管弦祭
 地元では「ジュウシチヤ・オカゲンサン」などといわれている旧暦6月17日に行なわれる王朝絵巻を再現する祭礼で、厳島神社最大の祭りである。本殿から御神体を乗せた御座船は大鳥居をくぐって対岸の火立岩を経由し、外宮地御前神社に至り雅楽を奏し神事を行なって、長浜神社、大元神社、火焼前、客神社前を経由して本殿に還御する優雅華麗な祭礼である。
明治33年〜同36年頃の管弦祭

 この絵葉書には呉要塞司令部許可済とある。明治33年(1900)に呉要塞司令部が設置されて同36年(1903)に呉要塞司令部は広島湾要塞司令部と改称されているので、この間に発行されたことがわかるのである。当時の管弦祭の御座船、漕船やお供船の様子がわかる。
 宮島は呉要塞区域内に位置し、要塞地帯法で色々な禁止事項や制限が定められていた。この絵葉書をみると現状とは違った山々が描かれている。(社務所発行絵葉書)
地御前神社