呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


マジンガーZ

 いやあ、久しぶりに珍現象が起こってしまったのだ。
 大学時代の先輩I氏。曰く、
 「本屋へ行くだろう。帰ってくるだろう。気がつくと買った覚えのないものがバックに入っていてだな、財布からお金が減っているんだ。上杉君。君にはそういう経験はないかい?」
 確かに何度もあるのだが、今回はモノがでかいのである。何と!『マジンガーZ』DVDBOX1なのだ。1話から46話まで。はあ、なんと言うことだろう。お金ないのに。

 しかし、うーむ。
 違和感ばりばりなのである。えーと。まずマジンガーZって最初は都市をばきばき壊していなかったであろうか? これ、JC版の錯覚である。残念ながら、そんなシーンはアニメ版にはないのだ。
 うーむ。唸るばかりである。では、私はいったいどこら辺からマジンガーZを見たのであろうか? 明確に記憶に残るのはあの、アフロダイAの胸部ミサイル(おっパイミサイル)を改造、光子力エンジンに換装したミサイルで空を飛ぶ話なのだが・・・。
 あと、オープニングも鉄十字軍団が落下傘降下するバージョンがデフォルトだったりするのである。あと、無茶苦茶印象深いのはボスボロットだったりするのだから嗚呼・・・。どうやら、このBOX1は記憶にない話のオンパレードなのかも知れない。

 そういった目でこの作品を見ると思った以上に錯覚、誤解がある。まず、主人公、彼は決してシリアスヒーローではないのだ。どっちかというと永井豪氏のギャグキャラの系図に繋がる一人であるらしいのだ。はっきり言ってしまうとボスと同レベルなのである。これはもう、後々、『デビルマン』やら『凄之王』やらを読みまくった結果、それと同系列と錯覚してしまったことに問題がありそうである。
 いや、はっきり言うと、甲児君はおじいさんにロボットを作ってもらったが、ボスは三博士の協力があったとはいえ、ゴミの山からボスボロットを作ってしまうのだから、彼の方が知的レベルは上かも知れないのだ。更に、甲児君にはこれという友人がいないのに、ボスには二人の子分が機械獣が来ようと何が来ようとついているではないか。これは彼に生半可ではない人間的魅力がある証拠なのではないだろうか?
 うーむ、どえらい話ではある。

 更に違和感ばりばりは弓さやか嬢の声である。これがどうも、違うのだ。江川奈子さんの前にお二人声をあてていらっしゃるのだが、これがどうも違和感ばりばりなのだ。さやかさんといえばじゃじゃ馬娘なのだ。「コンチクショー」である。女の子を怒らせると男より怖いというインプリティングを私に行ってくれた女の子のはずなのだが・・・。これがBOX1では希薄なのだ。だって江川菜子さんのさやか嬢は40話まで出てこないのである。うーむ。唸るしかないのだ。

 しかし、なんだかんだ言ってもやっぱり『マジンガーZ』はデフォルトである。これと『ゲッターロボ』、『コンバトラーV』はデフォルトと思うのだ。
 ただ、ひたすら『マジンガーZ』みていたらどうも大脳の回線がおかしくなってしまったらしい。
 Zのテーマが変に聞こえて仕方がないのである。

 浜の真砂は 尽きるとも。
 不滅の力 マジンガーZ
 一筆啓上 火の用心
 こんち 日柄も よいようで
 人の命を 戴くからは
 マジンガーZ マジンガーZ
 いずれ私も 地獄道

 うーむ。人のこと言えないのである。(02,11,28)


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