然違う処で使うもの
他人同士では、使わないもの・・・
博士の専売特許になったイランカラブテ・・・それで修羅場を切り抜けている・・・
其れくらい・・・凄い呪文なんですネ・・・開けゴマ!!みたいな(*^_^*)
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言葉には、魂が宿っていて・・・言霊と云うので扱いは慎重でなければならない
大正4年にワカルパ翁の3回忌を博士主催で執り行ったとき・・・
ワカルパ翁が東京に来る前に・・・古老の病気回復の祈祷をした
その古老に合って話をしている・・・深い話をされたと思う

恐らく、ワカルパ翁にユーカラを伝授した古老の一人だと思う・・・
そして、云ったんだと思う・・・シサムに話したら死なねば成らないのだぞ・・・
それでも行くのか?・・・と
でも、ワカルパ翁は、アイヌに受け継ぐ若い者今居るか!・・・と反論したと思う
そこまで云うなら・・・行ってこい!!