呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


Fate 2’

 さて、第二部。
 なんか、サイト上の廃人を多数輩出しているようなこのゲーム。そうだよなあ。教授のところも、止まってるし、3丁拳銃の人の所も止まってるし。なんか、みなさん、このゲームにはまっておいでのようですが。それはさておき。日記の評価。最初のセイバーシナリオが凄いで、この二番目の稟シナリオが畜生連呼な のだが。
 痛すぎ。このシナリオ痛すぎるのだ。いや、何というか、過去の選択肢に躓いた人間にとっては痛すぎる。このシナリオで啼いた奴。手を挙げなさい。あなたは立派な阿呆です。
 まあ、私も、ただ一回だけ、過去の自分を、あの日の自分を家からおん出せたらこの魂、売ってもいいのだが。
 それはさておき、実はこの稟シナリオのレビュー。2日に書き上がっていたのである。過去を呪う野郎の戯言としてだ。もう、自分のトラウマぼこぼこの代物だったのだが、流石にそれは拙いでしょう。というわけで、再プレイし て、観点変えたのがこのレビュー。最初のレビューは闇に沈めるのだ。(いや、朝日のもとでよんだあのテキストは人を呪う触媒のテキストに使える。封印封印)                                             

 ええと、再プレイして(重要なトコだけスキップしないで)得た結論。
 そうか、そうなら、話は通るな。というわけで、以下ネタバレなので覚悟なされよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では『2’』の前提条件。
 アーチャー(赤)は、セイバーのことしか考えていない。これで全部話が通るような気がする。
 このあたり、今ひとつ私の不完全な脳味噌では理解できないのだが、どうも、時間軸が閉じているような気がするのだ。すなわちアーチャー(赤)の記憶を見ると。

 といった流れがあるような気がするのである。ただ、問題は、このような螺旋構造になったとき、セイバーの記憶がどうなっているのかというのが最大の難点になる。
 本編でも語られているように、セイバーは他の英霊とは違い、死んではいない。死ぬ前に聖杯を入手することで英霊化を承諾している。すなわち、聖杯の現れるところに呼び出されては、聖杯を手に入れられない限り、死の直前に引き戻されてい。となると、第四回聖杯戦争の記憶を持っていると言うことは、他の聖杯戦争の記憶も持っているということになって、矛盾が発生してしまう。(この記憶がなければ、死の直前、セイバーはありとあらゆる聖杯に関係する場所からその存在に関係する遺物で呼ばれた場合、存在できる。となるのだが。あと、論理は飛躍するが、実はセイバーの方も記憶があったりすると(無いという表現はどこにもない)凄いことになる)
 しかし、アーチャー(赤)の記憶、行動を考えるなら、おそらくはこの流れが必然のような気がするのだ。城での戦いで「鞘」について触れるところからも、アーチャー(赤)が、一度はセイバーと共に戦った記憶があることは明らかじゃないのかな。そう思ってしまうのだ。
 結局のところ、何で稟ルートのアーチャー(赤)があそこまで主人公に食ってかかるか。これはセイバーに『間違えている』といえなかった自分の後悔故では無かろうかと思ったりする。あの、きれいなラストは、主人公にとっては結局、後日、後悔以外の何物でもなかった。故にアーチャー(赤)は主人公を排除し、稟とセイバーが契約できるよう行動したのではないか。(ならば、城でのあの行動は何かというと、当然、アーチャー(赤)としてはランサーの気配は読めていたはずである。結果、お気に入りの稟をむざむざどうこうさせはすまいという判断が存在したと考える)
 しかし、無能(自己認識)であったセイバールートの自分以上に稟ルートの自分は優秀だった。これは未熟な自分にちょっかい出して喜んでいたセイバールートのアーチャー(赤)より主人公との接触時間が長かったことがあるのかもしれない。もしくは単純に英雄たらんとして成長したセイバールートのアーチャー(赤)よりも、セイバーを知り、彼女を救えなかった後悔の元、悲痛なまでに英雄たらんとした稟ルートのアーチャー(赤)の方が能力が上であり、そのアーチャー(赤)の能力を受け継いだ主人公が強くなったのかもしれない。(まあ、あっちのアーチャー(赤)は主人公をどうこうできる前に、死んでしまうわけだが
 ま、それはともかく、セイバーを救う。このためだけに、頑張ったアーチャー(赤)の努力は、今回も実らなかった。セイバーは聖杯を手に入れることはなく、再び死の直前に戻る。主人公は自分とは違う路を歩み出す。かくて物語は再び螺旋を描く。のだろう。

 いや、やはりこの稟ルートはトゥルーエンドが正当なのだろうな。そう思うのだ。なんてったってエンディングが違うし。
 ハッピーエンドもいいのだが(めでたしめでたしだし)よりもトゥルーの方が趣があるような気がするのである。決して窓際の稟ちゃんの格好が早瀬に似ているからそんな事を言っているのではない。ないのだ。(と、最後に惚けるのであった。いや、マジ痛いシナリオであったのだ)(04,2,2初稿 04,2,7改稿)


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