呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
7月のDVDから
さて、月一のDVDレビュー。先月はこちら。
今月購入したのは、『ガンパレードマーチ』と『ザ・ビッグオー』である。
最初は『ガンパレードマーチ3』。一説によると壬生屋がお亡くなりになる第5話と、その後の第6話である。
しかし、冒頭からかっ飛ばしてくれる。これ、真面目に後半、壬生屋死亡というシリアスに突っ走るのか。心配するほど飛ばしている。中学時代にちびっと囓ったから言わせてもらうと感情の入っていない台詞という奴は結構難しいのだが。速見役は石田彰氏、大熱演である。
あと、
『グレーテルは不良になってしまいました』
のギャグは無茶苦茶寒いではないか。あそこまで寒くできるのは田辺役、前田氏の『芸』であろうか。素であろうか。
しかし、どうもなあなのだ。前回も思ったのだが、雰囲気がいまいち良く解らないのだ。人類劣勢で5121舞台は戦死者まで出していて、この明るさは何というか。違和感があるのだが。
戦場における死を隣ににした乾いた明るさと、弛緩した平和の延長の明るさは演出上、異なるものだと思うのである。しかし、どう考えてもこの世界、後者のような気がするのは私の勝手な思いこみなのだろうか。
で、Bパートで木に竹を接いだがごとく壬生屋戦死。いや、盛り上がるべき所だし、盛り上がる演出がなされているのだが、なんだかなあなのだ。こんなんじゃ死んでも死に切れまい。
で、第6話。
かくて、壬生屋が死亡して喪失感にさいなまれる5121部隊。なのだが、なんか、これ、4話Aパートまでとまったく話の質が変わってしまっているのだ。何があったのだ。解らない。
いや、穿った見方をすると、大人の事情でなんかあったかな。そう思ってしまうではないか。たとえば『ガンダム08小隊』(監督死亡によりやむを得ず変更)『ガンダムW』(大人の事情で監督変更、でもクレジットは残る)『某ゲッター』(最初の3話、監督の名前消失)みたいな事があったのだろうか。そう思ってしまうこの世界だったりするのだ。
ともかく、幻獣も少しは学習するのかブレインなる指揮官ユニットを複数用意。硬直した人類の戦術はそれに対応できずに敗北。戦場に置き去りにされた速見・柴村の三番機は
友軍救助のため戦場に取り残されて。以下次回。といった筋立て。うーむ、なんと言いましょうか。だったりする。ま、ここまで引かれたら次回も買うしかあるまい。(BOX仕様だし)
で、『ビッグオー』。一応、私の好みは前シーズンなのだが、今回はおなじみさんが再登場である。
その名もシュバルツ・ブルーダー!
・・・。
・・・・・・。
ええと、やはり前田氏の『芸』には及びもつかないのである事よ。
ともかく謎が謎呼ぶ話である。シュバルツ・バルトはビッグ・デュオ事件の時には死んでいたという事実が判明した。ならば、あの事件の時に存在したシュバルツは何者だったのか。うんぬん。という本筋の伏線はともかく、メガワームとの戦闘シーン。いやあ、やりたいことは良く解るのだ。要するにアニメで特撮を表現したいのだろうなあ。と。メガワームの動きなんて、ほとんど着ぐるみのそれである。おそらくは制昨サイドの理想は、『ミカヅキ』ではないか。そう思うのだが。だったらアニメの必要ないんじゃないかな。そう思ったりするへそ曲がりであった。
でもって18話。うってかわってアメリカの連続ドラマのような展開。すなわちファーストシーズンの雰囲気でやってくれるのがとても嬉しい。
今回はやっぱりアメリカ的な日本人描写や、ネゴシエーター・ドロシー、無駄な技術の最たるものであるロジャーの上半身アンドロイドだったりするのであろうなあ。特に最後のアンドロイドはもう、無駄の最たるものである。いや声紋を真似るのだったらあんなアンドロイドいらないと思うのだが。
極めつけは、ベックの合体ロボット、ベック・ザ・グレートRX3。笑える。ひたすら笑えるのだ。いやあ、いかったいかった。
このまんま謎なんて明らかにならなくていいやと思ってしまうのだが。そうも行かないのだろうなあ。最近のアニメの悪い癖かもしれない。ま、ともかく次回もファーストシーズンのフレーバーに期待大である。(すっげえ失礼なことを言っているのかもしれない)(03,8,28)