25周年記念企画・第2弾

なぜピンク・レディーは伝説のアイドルなのか?

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2001.7.16

来たる8月25日でPLデビュー満25周年となります。この記念すべき節目にあたり、当HPは記念企画第2弾として、当ページを新設いたします。ぎょうぎょうしいタイトルですが、中身はたいしたことありませんので(^^)、お気軽にどうぞ・・・



「一世を風靡した」という形容表現がよく使われます。PLも例外ではありません。「一世を風靡した国民的アイドルピンク・レディー」とでもなりますか。PL時代の前にも後にも「一世を風靡した」と言われるアイドル歌手は数多く存在しました。ところで、ここで問題ですが「一世を風靡したアイドル=伝説のアイドル」なのでしょうか?答は否です。そうです。一世を風靡したアイドルのごく一部が伝説のアイドルになれるのです。PLもそうした数少ない「伝説のアイドル」と言えます。それでは、「一世を風靡したアイドル」と「伝説のアイドル」との違いとは何なのでしょうか?なぜPLは「伝説のアイドル」なのでしょうか?25周年を機にちょっと考えてみませんか。

「伝説のアイドル」と言われるには、何がポイントになるのでしょうか。
私は、いわゆるアイドルと言えども結局最終的には、ご本人の人間的魅力(人間性と言ってもいい)がポイントになると思います。人間ミーちゃんケイちゃんの魅力については、「ようこそピンク・レディーの部屋へ」など当HPの随所で触れています。ただ、人間性と言っても、若干漠然としていますので、当ぺージでは、もっと具体的に「PL伝説化」を考えたいと思います。
衣装と振り付け(これも大きな魅力ですが)だけで語られるPLに、うんざりしている皆様!どうぞお付き合いくださいね。


2001.7.16

記録から見たPL

シングル連続9曲1位、ミリオン連続5曲、1位獲得週数1位など、皆様ご存じの通りPLの作ったヒットチャートの記録は、半端ではありません。いずれも当時の新記録であったと思います。この中にはそのご後破られたものもありますが、1位獲得週数はいまだに破られていないのでは?記録のみで語られるPLには抵抗がありますが、この記録性がPL伝説化の大きな要因になっているのも、また事実でしょう。とにかく「一アイドルの曲」という範疇を越えていましたね。

睡眠時間伝説

2時間から3時間。ひどい時は、たったの1時間!移動の車の中がつかの間の休養時間?「いつも帰ってきて、先に寝るかシャワーを浴びるか迷う。」(ケイちゃん談)この短い睡眠時間もPL伝説化の重要部分。これがいかに大変なことか、自分も働く身になって痛感しています。どんなに疲れていても、本番で肩を押されると笑顔でPLを演じてしまう。この原動力は何なのか?歌うことへの思い入れの強さ?国民的アイドルとしての使命感?教えて下さい、ミーちゃんケイちゃん!!

金銭面から見たPL

何やら分けの分からぬタイトルですが、要はお2人の収入ということ。あるラジオ番組で「PLでもうかったでしょう?」の類の質問に対しケイちゃん「全然入ってきてないです。お給料制だったからね。」
昨年のテレビでミーちゃん「(PL時代は)お金について事務所に注文したことはない。」ような趣旨のご発言もありました。「だってようやく見つけた生きる道だよ。」と、無邪気に語るミーちゃんにPLの神髄を見た気がしました。このあたりもPL伝説として見逃せないところです。

事務所の方針に従うPL

これについては、多言を要しないでしょう。皆様ご存知じの通りです。
事務所との軋轢からトラブルとなるアイドルも多い中で・・・まさにPL伝説ですね。

解散直前のある番組で、ケイちゃん告白「今までは、あれやりなさい。はい、わかりました。・・・でも、レコード大賞をとって明けた年から、これではいけないと思って・・・初めて事務所の方に意見を申し付けました。」
と言うことは、ケイちゃんの相対的自立化?も1979年からということになるのでしょうか。「申し付け」と謙譲語になっていることも含めて、ケイちゃんファンとしては、複雑な想いです(^^;)


2001.7.29

現在のお2人がPL伝説の語り部であること

PL以外で「伝説のアイドル」と言えば、やはり山口百恵さんでしょう。「百恵伝説」とよく言われますね。百恵さんは、PLにとってスタ誕の偉大な先輩ですが、PL解散の前年1980年に惜しまれつつも芸能界を引退されました。ここからが「百恵伝説」の始まりです。ところで、アイドル伝説というものは、一般には、ご本人以外のファン・関係者・マスコミなどが語り継いでいくものです。その中には真実もありますが、一部真実に反するものも含まれているのかも知れません。「虚実取り混ぜて」というところでしょうか。
さて、PL伝説です。近年、特に1996年再会以降ですが、お2人のPLに関するご発言が増えてきているように感じます。ミーちゃんのPL時代のお給料のお話、ケイちゃんのアメリカ進出に関する想いなど・・・当時なら語りにくかったことも、時の経過とともに、お2人の口から語られるようになってきているようです。これは、私としてはとても嬉しく思っています。元アイドルといわれる方は、アイドル時代について語ることを避ける場合もあるのですが、ミーちゃんケイちゃんは積極的に語ってくれますよね。
「PL伝説」が他のタレント伝説と大きく違うところ、それは、現在のご本人たちが「伝説の語り部」であることです。これにより「PL伝説」の「虚実取り混ぜて」的性格は薄れていくのかも知れません。これは一見「伝説化」に逆行するようにも思えますが、一方で「PL伝説」の更なる深化・伝承・普及の大きな原動力になっているようにも思えるのです。
なお、誤解されると困りますので、念のため申し添えますが、私は「百恵伝説」を「PL伝説」の下に見るとか、そういった意図は全くありません。両者共に「アイドル伝説の最高峰」だと思っています。


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