非戦・非買・非対立
とうとう始まったイラクへの侵略。早期解決への対策として、不買運動は有効な手段となるのでしょうか。
■購買の判断基準
皆さんは、買い物するとき、どんな基準で商品を選んでいますか?
価格、デザイン、鮮度・・・
いろんな基準がありますが、ひとり一人、買うときの尺度は違いますよね。
売る側は、当然消費者の動向を気にしますが、消費者にいろいろと考える力がつくと困るのですよね。
ですから、莫大な資金を使ってコマーシャルを垂れ流し、自社製品を買うように導いているように感じます。
考えるな! もっと消費しろ! ・・・と
でも、その製品の表示内容に偽りがあるとすればどうしますか?
品質に問題があれば?有害な添加物を使っていれば?
自分に直接かかわりがあることなら、少しは考えるようになり、
そんな製品は買い控えるのではないでしょうか?
ここまでは普通の消費者も行う不買運動ですね。
だって、そんな製品イヤですもんね。
■グリーンコンシューマのやり方
では、その製品が途上国の不当な労働で作られているとしたならばどうしますか?
あるいは、豊かな自然を破壊して作られているとしたならどうしますか?
直接、自分に関係ないことでも、その製品が作られることで虐げられる人があるならば、
そのような製品は買い控える。
最近、日本でも増えつつある、グリーンコンシューマ(環境のことを重視する消費者)は、そのような
視点に立って消費行動をしています。
そして重要なことは、彼らはただ単に環境に負荷を与える製品を買わないという意思表示だけでなく、
直接メーカーに対して、「買わない理由」や、「どうしてほしいのか」を明確に示しています。
そうすることで、そのメーカーの行動を変えることができるようになってきつつあります。
さてさて、ではその企業が戦争に協力しているならどうしますか?
■非買!
私は、戦争に協力している企業の製品を買わないことに賛成です。
でも、ただ闇雲にその企業の製品を買わないだけでは、自己満足に終わってしまいませんか?
不買だけだと、相手の企業もどうすればいいのかわからないし、何も進展しないのでは?
ですから、次のような行動をあわせて行うことが重要だと思います。
・自分がなぜ不買しているか理由を企業に示すこと。
戦争は貴社の責任ではないけど、戦争反対の意見を言わないのは貴社の責任であること。
米国の大企業や石油会社で影響力を持っているから。
ブッシュ政権に献金しているから。 ・・・etc
・どうすれば、再度購入するのか条件を提示すること。
イラク侵略に反対の声明文を出すこと。
ブッシュ政権に献金しないと明言すること。 ・・・etc
不買の理由と条件を提示することで、影響力のある企業が「戦争反対」を表明してくれるようになれば、
社会的な影響を与えることができると思います。
重要なのは、その企業に反対するのではなく、味方に取り込み、
消費者の声を代弁させることだと思います。
決して対立することなく、その企業で働く人たちとともに、社会を動かして行くことが重要だと思います。
不買の対象とされた企業は「お門違い」などと言わずに、積極的に戦争反対の意思表示をしてほしいものです。
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