「the hills are alive with the sound of mopeds(モーペッズで行こう), the mopeds」 (1998)


  このアルバムはCDショップの店頭で視聴し,購入した。
  モーペッズ(原チャリ)は,スウェディッシュ・ポップの一翼を担う(?)人達の集まりだ。
  原田知世のブルー・オレンジ・ツアーでは,ホーン・セクションを担当していた。カーディガンズでもホーンを吹いていると聴く。
  モーペッズという名前からも,何だかな〜というジャケット写真からも,あんまりオシャレな風貌ではないことがうかがえるだろう。
  基本的にはギター・ベース・ドラムスとキーボード少々によるシンプルな構成。短めの曲が並んでいる。アマチュアっぽい雰囲気もある。
  XTCやジェリー・フィッシュを敬愛し,ポップスからフリー・ジャズまで演じるということで,サウンドは一ひねり,二ひねりしたユーモラスで軽快なポップスだ。
  時折妙なバック・フレーズが出てきたり,そこはかとなくおかしな展開があったりと,楽しいが,あくまで音は薄く,まったく重厚ではない。
  ボーカルの唄い方はアンディー・パートリッジにちょっと似ているところがある。
  XTCやジェリー・フィッシュのディープなファンにはちょっと物足りないかもしれないけど,ワタシの様なライトなファンにはもってこいのアルバムなのだ。
  歌詞の内容は怠け者の若者の心情を綴ったもので,ユルい感じ。脱力系かな。
  ”宝くじが当たらないかな〜”とか,”金のことになると友情は脆い”とか,”月曜も火曜も水曜も木曜も金曜も学校には行きたくないな〜”とか,あんまし立派なことは唄っていない。
  とまあ,誉めてるんだが貶しているんだが解らないリポートになっている気がするが,クルマの中で何度も何度も聴き,口ずさんだ曲達なのでありあました。