呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


格好良いお姉さんは好きですか
〜P7M13雑感〜

 さて、いよいよ、欲しかった最後の一丁をオークションで落札できたのでご報告しよう。
 その名も、H&KP7。いやあ、本当に私は昔のぶっとんでたH&K社が好きなんだなと再確認した次第である。最近の枯れた技術に走るH&K社はよく売れるかもしれないが、VP70やP7を作っていた頃の魅力に欠けるような気がするのだ。企業としては正しいのかも知れない。それでも、やっぱり 私は無茶苦茶なH&K社が好きなのである。
 というわけで、P7M13。
 なんといえばいいのだろうか。当時の最新技術てんこ盛りというか、過渡期の下手物拳銃というか、なにはともあれ、無茶苦茶な技術を小振りの拳銃に詰め込んだ代物なのだ。
 スクイズ・コッカーといい、ガス圧利用遅延式のブローバックといい、ポリゴナル・ライフリングといい、流れるようなデザインに凝りまくったメカを詰め込んだ、ドイツ人の理想とする 、独逸の技術は世界一ぃいいいいい! と叫んでいるような銃なのである。
 といっても、おそらく読者諸兄諸姉にとっては先ほどの用語、解らない方もいらっしゃるだろうから少し解説を加えたい。ただし、簡便な解説のため、詳しい方には「嘘言うな」という説明になってしまうかも知れないが、まあ、感じだけつかんでいただければと思う。
 まず、スクイズ・コッカー。
 拳銃を安全に持ち運ぶ事とホルスターから抜いて即座に撃つこと。この二つの行動は相反する簡単に撃てると言うことは携行中の安全が不安になるし、かといって、がっちり安全装置を掛けてしまえば、今度は銃を撃つ時に貴重な時間を消費する。そこでH&K社が考えたのがこのシステムだったのだ。グリップの前に握りしめることで引き金の固定が外れるセフティがあれば、まず携行中に暴発することはあり得ない。
 ただ、このシステム。グリップを握りしめて引き金に指を掛けてホルスターから引き抜く際に結構事故が発生したとも伝え聞く。スクイズ・コッカーのついている銃として標的に向けるまで、トリガーに指を掛けないといった心構えが必要だったのだ。また、撃つ際のクリック音が、自分の場所を敵に教えてしまうとも当時から指摘されていた。
 ガス圧利用遅延式のブローバック。
 要するにメカニカルなロッキングシステムでスライドの動きを遅延させるのでなしに、発射ガスをロッキングに使用して少しでも小型軽量化しよう。というもくろみだったのだ。故に通常のメカニカルロッキングシステムの拳銃に比して小型化、構造の単純化が図れるわけである。
 しかし、残念ながらこのシステム、連射するとガスによってフレームが加熱する。50発も連射すれば引き金の上のあたりのフレームは非常に熱くなったという。
 ポリゴナル・ライフリング。
 普通、銃にはライフリングといわれる溝が切られている。この、ライフリングによって弾丸はまっすぐ飛ぶのだが、これを角が取れた六角形にしてしまったのがポリゴナル・ライフリングである。
 クリーニングしやすく、摩耗に強く、初速も速い。そう言われていたのだが、手間の割に性能の向上が見られず、廃れてしまった技術なのだ。
 とまあ、ドイツ人の技術の華。なんで、貴様はそんなに複雑にしたがるのだ? と思わず突っ込んでしまいたくなるような銃がこのP7だったのである。
 で、今回入手したP7M13はそのダブルカラムマガジン版である。装弾数は13発。ぱっと見、小さく見えるが、結構グリップが太く、握りづらい。このグリップを握った後で、VP70を触ってみると思わず握りやすいと思ってしまうくらいである。
 無理矢理ギャルゲーに当てはめるなら、セキュリティ・シックスが腐れ縁の幼なじみ。何はともあれ、困った時には確実に役に立ってくれる存在。
 VP70は一寸奇抜な転校生。何やりたいんじゃ貴様。
 M59はクラスで一番の才媛。憧れの女の子。いや、絶対高嶺の花だって、だってお上品すぎるしといった感じか。
 でもって、P7M13は近所の格好いいお姉さん。ああ、格好いいお姉さんだな。大人だよなあ。といったキャラ配置ではないか。そう思うのだ。
 しかし、まさか30代も後半になって、この憧れの銃達を入手できるとは、思いもよらなかったのである。あとWA社で少数製造されたといわれるセキュリティ・シックス6インチステンレスモデルが手に入れば言うことはないのだが。

 え、ウッズマン? 22口径のウッズマンは近所の慕ってくれる年下の少女というところか。
 うーむ、今現在ならば一番のツボではないか。そのシチュエーションが。(04,6,24)


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