場所を移して、アラゴルンはレゴラスの身体を、柔らかい草原の上に横たえる。
金糸の様な髪が広がり、緑の深い葉の色のコントラストとなっている。アラゴルンはその色合いと、レゴラスの姿を不本意ながら、美しいと思った。
性格はアラゴルンの知る人物の中で、群を抜いて悪いのに、この悪魔の様な男が「やはりエルフなのだ」と思うのはこんな時だ。
吸い込まれる様に、唇を合わせる。
レゴラスはアラゴルンの頭を抱き抱えた。
唇を離すと、レゴラスはフフと嬉しそうに笑った。
「あなたとこうやって、身体を合わせるのは、前の時でしたから、百年振りになりますか」
レゴラスの服の襟元に、アラゴルンの手が掛かる。
「俺はそんなに年取っていない」
「そうでしたっけ?」
再びフフ、と笑ってアラゴルンの動きに合わせて、身を捩る。
服の金具が全て外され、胸をはだけさせられる。
白い肩が露わになり、アラゴルンの舌が首から鎖骨をなぞって行く。
ざらりとした感触が、心地好いと思った。
「痕、点けて下さいよ」
次第に呼吸が大きくなる。
「断る」
下ろされる衣服の袖から腕を抜く。
「それは残念。明日、フロドに見せてあげようと思ったのに」
アラゴルンの舌の愛撫は右胸へと移る。左側は指で摘む様に弄ばれる。レゴラスの中心が疼きだし、アラゴルンが欲しくて堪らなくなる。
「それなら尚更だ」
そんな事させるか、と言う様に、舌で転がしていた乳首に歯を立てた。
レゴラスの白磁の様な胸が、大きく波打つ。
「…っ! 痛いじゃないですか。優しくして下さいよ」
そのまま固くなった胸の突起を、軽く歯で挟んだまま、舌先を使って転がし続けるアラゴルンに、レゴラスは頭を上げて抗議する。
「生憎、お前に掛ける優しさは、持ち合わせて無いのでな」
「酷いなぁ…」
レゴラスは脱力して、天を仰ぎ見ると苦笑した。
「今は立場が逆転している事を知れ」
行為を止め、アラゴルンはエルフの滑らかな顎をグイッと掴み、脅す様に言う。
「私はそうは思っていませんけどね」
そのまま首を絞められる危険を孕んでいながらも、それでもレゴラスは余裕の笑みを漏らした。
アラゴルンは手を放し、上体を起こすと、自らの衣服を脱ぎ始める。
「今までどうしてた?」
待ち切れない様に、レゴラスも自らズボンを下ろして行く。
「何がです?」
「何って、始まって一週間になるだろう」
上半身のみを脱ぎ去り、途中まで下ろされたレゴラスのズボンに手を掛ける。
「あ〜。昨日はフロドとしてました」
下半身から全てを剥ぎ取られたレゴラスは、アラゴルンに見せ付ける様に、足を開き、彼を誘う。
だが誘われたのは、怒りの方が大きかった様だ。見下ろしてくる目は怒りを含み、無表情だ。
足を折られ、両膝を押さえ込まれる。
意地の悪いエルフは、小さく声を上げてみせた。
「嘘ですよ。あなたの目からフロドを連れ去るのは、私でも不可能ですよ」
(ホント、フロドの事になると目の色が変わるんだから…。悔しいなぁ)
だからこの気高き人の気を引きたくなるのだ。手に入れたくて手に入れたくて仕方ない。
父が宝石を欲するように。
アラゴルンの頬へ手を伸ばす。
「ちゃんと、自分で処理してましたよ。あなたの事を思いながらね」
例え、彼に嫌われようとも。
「この外道め…」
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