PL雑感その2


2001.1.21

世紀末紅白での復活PLを勝手に総括する

正月早々、当HPでは無謀にも「世紀末紅白でのPLを拝見して」という恐れ多いタイトルの記事を掲載しました。今読み返してみると、紅白の興奮状態覚めやらぬ状態で打ち込んでいたためか、かなり支離滅裂な駄文(いつものことですね)となってしまったようです。そこで、今日は紅白からまだ1か月もたっていないのですが、少し落ち着いてきたところで「世紀末紅白での復活PL」を勝手に、独断と偏見で総括してみたいと思います。

世紀末紅白での復活PLをどう見るか?「そんな大げさに考えなくても、『良かった!』の一言で済む話ではないか」と言われそうですね。私も半分は、そう思います(^^)。ただ、もう半分はHP上で書かずにいられない心境です。
「世紀末紅白での復活PL」当然、立場によって見方は様々でしょう。NHKさんにとっては、アリスさんと共に(嫌な表現ですが)「紅白の目玉」でしょうか(^^)。そして、PLは立派に目玉としての任務を果たされました。これは、歌手別視聴率が実証していますね。

ここで、問題にしたいのは、そうした意味ではなく「お2人の芸能活動の中で」のお話です。紅白が終わってから、まだ1か月もたたない今、総括するのは極めて無謀なことですが、それを承知で書いていきますね。結論から言うと、世紀末紅白での復活PLは「PL再評価のきっかけになったのでは?」と思うのです。これは、ネット上を放浪?して個人の日記のHPや掲示板を見ていると、特に感じます。以前書きましたが、とにかく「プロ意識がある」「スタイルが良い」「若い」「カッコいい」という驚嘆の声が多いのです。

ポイントは「現役時代のPLの忠実な再現」として「懐かしい」という声よりも、「今のミーちゃんケイちゃんが素晴らしい」という声の方が多いことです。紅白歌合戦は年齢層が多様な歌手が揃いますので、紅白での復活PLがそうした評価を受けたということは、大きな意味があると思うのです。当然「他の出場歌手と比較して」の意味合いも含まれると思います。
さて、「再評価」と言うからには、今までPLをあまり評価していなかった方や、リアルタイムでPLをご存じない方が、今回の復活PLを評価しているという意味を含みます。歌番組は紅白しか見ない方も多いようですから、そうした方にとっては10年ぶりのPLなのですね。そして10年の月日は、PLをリアルタイムでご存じない方を増やしたということにもなりますね。
ネット上で、こんな感想を見ました。「私は当時歌番組を見ていなかったので、PLのすごさを知らなかった。でも、今回の紅白を見て改めてその素晴らしさが分かった。ファンになるのも当然だ。」というものです。

私が、今回の復活PLについて一番嬉しかったのは「プロ意識がある」という評価が多く見られたことです。具体的には「PL時代と同じ体型を維持している」「踊りに切れがある」などを指しているようです。PL時代からのファンであるならば、お2人のプロ意識については私がここで書くまでもなく、よくお分かりのことと思います。何しろ、あまりプロっぽく見られるので「スタ誕」では、わざと「素人っぽく」見せたほどのお2人ですし、PL時代は、いつも「レッスン時間がない」と嘆かれていましたね。そして、PLがそのような評価を受けるということは、裏を返せば「今の時代、プロっぽい歌手が減っているのかな。でも、見ている側はプロッぽい歌手を望んでいるのかな。」とも思うのです。

PL時代と比べれば歌番組は少ないですから、今の時代若手タレントが人気を得るには、まずバラエティー番組やCMで名を売って、それから、歌手や女優へという道が多いのかも知れません。「親しみやすさ」「庶民性」が売り物になるのでしょう。ただ、私が思うのは、歌手や女優をやるからには、庶民性の他に最低限のプロ意識は持っていただきたいのです。最近の若手タレント(こんなこと言うのはオジサンぽくて嫌なのですが)を見ると、そのへんを理解していない(プロダクションの方針?)気がするのです。
ミーちゃんケイちゃんには勿論「親しみやすさ」「庶民性」もあります。ただ、いざ歌って踊ることになると、これはもう「プロ!」の一言で素晴らしいですよね。だからこそ、世紀末紅白で高い評価を受けたのではないでしょうか。若手歌手の方に見習っていただきたいものですね。

さて、世紀末紅白での復活PLを「PL再評価」と勝手に総括しました。今後も益々「プロっぽい」ミーちゃんケイちゃんに期待しています。今後のお2人に私が望むのは・・・これは言うだけ野暮ですね(^^)。既に下の方に書いているようです。


2000.12.10

21世紀のミーちゃんケイちゃんに期待します!是非お2人で新曲を!

「私たちデビューする前から幼ななじみであったり、それから大親友だったんですね。それで、ピンク・レディーっていう形にとらわれないで、出会った時から、それから今から未来まで、もし一緒にべストパートナーという形でやっていけるんだったら、是非やっていきたいなあと思って」(1996年9月「再会」スタートに当たってNHK番組でのケイちゃんご発言より)

世紀末・紅白歌合戦での復活PLが決まり、嬉しさ一杯の今日この頃、ファンの皆様はいかがお過ごしでしようか(^^)?
さて、紅白が終わると、もう21世紀。そして記念すべきデビュー満25周年ですよね。来年のことを言うと何かが笑いそうですが、今日は今後のお2人について、私が思うところを書かせていただきます。以前より当HPをご訪問の方には、もうお分かりかと思いますが、私の願いはやはり再結成(しかも本格的な再結成)なのです。しかも、その想いは年々強くなってきています。勿論、再結成については、ミーちゃんケイちゃんそれぞれのお考え、ファンの皆様それぞれのお考えがあるかと思います。あるいは、「お2人のソロ活動を否定するのか?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかも知れません。全く逆です。私は今後も、今まで同様、お2人のソロ活動を可能な限り応援していくつもりです。ただ、PLの場合「1+1=3以上」になるグループの典型なので、再結成を言い続けているのです。以下、好き勝手なことを書かせていただくことをお許し下さい。

再結成について当HPには専門のページもありますし、あちこちで繰り返し触れられています。ご訪問の皆様は、さぞ「またか」と、うんざりされていることかと思います(^^)。当HPにとって、再結成は南無阿弥陀仏みたいなものかも知れませんね。「なぜ、そんなにこだわるのか?」という声が聞こえてきそうです。この点は以前他のページでもちょっと書きましたが、今日はもっとじっくりいきたいと思います(^^)。

まず、1980年9月の解散発表です。時期的には春頃から解散説がマスコミに流れていたこともあり、「来るべきものが来た」という感じでしたが、やはりショックでしたよね。残念、無念・・・ということで。それと同時に当時私は「もったいない」という印象を強く持ちました。だってそうでしょう。当時のアイドル歌手で、PLほどかっこ良く大胆そして華麗に歌って踊れる人はいなかったからです。せいぜい、いかにもアイドル然とした振り付けが主流でした。PLの素晴らしさは、勿論、オリジナル曲を歌って踊るのを見るだけでも、充分に感じることができましたが、私はこういうところも見ていました。というのは、歌番組のスタート・エンディングなんかで、よく出演歌手みんなが横一列に並んで歌う場面がありましたよね。その時たいてい足で軽くステップを踏んだりするんですが、普段踊り慣れていない歌手がやると、それこそ、ぎこちなくみっともないものなのです。ところが、ミーちゃんケイちゃんがやると、いつも見事に決まっているんですね。私はいつも感心していました。当時の女性若手歌手では一番決まっていたと思います。そんなお2人が解散して しまうというんですから、これは歌謡界(今はJ−POPっていうんですか?)にとって、大きな損失だと本当に思いました。「PLの穴を埋められる歌手は出ないだろうな・・・」と。

もう一つ私が「もったいない」と思ったのは、「マン・モナ」以降の「大人のPL路線」の長期継続に期待していたにもかかわらず、道半ばの感が強かったからです。PLデビュー当初のターゲットは中・高校生以上ということです。ただ、予想外に子供に受けてしまって、途中からターゲット年齢を低くしたわけです。これが成功して大ヒットが連続し、PLが社会現象として長く歴史に刻まれることになったのですから、それはそれで良かったのだと今は思います。ただ、この時期、私も含めて当時PLファンとして(相対的に)年齢が高い層には、曲という点ではやや物足りない面もあったのだと思います。ミーちゃんケイちゃんも「(年齢相応の)もっと大人の歌が歌いたい」と思っていたはずです。そして、それが実現するには、デビュー3年後の「マン・モナ」まで待たなくてはなりませんでした。この「マン・モナ」をもらった喜びについては、数年前の「驚きももの木・・・」でお2人が語っていましたね。そして、年齢が高いファンも、きっと同じく喜んだと思うのです。ところが、なぜかスタッフには不評だったというんですから不思議です。「マン・モナ」が先進的すぎて子供がついてい けないと、判断したのでしょうか。結局「マン・モナ」は1か月も歌われませんでした。このことは、20年以上たった今でも残念に思います。

さて、解散後新曲を出した大掛かりなPL再結成としては1984年、1990年、1996年の3回があります。そして、番組1回だけのご出演も含めれば、1996年以降今年の紅白まで5年連続の再結成が実現していることになります。この点皆様はどうお考えでしょうか?外野では「懐古趣味」「お祭り騒ぎ」と冷ややかな見方もあるようですが、私にはそうは思えません。むしろ、単なる懐古趣味を越えた何かを感じます。きわめて大胆に言い切ってしまうと、お2人の再結成活動は、この時代の歌謡界(今はJ−POPって言うんですか?オジサンには分かりませんが(^^))に欠けている何かを担(にな)っているのだと思うのです。だからこそ、連続の再結成が実現しているのではないでしょうか。それでは、その今の時代に欠けているものとは何でしょう?

PL再結成というと、毎度一部マスコミで批判的な見方が出ます。例えば1996年の再結成「再会」では、一部マスコミでこんな論評がありました。「(PL現役)当時はあの振り付けだけでも意味があったが、今は(安室さんなど)ダンスミュージックの全盛期。2人の振り付けでは・・・」要は振り付けだけでは希少価値がないというのです。本当にそうでしょうか?「PL的振り付け」と安室さんなど「いわゆるダンスミュージックのダンス?」はきわめて異質なもので、「振り付け」というくくりで比較しても意味がないと思います。そんなことしたら、安室さんにも失礼でしょう。「再会PL」で安室さんとPLの共演番組がありましたが、安室さんがPLの振り付けをした後で「(PLの振り付けは)難しい!」と発言されていました。あの安室さんがですよ!PLには「PLらしい独自の振り付け」があるのです。

作詞家・阿久先生が著書の中で「歌が空を飛ばなくなった。ミュージックはあるが、ソングがない。」と嘆いておられます。最近の歌謡界(J−POP)をうまく表現していると思います。さて、ご存じの通り、PLは阿久先生がほとんどの作詞を担当されました。再結成では「2年目のジンクス」です。そして、阿久先生が詩を提供した歌手のなかで、最も成功した歌手の一つがPLです。ということは、PLは阿久先生の言われる「空を飛ぶ歌」の担い手として、最もふさわしい歌手と言えるのではないでしょうか。

さあ、ここまで来れば、私が望む再結成PLの形が、おぼろげながら見えてきましたでしょうか?冒頭ケイちゃんの「PLという形にとらわれないで・・・ベストパートナー」を「導きの糸」として考えてみましょう。まず、私が再結成PLでも「こだわっていただきたいもの」が3つあります。第一に「ピンク・レディー」というグループ名。第二に「ミーちゃんケイちゃんというメンバー(まさにベストパートナー)」
最後に「衣装」です(^^;)。衣装・・・ミニルックというと、外野から文句がきそうですが、40代でもあの衣装が似合うのはお2人を置いていません。2回のTBS番組での再結成が実証しています。なにもキンキラでなくても「マン・モナ」みたいに落ち着いたミニルックでいいのです。

さて、この3つを除くと残りは曲と振り付けです。まず、曲。阿久先生の言われる「空を飛ぶ歌」。変に時流に媚びない曲。今こういう曲がはやっているからと、それを機械的にPLに当てはめるのではなく、過去のPLの流れにとらわれず、しかも「大人のPL路線」の延長戦上にあるもの。・・・果たしてこんな曲ができるかどうか??でも、是非聞きたいんです!
PLが新曲を出すと言えば、このマニアックな?HPをご覧の皆さんなら、勿論CDを買うでしょう。ただ、私はそれでけでは満足できません。「PL=子供のアイドル」と固定観念を持っている大多数の人達を思わず「これが、あのPL!すごい!」と感嘆させる曲であってほしいのです。
そして、振り付け。これは、なにもPL時代のように「子供の真似できるもの」「激しいもの」にこだわることではありません。「マン・モナ」の振り付けのように、「激しさはなくても、大人っぽくセクシーでかつPLにしかできない振り付け」が理想です。私は今でも思うのです。あの「マン・モナ」をあの振り付け・衣装で歌って、さまになるのはPLを置いていないと・・・

話が長くなりました。とにかく「大人の魅力一杯のPL再結成」を望むのみです。
ミーちゃんケイちゃんの大きな魅力の一つに言葉は悪いですが「芸能人根性丸出しでない」ことがあります。元アイドルと言われる人達は、生き残りのためにとかく「手段選ばず」になりがちです。勿論、厳しい芸能界、芸能人としてそういう資質も必要なのでしょうが、それは内に秘めるべきもの。むき出しでは幻滅です。テレビ出演や記者会見等で、そういう態度は出てきます。そういうものに無縁な存在・・・それがミーちゃんケイちゃんなのです。お2人の内に秘めた「プロ意識」これは相当なものだと思います。私は21世紀もお2人を応援し続けます。

偉そうなことを長々と失礼しました。再結成の実現を願いつつ、このへんで終わりに致します。



2000.12.3

祝・世紀末の紅白ご出場!

皆様ご存じの通り、復活PLが世紀末の紅白歌合戦ご出場決定となりました。本当に嬉しいことで、ここ数日興奮状態が続いております(^^)。この場を借りて、ファン思いのミーちゃんケイちゃんに改めて大感謝いたします。そして、NHKさんにも・・・

さて、今回の紅白出場者決定の一連のテレビ・新聞報道を皆様ご覧になったと思いますが、いかがでしたか?再結成組はPLとアリスさんでしたが、この選出について「出場辞退が相次ぎ目玉づくりに苦労したNHKが・・・」とする冷ややかな見方が、一部見受けられたようにも思います。本当にそうでしょうか?
紅白はNHKさんが国民的番組と自負するものですよね。まして、今年は世紀末、当然のことながら「20世紀の総決算」として番組を企画していくことになりますよね。とすれば、もうその時点で「PLご出演決定」は当然の帰結なのではないでしょうか。辞退者が多いとか、そんなこととは無関係だと思います。アリスさんも然りです。

そして、この世紀末紅白で再結成が実現できるということを過小評価すべきではないと思います。NHKさんが再結成の出演依頼をするのには「再結成できること」「再結成するに足るグループとNHKさんが判断したこと」が前提となりますよね。まず「再結成できること」。これは、グループ解散後も構成員全員が引退せずにソロ活動を継続しているということ。厳しい芸能界、これだけでもなかなか大変なことです。しかも、ただ継続していればいいわけではないですよね。NHKさんが嫌うスキャンダルと無縁で「清く正しく美しく」品行方正に継続していなくてはなりません(^^)。この点が駄目で選から漏れた元アイドルもいたのでは?それから、グループ構成員の信頼関係があること。次に「再結成するに足る・・・」です。皆様、考えてもみて下さい!天下のNHKさんが、世紀末の国民的・看板番組で再結成依頼されるのですよ!ということは、現在も幅広い層の支持があるということが前提になるでしょう。単に現役時代「レコード・CDが何百万枚売れた」という記録だけでは不十分ですよね。以上の条件を全て満たして初めて「再結成依頼」 となるのでは?勿論「ミーちゃんとケイちゃんのPL」ならばOKですよね。

私としては世紀末ということで、もっと70年代デビューの元アイドルが出るのでは・・・とも思ったのですが、結果は意外なものでした。例えばグループではないのですがPLよりもデビューが早く、今年新曲も出したお2人がいます。名前は出しませんが、お2人ともPLには及ばないものの、それなりに?70年代一世を風靡しておりました。お1人は、確か今年何十周年とかで結構PRしていた方です。もうお1人の方も、結構マスコミPRが積極的で、新曲発表時にあからさまに(元アイドルとしてのプライドも捨てて)「紅白に出たい!」と芸能レポーターを集めて宣伝していました。(謙虚なミーちゃんケイちゃんなら、こんな厚顔無恥なことはできないでしょうね)結果はいずれも紅白出場には至りませんでした。(もし、ファンの方いたら、ごめんなさい!)
さらに特筆すべきこととして、私が見る限り、あの栄光の「スタ誕」出身者がPL以外に見当たりません。これも意外な事実でしたし、ちょっとショックでもありました。
以上、見てきただけでも、PLが世紀末紅白に出場することがいかに重い(地球よりも?)ことであるか、お分かりいただけたと思います。

さて、最後に駄目押し?で、出場者をもっと詳しく見てみましょうか(^^)?男性は分からないので女性だけで見てみます。出場者が全部で28組。その内、演歌・童謡系と見られる方が14組で半分です。さすが紅白、結構多いんですね。でも、演歌系はよく分からないのでパスします(^^)。
問題は残り半分14組の非演歌系です。歌手の(グループはリードボーカルの)年代別に見てみます。女性の皆さんには失礼ですが(^^)、一応ファン層の目安としてです。まず、50代は和田アキ子さん1人、40代はPL1組、30代は松田聖子さん1人です。そして、20代が最も多く安室さんなど8組、10代が3組です。どうですか?この現実・・・非演歌系の30代以上はPLを含めて、たった3組しかいないんですよ!いかに芸能界が厳しい世界か実感させられると共に、ミーちゃんケイちゃんの偉大さを再認識させられます。
大晦日・・・お2人の素晴らしいステージに期待しつつ、このへんで終わりにいたします。長々と失礼しました。


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