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12ひき目のおさかな


1999年12月28日

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  野坂夫妻が年末年始を過ごしにやって来ます。にぎやかなお正月になりそうです。
  空港で二人を出迎え、さっそく皆はイチゴ農園に向かいました。引っ越してきたばかりの頃「いちご直売」の旗を見つけて訪ねてみると、山の中に若い夫婦がやっている小さなイチゴ農園がありました。摘みたてのイチゴはとってもおいしくて、5月末にシーズンが終わるまで、おかあさんは毎日のようにバイクで買いに行きました。今月はじめ待ちに待った開園。先生の奥さんも楽しみにしていました。
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  イチゴをたくさん買った後は、高千穂牧場に寄り道。ここのソフトクリームを食べず に素通りはできません。あ、2コも食べてるの誰だ。今年の食べ納めかな。


1999年12月29日

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  粒よりの真っ赤なイチゴで、おかあさんは得意のケーキを作りました。こんなおいしいイチゴ、うちでも作れたらいいね。でも霧島の冬は寒くて、この前の寒波では畑に霜がおりました。露地では無理かな。
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  野坂先生がスケッチブックに何やら設計図を書いてます。おとうさんとDIYの店に出かけました。国分には最近DIYの新しい店が次々にできて、農機具や間伐の道具、園芸用品など豊富に揃っていて便利です。そこでビニールと材木を買ってきました。
  あっ、すごい。温室ができた! イチゴの小さい苗を買ってきて育てましょう。


1999年12月30日

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  暖かく、おだやかな年末です。
  先生たちにカブのお散歩に行ってもらいました。県道沿いの精肉店のおかみさんが、カプのことを覚えていて、なつかしそうに声をかけました。店の裏の田んぼを通り抜けると、霧島川の河原に出ました。
  おかあさんは、はじめてのお餅作り。林さんにいただいたモチ米を自動コイン精米機「コメ太郎」で精米し、水につけておいたのを蒸して、パンこね器でつきました。出来上がりはちょっと固かった。加減がむずかしいのね。鏡餅にはちょうどいいかしら。

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  おとうさんは松飾りを作ってみます。庭の松の枝やシダの葉、クロガネモチの赤い実を集めました。稲穂は稲刈りのお手伝いの時、記念に貰ったもの。すてきなのができました。
  


1999年12月31日

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  林さんの奥さんに自家製のソバ粉をいただきました。年季の入ったりっぱなのし棒も借りました。
  おとうさんはソバ打ちに挑戦。実はテレビ番組や本を見て、いままでも練習してたけど、なかなか上手にできなかったんだって。
  今度は本格的ですね。おいしい年越しソバができました。やっぱり道具も大事(?)
  


2000年元旦


  午前零時。遠くで太鼓の音が響いています。霧島神宮で奉納される九面太鼓です。
  あけましておめでとうございます。わが家は動物大家族。みんな元気で楽しい年になるといいね。

  ちょっぴり朝寝坊して、皆でお正月のお膳を囲みました。お節料理は先生の奥さんのおみやげ。おかあさんのお煮しめと、おとうさんの得意料理(?)の、なます。お雑煮には、地鶏を入れました。おなかいっぱい。
  霧島神宮へ初詣に行きました。車で10分ほどの距離ですが、県道に出た途端、渋滞でびっくり。でもおとうさんは裏道を知ってるの。いつもはひっそりと静かな境内が、たくさんの人でにぎわっていました。みんな何をお願いしたのかな。

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2000年1月2日

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  野坂夫妻が東京へ帰りました。
  おみやげは、干し柿とソバ粉とモチ米、それにわが家の畑でできたジャガイモ。
  おいしいといいんだけど。


2000年1月8日

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  今夜は「鬼火焚き」。
  田んぼに材木で矢倉を組み、火を焚いて年神さまをお送りする行事です。矢倉の四隅には大きな竹を立て、しめ飾りや去年の破魔矢などを一緒に燃やします。夜空に火の粉が舞い上がり、竹のはぜる音が山々にこだましています。
  子供たちにはぜんざいがふるまわれ、大人たちは青竹の節をくりぬいて焼酎を注ぎ、矢倉のそばに突き刺しています。竹の香りがついたおいしいおかんになるそうです。

  これで霧島の正月は終わりです。


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