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19ひき目のおさかな


2000年7月3日

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  晴れて強い日差しが照りつけています。 梅雨は明けちゃったのかな。
  カブが暑くてぐったりしてるので、おとうさんがシャンプーしてあげました。真白でふかふかの毛になりました。

  カブの母犬のチビは、この界隈では有名な賢い犬で、いろいろなエピソードが残ってます。
  元の飼い主さんの話では、子犬をたくさん産んでしまったチビに 「困ったねえ。 うちでは育てられないよ」 と言ったら、自分で一匹ずつあちこちの家の庭先に置いて、可愛い子犬が迷い込んできたといって飼ってくれるのを見届けたそうです。 天寿を全うし、三年前の夏の日に木陰で眠るように死んでいたということです。 m160.jpg

  そんな賢いチビの娘のカブは……人なつこくて聞き分けのいい犬ですが、時々脱走しておとうさんを困らせています。
2000年7月8日

<子猫たちの冒険>

m161.jpg  「木登りっておもしろいね!」
 「でも、おりれなくなっちゃったね」
m162.jpg  「あっ、犬だ!」
 「フーッ」
 (カブ: 何もしてないのに)

2000年7月15日

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  久留米のすぎさんが遊びに来ました。 うちの子猫たちを見たかったんだって。 みんなよくなついて一緒に遊んでもらいました。 すぎさんは動物が大好き。 うちの庭って動物園みたいでしょ。
m163.jpg   「泥湯」の温泉に案内しました。 露天風呂で全身に泥を塗ってパックします。 お肌きれいになったかな。 湯上がりに高千穂牧場のソフトクリームを食べました。 楽しい週末でした。


2000年7月17日

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  梅雨が明けたので、おかあさんはいよいよ梅干しの「土用干し」にとりかかりました。
  青梅をいただいてから本と首っ引きで、まず梅を焼酎で洗い、塩を振り、重しをして、赤ジソの葉と一緒に漬け込んでおきました。 およそ1ヶ月で梅はきれいな淡赤色に染まり、瓶の蓋を開けると部屋中にシソのいい香りが漂いました。これを4日間続けて天日に干して完成です。
m166.jpg   幸い今年は順調に梅雨明けし、晴天が続きそうです。 真青な空に入道雲が浮かび、灼けつくような日差しにクラクラしそう。 猫たちは昼間は家の中でぐったりして、夕方から遊びに出かけます。
  夕日がすごくきれい。今年は暑い夏になりそうです。


2000年7月29日

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  動きの遅い台風6号の影響で、一週間くらい雨が続いています。 おかあさんたちは畑仕事ができないし、私たちは遊びに行けなくてつまんない。
  わたし、子育てしないで皆のひんしゅくをかってたけど、この頃ちゃんと面倒みてるのよ。トカゲとかモグラを捕まえてきてあげたり、格闘技を仕込んだりしてるの。 3匹だと疲れるわ。母親って結構たいへんね。
2000年7月31日

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  きょうは本当にびっくりした。
  雨が小やみになったので庭に出て遊んでいたら、鶏たちが異様な鳴き声で騒いでいます。 なんと屋根の上に猿が!
  私たちはピューっと家の中に駆け込みました。猿はおとうさんの姿を見ると裏山に逃げ、木に登ってこちらを窺っています。 今年生まれた子ウサギが2匹、小屋の前で死んでいました。胸のあたりを傷つけられています。
  子猫の平八郎が帰っていません。 おとうさんとおかあさんは手分けして「ハッちゃん、ハッちゃん」と呼びながら探しまわりました。 子猫たちはまだ家の敷地の外に出たことがないんです。 おかあさんは心配で食事もできませんでした。 夕方、ひょっこり玄関の前に戻っていて、ああよかった!
  猿は一匹で、身長1メートルくらい。 時折現れては、逃げていきます。 役場に相談したら、係の人が様子を見に来てくれました。 一ヶ月ほど前からこの辺りに出没し、トウモロコシをもいでいるのを目撃されています。 ウサギなどの小動物を、ふざけて爪に引っ掻け殺してしまうことがあるそうです。
  猪や鹿は「害獣」として町で駆除できますが、猿は人に危害を加えない限り、県の許可がないと手出しできないそうです。 撃ったり罠を仕掛けたりするのは禁じられています。 山奥に戻るのを待つしかなさそうです。
  それにしてもハッちゃん、どこに隠れてたの?
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