サーブ３５ドラケン
[解説]
サーブ３５ドラケン（「ドラケン」とはスゥェーデン語で「龍」という意味）は、サーブ社が1955年から1974年の間に製造した戦闘機です。
ジェット時代の幕開けとともに、スゥェーデン政府は高々度で侵攻する爆撃機を迎撃できるジェット戦闘機が必要になることを予測しました。新型の戦闘機はスゥェーデン特有の戦闘を担えることが求められました。1949年、スゥェーデン政府は戦闘／迎撃機の要求を発出し、同じ年にサーブ社が開発に着手しました。
ドラケンは特徴的な「ダブルデルタ翼」を備えています。試作初号機は1955年10月25日に初飛行しました。試作２号機は初飛行の際、上昇中に意図せずに音速を突破しました。
Ｊ３５ドラケンは1960年にスゥェーデン空軍に実戦配備され、644機がスゥェーデンだけでなく他のヨーロッパの国々のために製造されました。初期型はもっぱら防空任務だけを意図していましたが、Ｊ３５Ｄ型は対地攻撃能力を付加されました。最終型はＪ３５Ｆ型で、スゥェーデン空軍で使用されました。これらの機体はすべて退役し、サーブ社のグリペンに交替しました。
現在では全機退役しましたが、ドラケンはサーブ社の洗練された戦闘機シリーズの最初の機体として記憶されています。
参考文献：英語版ウィキペディア(2007年11月1日時点)
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