よびかけ人紹介


五十嵐敬喜 (いがらし・たかよし)

 弁護士、法政大学教授。「美の基準」で知られる真鶴町(神奈川県)の「まちづくり条例」制定に関わるなど、都市計画や、地方分権、行政改革などの分野で活躍。ムダな公共事業がくりかえされる日本社会の問題点を、法律・制度や官僚制の面から鋭く追求している。主な著書に、『都市計画』『公共事業をどうするか』(以上、共著)『議員立法』など。


宇井 純 (うい・じゅん)

 沖縄大学教授。東京大学助手時代に日本ではじめて「公害原論」の自主講座を組織。1960年代から国際的に活動し、水俣病など日本の公害の実態を欧米に知らせ、Jun Uiの名は『沈黙の春』のカーソンとならんで称された。新しい下水道システムの提唱など、環境問題の広い分野で活躍。主な著書に、『公害原論』『公害の政治学』『キミよ歩いて考えろ』など。


高橋 治 (たかはし・おさむ)

 作家。『秘伝』(1984年)で直木賞を受賞。旧制四高(金沢大学の前身)出身で、金沢はじめ石川県を舞台にした作品も。農山村から日本の未来を考える「白山麓僻村塾」を主宰。環境問題についても積極的に発言している。主な作品に、『別れてのちの恋歌』『名もなき道を』(以上2点で第1回柴田錬三郎賞受賞)『風の盆恋歌』など。


宮本憲一 (みやもと・けんいち)

 立命館大学教授。財政学、地域経済論、環境経済学など広範に理論活動を展開。水俣病や四日市ぜん息の問題をはじめ、カナダの水銀中毒問題など、多くの環境問題に関わって世界的に活躍している。「維持可能な社会」の実現へ、内発的発展の経済理論を提唱。主な著書に、『社会資本論』『環境経済学』『公共政策のすすめ』など。辰巳の会顧問。


山下弘文 (やました・ひろふみ)

 日本湿地ネットワーク代表、諫早干潟緊急救済本部代表。諫早湾干拓事業の見直しを訴えて、26年前から粘り強く活動をつづけてきた。その活動が評価され、「環境問題のノーベル賞」といわれるゴールドマン環境賞を、1998年に受賞。主な著書に、『ラムサール条約と日本の湿地』『西日本の干潟』『諫早湾ムツゴロウ騒動記』など。

(以上、五十音順)


もどる  辰巳の会からのお願い