先日「プラチナBOX」が発売されたことにより、一昨年の「フリツケ完全マスター」昨年の「メモリアルコンサート」と3年連続で新たなPL映像DVDが発売されているわけです。2年間の再結成があったとはいえ常時存在しないPLの映像商品が、これだけ出るということは本当にスゴイことだし、長年ファンやって良かったと実感もできるわけです。そんなDVDでデビュー以来、衣装の変遷を見るときに、ふと「究極のPL衣装とは?」という素朴な(どうでもいい?)問いが浮かんできたんですね。
勿論ファンそれぞれ衣装への想いは千差万別でしょうから、「ミニスカタイプがいい」と思う方も「ホットパンツタイプ」がいいと思う方もいらっしゃるでしょうし、同じミニスカでも初期のシンプルな汎用衣装が好きな方や、そうでない方もいらっしゃるでしょう。ここで言う「究極の」とは、そうした「私の衣装の好み」の他にちょっと違った意味も含んでいます。
さて、いきなり私なりの結論です(笑)「究極のPL衣装は、DO YOUR BESTの衣装である!」そうですBOXのDVDにも収録されている、白のホットパンツ・ブーツ・ジャケットの衣装です。この衣装、当時は気づかなかったんですが、ミーちゃんとケイちゃん、デザインは同じですけどラインの色が赤と青の色違いなんですね。新たな発見でした。では「なぜこの衣装が究極の?」と疑問をお持ちになるでしょう。その理由を書く前にちょっと回り道をしていただきましょう(笑)
今さらながらPL衣装と言えば「ミニルック」。「ミニスカート」でも「ホットパンツ」でもなく「ミニルック」と言うのが定説のようです。わかりやすく言えば「脚を出した衣装」ですけど、こう言うとあまりにもストレートな感じがしますね。
でも、この「脚を出す」という表現は当のミーちゃんケイちゃん自身も使われているんですね。昨年4月朝の情報番組にお二人そろって出演の時です。バックにメモリアルコンサートVOL2で披露された青のホットパンツの衣装(セパレートタイプ)が流れていたんです。その衣装に男性司会者の方が驚いていたんですが、さらにミーちゃんが「PLが脚出さないのも変ですよねー」とご発言。次の瞬間この司会者の顔がアップになるのですが、思わず絶句されていました(苦笑)カメラとしては「うなずく」ことを期待していたんでしょうけど・・・「PLが脚出さないのは変」とご本人が発言されること、これはある意味すごいことですね。一方、ケイちゃんは、今年の某雑誌で当時のスリップドレスを振り返って「脚を出すことには何の抵抗も無かった・・・」と。これも強烈なコメントですが、クッキー時代の衣装をご存じの皆さんなら、納得されるところでしょう。
さて、PL衣装の一番のポイントは「ミニルック=脚を出す」ということですが、もっと言うと全体として「露出度が高い」と言えます。まあ「当時の歌手としては」の限定が必要かも知れませんが。脚は勿論、肩や背中は当たり前で、セパレート衣装では「おなか」まで・・・そういった衣装でセクシーさ(今や死後?)をアピールしたわけです。これについて世間一般の反響は大きかったようで、1977年頃に公開されたある映画では確かこんなシーンかありました。カーラジオからキャンディーズの「やさしい悪魔」が流れています。それを聞いた某俳優がおおよそ次のようなセリフを「キャンディーズもどんどん(衣装の)露出度が大きくなって、PLに負けまいと必死なんだろうなと・・・」(私の記憶です)デビルルックで歌うキャンディーズをPLと対比したんですね。また、男性向け雑誌では「PLにセックスアピールを感じるか」なんて大真面目で議論されたりしてました。
そんな議論とは別に、当時のPLファン層の特徴として小学生女子に異常に人気があったことがあげられます。今や三十代から四十台前半くらいのこのファン層、メモリアルコンサートでも中核になっていましたね。企画サイドがセクシーさをある意味売り物にしたにもかかわらず、全く想定外の小学生女子に受けてしまうということ、PL七不思議の一つかも知れませんが。彼女たちは、企画サイドの意図とは別に「純粋にあこがれのお姉さん」的にPLを見ていたんでしょうね。最近興味深かったのは、そんな彼女たちの一人がネット上で告白していたんですね。「最近になって当時の男どもがPLをそうした目(セックスアピールの対象として)で見ていたことを知って嫌悪感をいだいた」というのです。PLを見る目というのも、「男女年齢によって微妙に違うものなんだな」と妙に納得したわけです(笑)逆に言うと、男女年齢にかかわらず、いろんな層に受け入れられたからこそ、国民的人気となったんでしょうね。
さて、話を冒頭に戻しましょう。なぜ「DO・・・」の衣装が究極なのか。答えは簡単です。「頭隠して尻隠さず」じゃなくて「他は隠して脚隠さず」つまり、全体して露出度が高いPL衣装のなかでも珍しく「脚だけ見せた」衣装なんですね。こう言うと「他にもあるだろう」とマニアなあなたならおっしゃるでしよう。マンモナの衣装・SOSの衣装・BOXにも収録されたKISS・・の衣装など。「DO・・・」の衣装はひざまでのブーツがありました。ですから、もっと正確に言うと「太ももだけを見せた」衣装、それで「究極」という意味なんです。PL衣装としては少数派ですね。
私が「究極」と感じるのは、この年1979年の衣装の変遷を振り返ってという意味もあります。同年夏の「波乗り・・・」ではセパレートの衣装でPL史上一番露出度が高いと思われるものでした。その反動からか「マンモナ」ではブーツ無しで、脚だけ見せた衣装となりました。さらに「KISS・・・」ではDVDに収録されたミニスカよりは、全身黒ずくめの衣装(脚も出していない!)の方が多かったと思います。これもPLのシングルA面曲史上珍しいこと。この先どうなるのかと思いきや、一転「Do・・・」では、ホットパンツにブーツでジャケット衣装となったわけです。全体としての露出度は低いながらも、PLとしての基本線「脚を出す」ことを忠実に守ったという意味で「Do・・・」の衣装に「究極」を感じるわけです。ご理解いただけますか?こうした衣装は、全体として露出度が高い衣装にも増して、「PLの脚線美を際立たせる効果」もあったと思います。皆さんはどう思われますか。
以上、衣装に関してマニアックなお話で失礼しました(笑)
透明人間の衣装は4年7か月のPL時代を通して、きわめて特異な衣装だったと思うのです。
一口に透明人間の衣装と言っても、デザインの違うパターンがいくつかありましたね。シースルーで脚を隠したもの(フリツケ完全マスターDVDの復刻衣装もこれでしたね)、同じくシースルーで脚を見せたもの、そして、レコードジャケットと同じホットパンツのタイプと大きく分けると3パターンでしたか?シースルーの衣装には色違いもありましたから、実際はもっと多くのバリエーションがあったわけです。PL中期の衣装は、わりと同じデザインで色違いというパターンが多かったのです。(UFO・サウスポーが典型的)そうした意味で、デザインの種類が多かった透明人間の衣装は特異なものでした。
もっと強烈な特異性、それはシースルーの脚を隠した衣装です。PLのA面曲で初めて脚を隠したというのが、この透明人間の衣装でした。これは最大の?トレードマークを隠したという意味で、当時きわめて特異なことでした。そして、シースルーというデザインも私の記憶するところ、この衣装の他には無かったのではないでしょうか。今でこそシースルーなど珍しくもありませんが、当時あの衣装をテレビで披露したということは、ある意味衝撃でもありました。当時のアイドル歌手で、あんな衣装が着られる方はいませんでした。
最近ミーちゃんケイちゃんが、当時の衣装を振り返って、苦手だった衣装について暴露していますね。ちなみに、ケイちゃんは「カメレオン」。理由は爬(は)虫類が苦手という極めて単純な理由なんですが。20周年再会で、お二人旅番組でマレーシアに行った時、どこか爬虫類がいっぱいいる所に入ったんですが、ミーちゃんは爬虫類を手にのせても平気なのに、ケイちゃんは見た途端、その場から逃げ出してしまいました(笑)対照的なお二人でしたね。
一方、ミーちゃんが苦手としたのが、この透明人間のシースルーの衣装だそうです。テレビや本などで発言されてますね。理由は「シースルーがちょっとHっぽい」ということらしいです。「見せるなら見せる、隠すなら隠すの方がいいのに・・・それでもあえてその路線を行くのかなあ・・・」と当時思ったそうですが、なかなか意味シンなご発言ですよね。「あえてその路線・・・」と当時の事務所を客観的というか遠い目?で見ている感じも受けます。
2月のテレビ確か「HEY・・・」では、ミーちゃんが「透明人間の衣装が苦手」の話になった時に、司会者の方が「ペッパー警部でも充分にHっぽかったのでは」みたいな話になり、ペッパー警部のスリップドレスの映像が流れてました。まあ、どんな衣装をHっぽく思うかは、個人それぞれの主観でしょうから、とやかく言うことはないですが・・・ミーちゃんとその司会者の認識のギャップというのも興味深く思えたものでした。
さて、先ほどのミーちゃんのコメント「見せるなら見せる、隠すなら隠すの方がいいのに・・・それでもあえてその路線を行くのかなあ・・・」これは当時のPL路線を考えるうえで非常に示唆的ですね。「あえてその路線」というのは「Hっぽい路線」ということで、当時の事務所が従来の「健全なお色気路線」(今や死語)から転換していくのかと、ミーちゃんなりに危惧していたことをうかがわせます。実のところ、当時の私もこの透明人間の衣装を初めて見た時に、ミーちゃん同様の危惧を抱いたものでした。「PL路線の転換か」と。まあ、結局のところその危惧は杞憂だったわけですが。
「見せるなら見せる、隠すなら隠す」(実際はほとんど「見せる」衣装でしたが)文字通りこれがPL衣装の定番として次の「カメレオン」以降も続いたわけです。そうした意味でも、この透明人間シースルー衣装の特異性が際立つところです。
ところで、ケイちゃんの方から、この衣装に関する発言はあまり聞きませんが、全然平気だったんでしょうか(笑)?ちょっと待ってくださいよ。・・・「スケスケ感が良かった」なんてコメントありませんでしたか??
今日は、ひまつぶしのよた話ですので、お気軽にどうぞ!誰ですか?「いつもそうだろ!」って言ってるのは(^^;)
PLのミニスカ衣装って、限界GIRI GIRIまで行ってましたが、衣装によって意外と言うか微妙にスカート丈が違うんですよね。「どうして衣装によってスカート丈の違いができたのか?」「スカート丈はどのように決まったのか?」などなど、あれこれと推測するのが、今日のテーマです。
あまりマニアックなテーマにあきれた方も多いかと想像されますが、最後までおつきあいいただければ幸いです。
本題に入る前に、最近のお二人の衣装に関するコメントから・・・
ミーちゃん「ピンク・レディーがミニスカートはかないで、どうするんですか!」(昨年のコンサート発表記者会見で「ミニスカートあります?」の質問に対して)
ケイちゃん「(デビュー前のレッスンで)ショートパンツに編み上げブーツをはいたりして、口には出さないまでも、露出は大丈夫です!というアピールをしていたんです。」(「首ったけ」より・・・この姿が土居先生の目に止まり、PLミニ路線のきっかけになったように思われる。)
どうです?なかなか大胆なコメントですよね。
さて、私が初めて生ピンクを見たのは、1977年夏頃、某コンサート会場でした。最初に登場した時の衣装についての印象は「スカート丈が思っていたより長い!」でした。勿論、当時他の歌手の追随を許さないほど短いミニスカートではありました。確か黒っぽいものでした。長いというのは、生ピンクを見る前にテレビで見ていた印象と比較して、ということです。なぜ、そう見えたのか?目の錯覚か?短いのを期待しすぎていたからか?(いやらしいですね。)
一つ考えられるのは、コンサートなどでは、衣装の早替えがあるため、重ね着をしています。それで、次の衣装が見えないように、最初のミニは長めになる傾向があったのでは・・・というもの。例えば、テレビですが1977年末のレコ大、大衆賞受賞で数曲をメドレーで、衣装の早替えをしながら歌ったことがありましたが、この時、最初のミニは長めであったように思うのですが。
それにしても、そもそもPL衣装のスカート丈って、どのようにして決まったんでしょうか?そして、衣装によって微妙にスカート丈が違うのは、単なる偶然なのか、何らかの戦略があったのか?謎は、ますます深まります。(・・・と勝手に深めている自分(^^;))
PL現役時代の衣装担当は野口様。その野口様が「ミニの洋服なんかあまりつくったことがなかった」と当時コメントしています。おそらく、デビュー曲の衣装を決める時、事務所側から「ミニで」と依頼があったのでしょう。そして、スカート丈に関しては、「現役の歌手では一番短い超ミニ、ただし、いやらしくないもの。(品位を維持する)」という線でまとまったのでしょう。
「いやらしさは狙ってなかった。」これは振り付け師土居先生の言葉ですが、この「いやらしくなく」が重要で、一歩間違えれば、キャッツ・アイ並のB級路線(パンチラ路線)に行ってしまいます。つまり、PLのミニは、GIRI GIRIまで行っていたが、ほんのちょっぴり余裕はあったとも言えます。だからこそ、微妙なスカート丈の上下を感じることができたわけです。上下といっても、PLの場合数センチの世界でしょうが、その数センチが、逆に大きく感じられたファンも多かったのでは。まあ、PLの場合あの激しい振り付けですし、スカート丈に全く余裕がないとすれば・・・
また、こんなことも言えるのではないでしょうか。ある時期からPL衣装は、ミニスカに比べホットパンツが主流となりました。これは、GIRI GIRI感を追求しながら、いやらしくなく・・・という「健全なお色気路線」の行き着く先、究極の姿であったのではと。
さて、デビュー曲はそうしてスカート丈が決まったとして、2曲目以降は?戦略的にスカート丈を変えたのか?偶然というか、成り行きで決まったのか?
衣装担当野口様によると、当時の衣装づくりは、PLの過密スケジュールの中、仮縫いのため、無理してでも夜中にお二人に時間を作ってもらって、徹夜で仕上げる・・・ということでした。そんな雰囲気から想像できるのは、おそらく「エイヤッ!」でスカート丈が決まっていた部分が多かったのではと。その結果、微妙なスカート丈の上下になったように思われるのです。事務所としても超ミニの範疇である限り黙認?
でも、例外もあるようです。(ほとんど余裕ゼロの衣装も・・・でも、いやらしさは全く感じられず、むしろ、さわやか・・・)
今振り返って、PLミニスカで一番短いと思われのは、A面曲専用衣装では「マンモナ」の白と黒。汎用衣装では、ラスベガス公演でも着た白い長袖のパール付?衣装だと思われます。「マンモナ」は言わずと知れた大人のPLへの転換点となった曲、ラスベガス公演は、その後のPL海外進出の第一歩。エポック・メイキングの時は、あえて戦略的に、一番短いミニスカにしたのではないでしょうか。ちなみに、私はマンモナの曲と共に、このマンモナ衣装が大好きです(^^;)
話は変わりまが、4月にあるテレビ番組で、今度発売される振り付けDVDがちょっと紹介されていまして、「ペッパー警部」を披露していたんですが、白の衣装で、再結成PLの中では一番短い・・・・だったんで、思わずドッキリしたものでした(^^;)やっぱり、お二人は、すごいですよね。スタイルの良さという裏付けがあるからこそ、そんな衣装も着られるし、衣装に関して大胆なコメントもできるのですね・・・と妙に納得している今日この頃。実際、今のコンサートツアーのレポートなんか見ても、特に女性の方から「スタイルがいい。うらやましい。」と、多くの声があがっているようです。あれだけ露出度の高い衣装でも、嫌味にならず、同性からこんな声があがるのも、PLならではと言えます。とても他の歌手(若手も含めて)には、真似できないでしょう。
今後も、マンモナ衣装並のGIRI GIRIに、挑戦していただきたく思います。
以上、駄文にて失礼いたしました。