<再び子猫>
![]() ![]() きょう、いつものように窪田さんのイチゴ農園を訪ねると、入り口近くのツツジり茂みの中からカン高い鳴き声がします。 覗いてみたらものすごく小っちゃい猫が顔を出して、おとうさんと目が合ってしまいました。 窪田さんの話では昨夜、誰かが捨てて行ったらしいそうです。 これも何かの縁と、おとうさんはその猫を連れ帰りました。 子猫は大きな声で、みゃんみゃん、ひっきりなしに鳴きわめき、抱き上げると人のお腹や脇の窪みに顔を埋めて、乳を吸う仕草をします。 体重は350g。 身体の大きさや歯が生えていることから、生後15日くらいと思われます。 急遽、国分まで行き、買ってきた子猫用のミルクと猫缶を与えると、顔を突っ込んでがつがつ食べました。 生命力の強そうな子です。 もうこれ以上猫は飼わないと、おかあさんが誓ってから4年。 とうとう7匹目が仲間入りしました。 お気に入りのイチゴの品種にちなんで、名前は「とよ姫」。 とよちゃんです。 ![]() ![]() とよちゃんは推定で生後一ヶ月になりました。 普段はリビングの一室で暮らしています。 キャットフードをお皿から上手に食べるようになり、砂のトイレも覚えました。 元気いっぱい、快食・快便の毎日です。 午後のひととき外に出してもらい、庭を探検します。 全身をアンテナにして見るもの、聞くもの、好奇心でいっぱいです。 ![]() ![]() とよちゃんは生後約三ヵ月になり、予防接種と寄生虫駆除を済ませました。 食事はいっちょまえに皆と同じのを食べたがり、他の猫たちが食べ終わった皿をきれいに舐めて回るのはロクとそっくりです。 毎日雨でうんざりですが、とよちゃんひとり元気で、朝から晩まで飛んだり跳ねたり、レスリング、走り込みと自主トレに励んでいます。 そんなに鍛えてどうするんでしょう。 先輩猫たちが皆とよちゃんに親切というわけではありません。 全員と仲良しになるにはまだ時間がかかりそうですが、ジョーム姉ちゃんだけはいつも優しく面倒をみてくれます。 ![]() ![]() おとうさんは今年になってはじめて釣りに出かけました。 三月頃からずっと親戚の葬儀と遺産処理に忙殺されており、ほんとうに久しぶりの息抜きです。 快晴で気温は高いものの爽やかな風。 桜島と鹿児島市街に開聞岳も見えて、清々しい一日でした。 釣果は30センチのチヌ〔黒鯛〕。 とよちゃんがさっそく検分に来ました。 はじめて見るおさかなに戸惑っているようです。 ![]() 夏野菜の畑の中に、遊び心で花壇を作りました。 肥料が効いたのか百日草が、すごい大輪になりました。 |
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