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暗闇の帯が地球を巡る


2年前の夏至の頃、そのメールは届いた。
ブッシュ大統領の「景気をよくするためにどんどん発電所をつくっていくぞ」というエネルギー政策 に対し、抗議の意志を象徴的に表現するためのムーブメントへの誘いだった。

自主停電。

血にまみれたオイルとウランでできた電気コンセントからプラグを抜いて、 少しだけ反対の意思表示。
自然の風や星、蛙の声や木々のざわめき、そして愛する人と過ごすことの大切さを思い出すため、 今年も夏至がやってきた。

■石油とウランで作られる電気

日頃、あまりその作られ方を気にせずに使っている電気。
石油から作られる割合は11%、原子力は34%。そしてわずかながら新エネルギーの胎動が0.2%。 石油、原子力で45%、石炭、LNGで45%、水力で10%の比率です。 いつの間にか原子力で作られる割合が全体の1/3を越えるようになっているんですね。 そして今、東京電力の原子力発電所が17基中、16基が停止しています。
・・・ということは、今現在、全体的には平年より約17%電力供給が無くても平気だと言うことですね。

できるだけ、化石燃料や原子力に頼らない方法で電力を使ってゆければ地球温暖化の防止にるし、 これから未来永劫、負の遺産を抱えて暮らすことも無くなるのにね。

停止中の16基は、できればこのままずっと眠っていただきたいものです。

■満月ならぬ満地球

ここに世界にたった1枚しか無い写真がありあります(右のはみだし参照)
地球を宇宙から撮ったよくある写真ですが、これは世界に1枚しか無いんですよ。 なぜかって?、これは満月ならぬ、満地球だからなんです。 幾度も宇宙に行き、何枚と撮った写真の中で、満地球の写真はこれしかないそうです。

これまで、人類は地球は一つというイメージは持っていても、 なかなか一般的の人には意識出来なかったと思うんです。 でも、地球を外から見ることが出来るようになって、格段と人々の意識があがったように感じます。
それは、文字通り地球は一つであること、地球はかけがえの無いほど美しいこと、 そして、地球は絶妙のバランスの上に成り立っているということが 視覚的にわかるようになったからだと思います。
広いと思っていた空、高いと思っていた山、大きいと思っていた海。 それが、実はとっても薄い大気圏、平面な地平、水たまりのような海、 そんな小さなところで人類は生きているんだということがわかったのです。

地球を外からイメージ出来るようになったこと。
国境なんてないし、この地球がおかしくなっても宇宙の外に助けを求められない。 どんなに争っていても、この地球で生きてゆくことしかできないことが、 誰の目にもわかりやすくなったというのは、意識の上では大きい出来事だと思います。

■暗闇の帯が地球を巡る

今年もまた夏至がやってきます。
みなさんの家庭でも数時間だけコンセントを抜いて、暗闇で、またはロウソクの灯りで家族と過ごしてみてはいかがでしょうか?
今、世界中の同じ想いを持つ人のムーブメントが、この世界を変えようとしています。

想像してみてください。
その日の夜、地球を外から眺めてみれば、煌々と明るく輝く都会の瞬きの中に、 少しだけ暗闇がさざ波のように地球を巡ってゆく姿を・・・

そのイマジネーションは、きっと私たちはひとりではないこと、すべては一つであることを思い出させてくれるでしょう



東京電力
 原子力発電所の運転状況

1000000人のキャンドルナイト
 電気を消してスローな夜を

ピースローソク
 電気を消して「ピースローソク」を灯しませんか
 環境と平和はスローな暮らしから、スローな暮らしはローソクから

























発電電力量(一般電気事業用)
   2000年度
 発電電力量 9400億kwh
 石油等火力 11%
 石炭火力  18%
 LNG火力  26%
 原子力  34%
 水力  10%
 新エネルギー  0.2%
※出展  資源エネルギー庁


東京電力発電電力量
   2001年度
 発電電力量 2915億kwh
 石油等火力 7%
 石炭火力  4%
 LNG火力  37%
 原子力  44%
 水力  7%
 新エネルギー  ?
※出展  東京電力








満地球



















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非戦・非買・非対立
 2003.3.23
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