つい先日テレビを見ていたら、歌手の岩崎宏美さんが出演してまして、「過去の屈辱的?な思い出」を語っていました。それは何かと言うと、ある歌番組においてPLが「サウスポー」を歌うときに、バックダンサーとして踊らされたということです。
岩崎さん曰く「私と岡崎友紀さん、桜田淳子さんが、『サウスポー』の衣装で踊るんですよ。皆さん『サウスポー』の衣装分かりますか?(他の出演者うなずく)私はひざの隠れるスカートしか、はいたことがないんです・・・前の晩に振り付けの練習したりして・・・」この発言を聞き私はいたく岩崎さんに同情してしまいました。たぶん番組は日テレ系の「紅白歌のベストテン」なのでしょう。桜田さんも岩崎さんも、PLにとってはスタ誕・ビクターの偉大なる先輩ですよね。その先輩たちをバックダンサーに従えてしまうのもすごいことですが、何よりもPLにとっては当たり前のミニルックが、ミニを避けてきた岩崎さんにとっては、すごく抵抗があったのだろうと想像されるのです。24年たった今でも、テレビで発言されるくらいですからね。
さて、今日の本題は「PL衣装=ミニルックのすごさ」を再考することです。いつかPL衣装の特徴を「最初から出し惜しみなしの超ミニであること」・「ミニルックでの一貫性」(最近の再結成時まで一貫しているという意味で)として総括したことがありました。言葉で言えば簡単ですが、これなかなか出来ないことなのですね。皆さんPL衣装を初めて見た時にどんな印象を持たれましたか?私は「思いっきりがいいなあ」と、ただ茫然とするばかりでしたが(^^)確か高校時代にケイちゃんの担任だった先生が「(衣装が)あまり短かったので、大丈夫かなと思った」と回想されてましたね。
いわゆるアイドル歌手とミニの関わりは、以下のようなパターンが多いかと思うのです。
1.デビュー当初、あるいはデビューから数年だけミニで注目させる。そして、ある程度人気が定着した段階で、ミニは打ち切りとなる。「ミニと言えばこの人」と思われるアイドルに結構多いパターン。
2.デビュー当初はロングの衣装だったが全く売れず、テコ入れ策として突如ミニになるパターン。中には、曲ごとにスカート丈を徐々に短くしていくという姑息な?手段をとる場合もある。人気に火がつかなく、またロングの衣装に戻ることが多い。
3.季節性のミニ。例えば夏の曲だけミニの衣装で歌う。PL時代の桜田淳子さんなんか、このパターンでしたね。
どうですか?上のパターンと比較すると、「最初から出し惜しみなしの超ミニ」「ミニルックでの一貫性」を特徴とするPL衣装は、歌謡界では非常に特異な存在であることが、改めて浮き彫りになると思うのです。
1978年の初め、テレビ番組「スタ千」にPLが出演し、スキー場で「UFO」を歌ったことがありました。その時の衣装は、例の「UFO」の衣装でなく、例外的に?普通のスキーウェアだったのですが、歌う前に司会の関口さんが「(UFOの)衣装着ます?」と質問しているのですね。2人の答は「いいえ」
それに対し関口さん「そうですよね。『スタ千』は暖かい番組です」と締めたのです。これに対するケイちゃんの発言を今でも覚えています。ケイちゃん曰く「でも(スキー場で?)去年は(ミニの衣装を)着せられたんです!」
・・・と恨み骨髄のような雰囲気で(^^;)PLもデビュー当初は大変だったんですね。
当HPは衣装のぺージにかなりの量をあてています。
それは、「衣装だけでPLは語れない。しかし、衣装抜きでもPLは語れない。」と思っているからです。また、セクシーな衣装そのもの以上に、ミーちゃんケイちゃんお二人の衣装への想いにも大変興味あるものです。今日はお二人のコメントなどから、そのへんを探ってみましょう。
まず思うのは、傾向として「衣装に関するコメントは、なぜかミーちゃんの方が多い」そして、近年になるほど、「ミニルックに対して積極的な発言が目立つ」ということです。以下、時系列でお二人のコメントを見てみましょう。テレビでない活字媒体の場合、お二人の真意を表していない場合もあると思います。また、私の記憶違いもあるかと思いますので、そのへんは当HPご訪問のPLファンの皆様の賢明なご判断をよろしくお願いします。(要は責任逃れ(^^))
1980年解散発表直後、ある雑誌にミーちゃんのコメントとして、「いつだったか、ケイが『もう脚を出すのはいやだ』と言ったことがある。私もいやだった。でも脚を出している方がPLらしい・・・」このミーちゃんコメントの意味するところは微妙です。私の解釈としては、「何かのきっかけでケイちゃんがそうした発言をしたこともあっただろう。ミーちゃんもいやに思ったこともあっただろう。でも、それはPLの一時期にすぎなかったのでは。」と思うのです。なぜなら、デビュー前のクッキー時代の衣装が、既にPL同様のミニルックだったからです。
次に1981年後楽園での解散コンサート。ミーちゃんのMCで「ミニスカートをはかされてとまどいながら歌ったペッパー警部」というのがあります。「はいて」でなく「はかされて」と受け身になっているのがポイントです。勿論「とまどいながら」に続くため、受け身にしたという部分もあるのでしょうが、「はかされて」・・・意識的にせよ無意識にせよ、ミーちゃんのMCとして、とても印象的なものでした。
平成に入った頃?ミーちゃんが「夜のヒットスタジオ」のゲストとして、デュオWINKのコーナーにご登場したことがあります。過去のPL映像が流れ、「スリップドレスですね。・・・(PL時代に)WINKの二人のような衣装が着たかった・・・」というような発言がありました。
1990年の復活PL。記者会見で「衣装は?」の質問に対してミーちゃん「激しい踊りですから、ロングドレスでは踊れません」と婉曲表現でミニルックへの取り組みを示唆していました。「2年目のジンクス」はPL時代並のミニでしたね。
2000年紅白で復活PL。あるスポーツ新聞でミーちゃん「衣装は内緒。でも脚は出します。」これも象徴的なコメント。前述の解散発表直後の雑誌でのコメントと対比すると、感懐深いものがありますね。紅白の衣装は、一般にも大きな反響を呼んだ大胆なミニでした。
ここまで、ミーちゃんばかりでしたが、ケイちゃんといえば、1991年テレビ「ごきげんよう」で「最近やっといい気持ちでミニスカートがはけるようになりました。」発言。
そして、最近では「50になってミニスカートはいてペッパー警部が歌えたら」発言がありますね。
以上、お二人とも近年ミニルックにより積極的な発言をしていることが、お分かりいただけたかと思います。また、それが復活PLをよりPLらしくしている要因なのでしょうね。
今日は「ミニルック」と総称されるPL衣装に関してのよもやま話です!お気軽にどうぞ。
実は実は私(「透明人間」風に)、PL時代から現在まで続いている素朴な疑問(考えようによっては馬鹿馬鹿しい疑問、あるいは、どうでも良い疑問とも言える(^^))があるのです。
それは、こういうことです。
「ミニルックと総称されるPL衣装は、(シングルA面の衣装でみると)なぜ比較的初期にミニスカが多く、時の経過とともに非ミニスカ系(ホットパンツなど)が多くなっていくのか?」ということです。どうですか?考えるに値することでしょう(^^)!!(石が飛んできそうですが、興味のない方は、どうぞお帰り下さい。)
検証してみましょう。以下シングルの発売日を基準にしてみてみます。
1976年から1977年・・・「ウォンテッド」まで5曲連続ミニスカ。(「渚・・・」のホットパンツは一時的につき除外)非ミニスカは「UFO」のみ。
1978年・・・ミニスカは「モンスター」のみ。他は全て非ミニスカ。
1979年・・・ミニスカは「マンデー」のみ。(「ジパング」はごく一部なので除外)他は全て非ミニスカ。
1980年・・・ミニスカは、かろうじて?「世界英雄史」のケイちゃん衣装のみ。他は全て非ミニスカ。
1981年・・・ミニスカは「OH!」のみ。(「ラスト・・・」はテレビ披露なし)
どうですか。厳密には番組のメドレーなんかで、専用衣装以外の場合(最後のスタ誕は「OH!」の衣装で「UFO」など)もあるのですが、だいたい以上のようになるのかなと。ミニスカが初期に集中し、以後減っていくのがお分かりいただけると思います。まあ非ミニスカといっても、ミニルックには違いないのですが(^^)
単純にPL前期と後期に2分してみます。「カメレオン」以降が後期になると思うのですが、後期のミニスカは、「マンデー」・「世界英雄史」のケイちゃん・「OH!」だけなんですね。
さて、時系列でみると以上のようになるのですが、問題は「ミニスカが減っていく理由」です。
以下、私が理由を好き勝手に想像(ねつ造?でっち上げ?)してみました。
1.特に理由はない。衣装担当・野口様の自然の流れ。
2.「非ミニスカの方が、より大胆に踊りやすい」という機能的な理由から。
3.「非ミニスカの方が、カメラ位置を気にせず踊ることができる」というケイちゃんの意見から。
(ミーちゃんはあまり気にしない?失礼!)
4.ホットパンツなど非ミニスカを支持するファンの方が多かった。
5.PLのシングル売上げピークが「UFO」「サウスポー」など非ミニスカであることから、事務所サイドが非ミニスカの方が人気があると判断した。(曲の売上げと衣装に相関関係があるという暴論?)
6.低年齢層に人気が出たことから、ヒラヒラのミニスカは教育上まずいと自制した。
以上インチキ臭い理由が多いですが(^^)・・・実際のところどうなんでしょう?
どなたか識者の方、教えてください!