徳本峠晩秋から初冬へ1
2000年11月11日〜12日撮影
松本から上高地に向かう途中に安曇村役場のある「島々宿」がある。
かつては上高地に向かうメインルートになっていた島々谷の入り口である。
ここから晩秋のひなびた峠道をたどり、徳本峠(とくごう)のランプの山小屋に泊まり
峠の前に聳える穂高の山並みを眺め、あわよくば霞沢岳(標高2646m)に登ろうという計画である。
島々谷から岩魚止小屋を通り、徳本峠(標高2130m)から穂高を眺め上高地へ、
上高地に車で入るたびに気になっていたルートであった。
島々谷を遡る。 落ち葉の敷きつめられた山道は足に柔らかな感触が心地よい。
所々名残りの紅葉が泡立つ渓流に際立つ。
豪雨で荒れていた沢も改修が進んでいたが
ひとたび大雨が来ると、登山道は川の中に 隠れてしまうような谷底の道である。 岩魚止め小屋までは緩やかな勾配の登り。 |
苔むした木の橋を渡ると大樹に抱かれるように「岩魚止め小屋」があった。
見るからに歴史を感じさせる建物の軒下には、岩魚をかたどった木鐸が吊るしてあった。