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23ひき目のおさかな


2001年元旦

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  あけましておめでとうございます。

  おとうさんとおかあさんは林さんと一緒に、霧島神宮で新しい年を迎えました。 年明けと同時に「九面太鼓」の音が鳴り響きました。 しんしんと冷える真夜中、かがり火に照らされた大太鼓は力強く、幻想的です。
  林さんはすっかりできあがっていて上機嫌。 お孫さんたちが成長してからは連れだって初詣に来ることもなくなり、近所なのに神宮に参拝するのは久しぶりだそうです。
  帰る時、参拝に向かう車がうちの近くの県道まで連なっていました。 年に一度だけの大渋滞です。

  家に戻ると猫たちが玄関にぞろぞろお出迎え。 今年も動物たちに囲まれて暮らすんだなあと、おかあさんは幸せな気分になりました。


2001年1月3日


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  親戚の人が遊びに来ました。 おとうさんのきょうだいの秀子さんと真知子さん、姪のまさえちゃんです。
  三人とも鹿児島は初めてなので、市内のザビエル教会、西郷さんの銅像、天文館、山形屋デパートをまわり、知覧までドライブしました。 お買い物が大好きで、お土産をどっさり買ってきました。(おすすめの鹿児島土産は知覧のお茶、黒豚のベーコン、かるかん、焼酎等々)
  フラワーアレンジメント講師の真知子さんが、庭木をあしらって玄関に飾ってくれました。 お正月らしい雰囲気。 タマちゃん、いたずらしないでね。
  それにしてもうちで記念撮影する時に、いつもクワだの剪定鋏だのを持ってるのは何故かしら。


2001年1月10日

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  最後に一匹残ったウサギの萌が、野良猫に襲われて死んでしまいました。
  仲良しのクロパンが死んだ後も萌は居着いて、おかあさんや私たちが庭に出ていると近寄ってきました。 寂しかったのでしょう。
  誰もいない小屋に使い残したラビットフードがそのままになっています。 おかあさんはいつもニンジンの皮を厚めに剥いて(料理が下手ってわけじゃないのよ)ウサギたちにあげてました。 キャベツの外側の葉っぱも、もう食べる子がいなくなってしまった。
  ウサギを放し飼いにするのは、やはり無理だったのかもしれません。 でも外で自由に遊ぶことができて、短い間だけど楽しく暮らしてくれたと信じてます。


2001年1月15日

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  昨日も今日も雪が降りました。 お庭は真っ白できれいだけど、寒いから外に出る気はないの。 去年はまだ子供だったから興奮したけどね。 ロクはぴょんぴょん、タマはそろそろ雪の上を歩きまわり、ハチは見物してました。
  おとうさんは親戚で不幸があって、福井に行ってます。 北陸地方は大雪で飛行機が飛ばないので宮崎からフェリーで大阪経由で行きました。
  今夜はおかあさんも猫たちと炬燵で寝ることにしました。


2001年2月7日

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  わたし最近太っちゃった。 寒いとすごくお腹が減るんですもの。 みんなもりもり食べるから3kg入りのキャットフードが10日しかもたないの。 でもね、こうして冬の間に蓄えた脂肪は春になってもそのままなんだって、獣医さんが言ってた。ショック……
  トラ兄ちゃんは横綱級だし、ジョーム姉ちゃんも中年太り気味。 うちは相撲部屋になってしまう。


2001年2月25日


  おとうさんはこの頃、毎日のように屋根に登ってるので、日焼けして真っ黒です。 何をしているのかと思ったら、屋根が傷んできたので修理して塗り替えるんだって。
  専門の業者さんがセールスに来るのだけれど、大変な費用がかかるので、おとうさんは自分でやるとはりきってます。
  まず高圧洗浄器で水洗いし、割れた瓦は交換、ヒビは接着剤で止めて、欠けたコンクリートは貼り直し。 下地塗りが終わってようやく一次塗装にこぎつきました。
  2500枚もある瓦を一枚づつ塗っていくのはすごく時間がかかって大変そう。 私たちがお手伝いしてもいいけど、足の裏にペンキがついちゃうと困るわね。
  屋根の上は見晴らしが良くて気分爽快。 始めた頃は霧島連山の雪景色がきれいだったけど、今は梅の花が咲き始めて春が近づいているのを感じるそうです。

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2001年2月27日

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  満開の梅畑で、わが家恒例の撮影会をしました。 みんな連れだってピクニックみたい。 去年の今頃は子猫たちはまだ生まれてなかったんだね。
  きょうは薄曇りで肌寒いのに、林の中は不思議にぽかぽかして、下草に寝そべってくつろぎました。


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