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2004年6月20日(日)
東京を5:20に出発したときには曇天程度でしたが、7:30に沼津を通過する頃にはパラパラと雨が降り始めました。8:05に由比駅に着くと、しとしとと雨が降っていて、あわててキヨスクで傘の購入が最初のイベントでした。

8:10に由比駅前を出発。駅前の道路を少し西に行くと、歩道橋があり、1本奥の街道に渡れます。歩道橋の入り口には「薩た(土へんに垂)峠はこちら」と標識がありますので迷わないでしょう。
街道沿いに30分ほど歩くと倉沢の里、薩た峠入口です。分岐点にも標識があり、峠に登る道が続きます。Mihoが以前薩た峠を歩いたときは、迷ったあげくにみかん畑の中をくぐり抜けるはめになったそうですが、どうやったらそこまで迷えるのか不思議でなりません(笑)。



薩た峠を登り始めて約10分、紙袋でくるまれたびわの実を発見しました。たぶん農家で栽培されていたものが風や雨で落ちてしまったのでしょう。いくつか落ちていたのはほとんど痛んでしまっていましたが、1つだけ落ちたばかりなのか痛んでいないのがありました。
Miho「神様の贈り物にゃん」「ぱく」「おいち〜い」
というわけで2人でおいしくいただいてしまいました。せめてもと思い、種は埋め戻しておきました。

さらに10分ほど歩くと眼下に入り江が見え、道路脇には蟹が歩いていました。
Miho「蟹さん、蟹さん」
としばし蟹を追っかけて遊んでいました。さらに少し歩くとカタツムリが道路を歩いていました。

9:15に薩た峠の駐車場を通過、9:35に薩た峠の道標に着きました。一番古そうな道標は年号から江戸時代のもののようです。3つの時代の違う道標が並んでいるというのもおもしろいものです。
道標のすぐ近くで、今度はカタツムリを道路上で見つけました。
Miho「にゃ〜、でんでん虫にゃん」
と猫飛びつきで捕まえ、つんつん遊んでいましたが、あぶないので道路脇の草木の上に移してあげました。
薩た峠の展望台からは東海道本線、国道1号、東名高速が重なる風景が眼下に広がります。私たちも使っている山と渓谷社「歩くたびシリーズ・東海道を歩く」の裏表紙など、東海道を歩く本ではその先に富士山も見える有名な構図の写真がよく掲載されています。
雨はやんでいたものの雲が厚くたれ込め、残念ながら富士山は見えませんでしたが、ちょうど東海道本線の線路を、上り寝台特急「さくら・はやぶさ」が通過していきました。
9:43に薩た峠の出口に到着、ひたすらまっすぐな下り坂を降りていき、旧街道(中之道)に沿っていくと10:00に興津川の川越遺跡に着きました。橋の下の河原では大音量の音楽で踊っている若者が大勢いました。
2時間歩いたのでローソンで飲み物を調達して13分休憩。再び歩き始めて10:45に興津宿西本陣跡を通過。記念碑が残るだけで何もありません。10:55に清見寺に到着しました。清見寺は幼い徳川家康が今川家の人質として暮らしていた場所だそうです。てっきり駿府だと思っていましたが、興津にあったんですね。駿府からは結構離れているのでちょっとびっくりでした。
11:05に清見寺を出発し、11:10に西園寺公望公が晩年を過ごしたという坐漁荘を見物しました。印象深かったのは風呂場で万一暴漢に襲われても逃げ出せるようにいろいろな設備が備えられていたことです。当時の写真でも警護の警官約20人がそろっている写真が飾られていて、政界の大物ならではといったところです。なお、西園寺公望は京都で立命館という塾を開いていたそうで、秘書が後に大学を創立した際に「立命館」の名前を譲ったそうです。それが今の立命館大学なんだそうです。
11:30に坐漁荘を出発。ひたすら国道1号に沿って歩き、12:20に細井の松原というかつて松原のあった場所に着きました。ちょうど辻町交差点のある場所で1本だけ松が植えられています。ここで国道1号から分岐して右に並行してのびる旧街道を進みます。
12:45に清水駅前から西にのびる大通りに着き、近くの「末廣鮨」で昼食をとりました。日頃、あまり鮨を食べないAkioでもおいしくいただける鮨でした。
13:30に「末廣鮨」を出発、ちょうど店の大将が自転車で港へ向かっていきました。NHKの生中継に出演するのだそうです。
再び旧街道に戻り、JRや静岡鉄道の鉄橋が見える手前でクランク状に右、左と折れると「稚児橋」。河童伝説があるそうで、橋の欄干にも河童が飾られていました。
稚児橋から道なりに右に折れるとあとは草薙までほぼ道なりです。14:05に清水名物の追分羊羹に立ち寄ってお茶をいただきました。
Miho「大変美味しゅうございました(岸朝子さん風に)」
というわけで、お土産にわらびもちをGetして出発しました。
30分ほど歩くと道ばたに上原子安地蔵堂があります。さらに進んで草薙神社の大鳥居を右に曲がると草薙駅。Goalです。到着時刻は15:10。休憩も多かったけど7時間も歩いていた計算になりますが、予定の江尻宿より大きく先に進むことができました。