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15ひき目のおさかな


2000年3月1日


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  きょうはわが家の「移住記念日」。おとうさんとおかあさんが東京からここ霧島にやって来てちょうど一年になります。
  おとうさんは会社の早期退職制度に応募して田舎暮らしをしたいと前から考えていました。おかあさんははじめは反対だったけど、猫たちを外でのびのびと遊ばせ、たくさんの動物たちと暮らすのもいいなと思うようになりました。
  この土地と家をひと目見て、あたりの風景がすっかり気に入ってしまったそうです。家の前の梅畑と雑木林の向こうに霧島の山々が連なり、坂道に沿って段々畑が広がっています。
  季節がひとめぐりして、また緑色の春になりました。



2000年3月5日

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  畑で小カブができたので、おいしい糠漬けが食べたくなりました。
  おかあさんは前にもぬか床を作っていたのですが、あまり上手にできませんでした。小さい容器でちょこっとかき混ぜて、冷蔵庫に入れっぱなしじゃあね。というわけで、思いきり大きな壺で再挑戦。
  この壺は近所の雑貨店の大売り出しで見つけました。「ミケ子は入っちゃだめですよ」


2000年3月11日


  おとうさんはこの土地を買う時に、裏の林も一緒に買いました。 広さは約二千坪、私たちの木登り練習場です。 昔は段々畑だったそうですが、今は杉と檜(ヒノキ)が植林されてます。
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  きょうはおとうさんが、なぎなたみたいなノコギリで「枝打ち」してます。木を大きく育て、節目を少なくするためです。 前の持ち主は全然手入れをしていなかったので、桜やカシ、ナラ、クヌギ、アケビ、栗などの雑木もたくさん生えてます。
  カズラがひどく木に巻きついて締め上げ、幹にその痕がついてます。 特に真っ黒な「観音カズラ」は人の腕の太さもあって、おとうさんはナタで一本一本切っていきます。
  この作業は冬から春にかけてやるのだけど、去年だけでは終わらなかったんだって。ようやく林がすっきりしました。次は「間伐」だそうです。木登り用のも残しといてね。 m115.jpg

  杉と檜の違い知ってる? 枝振りや皮模様は似てるけど葉っぱが全然違います。

( 右の写真をクリックしてください )



2000年3月20日


  霧島の春。
  どこもかしこも菜の花畑の黄色い絨毯で埋め尽くされます。やわらかい緑の牧草がおいしそうです。
  夕方になっても明るいので、ずっと外で遊んでいたくて、おかあさんが心配して呼びにきます。

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2000年3月26日

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  私、おめでたなんだって。 おかあさんが大騒ぎしてます。 お腹がぽってりして、重たいの。 どうしてこうなったのかしら。


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