ピンク・レディー小辞典


ハーちゃん
真偽のほどは不明だが、あるHPにこんなことが書いてあった・・・

当時あるテレビ番組で司会者が「こちらがミーちゃんで、(冗談でケイちゃんのことを)こちらがハーちゃん」と紹介したら、ケイちゃんが番組の間ずっと、いじけてしまったという。これってケイちゃんケイちゃん?
真実であるとすれば、スーパーアイドルに向かって、随分失礼な司会者ではある(^^;)

浜松

ミーちゃんケイちゃんは、高校時代に浜松のヤマハボーカルスクールに通っていた。レッスンは月3回で1度も休まなかったらしい。
お二人が住む静岡から浜松までは、東海道線の鈍行で当時1時間半ほど!かけて通っていた。この車内は、お二人にとって、いいレッスン場であり、また、「語り合いの場」でもあったようだ。ほほえましいのは、「電車に乗る時に、いつもプリッツとファンタグレープを必ず買って・・・あと、マクビティー・・・」(1997年「再会」、常葉学園教室でケイちゃん)という状況で、まるで小学生の遠足気分だったんですね(^^)デビュー前からこういうお二人の共通体験があるところ、これがPLの魅力。


はもる(ハーモニー)

「カルメン’77」の頃、ケイちゃんがラジオで「二人声質が違うので、ザ・ピーナッツさんみたいにハーモニーは難しいんですけど・・・」と語っていた記憶がある。この時、私は初めてお二人の声質の違いに興味を持った。確かにPLほど声質の違うデュオは珍しい。でも、またそれがPLのサウンド面での魅力である気がする。黒っぽいと言うか。それぞれの曲で、結構はもっているところがあった。「S・O・S」なんか良かったのでは。
クッキー時代は、なかなか大変だったようで、当時を回想されてお二人のご発言から・・・
ミーちゃん「最初にコンビ組んだばかりの頃、全然はもんなくて息も合わなくて、すごい苦労したのよね。」
ケイちゃん「なかなか音は合ってても、気持ちはもりじゃなくって・・・」
私個人的には「部屋を出てください」のはもりが聞きたい!「再会」では披露してくれたんですよね。


PL

かなり初期から使われていたピンク・レディーの略称。当時を回想して思い出されるのは、新聞のテレビ欄での表示。正式には「・」がつく「ピンク・レディー」なのだが、ほとんどが「・」なしの「ピンクレディー」か、「ー」もなしの「ピンクレディ」であったような気がする。もっと短くなると「P・レディー」。そして、極めつけは単に「ピンク」あるいは「PL」。
当時のテレビでは、PLが出演すれば視聴率が上がるということで、テレビ欄のタイトルも「ピンクびっくり・・・」とか、PLが主語になるものが多かった記憶がある。特に東京12チャンネル(現:テレビ東京)の「ヤンヤン」なんか、一時期いつも「ピンク・・・」であったような(^^)ところで、この「ピンク」ちょっとくせもので、PLの出演番組チェックのため、新聞のテレビ欄を追っていると、思わず引っかかることも(^^)「ピンク」に引かれて、テレビを見ていると、いつまでたってもお2人の出演がない。おかしいなと思っていると、突然風俗産業で働く正真正銘の「ピンク嬢」が多数登場し、自分の馬鹿さかげんに思わず苦笑したことも(^^;)「PL=ピンク・レディー」となるのは、どのへんの年代までなのか、興味がある今日この頃である。


ビクター

PLの所属レコード会社は、当時のビクター音楽産業(現:ビクターエンタテインメント)。当時ビクターには、スタ誕の先輩歌手である桜田淳子さんや岩崎宏美さんも所属。デビューは先輩でも、実際の年齢ではPLの方がちょっと上。スタ誕の後輩では、石野真子さんや小泉今日子さん?がビクター所属。こうして見ると、スタ誕出身の有名アイドルの多くがビクター所属だったことに驚く。
さて、興味深いのは、デビュー当時のPLに対するビクターの「冷たい仕打ち」と大ヒット後の扱いの大きな落差。当時の飯田ディレクター(現:テイチク社長)は、スタ誕でお2人をスカウトしたことで社内で難しい立場に。ビクターの幹部は、PLと同じ決戦大会に出場した清水由貴子さんが狙いだった。近年、ミーちゃんケイちゃんご自身も語られていることだが「(デビュー当初は)あまり期待されていなかった。」「デビューの時あまりお金をかけてもらえなかった。」「レコードのジャケット写真は、最初の頃(カルメンまで?)私服だった。」私は、これらのご発言を最初聞いた時、わが耳を疑った。「まさかあのPLが?」でも、これは真実のようだ。
当時レコード会社が所属歌手の宣伝のため、新聞広告を掲載することが多かった。この広告の歌手別の大きさ・割合が、その時点における、レコード会社のそれぞれの歌手への期待度を示しているのだろう。「冷たい仕打ち」のビクターも、PLデビュー翌年には、先輩歌手を差し置いて、PLが一番大きい扱いになっていた記憶がある。
ところで、ビクターさん(急にさんづけに(^^)・・・)の名誉のために言うが、私はなにもビクターさんを非難したいわけではないんです。非難どころかPLを世に出していただいて感謝の気持ちで一杯です。芸能界の厳しさ?を示す一例として触れただけです。と、フォローしたところで(^^)、ビクターさん!今年はPLデビー満25周年ですよ。お2人のために是非新曲をお願いします。ビクターさんからの新曲は、1996年の「PINK EYED SOUL」が最後です。もうすぐ5年になりますので・・・

ヒット曲

PLほどヒット曲に恵まれたアイドルも珍しい。オリコンで連続1位9曲、連続ミリオン5曲・・・これは当時の新記録。そして、歌手として1位をとった週の数・・・?・・・この数字は、まだ破られていないという。正に「歌謡界の記録を塗り替えたPL」である。なかには、PLの売上げのピークが「UFO」(デビューから1年4か月目に発売)であることをもって、それがラストシングルであった某グループと比較して、どうこういう論調も見られるが、これはあまり意味がないことに思われる。やはり、歌手の実績としては、全体を通して(再結成活動も含めて)見ることが必要なのでは。
PLヒットの要因は、世間的にいろいろ言われているが、企画面から見れば「覚えやすい曲」ということにつきるように思われる。昨今ヒットチャートをにぎわせている曲と比較すると、その感は強くなる。やはり阿久・都倉先生の力は偉大であったと、改めて痛感する。
そんなPLでも、デビュー曲「ペッパー警部」に火がつくまでは数ヶ月を要した。「ペッパー警部」は、2曲目の「S・O・S」と同時にヒットチャートを駆け上がっていった。当時「S・O・S」を初めて聞いて「もう新曲?」と驚いた記憶がある。「ペッパー警部」が耳に定着して間もない頃だったからだろう。

百発百中

1978年秋から1年間、日テレ系で放映されたPLレギュラー番組は「ピンク百発百中」。その主題歌が「百発百中」。
番組はPLレギュラーであるものの、お2人は超多忙ということで、実際の出演時間は他の出演者(榊原郁恵さん・石野真子さん?)の方が長かった記憶がある。ただ、さすが日テレさんということで、新曲の発表は他局より早いことが多かった。番組冒頭で「百発百中」を歌い踊るお2人の姿が鮮明に焼き付いている。振り付けでは、「♪百発百中〜」と歌いながら片足を上げ、手をピストルの形にして足の下から出すポーズが、とってもセクシーで印象的(^^)これをミニの衣装でやっていたんですね。「♪S・O・S〜S・O・S」と、ミーちゃんケイちゃんお2人が、西城秀樹さんの「YMCA」のように?(^^)ポーズをとるところも、いいですね。

曲の歌詞は、一言で言えばPL版「微笑がえし」(唄:キャンディーズ)?「ペッパー警部」から「モンスター」までの詩の一部分が、あちらこちらに散りばめられている。と言うことは、振り付けもそれぞれの曲のミックス。いわば「PL総決算」(実際は中期の歌なので「中間決算」?)みたいな歌で、マニアにはたまらない?「マン・モナ」と共にまた再結成で聞きたい一曲でもある。


ファン層
当時よくPLのファン層は幅広いと言われた。これはどういうことか?デビュー当初、お二人の年齢が他のアイドルより高めということで、セクシーさが前面に出されたという。当然ターゲットは小学生以下の子供ではなく、中学・高校生以上であった。ところが、予想に反して子供にも火がつき、「意味も分からずに歌い踊っている子供に危機感を持った」作詞家・阿久先生は、途中から曲のターゲットを低年齢化していったという。当時「PLファン=子供」的な見方もかなり流布されていたが、これはちょっと極論であろう。確かに子供たちもファン層の中核を成していたのだろうが、デビュー当初からのファン層は、中・高生あるいはPL同年代も多かったのでは。
そして、その年代よりも上(いわゆる「オッサン」)にも、隠れファンが多かったのでは。と言うのも、当時PLはいわゆる男性誌のグラビアを飾ることが多かったからだ。公演に行ったり、レコードを買ったりはしない「隠れPLファン=オッサン」も大きな部分を占めていたように思われる。また、PLファン層で特筆すべきは女性ファンの存在。今や女性ファンの存在が、「女性タレント宣伝の手段」となった感があるが、PLのすごいところは「セクシーさを前面に出したアイドルでありながら、女性ファンが多かったこと」につきる。PLの売り物セクシーさが、嫌味にならず「健全派」であることが証明されている。
今日NHK「のど自慢」を見ていたら、PLをリアルタイムで知らない若い女の子2人が「サウスポー」を歌っていた。昨年の紅白がきっかけになったようだ。再結成PLも新たなファン層を獲得しているのだろう。PLファン層の幅広さに改めて驚かされる。

復活
PLにとって「再結成=復活」ではない。1996年「再会」では「今まで復活というのはあったけれど今回は・・・」ということで、「再会」が「単なる復活」でないことが語られた。お二人の原点「クッキー」までさかのぼった、セルフプロデュースの再結成、それが「再会」であった。次回の再結成は、どういうコンセプトになるのか楽しみである。ひょっとして、中学の演劇部時代までさかのぼる(^^)?

不仲説
グループの宿命としてPLもしばしば流された。デビュー一年にもならない頃、雑誌で「最近二人が別行動をとり始めた」とか。これに対してケイちゃんはラジオで「ケイもそれ(雑誌)見て、びっくりしたんですけど。たまに休みがあると買い物に行くんだけど、好みが違うので、そういう時は別々。でも、それ以外はずっと一緒・・・」他にも、アメリカ進出後、解散説が流れるなかで、結構不仲説が流されていた。
デビュー時にプロダクションがくっつけたグループならともかく、PLの成り立ちを知っているファンにとっては、なんともナンセンスな話である。解散後も、数回にわたる再結成やお二人の言動などから、お二人の「仲の良さ」を改めて思い知らされることばかり。「不仲」の対極「仲の良さ」こそPLの神髄であり、また魅力と言えるだろう。

ヘアスタイル(髪型)

PL時代はケイちゃんがセミロング、ミーちゃんがショートカット。他のアイドルに見られないPLヘアスタイル最大の特徴は、解散まで大きな変化が無かったこと?勿論、少しずつ小さな変化はあった。例えば強烈なのは、「世界英雄史」の頃のミーちゃん。あれってカーリーヘアっていうのかな。それから、「モンスター」の頃の耳を出したお二人とか。
当時のアイドルはイメチェンとか言って、デビューからある期間が経過すると、必ずショートカットになるのがパターンであった。その意味で、PL時代お二人の髪型不変は貴重なのでは。ロングのケイちゃんとショートのミーちゃんで役割分担?していたから、変える必要も無かったのかな。今はPL時代と違って、ミーちゃんがロングでケイちゃんより長くなっている。そう言えば、中学時代はケイちゃんがショートカットで、ミーちゃんがロングだったという。特筆すべきは、PL時代からのケイちゃんの髪型の不変性。ステージではちょっと変えているが、普段は「PLのケイちゃんそのまんま」の感じ。私個人的には「PLのケイちゃんそのまんま」が似合ってると思うし、大好きです(^^)

部屋
PL時代の部屋の変遷。最初は事務所の方の家で6畳1部屋。お二人同じ部屋で、デビュー当初は2段ベッド。上がケイちゃんで下がミーちゃん?その後、2段ベッドを切り離し横に並べる形になる。そして、デビュー1年後には、ケイちゃんが2階ミーちゃんが1階と別々の部屋になる。なぜかいつもケイちゃんが上。そして、1978年頃?はホテル住まい。帰ってくるとボーイさんが「お疲れ様」と声をかけてくれたという。1979年にはマンションへ。同じマンションで別の部屋。
女性グループ歌手数多けれど、PLみたいに同じ部屋、同じ家で暮らしていたパターンは少ないと思われる。お二人の仲の良さを示すものとして興味深い。

部屋を出て下さい
スタ誕決戦大会で歌われた曲。原曲はピーマンというグループの歌。デビュー前のお二人のレッスン曲で、あまり世間で知られていない曲ということで選曲された。
1996年「再会」ではNHKの歌番組でも披露された(ファンには涙もの)。その他にも「再会」では、ディナーショーや常葉学園の教室のシーンでも、ちょっとだけ歌を披露。文字通りPLの原点というべき曲であり、また、お二人で歌っていただきたい。


ホットパンツ
ミニルックが特徴であるPL衣装の一形態。と言うよりも、超ミニ以上に多かったと思われる衣装の形態。A面曲最初のホットパンツと言うと、「渚のシンドバッド」の白が印象深い。そして、この白のホットパンツは1979年「DO YOUR BEST」、1996年から1997年の「再会」(冒頭のNHK番組からラストの富士宮公演)と、近年まで継承されている。

PLのA面曲と言うと、曲ごとに衣装のデザインを変えるのが特徴であり、ミニならミニ(初期に多い)、ホットパンツならホットパンツ(サウスポー等)で通すことが多かった。ただし「渚のシンドバッド」は例外で、最初の1か月くらいは白のホットであったものの、中盤以降はミニの衣装に切り替わっている。これは「♪セクシー」の部分の振り付けが、「手を振る」ものから、「脚を上げる」ものに変わったことと関係があるのかも?つまり、脚を上げる振りには、超ミニの方が良かったということか。
ミーちゃん派ケイちゃん派みたいに、ファンの間でも衣装について、超ミニ派とホットパンツ派があるようだ。ちなみに私は、超ミニ派。特に初期「渚・・・」までと「マン・モナ」の黒みたいに比較的シンプルなものが、PLに似合っていて好み。昨年の紅白の衣装も、そういう意味で最高と言える。「ミーちゃんおしりライン派」の方は、ホットパンツ派っていう話もあるようですが、真相は(^^)?


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