呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


春ですか?

 4月である。
 春なのだ。
 3月は別れの季節。4月は出会いの季節。
 でも、なんか、4月も別れの季節になりそうな勢いである。

 4月1日、 火曜日。朝。
 出勤。と同時に専務に呼ばれる。
 「進んどるか」
 この人も心穏やかではあるまい。なんといっても、私よりも遙かに優秀と太鼓判押した若手が簡単に退職してしまったのだ。でもって、今年も私にさせねばならないその感情たるや・・・。
 「はあ、まあボチボチ」
 社交辞令は下っ端の努め。
 「そうか、実は、あんたのとこに行ってるデータ、全部やりなおしになった」
 「はあ?」
 「まあ、そう言うことだ。今日の午後には新しいデータ行くからな。それで作り直すように。解ったな。じゃあ仕事に戻れ」
 少しばかり目の前が昏くなる。
 「いや、今からやり直しになりますと。完成も伸ばして頂けるんですか」
 すると、専務は得体の知れない物体を見るような表情で言った。
 「そんなこと言うから、あんた無能だって言われるんだ。完成日の変更があるわけないじゃないか。それから、データの社外持ち出しは厳禁だ。わかったな」
 沈黙。

 エイプリールフール?

 どこからも突っ込みがないのだ。ヘルメット被った人間は出てこないのか?
 もう、精神的に破壊されて自席に戻る。といっても、データが来ないと仕事にならない。
 いやあ、人生長いが、ここまで追い込まれたことはちょっとない。
 どっちにしても暗澹たる気持ちになるではないか。

 じゃあ、気分をなごますジョークでも。
 笑いは人間の最後の武器なのだ。(某所から転載)

 3月が終わったばかりの、ある寒い夜のことだ。
 ある男が、分娩室の前で祈りを捧げていた。
 「神様、どうか妻とわが子を助けてください」
 男の妻は生まれつき体が弱く、出産に耐えられないため帝王切開を選んだが、
 それでも命さえ危険であった。
 妻と、エイプリルと名づけたまだ見ぬ我が子の無事を祈って・・・
 その時、分娩室のドアが開いた。

 「極めて難しい手術でしたが、お子さんも、奥様も、良好な状態です。おめでとうございます」
 男は喜びに涙を流し、分娩室に駆け込んだ。
 が、そこにいたのは手術台の上で血まみれで絶命した妻と、床に落ちて死んだ我が子だった。

 背後で医者が叫んだ。
 「エイプリルフール!!」

 ちっとも和まないではないか。
 じゃあ、もう一発、(これも某所から転載)

 ある時、大型豪華客船にクラゲが大量に進入してきた。 
 船内は、パニックに陥り、唯一の解決策は、船外に避難するしかないと解かった
 船長は、乗客をスムーズに海へ飛び込ませるために、

 イギリス人には 「紳士はこういうときに飛び込むものです」
 ドイツ人には  「規則では海に飛び込むことになっています」
 イタリア人には 「さっき美女が飛び込みました」
 アメリカ人には 「海に飛び込んだらヒーローになれますよ」
 ロシア人には  「ウオッカのビンが流されてしまいました、今追えば間に合います」
 フランス人には 「海に飛び込まないで下さい」
 日本人には   「みんなもう飛び込みましたよ」
 中国人には   「おいしそうなクラゲがもっとたくさん海に泳いでますよ」
 韓国人には   「日本人はみんな飛び込みましたよ」
 大阪人には   「実は、阪神が優勝しました」と伝えた。
 北海道民には  「服が濡れても、損害賠償はレシート無しで、好きな額を請求して下さい」

 あかん。もう、だめぽ。

まっくらみちを あるいていくと    
だれもが まっくらにそまってく    
だって だって まっくらみちだから  

あのひとのあと おいかけてくと    
いつのまに あのひと きえている   
だって だって まっくらみちだから  

まっくらみちからは だれもにげられない
まっくらみちでは だれもがちぢんでいく

まっくらみちでは だれもがまいごになる

 ふぇーどあうと。(03,4,1)


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