ミケ子へ 39ひき目へ

40ぴき目のおさかな


2004年4月20日


  お母さんが東京に行って留守の間に、ヒヨちゃん二号が死んでしまいました。
  ずいぶん前から元気がなかったけれど、もともとおとなしい性格なので、はじめは気にとめませんでした。 だんだん動きが鈍くなり、トサカの色が黒っぽくなって、それでも食欲があるのでいつかは元気になってくれると思っていました。
  おとうさんが鶏が死んだことを役場に連絡しました。 状況から判断してインフルエンザではないといわれました。 幸い他の2羽は元気です。
  ヒヨちゃんはまだ若かったのに可哀そうなことでした。 短い間だったけれど、美味しい玉子をありがとう。


2004年5月25日


  最近おとうさんは熱心に、製材所みたいな仕事をしていました。 何を作っているのかと思ったら、出来上がったのはヒノキのベンチ。 おかあさんの誕生日プレゼントです。
  ヒノキの丸太を十分乾燥させてから、チェーンソーで適当な厚さに縦切りし、脚の部分は丸切り。 カンナとグラインダーで滑らかにしてから塗装。 木目が綺麗なので透明ニスにしました。
  おかあさんは畑でひと休みする場所が欲しかったので大喜び。 ユーモラスで可愛い形と、猫たちと一緒に座れる長い板が気に入ったそうです。


2004年5月30日



  イチゴのシーズンが終わりに近づきました。 窪田さんの農園では、すでに来シーズンに向けて苗作りが始まっています。
  親株からランナーという蔓が伸び、その先に新しい子株が出来ます。 ランナーを固定するのは麦の茎が最適だそうで、そのための小麦が栽培されています。 こうして、2万株もの新しい苗を育てるそうです。
  窪田さんに招かれて、栽培を終えるハウス内のイチゴを自由に摘み取らせてもらいました。 はちきれそうに完熟した実がまだたくさん残っています。 おとうさんとおかあさんは、これが食べおさめと張り切って摘みました。 それにしても、ちょっと欲張りすぎ。


2004年7月3日

<山羊のメリーさん登場>


  おかあさんが前々から飼いたかった山羊が遂にわが家の一員になりました。 生後6ヵ月のメスのトカラ山羊。 イチゴ農園の窪田さんの知り合いから譲り受けました。
  今年一番の暑い暑い日の午後、窪田夫妻の車に乗せられてやってきた真っ黒の仔ヤギ。 名前は前から「メリーさん」に決めていました。 元の飼い主さんの所の母ヤギや兄弟ヤギたちも全員「メリー」という名だと聞いて、思わず笑ってしまいました。


2004年8月28日



  我が家の夏野菜は大豊作でした。 晴天が続いたのと、おかあさんが種蒔きから育てて苗をたくさん作り過ぎてしまったせいです。
  特にナスは8月に最盛期になり、毎日5〜6本も収穫できて、なかばヤケ気味に焼きナスを食べ続けました。
  来年からは丁度良い量を上手に作るようにしようと、おかあさんはちょっと反省。


2004年8月29日

<メリーさんの夏>


(左) おとうさんと一緒に芝の雑草取り (中) 全部舐め終えるまで何年かかる? (右) 柿の葉が好物

  メリーさんは鶏小屋のヒヨちゃんたちの隣で寝起きし、昼間は草のたくさんある所に移動して、日がな一日草を食べて過ごします。 なるぺく木陰の涼しい場所に繋いでやるのですが、メリーさんは炎天下でも平気みたいです。
  うちに来たばかりの頃は怯えた様子で、鳴き声は「メェー」というよりも「メヘヘへ」と、か細いものでした。 今ではすっかり馴れて、おかあさんに近寄って頭をヌーッと突き出して撫でてもらったり、おやつをねだったりします。
  メリーさんの「おやつ」は子牛の飼料。 それと「鉱塩」という塩の塊を舐めてミネラルを補給します。
  本当に暑くて長かった今年の夏ですが、メリーさんだけは元気いっぱいでした。

41ぴき目へ