一般にサウンドノベルと呼ばれるゲームの中で最も有名だと思われるのがこの「かまいたちの夜」です。これで推理小説に興味を持ったという人も多いはずです（かくいう自分もその一人）。
選択肢の選び方でいろんな話が読めるのがサウンドノベルというゲームの特色ですが、その基礎を確実にしたのはこのゲームだといえるでしょう。推理、アクション、オカルト、ギャグなどのバラエティに富んだ話が最初の設定から矛盾なく派生していくのは見事です。
BGMやSEの良さ、シルエットによる人物表現、章ごとの読み返し機能などの長所も見逃せないでしょう。名作と呼ぶに相応しい完成度の高さを誇っている作品です。
この「かまいたちの夜」はこれから先どんなに技術やハードが進化していこうと決して忘れられることのないであろう“名作中の名作”である、といえるのではないでしょうか。素晴らしい映画や小説がそうであるように。
これほどのものを作ったチュンソフトはやはりスゴイ、と思います。