コンテストレビュー
‘99よりマルチオペ2波部門に参加を続けていましたが、今回久々にシングルオペで旭川の設置場所から参加しました。
★ コンセプト
前回シングルオペ参加のALL JA8コンテスト同様、クイック QSY等操作性の向上と誤操作防止です。
★ 改良点
ALL JA8コンテスト時に構築したHFリグ×2台+50MHzリグ×1台とそれぞれにPCを接続し完全独立操作可能な構成をベースとして、更に今回は多少改良を加えました。改良点と効果の程は以下の通りです。
@ ヘッドセットをPRO-SET→BM-10へ変更
長時間の運用で首が疲れるので。
→首は非常に楽です。オープエア型ですが、シングルオペにおいては特に問題ありません。
また、現在使用中のリニアアンプTL-922は、ファンを船長考案の既設のタイプと同型で音と風量がアップするタイプに交換しているため、HL-2K並の騒音がしますが、それでも大きな問題はありません。(今回はマイクは不要であったため、ヘッドセットに固執する必要もありませんが)
AHFリグ×2台のヘッドフォン切り替えスイッチの投入
ヘッドフォンの差し替えや掛け替えが非常に面倒なので。
→大変重宝します。但し、操作を覚えきれず、とっさの場合間違えてしまい目的の音が消えてしまい「?」等を打つ事がしばしばありました。誤操作防止の改良が必要です。
B50MHz用の無線機をIC706→IC706mkUに変更
受信性能が良いかと思って。
→当該バンドのコンディションが非常に悪く、感じをつかむ事すらできませんでした。 C袖引き出しのない中古スチール机を投入。
過去、機器を並べるスペースにかなり制限があり、積み重ねなどで操作性がかなり低下しており、加えて今まで使用していた机の天板の木が老朽化してきたため。
→大正解です。機器をそれぞれ並べて配置する事ができ、また、袖引き出しがない為、運用中足元が広くストレスが多少軽減された事と、机の下にもぐって行う配線作業が容易でした。 ★ 運用状況
・ 21時開始
7メガランニングでスタート。適度に呼ばれ順調な滑り出し。
・ 22時
22時前後20分程度に渡り、外が風と雨が激しくなりそれに併せて7と3.5でノイズがS9振り強い局しか聞こえなくなりました。特に10分間は、S9+となり、3.5メガで強力に入感していたJA7YAA一局のみの交信となりました。2230過ぎあたりから、スキップし始めた感がありペースが落ちてきました。
・ 23時
3.5メガにQSY、順調なペース。
・ 0〜5時
レートが下降のの一途をたどり、大変つらい時間帯。
・ 5〜7時
夜明けと共に3.5メガが完全に死亡。7メガを軸にハイバンドで聞こえる局をQSO。和寒のJA8CEAさんと50メガでQSO。まさか、シングルバンドでスポット参加とは思いもしませんでした。(大失敗)
・ 7〜9時
21メガ、弱いけど聞こえるため、積極的にQSO。
・ 9時
後のハイバンドのオープンに備えて、14メガで高速ランニング。短時間局数上乗せ。
・ 10〜12時
14メガがまばらな呼ばれ方となり、7メガへ行ったり来たり。
・ 12〜15時
21,28がスキャッターで聞こえる為、タイミングを見計らってQSY。息を止めて聞こえる局のコール受信に集中しますが、どうしても数局聞き取る事ができませんでした。
・ 15〜17時
仕上げの段階にさしかかっているもののマルチが少ない。28メガにTRYいただいた皆さんありがとうございました。
・ 17時
7メガと3.5メガでランニング。
・ 18時
21メガが結構聞こえだしランニング。特定の局は非常に強く入感しているがそれ以外は強くはないけど、信号は安定している感じ。
・ 19〜21時
3.5のQSO数が少ない為、積極的にランニング。1920聞いた頃には、250Hzのフィルターでも既に10Hz台は隙間が全く無い状態で有ったため3520付近でのランでしたが結構呼ばれました。いつもは、いずれかのバンドでランのままフィニッシュを迎えるのですが、今回は、レートがさがった時点で3.5に見切りを付けて、7メガでS&Pでフィニッシュとしました。
★ 総括
・ 設備構築
今回は一週間前に準備を行いました。特に大きな問題も生じず順調に進める事ができました。夕方の時点で50MのアンテナのVSWRが非常に高くなっていました。同軸は昨年交換したため、今回未使用だったアンテナ直下のプリアンプかアンテナ自体の故障と思われます。アンテナも古いのでそろそろ時妙かな?
今回は、CT×PC3台で使用しましたがどのマシンも一度もフリーズ等する事なく終了しました。過去、いろんな環境下で使用しましたが、フリーズやクラッシュする事がたびたびありました。LAN上にノイズが混入した場合等に発生頻度が高いのではないかという気が最近しています。
・ コンディション
14メガ以下のバンドはかなり安定しておりました。日中においても7メガで結構ラン可能でした。
21メガ以上のバンドは、安定して強く聞こえる時間帯がほとんどありませんでした。
50メガは、道内のCQが数局聞こえたのみで全くオープンは無かった様に思います。
・ 運用
ハイバンドが翌朝早い時間帯から、弱いながらあとでオープンしてくる期待をもたせる感じの聞こえ方をしていたため、QSYとマルチゲットのタイミングに悩みました。
また、14メガ以下のバンドのコンディションが良かった為、特に日中7メガの局数の上乗せが出来、ハイバンドが死亡している時間帯であっても行き場所を失わずにすみ、且つ、ハイレートの時間帯が14メガ以下のそれぞれのバンドできちんと有ったため、結構楽しめました。
各バンドで交信いただきましたみなさん、ありがとうございました。 DE JR8VSE/佐々木 |