呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


“Hello, world.”2

 わはははははは。大笑い海水浴場であったりする。はあ。前々回の『Hello world』の題名は『Hello, world.』だったりする。まったく、よくよく突っ込んでくださるスポンサー様(武田 暗)である。
 と言うわけで今年も4分の3が済んだのだが、こんなネタでいいのかと悩みつつ。レビューの2回目である。ネタバレなのだが出来るだけ固有名詞は使用せずに話を進めたいと思う。だから訳が分からなければスポンサー様の正規のレビューを読んで欲しいと思う。そんなものがあればの話だが

 さて、物語は急転直下。ショートヘア嬢のBFの家族焼死の謎を解こうとする主人公達は、五月蝿いだけが取り柄のレポーターさんに助力を求めるが、このことが逆に彼女を窮地に陥れ、主人公は爆弾の解体を強要され、エージェントのお姉さんによって逮捕される羽目になる。
 徐々に高まる期待感。これぞニトロプラス。
 そうして、ヒロインのお誕生日パーティからとんでもないことになるのだ。
 確実に物語は現実からシフトする。それも女先生のGT2のように。
 お誕生会の帰り(というか、このお誕生会、私はとことん無視した脱力駄洒落少女がヘリコプターを貸してくれたのだが・・・。これって凄く不自然ではないだろうか。なんでヘリコ貸してくれたのだろう? 更に、どうして、1回しか会っていない男のことをあそこまで執着するのだ? このあたりのスクリプト管理はどうなっているのだ? 甘い。甘いぞ! 必然ならばそのあたりのシナリオをきちっと書いておかねば)
 で、お誕生会の帰り、突然、ヒロインの秘密を知る悪漢女が出現。(この辺もスクリプト管理が甘い)
 でも、クローンって・・・。クローンって元の人間と同じ遺伝子を持っているからこそクローンではないだろうか。一応、父親の不完全な遺伝子を修正したものと、母親の細胞から抽出したDNAをその悪漢女の卵子に注入した場合、クローンといえるのだろうか・・・。
 などと
テクニカルタームに悩んでも仕方がないので。先へ行くと主人公とは違う手法で同じ目的に向かっているロボットのパーカー男なる存在が出現。(これは一応伏線有り)このパーカー男の奸計によって悪漢女に連れ出され、乱暴されようと言うところでで、ヒロインは殺人者の汚名を着せられてしまう。
 幸いに、凶器は金属製の拳のようなものと判明。容疑は晴れるが、この翌日に囮捜査中の主人公とショートヘアを目撃すっかり誤解。一人で暴走、秋葉タワーに駆け上がる。そこでパーカー男と主人公の死闘が繰り広げられるのだが・・・。うーむ。そのあたりの状況がいまいちシナリオでは解りづらいのだが・・・。しかし秋葉タワーから落ちてもパーカー男は死なず、リサイクル工場で最後の決戦。はあ、これでお腹一杯であるのだが。まだ終わらないのだ。いや、てっきり、エンディングテーマがかかったのでこれでおしまいかと思ったのだ・・・。ま、ニトロプラスとしてなら今までで最悪。脱虚淵氏は難しい・・・そんな感想を持ったのだ。

 しかし、単純に流石とは言えないのだが、ニトロプラス。ここから第二部である。おっと吃驚なのだ。
 ここから物語は更に加速する。
 破壊されたロボットを修理、主人公と同じ中枢を与えて兄妹となる。まるきしドラえもんとドラミちゃんのような挿話があたりして、まったりと時が流れるが、ヒロインは自分の出生の秘密を悩み、ある医者の元へ家出を敢行。
 ところが、ヒロインの遺伝子の秘密が、実はとんでもない政府すら関わる計画の重要なファクターだったのだ。ショートヘア嬢のBFの家族を殺したこの計画すべてを牛耳る悪徳政治家「○○○む○を」(はあ、北海道の人間はここでも恥に耐えねばならないのか)と突然出てきた脱力駄洒落少女の母親(政治家の愛人)の命で拉致されるヒロイン。
 プログラマーとして拉致される女先生、メカフェチ妹。
 テロを起こそうとする女先生の後輩に突然出てきたおじさんとBF。(だから、突然出てきたこともない人物出されてもこっちとしては驚くのである。このゲーム、申し訳ないが真面目にデバックしているのだろうかと疑いたくもなる)
 そして主人公とエージェントのお姉さん。暴走しまくるショートヘア嬢。いいかげん感情移入も出来なければ、ここまで阿呆なことされるとマジに見殺しにしてやろうかとも思う。(できないが)
 そして・・・。無茶苦茶なのだ。行動がおかしいのである。
 何で撃たない?
 精密機械のある部屋で何で撃つ?
 さっきまで捕まる寸前だった追っ手はどこにいった? 
 そんなブラフな脅しに屈するか? 
 をいをいをいなのだ。
 もうひとつ。悪役がギャグ的な絵なのもどうかと思う。一応二部の最大の悪役があんなギャグチックでは・・・。あれは失敗ではないのか?
 しかも、延々と長いのである。明け方4時まで起きていて這うように職場に向かい。帰ってきてまたパソコンに向かう。
 ということは少しは面白いのだろうか? 

 でもって、一件落着の後に、終わるかな。終わったら怒りとともに武田に叩き返してやろうそう思っていた。ところがだまだ終わらない。いや、これぞ真のニトロプラスとでも言うべき展開が待っていたのである。いやあ、あの第二部なければ良かったのに・・・。
 脱力駄洒落少女が海外留学するという話になる。そのパーティをまたヘリコでやるのだが。全然お世話してないのにこの展開はスクリプト処理を・・・。(もういいかげん疲れた)
 ま、ともかくいい雰囲気になるヒロインと主人公。
 で、ヒロインを言えに送って一人帰宅しようとすると妹が迎えに来る。一緒にいるのはなんと自分と同じ姿をした(実は戦闘用のボディ。主人公は調査用)パーカー男。
 戦闘用ボディにかなうはずもなく、あえなく轟沈。液体燃料をぶっかけられ火葬される主人公。
 しかし、医者に助けられ、もはや擬態も出来ぬ身体でヒロインの元に駆けつけるが、ヒロインに己がロボットである事を知られてしまう。
 が、ヒロインはその事を当たり前のように受け入れてくれるのだ。(ここはまじめに秀逸である。いやあ、この瞬間に私は今までのヒロインに関する不満は吹っ飛んだのだ)
 ここからが凄い。激怒するパーカー男。主人公のなりをしているだけに結構来るものがある。これ、第一部でも危ないお兄さんではなく、知的な狂人(ハンニバル・レクターのような)の方がおっかなかったかも知れない。
 戦闘中に脱力駄洒落少女の母親に拉致されるヒロイン。
 主人公はエージェントのお姉さんに助けられ、再度、パーカー男を倒し戦闘用ボディを手に入れる。
 装甲している内に人類最後の時。コンピュータの反乱はすぐそこまで来ていた・・・。
 ここからノンストップである。
 予告にあった大型旅客機の墜落(しなかったが)シーン(でもって葵さんってどなた?)にあっちこっちで燃え上がる都市。
 その中で地球よりもヒロイン! と覚悟した主人公はヒロインを救うため宇宙まで行ってしまう。燃える。異常に燃える展開なのだ。
 はあ、さすがニトロプラス。うーむ。面白い。面白いぞ。
 というわけで、もういっぺんだけこの作品のレビューらせていただくのだ。(02,10,4)


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