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別に隠しリンクにする程のレベルのえっち小説ではないのですが、 レゴラスの性格に、ちょっと問題があるので、こういう形にさせていただきました。 「こんなの王子じゃない!」って方、スミマセン… |
静かな森の暗闇の中から、何かが追ってくる気配がする。
立ち止まって振り返ると、美しき闇の森のエルフの王子は、限り無く妖艶に笑ってみせた。
「どうしたんです? キスだけじゃ物足りませんでしたか?」
立ち姿も美しく、レゴラスはクスクスと笑う。
闇の中から姿を現したのは、アラゴルンだった。
不寝番をボロミアと交代したアラゴルンは、「アイツを一発殴らないと気が済まない!」と言い残し、この悪夢の様な男の後を追って来たのだった。
「一発殴らせろ、レゴラス」
レゴラスは「おや」と少し驚いた表情を見せたが、基本的な所は変わらない。
「うーん。どうしようかなぁ。あなたの方から何かして来ようなんて、滅多に無いしなぁ。でも殴られるのは痛いし」
顎に手を当てて、考えている格好はしているが、口調からは真面目に考え事をしている様には、到底思えない。
「だけど、あなたも私の舌を噛んだじゃないですか。ここはお相子としませんか?」
「そんな要求飲めるか!」
アラゴルンの拳が向かって来るが、レゴラスはエルフ特有の身軽さでそれを避ける。その表情は一転して、獲物を狩る森のエルフの顔になる。そして背後から、片手でアラゴルンの肩を掴むと、思い切り引き、手近な木の幹に押し付けた。
アラゴルンの顔が、痛みで歪む。
「あなたに腕力で勝とうなんて事は、思っていませんけどね」
そう言いながら、顔を寄せて行く。
唇同士が触れる瞬間。
「放せ、レゴラス」
一瞬、レゴラスの動きが止まる。が――
「嫌です」
アラゴルンの投げ掛ける鋭い視線をサラリと流し、エルフはニヤリと笑うと、彼の唇に己の唇を軽く重ねた。
「発情期のエルフが何を考えているか、よく知ってるでしょう?」
そうアラゴルンの耳元で囁く。
「レゴラス!」
「抱いて下さい、アラゴルン。あなたもそのつもりだったのでしょう?」
レゴラスはアラゴルンの首筋を、唇でなぞり始める。
「フロドが相手じゃ、満足出来ないでしょ?」
エルフは長く生きる程、知恵と正義を身に付けると言うが、この目の前のエルフは、三千年もの間、悪知恵しか身に付けて来なかったらしい。正義も何もあったものではない。
レゴラスにされるがままに立ち竦むアラゴルンは、ドキリとした。
確かに人間とホビット。見た目が子供にしか見えないフロドと、身体を重ねている時は、罪悪感に駆られ、また大切に思う余り、無理な事はしない様にして来た。それに、彼の保護者と言うべき魔法使いと、忠実な庭師の目。
反論出来ない自分が悔しかった。
レゴラスの指が、アラゴルンの上着の結び目を解いて行く。
「だから、私の誘いに乗って来た。違いますか?」
アラゴルンとレゴラスの視線がぶつかり合う。
一呼吸、二呼吸置いた後。
「そうだ」
レゴラスの長い金髪を掴み、乱暴に身体を引き寄せると、荒々しく口付けをする。
ほんの一瞬、驚いた顔をしたレゴラスだが、自ら口を開き、アラゴルンの舌を招き入れる。彼の首に腕をまわして抱き付く。
激しい口付けは、何度も向きを変え、お互いを貪り合う。混ざり合い、飲み込み切れなくなった唾液が、レゴラスの顎を伝い落ちて行く。顎を上げると、その唾液をアラゴルンは舐め上げる。
「やっと本気になってくれましたね」
目を細めたレゴラスは、不敵に笑った。
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