| 君は、戦士をパートナーに選んだ。 何しろ彼はとても強そうで、頼りがいがあるような気がしたのだ。 浅黒い肌に砂色の髪をした戦士は、指名を受けるとじろりと君を見下ろした。 それから、徐に右手を――左手は長大なバスタードソードを鞘ごと掴んでいたので――差し出すと、素っ気無く名を名乗る。 「ホークだ」 尖った鷲鼻と金緑の鋭い眼から受ける印象と違わぬ近寄り難い雰囲気に、君はちょっとたじろいだ。 けれど、おずおずと握り返した掌は無骨ながらも思いの外温かい。 無駄口どころか必要最低限の事さえ話さずにさっさと歩き出すくせに、ちゃんと君が逸れないように歩く速度を加減してくれたりもする。 どうやら、愛想無しなのは上辺だけで、実は結構優しくて面倒見の良いタイプらしい。 ほっと肩の力を抜いて、君は彼の後を追いかけた。 碌に会話もないまましばらく行くと、大きな森に辿り着く。 「此処が王国の入り口だ」 そう言ってホークが指し示した先には、堅牢な大木が道を塞ぐように立ちはだかっていた。 ――確かにこの辺に雑木林があったような記憶はあるけど、こんな大きな木なんてあったっけ? う〜んと首を捻る君に、ホークはやっぱり淡々と状況を説明する。 「蛇王はこの森の奥、生命の宝珠が奉られている場所のすぐ傍に巣食っている筈だ」 「…で、これ、どうするの?」 とりあえず、目の前の現実的な問題に対する対処を求めて、君はホークに問いかけた。 フォレスト王国、なんて名前だけに森に縁があるのは解るけど、この大木を何とかしない事には先に進めない。 「決まってる」 あっさりきっぱり言い切って、ホークは剣の柄に手をかける。 「正々堂々正面突破だ」 |