呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


ハングマンきたー!

法の追求を巧みにかわす悪党達に怒りの制裁を加え
社会的に死に至らしめる死刑執行人である。
顔を変え、指紋を消し、戸籍を抹消した人間達。
命の代償は莫大な収入と限りない孤独だけである。

 いやあ、朱雀が『ファントム』を見に来たときに土産に持ってきた『ザ・ハングマン 燃える事件簿』を見倒す。まあ、朱雀は『俺がハマーだ!』持って行ったので貸し借りはなしである。
 というわけで、このBOX。『ハングマン 燃える事件簿』15話分+『ハングマン』4話がBOXになっている。
 などと、どうでもいい、たぶん5へえ行かないであろう蘊蓄を傾けて本編である。
 いやあ、実際問題「殺さない仕事人」といわれる『ハングマン』は最初、その「殺さない」という縛りに対して過剰なほどのハードボイルド性を持って描かれていた。だいたい、林隆三氏に植木等氏、黒沢年男氏、あべ静江氏のそろい踏みである。当時15歳の私にとって、ここまで渋いドラマはそうなかったのである。
 冷静なリーダー格のブラック(林隆三)。熱血実行隊長のマイト(黒沢年男)。老練な調整役のパン(植木等)。若手のバイク(加瀬慎一 しかし、何故ブックレットの加瀬氏の解説はあんなに短いのだろう。『仮面ライダー555』で木場勇治の親父さんを演じていたそうである)。紅一点のベニー(あべ静江 しかし第1話の整形前の顔は、失礼だが美人とは言い難い。美人は一寸いじるとブスになるのだなあと、納得するメイクである)。あと、武田に言わせると香港では凄い有名人らしい、ドラゴン(ディオン・ラム)。
 まあ、仕事人にしても最終話まで死ぬ奴はいない。そう思って見ていたのだ。
 故に13話であべ静江氏が死亡。
 それもおったまげたが、25話で林隆三氏と加瀬慎一氏が死亡した時にはぶったまげたものだ。だって、脳内補完していなければ犬死にである。(確か)植物状態の妹が臓器移植の組織に売られて死亡。その組織に対して暴走したブラックは捉えられあっという間に爆死してしまった。(はずである)
 いや、後に聞いた話では当初2クール25話で予定された作品だったそうなので、スケジュール関係やなんかがあったと思うのだが、しかし、当時中学3年生だった私はそんなことも知らず、心底吃驚したのである。
 というわけでまったりと見ていたのだが、しかし、販売元のジェネオン・エンターティメント。『俺がハマーだ!』でべた褒めしたが、今回、ちょっと点数を下げるしかない。いや、発売元のデジタルサイト株式会社が悪いのかも知れないが、私の環境(P4 2.6C、グラフィックカードはマトロクスP750)で困ったことが発生した。今までDVD再生には問題がなかったのに、このDVDはやけに画像が引っかかるのだ。こんな事は初めてである。あと、原盤によるものなのだろうが、時々異常に音声が低くなる。特に放送禁止用語なのだろうか第一話のブラックの妹がなってしまう『植物人間』が非常に低くなる。(なのに、『赤線』なんて言葉は平気でそのままというのも謎なのだ)
 同じように放送禁止用語てんこもりの『必殺』シリーズの音声がなんともなくて、『ザ・ハングマン』が放送禁止用語が低くなると言うのは納得できないのだが。
 
 ま、他人のDVDの欠点をあげつらっても仕方がないので(もう、遅いか)しかし、この作品、とんでもないところでとんでもない人が出ていて楽しめるのだ。たとえば平田昭彦氏(芹沢博士 第7話、第19話)中山昭二氏(キリヤマ隊長 第9話)などなど。懐かしい顔を見ることができるだけでも、収穫だったりする。しかし、何なのだろう。平田氏は、2回とも悪役で、中山氏は被害者というのも興味深かったりする。
 しかし、このシリーズも、どんどんバラエティ化して行くのが哀しかったりするのだが。
 ま、この先、朱雀が買えば見る機会もあるだろう。(他力本願である)(04,3,1)


backtopnext