さようなら寝台特急「 富士 」「 はやぶさ 」。ぐるり旅する横浜編


東西の日本の輸送動脈として華々しい時代を飾ってきたブルートレインと呼ばれる夜行寝台客車特急列車。
でも高速道路の整備、飛行機の利便性向上、新幹線路線の拡大で、時代を重ねるごとに徐々に本数が減り、車輌が減り、
どんどん統合と廃止をしたりして、ついに東京駅を発着する寝台客車特急が引退を余儀なくされる時代がやってきてしまいました。
実にこの10年余りで殆どが廃止になった寝台客車特急。かつては「瀬戸」や「出雲」も寝台客車特急だったけど、
今はサンライズエクスプレスとなりました。東京駅を発着する夜行寝台特急はもうこのサンライズエクスプレス電車しかなくなるのです。
最後に乗っておきたいと思うけど、その時間も予算もなかなか割けず、写真だけでも撮りたいけど日の明るいトコで撮りたい。といろいろ調べても
名古屋では深夜か早朝にしか通過しないので「名古屋じゃ撮影できそうにないよなぁ。」と考えてて「何処か日の出てるトコで撮りたい」と
考えてた年明けの三が日頃。鉄道むすめオフィシャルページでこんな記事が。

「2/6〜8に行われるヨコハマ鉄道模型フェスタにトミーテックが出展します。」

「横浜かぁ。上りの通過が9時半くらいだしちょうどいいかなぁ。でもこれだけの為に横浜ってのももったいないなぁ。」

このときの駅長はドラマの影響も大きく、鉄道むすめ絡みで上田に出掛けたいと思ってたけど、ふとあることに思いつく。

「そうだ。今まで全然疎遠だった長野行き新幹線に乗るチャンスかも。よしっ。ちょいとプラン組むか。」

といろいろと試行錯誤してたら、そのヨコハマ鉄道模型フェスタで鉄道むすめグッズが販売されることが発表されたのと、
鉄道模型フェスタの開場時間が11時だったので、これなら横浜駅で撮影してから行っても開場一番乗りもできるって事で

「名古屋から新横浜まで新幹線で行って、そこから横浜駅で富士ぶさ撮って、桜木町行って鉄道模型フェスタに行って、
東京駅から長野行き新幹線乗って上田を巡って、長野から名古屋へ帰ろう。」という大回りを決行。

そして宿を確保して乗車経路をはじき出して、いろいろバタバタもしたけれど、なんとか出撃できることに。

2月6日。朝7時。名古屋駅。
名古屋から新幹線で移動するときはなにを差し置いても、きしめんです。いつものように3号車付近のきしめんスタンドです(笑)
7:17発。のぞみ60号、700系のぞみで新横浜へ。すでに5時19分に名古屋を出発していった富士ぶさを追いかけます(笑)
これで横浜線を乗り継げば9:03に横浜駅につけます。ちなみにのぞみが富士ぶさを追い越すのは三島あたりです。

定刻通り乗り継いで9時過ぎに横浜駅に到着。そこらじゅうで工事中なのと富士ぶさは7番線に入るために6番線で待機。
ひっきりなしにやってくる東海道本線の列車と被らないかヒヤヒヤするけど、列車の邪魔もされる事無く、入線してくる富士ぶさを撮影。



実は先頭の機関車のEF66もこの富士ぶさの引退と共に客車を牽く役目を終えるのですよ。なので客車を引く姿も見納めになってしまうのです。
一時代を築いたブルートレイン。そして夜行優等列車を牽き続けた電気機関車。時代とともに統合や電車化。廃止を繰り返し、
どんどん様変わりしていったけど、今や東海道本線を走って東京駅に発着する九州方面へ行くブルートレインはもうこの富士ぶさのみ。
ついに最後まで残った富士ぶさまでも廃止になってしまうんだなぁと思うと感傷深いものがありますね。
ちなみに平日だというのに同業者はそれそこ。まったく暇人ですなぁ(オマエもだ!)

富士ぶさを撮り終えて、京浜東北線で桜木町へ。東急の廃線跡を横目に進みます。前にここに来たのはMM21線開業ん時なので実に5年ぶり。
久々の横浜です(笑)ここからは歩いてランドマークタワーへ。会場へは10時を廻った頃に到着。
・・・・60人も並んでなかった・・・・。・・・さすが初日が平日なだけあるなぁ・・・。11時から開場なのでそれまでは列に並んで待つことに。
ランドマークホール前にそのまま待機なので外とかに吹きさらしにならずに済みました(笑)

11時の開場までに400人ほどに膨れ上がって15分早くイベント開始。さっそくトミーテックブースに突貫(笑)
このイベントが初売りである「鉄道むすめパスケース・タッチ&ゴー」を購入(笑)もちろん6人とも買いましたよ?

無事に目的のブツは手に入ったのであとはイベントを見て歩く事に。思ってたほど大きな会場じゃなかったです(^^;;)
でもトミーテックやグリーンマックスの新製品やら物販とかなど目を引くものはいっぱいです(笑)
グリーンマックスでは東急のシリーズで上田電鉄でも活躍する7200系の車体パーツのバラ売りをしてたり東京メトロ02系の支線用があったり、
「7200系買うて、まるまどりーむ号でも作ろうか」と頭をよぎるが、そんな時間もないので諦める(^^;;)

でも今回、目を引いたのが天賞堂の新製品。「1/500 サウンド付ディスプレイモデル 青函連絡船」です。
ラインナップは今もその姿を残している八甲田丸、羊蹄丸、摩周丸を含めた7隻です。出来も良いしなによりサウンドがしびれます(笑)



ホールの中では巨大ジオラマが展開。みなが物販に気をとられてるうちに覗きにいきます(笑)でも初日のせいか報道メディアがいっぱい(^^;;

12時半に会場を撤収。桜木町から東京駅まで京浜東北線に乗って移動。14:04発の長野行きあさま527号で一路、上田へ。
っとその前に、来年度からその姿を消してしまう山形新幹線用つばさ車輌400系に出会えないか東京駅ホームで右往左往。
東海道・山陽新幹線は使用列車車輌は時刻表で判るけど、東日本の新幹線はかなりちゃんぽんな車輌の振り分けをするので
(使用列車が固定されてるのは12両固定編成のE1系と電気機器の使用都合が発生するE2系「あさま」だけ。E2系は唯一の
>50/60hz対応車輌なのだ。外観も仕様も殆ど同じのE2’系は50hz専用でE3系とかと併結が可能。E2系は緊急以外は併結しないのよ。)
「つばさ」だからと言うて400系が必ず来るとも限らないのです(^^;;)
ホームに上がって待ってるとE1系が出迎えてくれました。でもオーバーホールを終えて出庫してきたヤツなので上越カラーになってしまってる(^^;;)
そしてこれから乗る「あさま」の入線を撮影。車輌整備のためにすぐには乗り込めないのでまだしばらくは撮影を続ける。
実はあさま号の次に入ってくるのが山形からやってくる「つばさ」なのです。しばらく待ってると車内清掃や整備をやってる鉄道むすめでもおなじみの
平泉あおば、つばさ姉妹の働くコメットスーパーバイザーさん達がやってきます(笑)



時間ギリギリまで待ってると400系つばさがやってきてくれました(笑)この400系もE3系の増備に押されてどんどんその役目を追われ、
日本初の在来線直通新幹線車輌も次の世代へと変わっていくのですね。・・・・と感傷に浸ってるとあさまの出発時間に(汗)

あさま号に乗り込んで一気に上田まで行きます。
上野、大宮、高崎を通過していよいよ北陸新幹線区間へ。ここの分岐はY字になってるけど時速200km近くでも通過できると言うスグレモノ。
しかもこの区間にしか存在しません。高崎を越えて、かつての急勾配名所の横川を大きく迂回して軽井沢へ。・・って雪がまったく無いじゃんっ!!

15:35。上田に到着。
・・・寒いけど雪降ってないし積ってもない・・・。今は2月の頭でここは長野県ですよ??
気を取り直して。実に半年振りの上田です(笑)前に来たときは8月でもくそ暑くて、今回は2月だけど雪も無いし思うほど寒くも無い・・・。
まずは夕暮れの千曲川をバックに写真を撮りに行こうと駅から歩いて千曲川へ。10分くらいで川に出れるんですよ。



ちくまーがわーをー♪越えたらそこは♪ひみつーふーるーさーとー♪

八木沢まいちゃんの唄の通りに別所線は上田駅を出るとすぐに千曲川を越えるんです。ホントは雪化粧してるトコが撮りたかったんだけどね(^^;;)
撮影も終えて今回の宿は別所温泉で取ってるのでまた後で別所線に乗りますがまずは、今回使うきっぷの購入をしとこうと窓口へ。
前回は時間の都合もあって往復とあいそめの湯しか行けなかったけど、今回は外湯制覇もするので「外湯入浴券付ききっぷ」を使います。
3箇所ある外湯のうち2回分がついてくるきっぷです。ちなみにフリーきっぷや企画きっぷは上田電鉄HPにも載ってます。

ではでは、日も傾きだしてしまったので、ゴハンを食べに上田の街歩きに出向きます。駅前には真田幸村公の像やら真田家家紋の六文銭やら
さすが真田家のゆかりの土地であり、川中島の戦い前に武田信玄が寄り付いた場所とも言われる歴史深い街というのがよく解りますね(笑)



ここ、上田の街にはライブカメラがあちこちに設置されてて、全国から「今の上田の街」を見ることが出来ます。
この幸村公の後ろにある温度計もライブカメラでネットで24時間見ることができます。こういう街ってあんまりないですよね。
ちなみにライブカメラを設置&管理は上田ケーブルテレビさんです。まさに信州上田の四季折々をいつでも見れるようになってます。

ではでは。前にネットで上田の話をしてた時に聞いた「上田の激盛りの店がある。」との情報。これの真偽を確かめに行こうと思います。
ここは長野県信州。そう、蕎麦が名物です。その激盛のお蕎麦屋さんがあるというので行ってみる事に。こういう激盛店の制圧もたまにやってます(笑)
それがここ。上田駅から歩いて7分くらいの「刀屋」さんです。



お店に入って席につく。特に「激盛」をうたう訳でもないフツーに街のお蕎麦屋さんです(^^;;)でも激盛を注文する時は(メニューに載ってない)
「ざるそば」か「もりそば」の大盛に限られます。私もそれに倣い、「ざるそば大盛」を注文。すると
「ざるそば大盛ですか?ウチの大盛はご存知ですか?」
と聞かれます(^^;;)あと「”ざるそば”と”もりそば”は何が違うんですか?」と聞くと
「おそばの上に海苔があるかないかですね。」
と答えが返ってきます(^^;;)で、しばし、待つこと。その激盛と呼ばれるざるそばが出てきます。

・・・えっ?
これ・・・?

全然、楽勝じゃん(笑)確かに激盛だけどこれくらいの量なら全然食べられます(笑)でも廻りを見てるとけっこう大盛を頼んでる人も多いです。
ざるそばも美味しく完食。これで900円です。全然安いですよ。またここからは腹ごなしも含めて商店街を歩いて駅まで戻ります。
「思ってたよりも楽だったかな?なら食後のオヤツでも買うて行こうかな?」
と商店街を歩いてたどり着いたのはここです。ライブカメラでもその美味しそうな大判焼きを焼いてるトコがいつも見られる富士アイスさんです。
ここで名物の「じまんやき」を小倉とクリームと一個ずつ買う。しかも焼きたてなのがここの最大の魅力です(笑)
「うぉぅっ!さすが焼きたて激ウマじゃんっ。よし、名古屋帰る前にも寄って買って帰ろう。」と言うた次の瞬間。
「ぐはっ!ここのアンコ激甘っ!!?だ、ダメだっ!コーヒー飲みながらでないとキッツイっ!」
先に食べたクリームはそうでもなかったけど、アンコが甘いものはさほど得意でない駅長をかなり苦しめる(^^;;)

上田駅まで戻って、駅前のイトーヨーカドーで宿で食べる食料や飲料を買い込んで別所線に乗って別所温泉駅まで「まるまどりーむ号」に乗車。
別所温泉駅から今回の宿である「旅館つるや」さんまで歩いて移動。今日はそのまま宿の温泉に入って明日への英気を養う事に。
明日は上田市など多くを巡ります。続く!


「本日のデカルチャー」

やっぱ考える事はみんな同じ。横浜駅で富士ぶさ撮ってた人たちの大半が鉄道模型フェスタに来てました(笑)
でも平日でさほど混んでなかったけど、それと逆で客層は子連れが多かったですね。

前に別所温泉に来たときに気付いたんだけど実は最寄にコンビニがないんです(^^;;)
なので現地であんまり買い物ができないです(^^;;)なので上田か上田原あたりのコンビニかスーパーで買い込んでから宿に行きましょう。


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