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37ひき目のおさかな


2003年10月5日


  今年は秋の長雨がありませんでした。 もうひと月近く乾燥した晴天が続き、畑がカラカラで、毎日の水やりが大変。
  この時期は土手の草刈りが、おとうさんの大仕事です。 夏の間ぼうぼうに茂った萱を草刈り機で刈って燃やします。 全部やり終えるのに10日くらいかかります。




2003年10月10日


  林さんの農機具小屋のそばで、烏骨鶏が放し飼いにされています。はじめはオス2羽だけでしたが、後からメス2羽が加わると嬉しそうで、いつも仲良く一緒に行動しています。 メスは放し飼いにしたら卵をよく産むようになったそうで、小屋の中の積み上げたワラの上にちゃんと産み場所を確保したようです。
  稲掛けが始まると、4羽はいっせいに寄ってきてモミを突つきました。「私らより先に新米を食べた」と林さんの奥さんが笑っていました。




2003年10月21日

<わが家の猫シリーズ 平八郎>

  ハチは単独行動が好きです。 昼間はどこで何をしているのやら見当がつきませんが、夕食には必ず戻ってきます。 皿にガバと顔を突っ込み豪快に食べますが、焦っていて取りこぼしが多いです。
  めったに甘えないものの、撫でてやるとゴロゴロと大音響で喉を鳴らし、ごろんとひっくり返ってお腹を見せ、しばらくすると、スッと起き上がって行ってしまいます。
  男っぽくてかっこいいハッちゃんですが、実は鳴き声がびっくりするほど可愛いんです。


巨人の木佐貫投手に似ている    巨人の木佐貫投手に似ている



2003年10月24日


  恐れていたことが遂に起きてしまいました。ロクがトラバサミに掛かってしまったのです。
  ロクは一晩家に戻らないことが時々ありますが、2日目の夜になっても帰って来ないので、おとうさんとおかあさんは懐中電灯を持って探しに行きました。 大声で名を呼ぶと、家から近い梅畑と空き地の境あたりから「ニャア」と返事が聞こえます。何度も呼ぶたびに答えるが、姿を見せません。 おとうさんが草むらに分け入って声のほうに近づき、トラバサミに左前脚を挟まれているロクを発見しました。
  トラバサミごと抱いて連れ帰り、おとうさんが構造を調べて慎重に外しました。
  おかあさんは、かかりつけの動物病院に電話して応急処置を教わりました。 黴菌の感染を防ぐのが第一で、傷を水洗いし、スプレー式の消毒薬をかけ、包帯を巻いて傷を舐めさせないようにしました。
  さっきまでテレビで日本シリーズをのんびり観戦していたおとうさんとおかあさんは、緊急事態にすっかり気が動転しました。 大変な一夜になってしまいました。


2003年10月25日 <ロクの治療日記>


  朝一番でロクを病院に連れて行き、レントゲンを撮ると2本のうち1本の骨が折れ、もう1本に傷が入っていました。そのまま入院させました。


2003年10月30日 <ロクの治療日記>


  化膿がなかなか治らないため入院が長引いています。 おかあさんは毎日お見舞いに行っています。
  ロクは食事を受け付けず、スポイトで強制給餌を受けていました。 おかあさんは心配で、可哀そうでたまりませんでした。

  入院5日目のきょう、食事をするようになり、大声で甘え鳴きして、いつものロクらしくなりました。 グローブみたいに腫れ上がっていた手の先も、ずいぶん腫れがひきました。 ひと安心。


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