呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


あいつが噂のヒートガイ 9

 さて、貯めまくってしまった『ヒートガイジェイ』のレビューである。
 たぶん、今年の3月末から、4月頭は、こういう事もあろうかと、貯めておいたこの『ヒートガイジェイ』でネタでご勘弁いただきたい。いや、ホント、ヤバイのである。今年は、ここまでヤバイ事は過去を探しても存在しない。ヤバイって。絶対。うむ。
 ともかく、気を取り直して行ってみよう。

 第16話 陸〜SURVIVAL〜
 もう、これだけが楽しみな浅川氏の脚本。
 さて、兄貴の命令で嫌々ながらも外陸に行くことになったダイスケとジェイ。
 不満たらたらのダイスケに冷たく諭すジェイ。いや、笑える。
 「通称おんぶという移動形態だ」
 である。
 「男はくだらない意地を張るものではない」
 なのだ。
 これだけでつかみはOKである。
 「男は空腹だからといって怒るものではない」
 なのである。
 コミュニケーション技術に長けたダイスケが初めて感じたであろうコミュニケーションギャップである。この、『助けられるのは恥』、独りで生きられないものは死ぬしかない。サバービアの考え方と、死にたくないから助け合う街。
 この対比。
 しかし、ジェイ。キャンピングツールとしてはすばらしい高性能である。サバイバルするのに是非とも一台欲しいではないか。
 18年前の父親の暗殺事件。その犯人の手がかりを追うダイスケの前に現れた変わり者の男。その口から真の黒幕の名が明かされる。
 ただ、少しばかり余談だが、レコードの溝に指紋べったり付ける持ち方はどうかと思うぞ。おじさん。いや、悪いのは演出の方か。そのくらいの知識すら、今は失われてしまったのであろうか。だとしたら、由々しき事態なのではないだろうか。
 で、突如襲う三台の女性型マシン。
 そこへ颯爽とボマ登場。
 「助けに来た。お前達が好きだから」
 「男が行動するに充分な理由だ」

 なんか、二人で自己完結してしまっているではないか。それが嫌みにならないのが凄いと思う。
 「ノルマは一人一台だ。ボマ、休んでて良いよ」
 「なら、そうする」

 助け合うことで威力を発揮するダイスケ達。それは、確実にサバービアの長の心を動かしつつあった。
 しかし、マシンの記憶から隠れ家を探し出した女性型マシンの命令者は自爆。事件は闇に葬られる。
 「追いつめてやるよ。ショップエチゴをさ」
 物語はここに転回点を迎えたのだ。
 うーむ。渋い。
 ただ、残念ながら、今回キャラの顔が丸い。少しばかり残念であったり。
 あと、今回、予告のジェイはマトモである。これも吃驚。

 第17話 裂〜INDEPENDENCE〜
 大野木氏脚本。そんだけ。
 なんか、とんでもなくテンションが下がってしまう気がする。
 いや、『サブマリン707』は結構面白かったのだがな。とため息。なんか、肩に変な力入っていないであろうか。
 うーむ。まず、兄貴の行動が説得力皆無。弟というものは兄貴を見下しこそすれ兄貴の言う事なんぞ聞きはしないのだ。それを計画に入れた時点で失敗は予測できたと思うのだが。
 で、特務課は廃止。それでも、クレアを捜すダイスケはキアと再会する。
 良いシーンなのだろうが、どうも、濡れた毛布にくるまったような気がする。ジョバンニの思い出話もなんか、ありきたりである。ただ、リトルクレアは可愛い。
 で、マフィアも隠し金を自由にするため、クレアの左目を必要としていた。
 クレアを発見するも抗争に巻き込まれるダイスケをテレビの中継でみたキョウコはアントニアの元に走る。ジェイ起動で事件解決。なんか、もう少し盛り上がってもいいような。
 結果、クレアは将軍の元で保護され、ジョバンニはクレアの網膜パターンをダイスケに託すのである。で、ジェイとダイスケの特務課は執政官直属の組織となり、キョウコもやってきて、ここに対ショップエチゴ組織が発足したのだ。
 さて、次回のボマの話を楽しみに待つのだ。(04,3,28)


backtopnext