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環境の特集
核兵器廃絶18日
核兵器廃絶19日
   


核兵器廃絶−地球市民集会ナガサキ 19日
Global Citizen's Assembly for the Elimination of Nuclear Weapons in Nagasaki




ほら、あなたにもできるでしょう
19日には6会場で10の分科会が開催されました。
この分科会の中でも、複数の方が「意志表示をすること」の重要性を言われていました。 私たち個々人がやれることは小さいですが、その小さな行動をみんながやることで世界が変わるのだと思います。
まずは自分がやること!「自分一人がやっても...」ではなく、自分は大きなものの一部であること「つながり」を忘れずに意志表示していきましょう。 今回『地球村』の村人として参加することも「意志表示」のひとつです。全国には(たった)5万名の村人がいるのですから、何かが出来るはずです。

幸せのハンカチ
参加しているNGOはそれぞれ自主企画の催しを開催しています。地球村でも様々な催しを企画しました。平和公園での平和へのメッセージもそのひとつです。

平和公園にはためく平和へのメッセージ
この企画は、ハンカチに平和への想いをメッセージとして書き、みんなのハンカチをつなげて平和をアピールするものです。
岡山、長崎の「地球村」の村人が全国の村人に呼びかけて約1000枚のハンカチを集めました。


修学旅行で訪れた高校生達も書いてくれました。
福岡からもハンカチ17枚を持参したのですが、それだけではまだ足りない!もっと盛り上げよう!と急遽現地でのメッセージ獲得計画を実行しました。
まずは、JR浦上駅からハンカチをたなびかせてのパレード。そしてパレード途中や平和公園でのメッセージ記入をお願いしました。


平和への想いがはためく
平和への想いは自然とあふれ出てくるようで、みなさん快くメッセージを書いて頂き、用意したハンカチ(端切れ)も不足したほどです。 中には、平和への想いが言葉ではうまく表現できず絵を書いてくれた若者グループもありました。
2〜3時間の間に準備したハンカチがなくなり、結果的に持参した17枚が48枚に増えました。
国籍、世代を越えたみんなの願いがここに集まりました。

人類。この愚か者
空いた時間に長崎原爆資料館に行きました。
ここへは小学校の修学旅行の時に来たとき以来ですから、かれこれ30年近く前になります。 そのときは、悲惨な資料館(当時は原爆資料室)のイメージしかなかったのですが、平成8年に長崎原爆資料館として新しくなったこともあり、 妙に表面的に明るくなったようです。
そのことで、どうしようもない悲しみや、怒り、悲惨さが薄れたように感じました。

しかし、しかし...人類は、なんでこんなに愚かなのでしょうか...
資料館を巡る間中、「愚か者」という言葉しか浮かびませんでした。

愚か者 愚か者 愚か者...

皆さんも長崎を訪れる際には、原爆資料館に来られることを強くお薦めします。
長崎が人類最後の被爆地であり続けることことを、切に願わずにはおられません。
もう一度核兵器が使われるとき、私たちの未来はあり得ないでしょう。
三度許すまじ原爆を....

そう、平和は一人一人の心から、小さな行動から生まれるのでした。


■分科会のテーマ
・ヒバクシャフォーラム
・青少年フォーラム
・女性フォーラム
・平和教育・平和文化
国際分科会A
・核兵器禁止条約
・核抑止力の克服
・核爆発のない核実験
国際分科会B
・非核地帯と核の傘
・NGOの役割
・弾道ミサイル防衛と宇宙の核化

幸せな社会の実現
この日の夜、浦上天主堂(信徒会館)にて、ネットワーク『地球村』代表の高木善之さんの講演会がありました。

ライトアップされた
浦上天主堂
高木さんは、「一般的に知らされている以上に、この地球が危機的な状況である」ことを客観的なデータを示しながら説明されました。 そして、その原因は私たち一人一人にあることを、喩え話を交えながら観客と一緒に楽しくわかりやすい表現で話されました。
また、私たち誰もが幸せを願っているのに幸せな社会が実現できないのは、お金や名誉といった「幸せのようなもの」を求めているからであり、 みんなが求めている「本当の幸せ」とは、愛や、優しさ、思いやりといったことではないだろうか?。 そして、「本当の幸せ」を願う人たち「目先の便利快適よりも安全・健康を」「目先の利害よりも子供たちの未来を」と考える 人々(グリーンコンシュマ)が増える必要がある事を話されました。
幸せな人が増えるためには、まず自分が幸せになること。自分を赦し愛する事が大切です。


約500名の満席の会場
地球村は、現在会員数5万名の日本最大の環境NGOとなりました。 しかし、国際NGOとして国連に登録するには会員数を10万人にする事が必要です。
国際NGOとして登録され世界的に認知され、国内外に影響を行使することで、 幸せな社会(永続可能な社会)を実現して行こうとしています。
そして、平和を実現することができない「国連」に代わり、世界中の他のNGOと連携した「地球市民国連」の設立を提唱しています。
「地球市民国連」では、世界中のグリーンコンシューマがインターネットで情報を共有し、 平和への実現手段として不買運動を世界規模で行うことで、世界平和を実現してゆく予定です。

...そして講演会の最後は、全員立っての「故郷」の合唱で終わりました。

地球村は、環境問題だけではなく、戦争や、貧困、飢餓、差別といったあらゆる不幸を取り除くために、 「本当の自分を発見した人」「本当の幸せを広める人」が増えることを願っている。そんな人々のネットワークです...

長崎アピール
そして閉会集会では、分科会での提言を含めた「長崎アピール」が採択されました。
長崎アピール(抜粋)
二十一世紀が間近に迫っている。その時を選んで私たち地球市民は今、核兵器による最後の大量虐殺のあった長崎に、世界各地から集まった。
 〜 中略 〜
女性、青少年、勤労者、宗教者、先住民などを含む地球市民のあらゆる分野の人々の声がわき起こり、国際的な力を得なければならない。 それこそが政府に約束を守らせる力となる。長崎での四日間の会議を終えた私たちは、地球市民の名において、世界中の人々に、次のことを心から呼び掛ける。
 〜 5項目 略 〜
ヒバクシャやアボリション2000などの運動が「核兵器廃絶」を国際政治の共通語になるところまで前進させた。 市民の努力が続く限り、私たちの目標が達成されるという明るい希望がある。 それぞれの場で踏み出す小さな一歩こそが、必ずや大きな変化をつくりだす。 永久に核兵器の脅威から解放された戦争のない二十一世紀を一日も早く実現させるために新たな行動を共にはじめよう。

私たち一人一人が出来ることは本当に小さいことです。 しかし、それがどんなに小さくても、その平和への同じ想いを持つ人が大多数となったとき、 個々のレベルを越えた力が働くような気がしてなりません。
決してあきらめること無く、出来ることから、そして広めること....

21世紀が光の世紀となりますように...
この星が美しい姿して巡り続けること出来ますように...


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高木善之さん
ネットワーク地球村代表
年間300回を超える講演やTV出演を通じて、「美しい地球を子どもたちに」と呼びかけ、地球環境の深刻な現状を伝えると共に、現在の”経済成長と競争対立の社会”から ”環境調和、非対立の社会”への転換を提示。 そのわかりやすい説明と非対立の姿勢に、賛同の輪が広がっています。
現在、会員数:50000人のネットワーク『地球村』の代表。 ブラジル地球サミット、モントリオール会議に出席。
著書は「地球村宣言」「オーケストラ指揮法」「転生と地球」など多数。
以前は指揮者として活躍、元日本指揮者協会会員、合唱連盟理事。
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