Ｗｉｔｈ Ｙｏｕ 〜みつめていたい〜
余計なうんちく
さて、このゲームをプレーしていて私が気になったことが１箇所ありました。それは、このゲームをプレーしたことのある方ならおわかりでしょうが、「駅のホームで主人公が一生懸命に列車を追っている」あのシーンであります。ストーリー中で何度も登場するので印象深いシーンですね（ビジュアルファンブックをお持ちの方は６９ページ次章予告をご覧下さい）。私も一応鉄道ファンのはしくれ、こういったシーンを見ると語らずにはおれません。そこで、このシーンについてちょっと分析したいと思います。
ご注意！このページは鉄分がやや高めになっております。覚悟して読んで下さい。
時刻表の索引ページを片手にお読みいただくとわかり易いかと思います
まずこの画面の元になる風景はどこかでありますが、これはＪＲ新宿駅５・６番線ホームであることに間違いありません。目の前には中央線１８３系長野色の前面が見えているし、右端を走るは見まごうことなき埼京線２０５系、さらにマイシティまであります。この５･６番線ホームから発車するのは基本的には中央線特急のみです。とすれば真奈美は中央線に乗ってミャンマーに旅立ったということになります。
無論中央線のみではミャンマーに行けませんから飛行機を利用したでありましょう。中央線沿線で空港がある都市は松本市のみです。松本からヤンゴンへの路線があるかということですが、それ以前に松本は国際線の発着はありません。さてこれはどういうことでしょうか？
ここでちょっと視点を変え、日本からヤンゴンへの直接便があるか調べてみました。９９年１月のデータではありますが、週３便の関西空港〜ヤンゴン便しかありませんでした（なんと成田からもない）。まー現在のミャンマーの政情不安を見るに本数が少なくて当然ではありますけどね。
では真奈美一家は松本→関西→ヤンゴンというルートを通ったのか？
しかし、Ｗｉｔｈ Ｙｏｕの世界が９８年の出来事とした場合、真奈美が引っ越した６年前は９２年。９２年には関西空港は開港していません。伊丹〜ヤンゴンが存在していたという説も考えられますが、関西空港は開港時アジアとの直接便の多さがうたい文句であったと記憶しています。ですから関西〜ヤンゴン便は関空開港時にできたと考えるのが妥当でしょう。
もう一度調べてみますと、日本〜ヤンゴンの直接便はありませんが、日本〜バンコクはいくらでも出ています。無論成田からも。ですから真奈美一家は成田→バンコク→ヤンゴンというルートを通ったと考えていいでしょう（バンコク〜ヤンゴンの便は確認していませんが、隣国だからいくらなんでもあるでしょう。なかったら某２人組のようにヘリでもチャーターすればいいんだし）。
しかしこれでは「ではなぜ主人公は中央線特急を追っていたのか」という疑問が残ってしまいます。
いよいよ手詰まって来ました。手詰まったときは視点を変えるものです。でわ変えてみまして、
皆さん新宿にいて成田空港に行く場合どんな列車を使いますか？ほとんどの人は「成田エクスプレス（以下Ｎ’ＥＸ）」を使うでしょう（私はあくまでスカイライナーを使うでしょうが。だってボックスシートに指定席特急料金は釣り合わん）。このＮ’ＥＸが走り始めたのは９１年のことです。つまり真奈美はＮ’ＥＸに乗れます。ここで真奈美はＮ’ＥＸに乗って成田空港に行った公算が出てきます。あとは「なぜ横浜に住んでいる真奈美が新宿まで出てきたのか」という疑問ですが、これも解けます。確かにＮ’ＥＸは横浜からも出ていますので、普通に考えた場合横浜から乗るでしょう。しかしＮ’ＥＸは全車指定席。横浜からの切符が取れなかったんでしょうね。
では問題のＮ’ＥＸの新宿における発車番線はといいますと、３番線でした。主人公が走っているのは５･６番線。ホーム１つずれていました。もちろん「なぜ主人公は中央線特急を追っていたのか」という疑問も解けていません。
また手詰まってしまいました。こんなときは問題の画面をよく見てみましょう。なにかヒントが隠されているかもしれません。
（只今凝視中・・・・・・・・・しばらくお待ち下さい）
ありました！！問題の画面を見られる方はよーっく見てみましょう（ビジュアルファンブックでは小さすぎてダメです）。画面左上の「５番線 発車案内」を見て下さい。何かが２行分書いてあります。その上の段はたった２文字しか書いてありません・・・・・・そう、回送です。つまり主人公の行く手を走っている列車は回送列車だったのです。ではなぜ主人公は回送列車を追っているのか？
ここでもう１つのヒントになるのがゲーム中のテキスト「３番ホーム、東京方面行きまもなく発車します」であります。私は初回プレーのときからこのセリフを疑問に思っていました。主人公が走っているのは確かに５番線なのになぜアナウンスは３番線なのか。しかしこの回送で
謎は全て解けた！！ 真奈美ちゃんの名にかけて（爆）