呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
がんばれ伊藤勢氏
いやあ、出たのである。やっとこ出たのである。『斬魔剣伝 完全版』。更に『羅ごう伝』(「ごう」は漢字がないのだ)第一巻。
あははははははは。あの、武蔵のおぢさんの娘の話がようやく掲載されたのだ。
あははははははは。生きててよかった・・・。
「ま、仕方がないニャ。でも、コミック・ドラゴンに『羅ごう伝』連載されていたのも知らなかったくせに、言うことだけは言うのニャ」
そう、虐めるものではない。だって、コミック・ドラゴンなんて読んだこともないのだ。最近は。というか、『モンコレ 魔獣使いのの少女』はコミック派だったからな。
「この、阿呆がニャ」
しかし、旧作はともかく、まずは新作の話である。羅ごう丸(しかし、なんか間が抜けているのだ)が青年バージョンになっているとは・・・。
おそらくは今回は少年の成長ものではなく、青年のアクション巨編になるのであろう。
「そうニャ。きっと、作者は『モンコレ 魔獣使いの少女』で、成長ものをやったから、今度は少し経路の違ったものを狙っているニャ」
そうなんだろうなあ。『モンコレ』のコルボが先代の羅ごう丸の発展系でしかもきっちり成長したからなあ。きっと違うのが書きたくなったのであろう。それはいい。それはいいのだ。
しかしだ、これ、マジで少年誌に掲載していいのであろうか。
「凄まじい展開かニャ」
うむ、くのいちさんの扱いとかがな。首ヌンチャクは流石にびっくらこいたぞ。しかも、火薬だし。まあ、敵地に顔を残さないと言うわけで必要な行為なんだろうけどな。逆に言うと、あれは羅ごう丸の温情なのかもしれん。
「ほう・・・。それだけかニャ。房中術とかはどうかニャ」
それは言うな。(涙)
「へ、どうしてニャ。あれこそ青年誌突き抜けてると思うけどニャ」
それは言うな。(憤)
「ラーフラとニャ」
それは言うな。(怒)
「もう一人、ほれ、翼のついたニャ」
それは言うな。(激怒)
「まさか前作のヒロインがああいう事にニャ」
それは言うな。(大激怒)
「ガルーダ・・・」
「わかったニャ(どきどき)」
ま、新作はともかく、旧作も、あの武蔵のおぢさんの娘が元気に活躍する外伝もきちんと収録されて良かったのだ。今更ながら読むと『斬魔剣伝』は雑誌が潰れなければどんなに素晴らしい作品になったであろうかと思うと哀しいのだ。
「まあニャ。過去のことをぐちゃぐちゃ言っても仕方がないニャ。でもって、その結果。発酵時間を得て『モンコレ 魔獣使いの少女』が出来たとすればそれはそれで良かったのではないかニャ」
まあ、そうなのだが。しかし、貴様、いつでもポジティブなんだなあ。
「それだけが取り柄ニャ。それに過去のこといろいろ言うよりも将来が心配ニャ。なんか『ドラゴンマガジン』最近小さな本屋で見なくなってるニャ。もしかして、もしかなんて事があったら大変ニャ。なんてったって『少年キャプテン』が・・・」
「うきゃあニャ」
いや、本当に伊藤勢氏。頑張ってください。たとえ元ヒロインがどんなことになろうと、血の涙流して応援します。(02,12,28)