Top >> Akio's Room >> 東海道五十三次 >> 金谷〜間の宿菊川〜小夜の中山〜日坂〜掛川 |
２００４月１０月１０日(日）
台風２２号が前日に東海・関東を直撃し、無理かなとも思いましたが天気予報では曇り後晴れだったので１０月１０日に行って来ました。
１０月１４日の鉄道の日にあわせて発売される「鉄道の日記念ＪＲ全線乗り放題切符」を事前に購入し、例によって東京発５：２０の静岡行きに乗るべく、東京駅に向かいました。
ところが、台風２２号の影響で５：２０発の静岡行きは運休、次の５：４６発の静岡行きも熱海行きに変更されてしまいました。しょうがないので、この５：４６発熱海行きに乗り、７：４２に熱海着。８：０５発浜松行きに乗り替えて、９：５６に金谷に到着しました。当初の予定の５：２０発の列車なら９：０１に金谷着なので、約１時間遅れでした。
１０：１０に金谷駅を出発。旧東海道は、金谷駅の手前で線路をくぐって駅の裏手に回っているので、線路沿いに戻って旧東海道に入りました。旧東海道はいきなり上り坂、ひぃひぃ言いながら上ると、１０分ほどで金谷坂石畳に入ります。この石畳は平成１３年に地元の方々が道普請として補修したものだそうです。
 |
 |
金谷坂を２０分ほど上り、１０：４０に諏訪原城跡を通過します。車道を越えると今度は下りの菊川坂です。菊川坂もほとんどは平成になってから修復されたものですが、下の方の一部のみ江戸時代後期の石畳が残っています。当時の石畳が残っているのは、東海道でも箱根峠と菊川坂だけだそうです。
１１：００に間の宿である菊川に入りました。ここには、鎌倉時代初期の承久の乱で反乱者として鎌倉に護送される途中の藤原宗行の詩碑と、鎌倉時代末期の正中の変で捕らえられた日野俊基の歌碑があります。
間の宿菊川を抜けると、小夜の中山の上り坂です。現在では、一面の茶畑が広がっています。かなりきつい上り坂でふぅふぅ言いながら上っていくと、３０分強で接待茶屋跡、そして久延寺（きゅうえんじ）に到着します。接待茶屋は、山内一豊が上杉景勝征伐に向かう徳川家康を接待した他、小夜の中山を越えてきた旅人をもてなしたところだそうで、１３００年頃からあったそうです。
久延寺は、夜泣き石伝説で山賊に殺された妊婦の霊を慰めた住職の寺で、大変大きな木もありました。久延寺のすぐ近くには、妊婦から助け出されたお腹の赤子を育てた飴「子育て飴」を売る扇屋が店を構えています。
小夜の中山は、西行法師が藤原秀衡のもとに砂金の寄進を求めるために、６９歳のときに２回目に訪れた際の和歌から、歌枕として有名で、小夜の中山を詠んだ和歌や俳句の、歌碑、句碑が多数道端に並んでいます。松尾芭蕉の句碑も涼みの松とともにありました。さらに、安藤広重の「東海道五十三次」のうち小夜の中山の絵碑もあります。
１２：１７に広重の絵碑の前を通過し、しばらく行くと「軽自動車以外はこの先進入禁止のためここでＵターンしてください」との案内があり、その先は下りの急坂となっていました。「七曲がり」と呼ばれ、駆け足に近いくらいのスピードで下りていきます（スピードを落とそうとブレーキをかけると膝にダメージがくるので…）。
七曲がりを抜けると、いよいよ二十五番目の宿場である日坂宿に入ります。これまでの宿場と比較しても一、二を争えるくらい宿場の雰囲気が残っていますが、本陣跡は日坂小学校になり、現在では日坂幼稚園になっています。
日坂宿の出口近くには、士分格の宿泊場所であった大旅籠「川坂屋」があります。中を見学しながらしばし休憩をとりました（１２：５０〜１３：００）。
日坂宿からさらに１０分ほど下り、国道１号に合流すると、枕草子や十六夜日記にも記述のある遠江国一宮「事任（ことのまま）八幡宮」に出てきます。この神社の大クスは大変立派なもので、県指定天然記念物・文化財です。
１３：２０に出発して国道１号を進み、掛川バイパスをくぐった先の八坂交差点で国道１号から左にそれて旧東海道を進みます。すぐに国道１号に再合流し、またすぐに左にそれていって、１３：４５に伊達方一里塚跡に到着しました。
再び国道１号に合流し、１４：３０頃に本村橋交差点に到着。左斜めに進む道が旧東海道です。さらにしばらく進むと、１０月８日〜１０日はちょうど掛川祭の日で、各地区の山車が巡幸しているところに出くわしました。まったく知らずに掛川に来たのですが、Ａｋｉｏのイベント召還体質は健在でした（笑）。
１５：００に葛川一里塚を通過、さらに市内に入って城下町らしく街道がうねうねと曲がる七曲がりを通り、次々と巡幸してくる山車を見ながら駅に向かい、駅前のラーメン屋「あじ助」で遅い昼食となりました。「あじ助」のサムライ麺は、キムチも乗っている辛口ラーメンで、激辛フリークなＭｉｈｏもご満悦でした。
ラーメン屋「あじ助」で３０分ほど過ごし、掛川駅に到着しました。
１６：２６発の沼津行き普通列車に乗り、１８：１８着予定のところが途中で停電があり、室内がまっくらになって原駅で車両点検をしたため、１９分遅れの到着。１８：５７発の東京行きに乗り替え、小田原で快速アクティーに乗り替えて、２１：０２に東京駅着。
さすがに片道４時間を越えるとしんどいです。次回は、掛川から出発なのでいよいよ新幹線の旅になりそうです。