呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
あれが噂のヒートガイ 7
というわけで、さあさあ、第7回目の『ヒートガイジェイ』レビューである。
前回はこちら。
しかし、前回直後の、10月4日に『道の駅攻略戦』に出た私は何とも凄いモノを見てしまったのだった。
その名も『サブマリン707』。いやあ、面白かったのである。脚本は大野木氏。詳細は『10月のDVD』でレビューするつもりだが、これほど面白いシナリオを書けるお方がどうして『ヒートガイジェイ』のシナリオだけこんなに私に合わないのであろうか。
ともかく、頑張って今回もレビューである。
第13話 撃〜ENCOUNTER〜
脚本は大野木氏。結局薬局、ダイスケは間に合わず、天上人はヴァンパイアによって奪われてしまう。流石は悪役。偉いぞヴァンパイア。それでこそ私が見込んだ悪役である。しかも、地下都市は火の海に。うーむ。悪役はやはりここまでやらなければならないのだ。解っているじゃないか大野木氏。しかし、消火法が水道管を片端から破壊するというのは、少しばかりお莫迦ではないだろうか。いや、とっても莫迦かも知れない。ライフラインをどうするつもりなのだ?
そして、闇医者様登場。ええと、なんとなく感じるのだが、ルミエちゃん。天上人に惚れましたか? 浅川氏の作った大事な伏線。まさか、潰す気ではないでしょうな。大野木氏。
闇医者様はルミエちゃんに、天上人と地上人の恋愛はタブーだと言ったり、ダイスケは、ダイスケでそれは悲劇ではないという。いやあ、ダイスケと兄貴の母親は天上人。前回の話(天上人の子孫)はギャグではなかったのだ。
しかしなのだ。天上人の子孫のダイスケ君というのは一体どういう意味があるのだろうか。これ、伏線か。
奪われた天上人はヴァンパイアのビルにいる。そのセキュリティを切るため、5分間の停電に自分の政治生命を賭ける兄貴。突入するダイスケとジェイ。対抗するのはヴァンパイアの忠実な部下ジョバンニ。
その抵抗を排除し、屋上でにらみ合うダイスケ対ヴァンパイア。良いシーンだと思うのだ。このシーンがイマイチしまらないのが少し残念。結局予定調和でメンテは行われ、ジュドは再び活気を取り戻す。
しかし、ラスト。ルミエが天上人と一緒に天上へ行ってしまうのがもっと残念。いいのか。浅川氏の張った伏線勝手にぶっ千切ってしまって。
うーむ。ルミエ、絶対に重要な伏線だと思ったのだが。どうするのであろうか。
第14話 魂〜ARROW〜
待ってましたの脚本は浅川氏。うーむ、『サブマリン707』がすごく面白かったのは何だったのだろうか。
兄貴に父親の殺害事件の重要参考人がいると、外陸のサバービアの里に行くように命じられるダイスケ。
しかし、ダイスケはどうも行く気がしない。そんな中。彼とジェイは外陸へ行くハイウェイの橋の上でサバービアの『姫』と名乗る少女と出会う。少女は、自分の両親の仇討ちのため街に出た『じい』を探しにジェドへと出てきたのだった。
これさいわいと『姫』を案内するためジェドに戻ってくるダイスケ。
しかし、『姫』の、サバービアの考え方は都市の人間のダイスケとはまったく異なるものだった。カルチャーショックに驚くダイスケ。
そして、遂に『姫』が『じい』と仇を見つけたとき、『姫』は、ダイスケはどう行動したか。
いや、『姫』が魅力的。ルミエ登場時に匹敵するかわいさである。浅川氏、女の子書くのうまいなあ。ルミエが無垢の魅力ならば、『姫』はその自己の信念によって得られた強さの魅力である。
両親を殺された憎しみを捨て、憎しみにとらわれた『じい』を助けようとする『姫』。自分を捨てた母親は許しても、父親を殺された憎しみを忘れられないダイスケ。ラストシーン。の緊迫感、せめて前話のラストにこの緊迫感があれば良かったのだが。
そして、おそらくは自分を捨てた母親に対する憎しみも、父親を殺された憎しみも忘れられないのであろう兄貴。この対比の妙。流石である。
ラスト。『姫』の顔のなんと晴れ晴れとした表情であろうか。
で、次回予告。なんか特別編らしいのだが。ギャグなのか。ジェイの首、実際比喩でなしに飛んでるし。(03,11,16)