呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


わいるどああむず

 さて、前回はちょっとばっかり大上段に振りかぶりすぎたので、今回は肩の力を抜いて行ってみようと思う。というか抜きすぎである。『ワイルドアームズ』知らない人には意味不明かも知れないが。
 ともかく、漸く終わった『ワイルドアームズ』である。いやあ、『ワイルドアームズ アドバンスト3rd』ですっかりはまって1も2もなく1と2をベスト版で購入なのだ。いや、中古市場で見かけないものだから。
 しかし、余談ながら、なんか『3rd』。ヨドバシで異様に安く売られているのだが・・・。人気なかったのであろうか?
 というわけで本題。
 まず、1996年のゲームでありながら、オープニングが凄い。よくぞここまで・・・。というかオープニングが凄すぎて、ゲーム内部のキャラがしょぼく見えてしまう反作用すら存在する。困ったものである。が、道理で熱狂的なファンが存在するのも理解できるというものだ。
 そして本編第一の特徴は、主人公が喋らないDQ方式のゲームであるということだ。主人公が一切喋らない。ヴァージニアがぺらぺらと喋っていたのとは対照的に主人公であるロディ君は(何で君付け)は決して喋らない。最後まで一言も喋らないのである。キャラ的にはばっちり『3rd』のジェットとぶつかるかも知れない。(いろんな意味で)しかし、ジェットがあくまでも男のイメージが強いにもかかわらず、どうも、時としてロディ君(だから、どうして君付け)はヒロイン的なフレーバーがあるのだ。(残り二人が助けるイベントもあるし)最後もどうもザックにお株取られてるところもある、なかなか味のあるキャラである。
 が、私のとこの彼は最後はフル改造した『アークスマッシャー』連射するバーサーカー君になってしまったのだが。そんなうちのロディ君に、どこに『希望』があるのだろう。
 メインキャラ二人目はザックである。恋人を奪われ、復讐に生きる男。27才。言ってしまえば主人公のロディ君(だから・・・いい加減しつこい!)よりも主人公らしいポジショニングである。しかし、中盤から終盤にかけて『恋人は実は生きていた』攻撃が来て、がたがたと来る。ま、無事乗り越えて『勇気』を取り戻す(最初から持っていない?)のだが、このシナリオライターさん。いい年こいた野郎の価値観の崩壊と再構成というネタが好きなのであろうか? そう勘ぐったりしてしまうのである。
 ま、うちのザックは開き直ってからは秘伝の書全部つぎ込んだ『インファニティノヴァ』(本来必要MP20のところ、MP8まで減らした)連射しまくりである。うーむ。こう言うのを一皮剥けたというのであろうか。少なくとも『勇気』の象徴と言うには無理がある
 でもって我が愛しのマヤ姐さんの原型とも言うべき、ジェーン嬢。
 などと惚けても仕方がないので、真面目に行くと。とっても個人的に痛いセシリア姫。個人的にダメである。ダメダメである。こんな痛いお姫様ちょっといない。こういう思い込みだけで生きているようなキャラは個人的にイッテヨシなのだ。ああいう、自己憐憫と、自己主張と無意識偽善(要するに本人すら偽善であることに気がついていない偽善。天然ボケの偽善)の強いお姫様はどこか遠くで幸せになって欲しいのである。少なくとも彼女のために何かしてやろうとは思えないのだ。どこかで焼きそばでも好きなだけ食っていればいいのだ。はあはあ。これは絶対に近親憎悪じゃないのだ! うちの姫さんは最後まですぐぶったおれてはザックのリヴァイブフルーツのお世話になりっぱなしだったのである。どこが『愛』なのだ。
 悪役も味がある。特にゼット。うーむ。貴様本当にイレギュラーナンバーと言われるほど強いのか? をい。である。しかも盲目の少女といい仲になるなど、一番美味しい役ではないか。結局マザコンのジークフリードや体力莫迦の(凄く好きだが)ベルセルクよりもよっぽどいいではないか。
 悪役の中で好きなのはアルハザードである。悪の美学。うーむいいのだ。ただ、後半どうも悪の美学の残酷さと言うよりも、幼さ故の残酷さのようになってしまって興ざめな面もなきにしもあらずなのだが。少なくともマザコンジークフリードよりははるかに格好いいではないか。うーむ『3rd』でもジークは噛ませ犬であったし、これをやっていれば、少なくともあそこでびくびくする必要はなかったのだなあ。と、思ったり。
 で、脇役陣では残念ながらジェーン嬢は可愛いが、マヤ姐さんまで『逝かれる』ことはなかった。ま、あのお金談義。『命はお金で買えないけれど、お金で買える物はこの世にはたくさんある』発言はマヤ姐さんを彷彿とさせてgoodである。(って、こっちが古いのだが)
 しかし、イチオシは秘密の花園の少女であろう。うーむ。彼女はマリエルと言ったのか。マリエル萌え〜。なのだ。うざい姫様よりも中途半端なジェーン嬢よりも、少し上目遣いで喋る(ゲーム上のドットキャラがそう見えるようになっては世も末である)マリエルが可愛いということでこのゲームについて語ることを終えたいと思う。っていうか。キャラしか語っていないぞ。
 というわけで、機会があればいつかまた。
 しかし、マリエル可愛いぞ。畜生!(壊れたか私)(03,2,8)


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