Lesson 2 ステアリングと革の研究
ステアリングの革剥ぎ 元がレザーステアリングなら、古くなった革を剥ぎ取る。社外品はグリップ部とスポーク部に4分割の革で構成されている。 グリップ部は縫ってあるうえ、要所がボンド(ゴム系)で接着されている。スポーク部は接着のみが多い。革を剥いだら、残ったボンドもきれいに落とす必要がある。なお、グリップ部はゴム、もしくはウレタンで作られてるようだ。
グリップ部の縫い方 縫い方は現在、この4パターンが主流となっている。 クロスタイプは、2本針で縫う。純正ハンドルに多いらしい。革の合わせ目(木口)のまくれ上がりがないが、縫合には慣れが必要。 平行タイプも2本針で縫う。社外品に多いが、手縫いだとステッチピッチが大きくなる。ただし、木口はボンドで接着する。 野球のボールタイプは1本針で縫う。2本針の場合もあり。作業時間が短くて済むらしい。 亀甲パターンタイプはドイツ車などに多いらしいが、見るからに素人が手を出す領域じゃない。(笑)
革のヘリ擴き へりかきと読む。革をヘリ擴きすることで折り返したとき、重ねるときなどに高さを合わせることで、きれいに見せるワザ。専用のヘリ擴き道具があるらしいが、T字カミソリで代用できるらしい。
糸と針 糸は麻、またはポリエステル系がいい。これらに滑りを良くするために"ろう"を塗る。ろうが塗ってある加工糸もあるけど、高いので、ろうブロックを購入するほうがいいかも。 針はレザークラフト用のストレート針。針と糸のは図の様に糸の縒りの中を通す。