実はわたくし、農業超初心者の様に見えても?就農準備校(東京地区)の一期生でして、開校初日にいきなり「赤いトラクター」で畑を耕したり、 代掻きをやったり、草刈り機で草を刈ったり、田植機(二条植)で田植えをしたり、稲刈り機(一条)で稲を刈ったりしたことがあるのですよ。 もちろん手植えもやったし、鎌での稲刈りも、天日干しもやりました。そのときの稲は記念に持っています。有機野菜のコースにも参加しました。その程度の経験はあるのです。 ..でもね、機械の操作は車の運転と同じで、やり続けないとすぐに忘れてしまうのです。 おそらく、もうトラクターのローターは回せないと思う。田植機のフローター操作は出来ないと思う。稲刈り機の縄は通せないと思う。トホホです。 しかし、自然農なら体が遠い記憶を思い出してくれると思うのです.... そんな期待を抱きつつ作業に取りかかりました。 |
■My Kitchen Garden 前回6月18日の自然農の見学会で「誰か陸稲の田植えをやりたい人はいませんか?」の呼びかけに応じたのは4名。その4名で、ひとつの畑を任される事になりました。 作業日は6月24日。10時集合。天気は雨。時々晴れの変な天候。 ←幅約4m×奥行き約15mの畑に9列に陸稲を植えます。 4名で9列ですから、一人あたり2列になります。う〜ん、たった2列か... たった2列で自然農をやった事になるのかな〜?2列だと2時間もあれば終わっちゃうな〜。そのあと何しよう... などと、またまた素人の浅はかな考えが頭をよぎったのでした。 ←まずは、昨年の麦の藁をばらまきます。 先週まで麦がそのままだったのですが、直前に刈り取っていただきました。 本当は自分たちで、麦刈りをして、足踏み脱穀して、とうみにかけて収穫したかったのですが、残念でした。 しかし、それも素人の浅はかさと言うもの...本当にこの日に麦刈りをしていたらそれだけで1日かかっていたことでしょう。 麦藁を播き終わったら、奥の畑の「背高アワダチソウ」を引っこ抜いて播きました。 「背高アワダチソウ」は、対処が楽ですね→ ■苗を分ける さて、陸稲の苗を苗床から畑に移植します。 ←その作業に使う道具は「鋸鎌」と「移植コテ」。もちろん田植機などは使いません。 まずは苗床から苗を取り出します。 苗床の苗を1本ずつむしり取ってトロ箱に入れますが、移植コテやシャベルでごっそり表面をはいでから分けると比較的楽に作業が出来ます→ 今回陸稲は1本植えをします。 苗と苗が絡まってなかなか離れないものもありますが、少々根が切れても良いみたいです。宮沢賢治さんも「根切りは良い」といっていたような記憶があります。 それにしても、生き物(虫類)が多いです。苗床が蟻の巣になっていたりします。 ■苗を手植えする 苗を1本1本分けてトロ箱一杯に積んだら、畑に移動です。今回は、幸い苗床と畑が近くだったこともあり比較的楽に作業が出来ました。また雨降りだったため土も掘りやすくて良かったです。 畑に植える場合、移植コテで穴を掘って植えるもよし、鎌で穴掘るもよし、自分のやり方を早く発見するのが一番です。 私は鋸鎌で四角に切れ目を入れて土を取り出してから、穴を広げるやり方に落ち着きました。そしてその穴に苗を入れ周りの草をかぶせるのです→ この畑は自然農4年目だそうですが、それにしてもこの畑にはミミズが多いです。小指ほどの太さの20センチくらいのミミズがたくさんいます。特に、土と亡骸の層の間に居ます。 苗を植えるときには亡骸の層をかき分けて土をむき出しにして穴を開けるのですが、氣を付けないとミミズを切ってしまいます。 4〜5匹は切ってしまいました。ごめんなさい。 そうそうミミズの血は赤いのですよ。私が小さいときは知っていたのですが、そんなことも忘れていました。 掘っては埋め、掘っては埋め。苗をちぎっては丸め、ちぎっては丸めする事数十分。疲れたことと、死んだミミズのこともあり、少し元氣が無くなってきました。現実は甘くないな〜 ■疲れました 陸稲の苗は4種類作られていました。「農林21号」「タイの香米」「トヨサトモチ」「オオスミ」です。 ←私は右端の2列に4種類の陸稲を植えました。 右奥から「トヨサトモチ」、右前「農林21号」左奥「香米」、左前「オオスミ」です。 植えている最中も「今自分は何を植えているのかしら?」とわからなくなるくらいです。事前に紙に記録しておくのが良いですね。 しかし当日は雨だったためメモがなかなか取れませんでした。 そのため、最後に竹に何を植えたかを書き留めておきました→ たった2列の田植えでしたが、1列植えるのに約1.5時間。昼食を挟んで、午後からは暑さと疲れの為にパワーダウンで1列約2時間。 朝の10時から始めて16時までかかりました(後片づけ含む)。いや〜、2列で良かったです。もう1列やってくれといわれても体が動きませんでした。早く川口さんみたいに無駄のない美しい作業が出来る様になりたいものです。 それにしても自然農の畑には生き物がいっぱいいました。 この畑で出来るお米が楽しみです。次回の夏草刈りも楽しみだな〜
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