呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


あいつが噂のヒートガイ 10

 いやはや、えらいことになっているのである。ステップ数に対して人員が少ない。データが集まるのは遅い。しかもソフトの最新版はバグがある。わははははは。
 四面楚歌とはこういう事なのだ。部下のお嬢ちゃんも使えそうにないし。
 四面楚歌ならば、誰か私に虞美人をくれたって良いじゃないか。たった独りで私は何が出来るのだろうか。
 
 では、気分転換にレビューといこう。
 第18話 心〜TRUTH〜
 ボマ君、過去との決別編。浅川脚本。もう、安心してみていられるというか、実は、密かにこの仕事が終わって、暇が出来たら、やってみたことがあったりする。浅川氏が脚本書いている『ターンエーガンダム』全部みてみようかと思ったりしているのだ。出来れば久部さんとご一緒したいのだが、お仕事忙しくなってしまってなかなかお会いできないのが残念である。何よりも休日が一致しなくなったのが致命的だったり。
 だいたい、私は『ターンエー』は「黒歴史」とか、「ターンエーのお兄さん」くらしいかしらないのだ。あ、あとボルジャーノンってザクだというのは本当だろうか。
 ま、閑話休題。で、いよいよ始まる対ショップエチゴとしての特務課のメンバー集め。ボマさんである。
 要するに、良い脚本というのは、何を書いて、何を書かないか。という話なのかもしれない。30分アニメの正味は24分。(テレビ東京系はもっと短いか)その中に過不足なくストーリーを詰め込むためには取捨選択をしっかりしないといけない。そのあたりが大野木氏の脚本では尺が合わないのかも知れない。要するに『サブマリン707』の54分の尺ならばいいテンポ。もしくは、前後編のように、物語が次の話にヒキを残すタイプならば、大野木氏はすばらしい脚本を書かれるのかも知れない。しかし、この一話完結的な感の強い『ヒートガイジェイ』ではイマイチ、擦れた一視聴者には合わなかったと言うことなのであろう。今回の浅川氏の脚本である18話と、前回の17話を見比べて(というかメディアプレイヤーを最小化し、再生して聞き比べて)何か解った気がするのだ。
 キャラの書き込みを深めるためには登場人物を極力減らし、その書き込みを深めるしかない。そのあたりが違うのかな。そう思ったり。
 群像劇は難しいのだよな。ドラマでも最近いいの見ないし。(『影の軍団』は面白かったのだが)
 物語自体は安心してみていられる秀作。記憶にさいなまれるボマの再生の物語だが。いや、面白かった。
 「男は人の心をもてあそんではいけない」
 渋いぞジェイ。
 
 第19話 想〜FAKE〜
 大野木氏脚本。
 まさか、博士まで特務課に来るとは思わなかったの巻。うーん。偽ジェイはやっぱり目がつり上がってたり、つま先がとがっていたり、マフラーが黄色かったりしなければいけないはずなのだ。双でない偽物など認めない。
 でも、自己修復能力が凄い。切れた腕が即座にくっつくのは反則であろう。
 おそらくはこれ、ラストでジェイ対大量の偽ジェイをやる伏線なのだろうが。
 しかし、今回のボマのぼけっぷりが凄かったり。ここまで凄いと思わず脱力してしまうのである。いや、キャラクターが違うんじゃないかと。なんか、ボケ役を独りでやっているような。そんな気がするのだが。
 「仲間に似ている奴は斬り辛い」
 「本当にやばくなったら助ける。それまでは逃げろ。命がけでな」

 お兄さんは笑ってしまうぞ。大笑い。
 しかし、ラスト。やっぱり、ダイスケが偽物か本物か解らないといけないと思うのはダメダメだろうか。うしをととらだって、誰もが気づかなかったうしおを覚えていてくれたのはとらだったし。このあたりが、大野木脚本が私に合わないところなのだろうな。
 しかし、ショップ・エチゴの正体だが、なんかネタがばれてきたような気がする。(04,4,4)


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