※※始めのお断り※※
※※……総帥夫妻の馬鹿馬鹿しいイチャつき劇としてお読みくだされ……※※

 

《  漆黒の夜 --As You Like it -- 2 》

 

「…な…何故いきなり…そんな昔のコトを気にする…の?」
「先程初めてそれを知ったから、だな」
「……カミーユ…から聞いた…わけね…」
本気で頭痛がする。嫉妬深いのもヤキモチ焼きなのも
よぉぉーっっく知っているけど!そんな昔の…自分の記憶だってどーなってるか解らないコトで…いったい今更何を気にするっていうワケ?!いい歳した大人がっっ!…と叫びたくなった。
体重を少し掛けられただけで身動きできなくなる自分を情け無いっ…と思いながら、じいっと自分を見つめている男の顔を見つめ返す。
「あのね…シャア…貴方が気にするようなコト…は何も無い…んだよ?」
「…私が何を気にしていると思っているのかね?」
「な…何って…だっだから…」
何でそんな真面目な顔で聞いてくるんだっ…と思いつつ…

「だっ…だからっ…な、何も…その…されて…ないからっっ…」
必要以上に言いにくそうになってしまう。
「…拉致監禁されたのに?」
「らっ拉致って?!監禁ってぇ?!…あのねーっっ!!そんなコトされてないからっっ!カミーユがどう言ったのか知らないけどっ…ティターンズに捕らわれたミライさん達と交換の人質になっただけっっ!それだけっっ!!」
途端にシャアの眉が思いっきり顰められた。
「……『それだけ』で済まされる事か?何故自らそんな危険な真似をするんだっ君はっ?!」
「7年も前の事だよっっ!…何で今ここで怒られなきゃいけないんですかっ?!」
本気で泣きたい…と思った。
「…と、とにかくさ…もう気にしなくて良い事になんだから…頼むからそんな昔の事でバカみたいな嫉妬心振りかざすの…やめてくれってばっっ…」
「アムロ…これは『嫉妬』ではないぞ…私は夫として正当に『真実』を問いただしたいだけだ」

それが「嫉妬」っちゅーんじゃあぁぁーーっっっ!!バカ旦那ーーーっっっ!!
…妻は心の中「だけ」で叫ぶ事にする。だってそんなバカな旦那を選んだの自分だもの…ね…
「ああ…今の君もとてもとても魅力的で艶やかで可愛いが…7年前の君はどこか危うげで妙に色気があってそれがとても魅力的だったよ……そんな君を前にしてティターンズの莫迦助平共がっっ!ナニもしないワケはないであろうがっっ!!」
…ええ…当時の俺には…その『莫迦助平共』に…貴方も入ってましたけど……
「餓えた狼達の前に香辛料を振りかけながらその身を差し出す羊の様なものだぞっ?!本当に君は自分の価値が解っていないっっ!」
「…だっからーっっっっ!!…何もされていないってぇぇっ…言ってるってばあっ…!!」
涙目で訴えるのだが…まるで聞かない様子のシャアは、右手をアムロの夜着の上からその胸にそっと置いた。ビクッと震える身体。
「…当然…武器を持っていないかのボディチェックをされただろう?」
ゆっくりと胸の上で円を描くように撫で始めた。
「!あぁっ……そ、それは…さ、れたけどっ……っっんっっ…!」
薄い布地の上から目的を持って動かされる掌に…アムロの敏感な身体はしっかりと反応を返し、シャアは固く尖ってきたそこを押しつぶすように更に掌を動かした。
「この胸も…こうして撫で回されただろう?…違うか?」
「ああっ……た、確かに…ちょっと……しつこく……だったけどっ…」
「しつこく、だとっ?…どんな風にされたのだ?」
「…っっ…あ……えっ…と…シャツの中に…手を入れられて…」
ぬわんだとぉぉ?!と叫びたい衝動に駆られたが…告白を始めるアムロの表情があまりにも扇情的過ぎだ。
そんなに感じているのは…今の刺激なのか、過去を思い出して、でなのか…
夜着の合わせ目から手を差し入れて、その男にしては柔らかさを持つ胸に直接触れる。
「…こんな風に…か?」
わざとゆっくりと指を動かしながら…殊更いやらしく。
「…やっっ…ああっっ!…だ、だからっ…ちょっと…だけ…」
固く膨らんだそれを指で弄べば、アムロの身体は大きく波打った。
「あぁっ!……やだっっそんな…にっっ…」
「まさか…こんな風にここも触られたとでもいうのか?…ああ全く君は…」
胸をまさぐりながら夜着の前釦を外してゆく。この主寝室の灯りは元々そう明るくはなく落ち着いてはいるが、それでもアムロの肌を堪能するには充分だ。彼はいつも全ての灯りは落として欲しいとお願いするが、今夜は端から聞いてやるつもりなどない。
露わにされた肌の首筋に吸い付き、そのまま下へとずらしていく。相変わらず片手で胸をまさぐりながら、もう片方の手は背中を幾度も撫で上げ指を這わす。背中も充分に性感帯なアムロにはもうそれだけで全身に甘い痺れが走ってしまう。
「…君のこの身体を身の程知らずの輩が勝手に触れたのかと考えるだけで…私は怒りでどうにかなってしまいそうだよ…アムロ…」
シャアが今している行為はいつも通りの愛撫…だが確かにいつもの優しさよりは幾分責め立てているような強さを感じる。まだそう激しくは無いが…
「…ほ、本当に……ちょっとしか…っっ…あっっ…!…は…っっ…あぁ…」
「嘘を吐くな…こんなに感じる綺麗な身体を前にして少しだけ、で済ませられる男がいるものかっ…さあ…全てを話すんだよ?可愛い私のアムロ…」
…そんな勝手な解釈ーっっ!…と頭の中で考えるが、身体は何故かいつもより性急に感じている気がする。
…シャアにそんな言葉で煽られているから?…こんなの…ああ…困ってしまうっっ
いつものように彼の舌が肩を胸を脇腹を…と念入りに肌の上を這ってゆく。
その度に震えながら、やはり責め立てられている気がして敏感に反応を返す身体…

「触られたのは…何処だ?胸と背中と…上半身だけとは…言えまい?」
「あっそっそんなに……ああっっ…!!」
シャアに言葉で責め立てられる度に…何だろう…このゾクリと上がってくる快感は…直接肌から受ける快感とは違うコレは…?
「しっ……下も…さ、触られ…たけど……でもっ……」
その答えを合図にするように、背中をまさぐっていた彼の手が下肢の夜着の中へと入り込む。震えるその身体の腰から臀部へと撫で回しながらそのまま下着ごと器用に脱がせてゆく。
「ああ…こうしてこのラインを散々撫で回されたのだな…確かに連中のその衝動も理解できるが…当時の君はあまりにも無防備過ぎた」
いつもより性急な脱がせ方にアムロは抵抗を見せた。
「やっ…やだっっ!…そんなに…乱暴にしちゃっ…」
その言葉とほぽ同時にアムロの下肢の夜着と下着はベッドの下へと放り投げられた。いつもならそんな荒々しい事はしない夫のその仕草に…またあのゾクリとした快感を感じる……
同時に自分自身の反応を感じて思わず脚を閉じようとしてしまった。当然シャアはそれを許さず、更に身体を割り込ませてアムロの身体の自由を奪う。
「いやだ、と言いながらも…こんなに感じているね?奥様…そのボディチェックはそんなに良かったのかな?」
口元を吊り上げながら、指でアムロのそれを軽く突く。途端に波打つような反応を見せた。
「あぁっ…!…ちっ…違うっ…だって…そんな…お、覚えてないっ…んだからっ…!」
「駄目だよ…ちゃんと全てを思い出して貰おう」
かなり意地悪な笑顔を見せるので、本当に怒りが湧いてきた。


「ほっ本当に覚えてないんだよっ!…確かにっ何だかしつこいボディチェックされたけどっっ!でもその後は船室に連れて行かれて…後ろ手に縛り上げられたしっっ…アウドムラが来るまでどうだったかもっっ…本当に覚えてないんだってばっっ!だからっっ!大したことはされてないハズだよっっ!!」
一気に叫び、大きく溜息をついた。そしてシャアから目を反らして俯いてしまう。
お願いだから…もうこれ以上情け無い尋問じみた事は止めてよね…
「……今……何と言った?…アムロ…」
「だからっっ…これ以上聞いても無理っっ本当に覚えてないって…」
「違うっっその前だっっ!」
「…え?その前…?」
思わず顔を上げて彼の顔を見つめると…怒りとも哀しみともつかないような複雑な表情で自分をじぃぃぃっと凝視しているではないか。
「…シャ…ア?…な、なに?ど、どうしたの?」
「……私の…聞き間違いか…?…君は…
縛り上げられた…と言った…」
「??…う、うん…言ったけど…?」
人質だったから仕方ない…と続けようした途端
いきなりシャアが叫んだ。


おのれーっっっ!!ティターンズの○○野郎共がっ!!この…この私でさえ
まだそのプレイは我慢している
というのにーっっ!!…先にっっ…先にっっ既にアムロの柔肌に縄後を付けただとおぉーっっ?!!何という事だ!!何と許し固い事かーーっっっ!!」


「……………………(育ちの良い貴方にしてはっ凄い言い方っっ!)……」
…あのぉ……?プレイ…ってナニそれ…?
「こうしてはおれんっっ!アムロ!!私は今夜という今夜は我慢しないぞっっ!!」
「…我慢しないってぇ…?!何だよっっそれーっっっ?!だいたい縛られたのは手だけっっ!手っっっ!!」
シャアはアムロから身体を離すと勢いよくベッドから降りた。何を探しているかなど直ぐに解る…
寝室にそんなモノ置いているかっっ!ばかあっっ!
「ばかばかばかっっっ!!そんな事したら本当に許さないからなーっっ!シャアーっ!!」

果たして夫婦の愛の営みに…遂に新たな1頁が加わるのか?!

 

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 (2009/2/11UP)

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……すみません…思いっきり遊んでます…もうホントに馬鹿馬鹿しい方は此処からお帰り下さい →

(2009/2/7UP)