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2004年9月4日(土)
青春18切符が使えるうちにと、またまた繰り上げで歩いてきました。東京発5:20の静岡行き普通電車から、静岡駅で浜松行きに乗り継いで、8:47に藤枝駅に到着。そろそろ普通列車では往復がしんどくなってきました。
8:55に藤枝駅を出発し、9:05に青木交差点に到着。五叉路ですが旧東海道は商店街を抜けてきた道をそのまままっすぐの交差点から斜めに延びる道です。
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| 青木交差点(藤枝宿方向) | 青木交差点(六合方向) |
9:26に東海道追分を通過、ここが古東海道と旧東海道の分岐になるそうですが、現在では古東海道がどのように延びていたのかはわかりませんでした。9:35に染飯茶屋蹟を通過、藤枝(瀬戸)名物染飯を売っていた茶屋がここにあったそうです。現在ではJR藤枝駅前の喜久屋で買えるそうです。染飯茶屋蹟から道をはさんですぐ向かいくらいに千貫堤蹟があります。田中藩が洪水対策に千貫を集めて作った堤だそうですが、昭和40年代の開発でほとんど削られてしまったとのこと。

10:05に上青島一里塚跡を通過し、10:10に一里山交差点で国道1号に合流してしばらく進みます。15分ほど国道1号を進んで、島田市に入り道悦交差点で斜め右の細い道に入ります。ほぼJR六合駅のあたりです。10:40に再び国道1号に合流、合流点すぐにあるミニストップでMihoの熱望によりアイス休憩を15分ほどとりました。
10:55に再出発し、11:05に御仮屋交差点に到着。ここから国道1号と別れて左側の道が旧東海道ですが、休憩時に調べた「麺屋 燕」という和風ラーメン屋が近くにあるため早めの昼食をとることにしました。国道1号を少し進んだ御仮屋西交差点のちょっと先にありました。
「麺屋 燕」は細いストレート麺+和風ダシのスープが売りで、ラーメンは昼のみ、かつ「スープがなくなり次第販売終了」という気合いの入ったラーメン屋でした。特にスープは美味しいので近くをお通りの際はどうぞお立ち寄りください。店のおばちゃんも親切で、東京から来て藤枝から歩いているというと、「島田へ来たなら蓬莱橋を見ていったらどう」と行き方も教えてくれました。
美味しいラーメンに満足して11:45に出発し、旧東海道に戻って12:00に本通7丁目の清水屋で小饅頭(饅は正しくは食へんに酉)を買いました。ここで店のおじさんに「蓬莱橋はどっちですか」と聞くと、「すぐそこに標識があるけど、その道を何も考えずにまっすぐ行けばいいよ」と教えてくれました。ちなみに標識はビルの壁に貼ってあり、島田駅方面から来ると見えますが、藤枝から行くとまったくわかりません。


言われたとおり、何も考えずに道なりにまっすぐ行くと蓬莱橋に到着しました。蓬莱橋は大井川にかかっていて、明治維新後に島田と牧ノ原台地を行き交うのに渡された橋で、時代劇などで橋を飛脚や早馬が渡っていくシーンがあると、ほぼ間違いなくロケ地として使われる有名な橋です。橋の通行料は1回100円でした。橋の途中から左右を見ると、左には国道などの橋がありますが、右には何もなく(広角で撮ると東海パルプや島田球場が入りますが…)、時代劇の撮影に適しているなと思いました。
大井川を渡るのはこの後にあるので、蓬莱橋は途中で引き返し、再び旧東海道に戻ってきました。約50分の寄り道で12:50に再び旧東海道を歩き始めました。島田宿は駅前商店街となっていますが、花嫁の「文金高島田」などに代表される「島田髷」の発祥の地だそうです。島田駅前を通過して、13:20に大井神社に到着すると、神社の祭殿では結婚式をやっていて、ちょうど新郎新婦が廊下を歩いて入っていくところでした。
13:30に大善寺を通過、ここは江戸時代に川留め・川明けを知らせる時の鐘があったところです。当時のものは戦争の際に供出されて、今あるのは復刻されたものだそうです。さらに10分ほど歩くと旧東海道は左の道に逸れていきます。東海パルプの壁沿いに進む道で、かつ島田市博物館や川越遺跡などの案内標識もあるので、間違えることはないでしょう。
13:50に大井川の川越人足が詰めていた番宿や川会所などの遺跡、というか町並みに到着。遺跡となっていますが今でも一部の家には人も住んでいます。番宿は公開されていて自由に入ることができます。さらに川会所には、奉行の高札や川越に使用した簾台なども展示されています。川越の値段の基準の説明などもありました。



川会所からすぐのところには、朝顔の松公園があります。江戸末期の人気浄瑠璃「朝顔日記」のヒロインが視力を失うものの大井川の河畔で奇跡的に視力を回復したストーリーで、視力回復後最初に見たという松の木を「朝顔の松」と名付けたのだそうです。もっとも、現在あるのはそれほど太くありません。最近植えられた何代目かの松のようです。

朝顔の松からすぐ大井川の土手道に出ます。旧東海道には大井川を越える橋はありませんので、500mほど上流の大井川橋を渡ります。大井川橋は昭和3年に架けられたもので、1026mの長さがあります。アーチ状の鉄橋は数えたら17個ありました。東詰〜西詰まで13分で渡りきりました。これでいよいよ遠州に入ります。
大井川橋の西詰から土手道を下流方向に進み、途中で坂道を下って金谷宿に向かいます。大井川橋の出口にも土手道から降りる所にも「旧東海道→」という標識があるのですぐわかります。14:55にSL運行で有名な大井川鉄道の踏切を越え、そのまま道なりに進んで15:30にJR金谷駅に到着しました。



次回は金谷〜掛川、そろそろ新幹線利用になりそうです。